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Text File  |  1992-08-19  |  22KB  |  507 lines

  1.  
  2.                  TownsMENU V1.1 のアイテムを編集するエディタ
  3.  
  4.                             <TIE.EXP>   V1.20
  5.  
  6. ● 概 略
  7.  
  8.   TownsMENU V1.1 にはアイテム登録という機能があり、これはけっこう便利なもの
  9. ですが、これにもいろいろと不満があります。
  10.   たとえば、そのドライブに格納されているプログラムしかアイテム登録できないと
  11. か(複数区画に分けて使用しているハードディスクの場合など、別の区画に入ってい
  12. るものが登録できたらな~とか思ったことありませんか?)、アイテムの順序やプロ
  13. グラムの格納場所を変更したかったら登録し直すしかないとか、使っていていろいろ
  14. 不便に感じるところはあると思います。
  15.   こうした不便を少しでも改善しようと作ったのが、このプログラムです。
  16.   これ一本あればアイテム回りの編集・操作はすべておこなえるよう、単なるアイテ
  17. ムの登録や削除から、内容の編集、並べ換え、複写などが簡単にできるようにまとめ
  18. てあります。
  19.  
  20. (注意) この TIE.EXP は TownsMENU V1.1 のアイテムファイルを編集するものであり、
  21.        TownsMENU V2.1システムのアイテム編集はおこなえません。
  22.  
  23.  
  24. ●おもな機能
  25.  
  26.   ○TMENU.INFをよみこんで、TownsMENUと同様なアイテム表示をおこない、その画面
  27.     でアイテムの「移動」「交換」「削除」「内容編集」「複写」「新規登録」がで
  28.     きます。この状態をアイテム移動モードと呼びます。
  29.  
  30.   ○複数アイテムの編集に便利な内容編集モードもあります。
  31.     ここでは、1画面に5つのアイテムの登録内容が表示され、キーボード操作によ
  32.     り、登録内容の編集ができます。また、新規登録と削除もおこなえます。
  33.  
  34.   ○編集できる内容は、起動されるプログラムのパスリストとパラメータ、アイテム
  35.     名称、アイコン、アイテムの属性(ディレクトリを登録したアイテムは、ディレ
  36.     クトリ移動属性になる)です。
  37.  
  38.     ・TownsMENUでアイテム内容の編集をするときは、起動時パラメータと起動プロ
  39.       グラムへのパスリストは別々に扱っているふりをして、パラメータ部分だけを
  40.       編集させていますが、TMENU.INF ファイルに登録する時はこの両者は合計して
  41.       64バイトの領域があるだけです。そのため、長いパスリストのアイテムに長い
  42.       パラメータを登録しようとしたりするとはみ出してしまうのですが、このとき
  43.       TownsMENUは黙って後ろをカットしてしまいます。
  44.       TIEではこうゆうことがないよう、TMENU.INF に格納される形式そのままに
  45.       パスリストとパラメータこみで編集します。そのため、多少パラメータと見分
  46.       けにくい面もありますが、すでに登録されている起動プログラムのパスを変更
  47.       することもできるので、妥協しています。
  48.  
  49.     ・また、TownsMENUから登録する場合には起動プログラムのパスリストは通常ルー
  50.       トディレクトリからのフルパスリストが記述されるだけで、そのドライブにあ
  51.       るファイルしか登録できませんが、この記述を直接書き換えてドライブ名から
  52.       記述してやることで別ドライブのファイルを起動するアイテムも作れます。
  53.       TIEではこれを一歩すすめ、新規登録する場合には常にドライブ名つきのフ
  54.       ルパスで登録しようとしますので、フロッピィなどでドライブ名が変化する可
  55.       能性が高いものについては、登録するときにドライブ名を削ってください。
  56.       注意すべきこととしては、一度ドライブ名を追加したアイテムも、TownsMENU
  57.       でパラメータ変更などの内容編集などをおこなうとドライブ名をはずされてし
  58.       まいますから気をつけてください。
  59.  
  60.     ・起動パスリストとしてはどんなものでも書き込めますが、TIEはその内容に
  61.       ついては関知しません。変なものを書き込むとTownsMENU が異常な動作しない
  62.       とも限りませんので気をつけてください。
  63.       ただし、セーブ時に起動パスリストの部分が半角文字で記述されている場合に
  64.       は、勝手に大文字に変換してから書き込みますが、これは小文字で記述してあ
  65.       ると起動できないという、TownsMENUの仕様からきているものです。
  66.  
  67.     ・アイテム属性というのは、通常の起動プログラムを登録したアイテムには関係
  68.       ないのですが、TownsMENU の隠し機能であるディレクトリを登録したアイテム
  69.       の場合のみセットされるものです。ディレクトリを登録したアイテムは、実行
  70.       すると登録されたディレクトリへ移動するという機能を持つのですが、登録さ
  71.       れれているパスリストがこの移動先ディレクトリなのか、あるいは起動するプ
  72.       ログラムであるかを示すのがこのアイテム属性です。
  73.       TIEでは、この属性の書き換えにも対応し、内容編集時には現在の属性を示
  74.       すボタンが表示され、このボタンをクリックすることで「移動」属性と「実行」
  75.       属性を切り換えられます。
  76.  
  77.   ○ふたつの独立した編集バッファを持ち、これを切り換えることによって同時に2
  78.     つのファイルを編集することができます。またこの際、ファイル間でアイテムの
  79.     複写や移動をおこなうこともできます。
  80.  
  81.   ○OAK2/FEP を内蔵しているので、日本語入力も使用できます。
  82.  
  83.   ○ファイルのセーブ時には、ファイル名/格納ディレクトリの変更ができます。
  84.     もちろん、TMENU.INF以外のファイル名になっている.INFファイルも編集できま
  85.     すから、◎h!FM 90年 8月号で紹介された、アイテム画面の階層化をしたシステ
  86.     ムでもだ~いじゃうぶです。
  87.     また、ディレクトリ登録機能を利用した階層アイテム環境(TMENU.EXP にもパッ
  88.     チをあてるそうですが)でも同様にまったく問題なく使用できます。
  89.  
  90.   ○扱えるアイテムファイルの最大登録数は256までです。
  91.     256個もアイテムを登録することはありえないでしょうが、とにかくそうゆう
  92.     仕様です。
  93.  
  94.   ○基本的にはマウス操作ですが、一部のよく使いそうな機能についてはキーボード
  95.     によるショートカットが可能になっています。また、ジョイパッドにもフル対応
  96.     していますので、マウスのかわりにジョイパッドで操作することもできます。
  97.  
  98.  
  99. ●このプログラムを使うには。推奨される動作環境
  100.  
  101.   推奨され、また使って意味のある環境は、
  102.     FM-TOWNS + TownsOS V1.1 L30
  103.   です。この環境では正常に動作することが確認されています。
  104.  
  105.  また、動作はするもののあまり使う意味がないのが
  106.     FM-TOWNS + TownsOS V2.1 L10(A)
  107.   システムです。いちおうこの環境でも動作はするものの、V2.1アイテムの編集はお
  108.   こなえないので、使う意味はほとんどないでしょう。
  109.  
  110.   また、正常に動作しないことが確認されている環境として、
  111.     TownsOS + ORICON
  112.   があります。これは、OAK2/FEPが二重になる(ORICONも、TIEも内蔵している)のが
  113.   原因とみられ、このため日本語入力系の操作をおこなうと画面が乱れます。とはい
  114.   え、日本語入力が使えないだけで他の操作はできますし、いきなり暴走するなんて
  115.   こともないので、使って使えないことはないです。
  116.  
  117.   つぎに、条件つきで動作する環境として
  118.     TBIOS を組み込んだ MS-DOS
  119.   があります。OAK2/FEPを使う関係から、T_OAK2.EXEが常駐していればこの環境でも
  120.   動作しますが、そうでない場合には暴走するようです。
  121.   つまり、MS-DOSに添付されている単文節OAKや、MS-DOS V3.1 L33の拡張機能に含ま
  122.   れている連文節OAKを使っているMS-DOS環境では、このプログラムは使用できませ
  123.   んが、フリーウェアのOAK2/FEPを使っていれば使用可能ということです。
  124.  
  125.   動作確認がされていない環境は
  126.     (1) メモリが1MBの TOWNS
  127.     (2) 旧バージョンのシステムでの動作 (TownsOS V1.1 L20/10)
  128.     (3) TownsOS ではあるが、VINGBIOS などの非純正環境
  129.   などです。これらの環境で正常に動作するかどうかは、かにのみそ汁、じゃなくて
  130.   神のみぞ知るというところなので、わたしにはわかりません。使ってみてください。
  131.  
  132.  
  133.  
  134.  
  135.                               ■  起  動  ■
  136.  
  137.  
  138. ●起動方法
  139.  
  140.   このプログラムには、起動の方法が2つあります。
  141.   直接起動とTMENU.IF2ファイルによる間接起動です。
  142.  
  143. (1) 直接起動する
  144.  
  145.   TownsMENUにアイテム登録するか、ファイルセレクタ画面から直接起動できます。
  146.  
  147.   この方法では、起動直後に内蔵ファイルセレクタが起動し、編集する.INFファイル
  148.   を選択することになります。
  149.   ただし、アイテム登録のパラメータとしてファイルが指定されている場合には、そ
  150.   のファイルを読み込むのでファイルセレクタは出ません。
  151.  
  152.  
  153. (2) TMENU.IF2に登録する
  154.  
  155.   TMENU.IF2にINFという拡張子で登録することにより、INFという拡張子のファイル
  156.   のダブルクリックで起動するようになります。
  157.  
  158.   この方法では、指定のファイルを読み込んでから起動しますので、内蔵ファイルセ
  159.   レクタは起動せず、直接編集状態になります。
  160.  
  161.  
  162. ●起動時パラメータとオプション
  163.  
  164.   起動時に、コマンドラインで指定するオプションには以下のものがあります。
  165.   オプションの開始文字には、- と / のどちらかを使用します。また、オプション
  166.   は大文字と小文字を区別しません。
  167.  
  168.     -s{0|1}         起動時の画面を指定します
  169.                         0:アイテム移動モード
  170.                         1:アイテム内容編集モード
  171.  
  172.     -m{0~4}        アイテム移動モードの起動時の機能選択を指定します
  173.                         0:移動  1:交換  2:削除  3:編集  4:複写
  174.  
  175.   これら2つの設定は、オプションによるほか、次の項で説明する「設定ファイル
  176.   によって指定することもできます。
  177.  
  178.     -c{パスリスト}  次の項で説明する TIE.CFG ファイルの存在するディレクトリ
  179.                     を指定します。
  180.                     ディレクトリだけ指定すると、そのディレクトリのTIE.CFGを
  181.                     読み、ファイル名まで指定してあればそれを読みますので、別
  182.                     のファイル名をつけることも可能です。
  183.  
  184.            (使用例) -cE:\T_TOOL       Eドライブの\T_TOOLディレクトリにある
  185.                                         TIE.CFGを読む
  186.                     -cE:\DEF\TIE.DEF  EドライブのDEFディレクトリにある、
  187.                                         TIE.DEFを読む
  188.  
  189.   パラメータとしては、編集する.INFファイルのパスリストをひとつだけ置くことが
  190.   許されます。この時、複数指定しても2番目以降は無視されます。
  191.  
  192.  ■ 豆知識 ■
  193.   このプログラムでは、起動時パラメータとしてファイル名が指定されていないとき
  194.   は、ファイルセレクタが起動してファイル選択を強要するため、
  195.  
  196.        「ほとんどの場合、ルートディレクトリのTMENU.INFしか編集しない」
  197.  
  198.   というような方はアイテム登録時のパラメータに "\TMENU.INF" を登録しておけば、
  199.   起動時に毎回選択させられることはなくなります。もちろん、こうして使っていて
  200.   も、起動後に別のファイルを読むことはできますから、別のファイルを編集すると
  201.   きにも不都合はありません。
  202.  
  203.  
  204. ●設定ファイル
  205.  
  206.   上にあげた起動時パラメータは、ファイルで指定することもできます。これは、
  207.   TIE.CFG という名称のファイルをTIE.EXPファイルと同じディレクトリに置くか、
  208.   あるいは起動時に-cオプションで指定したディレクトリに置くことにより、設定
  209.   できます。
  210.  
  211.   このファイルでは、
  212.     ・「アイテム移動モード」と「アイテム内容編集モード」のどちらで起動するか
  213.     ・アイテム移動モードの画面の機能選択を「移動」「交換」「削除」「編集」
  214.       「複写」のどれに設定するか
  215.   の2点だけが設定できます。
  216.  
  217.   書式は添付の TIE.CFG を見てください。
  218.   解釈が楽なよう、手を抜いてありますので、ごく簡単です。
  219.  
  220.   そのうち、「編集時のキーアサイン設定」とか「画面色の設定」なんてできるよう
  221.   になるといいですね。(ひとごとモード)
  222.  
  223.  
  224.  
  225.  
  226.                               ■  使い方  ■
  227.  
  228.  
  229. ●操作方法
  230.  
  231.   基本的には、すべての操作をマウスでおこないます。
  232.   「左ボタンで選択、右ボタンで取り消し」が基本ですが、ファイルセレクタなど一
  233.   部で右クリックに特殊な機能を割り当てているところもあります。
  234.  
  235.   ソフトウェアキーボードには対応していませんから、内容編集にはキーボードを使
  236.   用する必要があります。
  237.  
  238.   また、TownsMENU はもちろん、著名なフリーウェアなどの操作体系を参考にしてま
  239.   すので、特に説明を読まなくても、かなりの部分が直観的に操作できてしまうと思
  240.   います。
  241.   だから、いくら説明がわかりにくくても、ぐっと我慢して「言葉で説明するのは難
  242.   しいからしょうがないなぁ」と思いましょう。間違っても、「この作者、もしかし
  243.   て馬鹿なんじゃないかしらん」なんて思ってはいけません。いけませんったら。
  244.  
  245.  
  246. ●ファイル・セレクタの操作
  247.  
  248.   起動時にパラメータとしてファイル名を指定しなかった場合や、アイテムを新規登
  249.   録する時、アイテムファイルへセーブする時にはファイルセレクタが起動します。
  250.  
  251.   このファイルセレクタはもともと、WINKやLOOK, WHISPERなどのフリーソフトで知ら
  252.   れるMIYAZAKI師匠が作られたある未公開ソフトで使われていたもので、そ
  253.   の操作感が気に入ったので許可を得てそのまま流用させていただいたものでして、
  254.   ちょっと便利な機能があります。
  255.  
  256.   ドライブ選択や、ロード/セーブの中止などは一般的な方法ですから、画面を見て
  257.   もらえば理解できると思います。
  258.  
  259.   ディレクトリ移動は、ディレクトリファイルをダブルクリックすることでおこない、
  260.   ファイル選択は、ファイルを一度クリックして色が変わったところで画面下部の
  261.   「決定」ボタンをクリックすることでおこないます。
  262.  
  263.   ディレクトリ移動の特殊な機能として、中央上部に表示されている現在のドライブ
  264.   名とディレクトリ名の部分をクリックすることで下層のディレクトリから直接上位
  265.   のディレクトリやルートディレクトリへ移動することができます(TownsMENUのマネ)。
  266.  
  267.   ユニークな機能として、ワイルドカードにより指定の拡張子のファイルだけを絞り
  268.   込んで表示することができます。これは、右側に表示されているワイルドカードボ
  269.   タンをセット/リセットすることで、「カレトンディレクトリの全ファイル表示」
  270.   「指定拡張子のファイルだけの表示」がおこなえるものです。
  271.  
  272.   デフォルトの絞り込み状態は、ロード/セーブ時は.INFのみ、アイテムの新規登録
  273.   時には.BAT/.COM/.EXE/.EXPがセットされています。
  274.  
  275.   また、用意されていない拡張子で絞り込みたいときには、一度全ファイル表示にし
  276.   ておいてから、絞り込みたい拡張子のファイルを捜して、そのファイルを右クリッ
  277.   クします。すると、ワイルドカードボタンのところに、ボタンが追加されますので、
  278.   全ファイル表示を解除すれば、指定の拡張子のファイルだけが残ります。こうして
  279.   追加したワイルドカードボタンは、左クリックでON/OFFできるほか、右クリッ
  280.   クで削除することもできます。
  281.  
  282.   細かい説明はしませんが、簡単なので使ってみてもらえばわかると思います。
  283.  
  284.  
  285. ●アイテム移動モードの操作
  286.  
  287.   編集操作のほとんど全てはここでおこないます。
  288.  
  289.   まず、上部に表示されている機能のなかからやりたいことを選択します。例えば、
  290.   アイテムの登録順を変えたいのなら「移動」のボタンを、アイテムの登録内容が変
  291.   更したいのなら「編集」のボタンを押して、白黒反転表示にします。
  292.  
  293.   こうしておいて、画面の中央に表示されているアイテムをクリックします。すると、
  294.   例えば「移動」の場合、アイテムが画面から削除され、マウスと一緒に移動するよ
  295.   うになりますから、置きたいところまでマウスをもっていって左クリックすると、
  296.   そこに挿入されるわけです。このとき、画面右上の「切り換え」というボタンをク
  297.   リックすることで裏の編集バッファに移動することができ、そちらに移動してしま
  298.   うこともできます。
  299.   また、移動先を決定する前のアイテムをもち運んでいる段階で中止したくなったら、
  300.   場所と関係なく右クリックすれば、移動中のアイテムは元に戻り、何事もなかった
  301.   かのようになります。「交換」や「複写」も同様な操作です。
  302.  
  303.   「削除」の場合は、左クリックすると枠が表示されてマーク状態になります。これ
  304.   は複数指定することもできます。そして、このマークされたものがひとつでもある
  305.   状態で画面上部の「削除」ボタンをクリックすると、確認をもとめたうえでマーク
  306.   されたものを一括削除します。このとき、ダブルクリックでも削除動作に入ります。
  307.   マークされたものの解除は、「マークされたものを左クリックする」ことでできる
  308.   ほか、「位置に関係なく右クリックする」ことで全アイテムのマーク解除ができま
  309.   す。
  310.  
  311.   「編集」の場合、アイテムをクリックすると編集ウィンドゥが開きますので、ここ
  312.   でアイテム名、起動プログラムのパスリストとパラメータ、アイコン、アイテム属
  313.   性が変更できます。アイテム名や起動プログラムのパスリスト変更はキーボードで
  314.   できますし、アイコン変更はマウスでアイコンをクリックするとアイコン選択ウィ
  315.   ンドゥがひらきますので、そこで選択します。編集中に間違ってしまった場合には、
  316.   「取り消し」ボタンを押せば元の状態に戻ります。
  317.  
  318.   「新規」の場合、まずファイルセレクタがひらきますので、新規に登録したいプロ
  319.   グラムを選択します。すると、自動的に内容編集ウィンドゥが開きますので、ここ
  320.   で内容を編集してから「登録」ボタンを押せば登録されますし、「取り消し」ボタ
  321.   ンを押せば登録はおこないません。
  322.  
  323.   編集した結果をセーブしたければ、上部右上にある「書」というボタンを押します。
  324.   すると、ファイルセレクタが起動しますので、読み込んだファイルに上書きすると
  325.   きはそのまま「実行」ボタンを押すと、確認を求めたうえで実行します。また、こ
  326.   のとき別のディレクトリへ移動するとか、ファイル名を変更することもできます。
  327.  
  328.   同様に、別のファイルを編集するには、「読」というボタンを押せばファイルセレ
  329.   クタが開きますので、ファイルを選べば別ファイルを読み込みます。
  330.   このとき、ファイルを読み込む前に「切り換え」ボタンで裏バッファに切り換えて
  331.   から読み込めば、表バッファと同時に別のファイルも編集できます。この状態で、
  332.   ふたつのファイルの間でアイテムの複写や移動もできます。
  333.  
  334.   プログラムを終了するには、右上の「EXIT」ボタンを押せば、確認を求めてから終
  335.   了します。
  336.  
  337.  
  338. ●アイテム編集モードの操作
  339.  
  340.   このモードは、複数のアイテムの登録内容をたくさん編集したいときに使用します。
  341.   例えば、登録されている全てのアイテムの、起動パスリスト部分の先頭にドライブ
  342.   名を書き足すなんて場合に、移動モードでひとつひとつマウスでクリックしては書
  343.   き換えるなんてのは面倒なので、このモードでまとめて書き換えをします。
  344.  
  345.   ここでは、常にアイテムの登録内容が表示されているので、編集したいものをいち
  346.   いちマウスで選択せず、いきなり編集操作がおこなえます。ただし、アイコンの変
  347.   更だけはマウスでしかできませんので、あしからず。
  348.  
  349.   新規アイテム登録と削除、アイテム属性の変更だけは、ここでもおこなえますが、
  350.   これは画面を見てもらえればわかると思います。
  351.  
  352.  
  353. ●デュアルバッファによる2つのファイルの同時編集
  354.  
  355.   前のほうでも少し書きましたが、独立したふたつの編集バッファを切り換えること
  356.   で同時にふたつのファイルを編集することができます。これは、画面右上の「切り
  357.   換え」ボタンでバッファを切り換えるもので、利点といえば
  358.     「ファイル間でアイテムをコピーするのが簡単」
  359.     「別ファイルの記述を参照したいときに便利」
  360.   という程度のものです。
  361.   バッファ間で、アイテムの複写と移動は通常通りにできますが、交換はできません。
  362.  
  363.   使い方としては、編集中に別のアイテムファイルが参照したくなったところで、
  364.   「読」ボタンを押してファイルを選択して実行すると、裏のバッファが未使用なら
  365.   ば自動的にそちらに切り換えてロードする、という感じです。もしも、2画面とも
  366.   使用していた場合は、ファイルから読み込んだものの書き換えていないバッファに
  367.   読み込みます。さらに、どちらのバッファもファイルから読み込んだ後で書き換え
  368.   ていた場合は、現在のバッファをクリアしていいかどうか確認します。
  369.  
  370.   終了時には、裏画面と表画面の双方についてチェックし、編集されていたら各々に
  371.   ついてセーブ確認のメッセージが出ます。このとき、どちらの画面について警告さ
  372.   れているかは、メッセージ中のファイル名だけからしかわかりませんので、心配な
  373.   人は「終了しない」を選んで、個別にセーブ処理をおこなってから、終了を選んで
  374.   ください。
  375.  
  376.  
  377. ●キーボード操作の割り当て
  378.  
  379.   内容編集時には、キーボードによる操作で編集をおこないますが、各機能のキーボー
  380.   ドへの割り当てを紹介しておきます。
  381.  
  382.     ↑, CTRL-E   上の行へ移動
  383.     ↓, CTRL-X   下の行へ移動
  384.     ←, CTRL-S   左カーソル移動
  385.     →, CTRL-D   右カーソル移動
  386.     SHIFT + ←   先頭まで移動
  387.     SHIFT + →   末尾まで移動
  388.     DEL, CTRL-G  現在位置で一文字削除
  389.     BS,  CTRL-H  左側を一文字削除
  390.     CTRL-U       カーソルの左側を削除
  391.     CTRL-K       カーソルの右側を削除
  392.     HOME         行頭・行末への移動
  393.     PF-6         カット&ペースト範囲指定開始
  394.     PF-7         指定文字列のカット
  395.     PF-8         指定文字列のカットバッファへのコピー
  396.     PF-9         カットバッファからペースト
  397.  
  398.   また、本来はマウスで操作する機能のうちのいくらかはキーボードからも操作でき
  399.   るようにしてあります(いわゆるショートカットってやつですね)。
  400.  
  401.   ■編集画面
  402.     BREAK       画面切り換え
  403.     COPY        新規登録(ハードコピーを常駐させているときは使用不可)
  404.  
  405.   ■編集画面と移動画面で共通
  406.     PF-11       別ファイルの読み込み
  407.     PF-12       ファイルへの書き込み
  408.     PF-10       終了
  409.     前行        画面スクロール
  410.     次行        画面スクロール
  411.  
  412.   ■移動画面
  413.     PF-1        移動モードへ切り換え
  414.     PF-2        交換モードへ切り換え
  415.     PF-3        削除モードへ切り換え
  416.     PF-4        編集モードへ切り換え
  417.     PF-5        複写モードへ切り換え
  418.  
  419.   このほか、終了確認のメニューやファイルセレクタ画面などで、
  420.       「実行/決定」ボタン のかわりに 実行キー
  421.       「取消/中止」ボタン のかわりに エスケープキー
  422.   でショートカットすることができます。
  423.  
  424.   ですから、例えばファイルにセーブするときには、
  425.         "PF-11(セーブ) → 実行(確認メニューで決定)"
  426.   というふうに、キーボードだけで操作を決定できて、便利なわけです。
  427.  
  428.   いまのところ、キーアサインの変更はできませんから、気に入らなくても我慢して
  429.   体を慣らすしかないです。ごみんなさい。基本的には、普段つかっている Mifes の
  430.   キーアサインに準拠しています。
  431.  
  432.  
  433. ●ジョイパッドによる操作
  434.  
  435.   ジョイパッドによる操作にも対応していますので、たとえマウスが使えなくても、
  436.   全ての操作がおこなえます(しかし、意味がない・・・誰もこんな機能使わないっ
  437.   てば)。
  438.  
  439.   機能の割り当ては、パッド部分の操作でマウスカーソルが上下左右に移動し、Aボ
  440.   タンがマウスの左ボタン、Bボタンがマウスの右ボタンに対応しています。マウス
  441.   がパッドに代わっただけで、通常の操作がおこなえます。
  442.  
  443.  
  444.  
  445.                              ■  注意事項  ■
  446.  
  447. ●免責事項
  448.  
  449.   このプログラムの使用にあたって作者はなんの責任ももたないことを明記しておき
  450.   ます。つまり、このプログラムを使用するもしないもあなたの自由ですが、そこか
  451.   ら損害が生じた場合の一切の責任はあなた自身にとっていただく、ということです。
  452.  
  453.  
  454. ●配付条件
  455.  
  456.   基本的に配付は自由ですが、いちおう商利用だけは禁止ということにしておきます。
  457.  
  458.   転載する場合の作者への連絡は不要ですが、転載された方は、できるだけバージョ
  459.   ンアップ版の再転載もやってください。
  460.  
  461.  
  462. ●謝  辞
  463.  
  464.   このプログラムは、以下の方々の好意によって存在することができました。
  465.  
  466.   まず、MIYAZAKI師匠。
  467.   このプログラムの根幹をなす、マウスイベント部分(event.c)およびファイルセレ
  468.   クタ部分(wc.c)の使用を快諾していただきました。
  469.   また、公開されているVRAMアクセスルーチンやOAK2LIBのサンプルプログラムなど
  470.   も使用させていただいてます。
  471.  
  472.   そして、(山)さん。OAK2LIBを使用させていただくことで、日本語入力がで
  473.   きるようになりました。
  474.  
  475.   ありがとうございました。
  476.  
  477.   そうそう、このプログラムの名前をつけるにあたって、HITOSHI さんの「アイテム
  478.   アイコンエディタ IIE」を参考にさせてもらってます。どっちかというと、単に何
  479.   も考えてないだけというネーミングですが・・・。
  480.  
  481.   それから、◎h!FM TOWNS編集部の協力スタッフであるMALOR氏、しんき氏、
  482.   EAST氏にも制作段階でいろいろとご意見をいただきました。だうもありがと~。
  483.  
  484.  
  485. ●サポートについて
  486.  
  487.   TownsOS のバージョンアップによりアイテムファイルの互換性が失われたため、も
  488.   はやこのプログラムの存在意義はほぼ完全に失われてしまいました。そのため、今
  489.   後一切のサポートはおこなわないつもりです。
  490.  
  491.   今回もソースを添付して配付しますので、もしも何かの問題があった場合には自力
  492.   でなんとかしてください。とはいえ、何か問題があった場合には Nifty-Serve FTO
  493.   WNS1 や FFMHOB などでその旨発言してもらえば、できる範囲で対応しますので、
  494.   もしものときには遠慮なくご発言ください。
  495.  
  496.  
  497.  
  498.                              ■  おしまい  ■
  499.  
  500.  
  501.  
  502.     Nifty-Serve    NAH00335 おしん
  503.  
  504.  
  505.     1992/01/22  Version1.20
  506.  
  507.