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Text File  |  1995-06-20  |  9KB  |  174 lines

  1. --------------------------------------------------------------------------
  2.                          エセ統合環境 V0.1 L10β
  3.  
  4.                                『GDEV.EXG』
  5.  
  6.                     Copyright(C) 1995 by メルキュール
  7. --------------------------------------------------------------------------
  8.  
  9. 【概要】
  10.   統合開発環境を目指して作ろうとしているツールの暫定版です。 EXPランチ
  11.  ャーと同じオーバーレイ機構を内蔵しているため、シェルを終了せずにGUI
  12.  レイアウタ等を実行できます。それだけでなく、コンソールベースであるHigh
  13.   Cコンパイラ もコンパイラの出すメッセージを見ながらオーバーレイで実行
  14.  できます。はやい話が、シェル上でプログラム開発ができる、というわけです。
  15.   コンソール出力ウィンドウも備えていますから、シェルやアプリの出力する
  16.  デバッグメッセージ(標準出力へ出力したテキスト)を見ることもできますし、
  17.  標準入力からの入力も可能です。
  18.   とはいえ、開発期間の問題からかなり機能レベルは低く、操作性も悪いため、
  19.  ま だまだ統合開発環境として実用にはなりません。あしからず。おまけにこ
  20.  のドキュメントまで簡易ドキュメントです。
  21.   コンソールユーティリティ代わりに、あるいはコンパイラやコンソールベー
  22.  スの.EXPアプリ実行用に使うツール程度としてならば、そこそこ役には立つで
  23.  しょう。
  24.  
  25.  
  26. 【対応機種&OS】
  27.  +--------------------------------------------------------------------+
  28.  |  機種 :FMTOWNSシリーズ全機種(Martyを除く)                |
  29.  |  メモリ:要6MB以上(OSのバージョンや環境によって異なる)         |
  30.  |  OS :TownsOS V2.1 L31以降                                     |
  31.  +--------------------------------------------------------------------+
  32.   シェルが動作する環境なら動作しますが、なるべく最新のOSと6MB以上のメ
  33.  モリを搭載した環境で使用してください。私は L31~50A で確認しています。
  34.   High Cマルチメディアキットを持っていると多少は活用できるかもしれませ
  35.  んが、なくてもある程度の機能は利用できます。今のところはあってもなくて
  36.  もそれほど変わらないかな?
  37.  
  38.  
  39. 【準備】
  40.   GDEV.EXGをどこか適当なディレクトリにコピーしてください。それから、ア
  41.  イテム登録してください。まぁ、ファイルメニューから実行しても構いません
  42.  が、登録した方が便利でしょう。
  43.  
  44.  
  45. 【使用法】
  46.   アイテム登録したGDEV.EXGを実行することで起動します。起動するとデスク
  47.  トップ画面を表示します。
  48.   この状態で、簡易テキストエディタとして使用できます。作成した文書はフ
  49.  ァイルに保存できますし、テキストファイルを読み込むことも可能です。ただ
  50.  し、現バージョンでは、ウィンドウを閉じたりプログラムを終了するとき、変
  51.  更のあるなしに関わらずテキストデータを捨ててしまうので、まめにディスク
  52.  上に保存するようにしてください。
  53.  
  54.   デスクトップのメニューバーには5つのメニューがあります。これらはそれ
  55.  ぞれ以下のような機能を持っています。
  56.  
  57.  『FMTOWNS』:著作権表示や、サイドワークメニュー、タスクリスト表示
  58.           など
  59.  『ファイル』  :テキストファイル読み込み/保存など
  60.  『編集』    :カット/コピー/ペースト/クリアなどテキスト編集処理
  61.  『実行』    :オーバーレイによるGUI レイアウタやHigh Cコンパイラの
  62.           実行
  63.  『オプション』 :エディタや、GUIレイアウタの起動パスの設定
  64.  
  65.   前の3つは他のプログラムでもおなじみで、使っていれば分かるようなメニ
  66.  ューなので説明を割愛しますが、後の2つはこのツールにとって重要な機能に
  67.  関わるメニューです。
  68.  
  69.   『実行』メニューには、 
  70.   ・GUIレイアウタや GUIジェネレータなど、 GUIツール群の呼び出し
  71.   ・High Cコンパイラ&リンカの呼び出し(コンパイル&リンク)
  72.   ・テスト実行
  73.  の3種類のサブメニューがあります。
  74.   このうち、前の2つはあらかじめ『オプションメニュー』内で設定してある
  75.  パスに従って各ツールを呼び出す機能です。 GUIツール群とコンパイラ&リン
  76.  カの呼び出しとでは、全く異なるオーバーレイ機構を使用しています。 GUIツ
  77.  ールならGL.EXGと同じ方法による呼び出しですが、コンパイラ&リンカならば
  78.  デバッグウィンドウ(デバッグメッセージなど標準出力へ出力した文字を表示
  79.  したり、標準入力からの入力文字をエコーバックするウィンドウ)内にエラー
  80.  などの表示を出力するという、別タイプの新しいオーバーレイ機構になってい
  81.  ます。
  82.   コンパイルやリンクの際には、コマンドラインオプションを指定します。現
  83.  状では純粋にコンパイラを呼び出す程度の機能しかないので、ここでコマンド
  84.  ラインオプションをきっちり指定しないとパラメータなしで呼び出すことにな
  85.  ります。コンパイルやリンク対象のファイル名をきちんと指定しないとうまく
  86.  コンパイルできませんよ。
  87.   テスト実行はコンソールベースで TOWNSのハードやBIOSを使用していない.E
  88.  XPプログラムの呼び出し機能です。標準入出力のみを使用した.EXPプログラム
  89.  であれば、この機能によってシェルを終了することなく実行でき、入出力の結
  90.  果はデバッグウィンドウ内に表示します。これはコンパイラを実行するのと同
  91.  じオーバーレイ機構を使用しています。
  92.  
  93.   『オプション』メニューには、
  94.   ・エディタ設定
  95.   ・パス設定
  96.   ・デバッグウィンドウ表示
  97.  の3種類のサブメニューがあります。
  98.   エディタ設定では、タブコードの文字数( TABコード1つで半角空白何文字
  99.  分か)とウィンドウ内の文字フォントのサイズを設定できます。
  100.   パス設定では、『実行メニュー』で実行する各種ツールのパスと、ソースフ
  101.  ァイルやオブジェクトファイルを格納するディレクトリを指定できます。でも、
  102.  ソースとオブジェクトのディレクトリだけは、今のところ何の意味もありませ
  103.  ん。
  104.   カレントディレクトリは、コンパイルとリンクの際のカレントディレクトリ
  105.  を設定するものです。特定のディレクトリをワークディレクトリとしておき、
  106.  そこに各種ファイルを置いておくとパスの設定が楽になります。将来はちゃん
  107.  とするだろうと思いますが、当面はこういう仕様です。
  108.   デバッグウィンドウ表示では、デバッグウィンドウの表示状態を切り換えま
  109.  す。起動直後は非表示になっています。
  110.   なお、現在のGDEV.EXGは物覚えが悪いので、これらの設定値はせっかく覚え
  111.  させても、一度プログラムを終了すると忘れてしまいます。将来バージョンア
  112.  ップする機会があればきちんとファイルに記憶させるつもりではいますが、そ
  113.  うなるまでは起動するたび毎回設定してあげてください。
  114.  
  115.   あとは使っていればたぶん分かるだろうと思います。簡易ドキュメントとい
  116.  うことで、このへんでご勘弁を。
  117.  
  118.  
  119. 【!注意点!】
  120.   オーバーレイ機構は、GL.EXGと同じものと全く新しいものの2通りが入って
  121.  いますが、どちらもこれまでに発生している現象と同じ問題を引き起こします。
  122.  そう、16Mバイト以上のメモリを積んでいる場合に、オーバーレイ実行後シェ
  123.  ルを終了する(あるいは.EXPや.EXEを実行する)と、ハングするという問題で
  124.  す。回避するためには、今のところ16Mバイト以下のメモリになるよういろい
  125.  ろ細工してやるしか方法がありません(こればっかりはど~にもならないの(T_T)
  126.  )。
  127.  
  128.   オーバーレイ機構を2種類実装しているのに伴い、アプリの種別によってど
  129.  っちの機構が適しているかがはっきりと分かれています。不適切な機構を使っ
  130.  て実行した場合、最悪暴走する可能性がありますから、注意してください。
  131.   特に、「テスト実行」や、「コンパイル」「リンク」は、新しいオーバーレ
  132.  イ機構による呼び出しであるため、TOWNS のハード(グラフィック画面なども
  133.  含む)を使用したりBIOSを使用しているプログラムを実行すると正常に動作し
  134.  ないことがあります。純粋に標準入出力だけを用いたコンソールベースの.EXP
  135.  プログラムを実行するときだけ使用してください。
  136.  
  137.   それから、マルチメディアキットを持っている人なら御存知のコンソールユ
  138.  ーティリティ GCONSDX.EXGは、どうもGDEV.EXGのデバッグウィンドウとほぼ同
  139.  じことを内部で行っているようで(そりゃそうだ、同じようなことを実現して
  140.  るんだから)、両方同時に起動するとハングアップします。 GCONSDX.EXGを常
  141.  駐している間はGDEV.EXGを起動しないでください。当然その逆もやっちゃダメ
  142.  です。
  143.  
  144.  
  145. 【著作権】
  146.  ・著作権はGDEV.EXGの作者であるメルキュール(染川 淳)に帰属しますが、
  147.   転載・配布は自由です。配布時にはこのドキュメントと関連ファイル全て(
  148.   アーカイブ内全ファイル)を必ずセットにしてください。単独での配付を禁
  149.   止します。
  150.  ・このプログラムはフリーソフトウェアです。
  151.  ・無断で内容を書き換えることは許可しません。が、別のプログラムを作る際
  152.   に一部を使用することについては構いません。要は、作者名や名前や機能を
  153.   ほんのちょっと変えただけで再配付するのはダメよってこと。
  154.  ・商利用に関して、制限はありません。ただし、作者の権利を侵害するような
  155.   ことはしないでください。
  156.  ・このプログラムを使用して生じたいかなる損害に対しても作者は一切の責任
  157.   を負いません。すべて自分の責任において使用してください。それが承知で
  158.   きないような場合は、このプログラムを使用しないほうが幸せです。
  159.  
  160.  
  161. 【プログラムに歴史あり】
  162.   V0.1 L10β:初登場。といっても最後についているβが示すように、はっき
  163.         り言って最低限の機能しかない。 GL2.EXG(仮称)のテストを
  164.         兼ねて製作した奴をベースに軽く組み立てたもの。
  165.  
  166.                           1995年6月12日
  167.  
  168.                                      written by メルキュール(染川 淳)
  169.                                                 NIFTY-Serve ID:MHH00266
  170.                                                 PC-VAN      ID:TWM78095
  171.  
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  173. ※このプログラムは HighC Compiler V1.7にてコンパイルされました。
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