Phoenix Heaven Sunny 2/APPARE2.BIN/oh_towns/eastray/program/towns387/support.doc

Text File | 1995-06-20 | 35KB | 641 lines

                       EASTRAY SUPPORT Version 1.06

         Copyright(c) 1992,1993,1994 T.Higashi(Nifty-Serve PEE01222 EAST)

1.概要

  基本的には，マルチファイルのテキストエディタ＋グラフィックのビュアです。それにオーバーレイを使ってPREVIEW.EXPとRENDER.EXPをよびだし，また戻ってくることができます。ですからこのセットのみで，一応ＥＡＳＴＲＡＹを使うことができるようになります。


2.操作方法
  ＳＵＰＰＯＲＴは富士通純正のＧＵＩライブラリを使用しているので，基本的にＴｏｗｎｓＭＥＮＵなどとよくにた操作方法となっています。基本的な操作はプルダウン式のメニューでおこない，各テキストや各画像はオーバーラップウィンドウ形式で表示をおこないます。

  メニューやボタン，スクロールといったＧＵＩのパーツはＴｏｗｎｓＭＥＮＵと同じ使い方をしますから，そちらのマニュアルを参照してください。

2.1 メニューバー
  メニューバーは常に画面の最上部にでています。各項目をマウスカーソルで指示することによってプルダウンメニューが現れます。この操作はＭａｃｉｎｔｏｓｈ流のマウスボタンを押したままのドローイングも，マウスボタンをクリックすることでもできます。このへんはＴｏｗｎｓＭＥＮＵの方式をとっています。
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|EASTRAY |ファイル|テキスト編集|イメージ編集|ツール|            12:34        #|
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|   (1)      (2)        (3)          (4)       (5)                (9)     (6) |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                       ↑                    |
|                                                          (7)                |
|                   +-----------------------+                                 |
|                   |                       |  (8)                            |
|                   +-----------------------+                                 |
|                   |                       |---------+                       |
|                   |                       |         |                       |
|                   |                       |---------+                       |
|                   |                       |         |                       |
|                   +-----------------------+         |                       |
|                             |                       |                       |
|                             |                       |                       |
|                             +-----------------------+                       |
|                                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------+

(1)[EASTRAY]メニュー
    サイドワーク，終了といったサブメニューがある。
(2)[ファイル]メニュー
    テキスト，画像などのファイル関連のサブメニューがある。
(3)[テキスト編集]メニュー
    テキストの編集関連のサブメニューがある。
(4)[イメージ編集]メニュー
    画像の編集関連のサブメニューがある。
(5)[ツール]メニュー
    プレビュアやレンダラーの呼出しなどのメニューがある。
(6)終了ボタン
    ＳＵＰＰＯＲＴを終了するボタン。終了するまえに編集されたテキストファイルを保存するようにいってくる。
(7)マウスカーソル
    普通のマウスカーソル。時計アイコンになったりする。
(8)テキスト，画像などのウィンドウ
    別項参照。
(9)時計
　　２４時間制、「時：分」表示。


2.2 サブメニュー

  サブメニューの項目の左側に「^_英字」というのがついているものにはショートカットキーが割り当ててあるのでいちいちメニューを開かなくても「SHIFT+CTRL+英字キー」を同時に押すと実行することができます。

2.2.1 [EASTRAY]メニュー
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|EASTRAY |ファイル|テキスト編集|イメージ編集|ツール|                         #|
+--------+--------++-----------+------------+------+--------------------------+
|SUPPORTについて ^I|(1)                                                       |
|コントロールパネル|(2)                                                       |
|ウィンドウ切替え  |(3)                                                       |
+------------------+                                                          |
|サイドワーク      |(4)                                                       |
|                  |                                                          |
+------------------+                                                          |
|終了quit        ^Q|(5)                                                       |
+------------------+                                                          |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------+

(1)SUPPORTについて
    Aboutダイアログを表示します。
(2)コントロールパネル
    コントロールパネルを表示します。
(3)ウィンドウ切替え
    表示中のウィンドウのうち，一番下のウィンドウを一番上に表示し，アクティブにします。
(4)サイドワーク
    ＴｏｗｎｓＭＥＮＵで登録してあるサイドワークがメニューに表示され，選択するとそのサイドワークを実行します。
(5)終了
    ＳＵＰＰＯＲＴを終了します。終了ボタンと同じ働きをします。



2.2.2 [ファイル]メニュー
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|EASTRAY |ファイル|テキスト編集|イメージ編集|ツール|                         #|
+--------+--------+------------++-----------+------+--------------------------+
|        |新規作成        New ^N|(1)                                          |
|        |読み込み       Open ^O|(2)                                          |
|        |保存           Save ^S|(3)                                          |
|        |同名保存     Update ^U|(4)                                          |
|        |編集終了      Close ^E|(5)                                          |
|        |全編集終了 AllClose   |(6)                                          |
|        |追加保存     Append   |(7)                                          |
|        |名称変更     Rename   |(8)                                          |
|        |読込挿入     Insert   |(9)                                          |
|        |再編集       Rename   |(10)                                         |
|        |内容消去      Clear   |(11)                                         |
|        +----------------------+                                             |
|        |イメージ表示        ^I|(12)                                         |
|        +----------------------+                                             |
|        |ファイル削除        ^D|(13)                                         |
|        +----------------------+                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------+

(1)新規作成
    テキストウィンドウを新規に開きます。そのときのファイルネームは「NONAME00.TXT」といったものを勝手につけるので保存するときにファイルネームを変えてください。またパスはそのときのカレントディレクトリとなります。
(2)読み込み
    ファイルダイアログが表示され，ファイルを指定するとテキストファイルとして読み込み，テキストウィンドウを開きます。このときファイル名をキーボードから入力し，そのファイルが存在しない場合には新規ファイルとしてテキストウィンドウを開きます。
(3)保存
    ファイルダイアログを表示し，現在アクティブなテキストウィンドウを保存します。このときオリジナルのファイルは.BAKにリネームします。
(4)同名保存
    現在アクティブなテキストウィンドウを保存しますがファイルダイアログを表示せず，確認なしに保存します。
(5)編集終了
    現在アクティブなテキストウィンドウの編集を終了し，テキストウィンドウを閉じます。このときテキストが編集されている場合には保存するかどうか聞いてきます。
(6)全編集終了
    全てのテキストウィンドウの編集を終了し，テキストウィンドウを閉じます。このときテキストが編集されている場合には保存するかどうか聞いてきます。
(7)追加保存
    現在アクティブなテキストウィンドウの内容をファイルダイアログで指定したファイルの後ろにに追加します。
(8)名称変更
    現在アクティブなテキストウィンドウのファイルネームを変更します。ファイルダイアログがでてくるのでそこで新しいファイルネームを指定してください。このときファイルネームを変えただけでは内容は保存されないので注意が必要です。
(9)読込挿入
    現在アクティブなテキストウィンドウのキャレットの位置に，ファイルダイアログで指定したファイルの内容を追加します。
(10)再編集
    現在アクティブなテキストウィンドウの内容を放棄して，オリジナルのファイルの内容を読み込みます。
(11)内容消去
    現在アクティブなテキストウィンドウの内容を放棄して，初期化します。
(12)イメージ表示
    画像ファイルをファイルダイアログで指定すると，画像を読み込み，イメージウィンドウが開きます。
    読み込める画像形式はＥＡＳＴＲＡＹで扱うことのできるＴＩＦＦ，ＦＡＬ＋ＲＧＢ，ＩＰＲ＋ＲＧＢ，ＨＰＩのファイル形式です。このうちＴＩＦＦは２，１６，２５６，３２Ｋ，１６Ｍ色で，圧縮ファイルも読み込み可能です。全ての画像は表示のときに３２Ｋ色にコンバートされて表示されます。このときディザをかけて減色するのでフルカラーの画面でも結構きれいに見えます。
(13)ファイル削除
    ファイルダイアログがあらわれるので削除したいファイルを指定してください。このファイルダイアログでは複数選択ができます。


2.2.3 [テキスト編集]メニュー
  テキスト編集メニューは，テキストのカット＆ペーストなどの操作をおこなうメニューです。その性質上，アクティブウィンドウがテキストウィンドウでなければなりません。
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|EASTRAY |ファイル|テキスト編集|イメージ編集|ツール|                         #|
+--------+--------+------------+--------+---+------+--------------------------+
|                 |カット          Cut^X|(1)                                  |
|                 |コピー         Copy^C|(2)                                  |
|                 |ペースト      Paste^V|(3)                                  |
|                 |クリア        Clear^B|(4)                                  |
|                 +---------------------+                                     |
|                 |文字列検索   Search^H|(5)                                  |
|                 |文字列置換  Replace^K|(6)                                  |
|                 |行番号ジャンプ Jump^J|(7)                                  |
|                 +---------------------+                                     |
|                 |タブサイズ         →|(8)                                  |
|                 |フォントサイズ     →|(9)                                  |
|                 |キーバインド       →|(10)                                 |
|                 +---------------------+                                     |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------+

(1)カット
    テキストウィンドウで領域指定をしたテキストをカットバッファに転送し，領域指定した部分を消去します。
(2)コピー
    テキストウィンドウで領域指定をしたテキストをカットバッファに転送しますが，領域指定した部分はそのままにします。
(3)ペースト
    テキストウィンドウのキャレット位置にカットバッファの内容を挿入します。カットバッファの内容はそのままです。
(4)クリア
    テキストウィンドウで領域指定をしたテキストを消去します。カットバッファの内容はそのままです。
(5)文字列検索
    文字列検索ダイアログが表示され，文字列検索をおこないます。
(6)文字列置換
    文字列置換ダイアログが表示され，文字列置換をおこないます。
(7)行番号ジャンプ
    行番号ジャンプダイアログが表示され，行番号ジャンプをおこないます。
(8)タブサイズ
    タブサイズを変更します。このメニューを選ぶとさらにサブウィンドウが表示され，１，２，４，６，８，１６のうちからタブサイズが選べます。タブサイズを指定すると全てのテキストウィンドウのタブサイズが変更されます。タブサイズはSUPPORT.CFGに保存されます。
(9)フォントサイズ
    フォントサイズを変更します。このメニューを選ぶとさらにサブウィンドウが表示され，12dot,16dotのうちからフォントサイズが選べます。フォントサイズを指定すると全てのテキストウィンドウのフォントサイズが変更されます。フォントサイズはSUPPORT.CFGに保存されます。
(10)キーバインド
　　キーバインドを変更します。このメニューを選ぶとさらにサブウィンドウが表示され、TOWNS純正、emacsライクのうちからキーバインドが選べます。キーバインドはSUPPORT.CFGに保存されます。


2.2.4 [イメージ編集]メニュー
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|EASTRAY |ファイル|テキスト編集|イメージ編集|ツール|                         #|
+--------+--------+------------+------------+-+----+--------------------------+
|                              |イメージ情報  |(1)                            |
|                              +--------------+                               |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------+

(1)イメージ情報
    アクティブなイメージウィンドウの画像サイズ，デプスを表示します。


2.2.5 [ツール]メニュー
+--------+--------+------------+------------+------+--------------------------+
|EASTRAY |ファイル|テキスト編集|イメージ編集|ツール|                         #|
+--------+--------+------------+------------+------+-----------+--------------+
|                                           |プレビュア      ^P|(1)           |
|                                           |レイトレーシング^R|(2)           |
|                                           |パレット        ^T|(3)           |
|                                           |テンプレート    ^M|(4)           |
|                                           +------------------+              |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
|                                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------+

(1)プレビュア
    プレビュアダイアログを表示し，プレビュアを実行します。
(2)レイトレーシング
    レイトレーシングダイアログを表示し，レイトレーシングを実行します。
(3)パレット
    パレットウィンドウを表示します。
(4)テンプレート
    テンプレートウィンドウを表示します。




2.3 ウィンドウ
  いちばん上のウィンドウはタイトルバーの色がちがいますが，このウィンドウのことをアクティブウィンドウといいます。
  全てのウィンドウは画面外にはみだして置くこともできます。

2.3.1 テキストウィンドウ
  テキストウィンドウはテキスト編集をするためのウィンドウです。テキストウィンドウは最大で１６枚まで同時に開くことができます。
  テキストウィンドウは画面外におくこともできますが，そのときはスクロールの速度が落ちるので注意してください。
+---------------------------------+
|■TextEdit:NONAME00.TXT | (2)    |
+------------------------------+--+
|(1)                           |△|
|                              |  |
|                              |□|
|                              |  |
|                              |  |(3)
|                              |  |
|                              |  |
|                              |  |
|                              |▽|
|                              +--+
|                              +■+(4)
+------------------------------+--+

(1)クローズボタン
    テキストウィンドウを閉じます。編集をしていた場合には保存するかどうかを聞いてきます。具体的な処理は「Close」と同じです。
(2)タイトルバー
    テキストウィンドウが扱っているファイルネームを表示します。
(3)スクロール
    表示しているテキストの位置を表示します。
(4)リサイズボタン
    テキストウィンドウのサイズを変えます。


  テキストウィンドウ上でボタンを押したままマウスカーソルを動かすと文字の色が反転し，領域指定することができます。領域指定した部分はカット＆ペーストなどができます。
  テキストウィンドウのキーアサインはつぎのようになっています。
+-----------------+--------------------------------+
|    キー         |          機能                  |
+-----------------+--------------------------------+
|削除             | 一文字削除                     |
|CR               | 改行                           |
|後退             | バックスペース                 |
|TAB              | タブ                           |
|DUP              | キャレット行の複写             |
|↑               | キャレット上移動               |
|↓               | キャレット下移動               |
|→               | キャレット右移動               |
|CTRL+O           | 行末表示／非表示               |
|CTRL+Y           | 一行消去                       |
|CTRL+T           | イレースライン                 |
|挿入             | 上書き／挿入モード切替え       |
|SHIFT+←  CTRL+A | 先頭に移動                     |
|SHIFT+→  CTRL+F | 行末に移動                     |
|SHIFT+↑  CTRL+R | 前方向半ページスクロール       |
|SHIFT+↓  CTRL+C | 後方向半ページスクロール       |
+-----------------+--------------------------------+

さらにｅｍａｃｓキーバインド版では次のようなキーアサインが追加になっています。
+-----------------+--------------------------------+
|    キー         |          機能                  |
+-----------------+--------------------------------+
|CTRL+P           | キャレット上移動               |
|CTRL+N           | キャレット下移動               |
|CTRL+B           | キャレット左移動               |
|CTRL+F           | キャレット右移動               |
|CTRL+V           | 後方向半ページスクロール       |
|CTRL+A           | 行の最初に移動                 |
|CTRL+E           | 行の最後に移動                 |
|CTRL+D           | 一文字削除                     |
|CTRL+K           | 行の最後まで削除               |
+-----------------+--------------------------------+


2.3.2 イメージウィンドウ

  イメージウィンドウは一番うえにあるウィンドウだけが表示され，それ以外のウィンドウは画像が表示されません。これは仕様です。また，イメージウィンドウは512*256ドット以上の大きさにはできません。これも仕様です，スクロールさせて表示してください。  画像上で「CTRL+左ボタン」で画像上のカーソルの座標をカットバッファに取り込むことができます。そのときに画面上に十字の印をつけます。
  また，「SHIFT+左ボタン」で画像上のカーソルの位置の色を読み込むことができます。このとき画面上に小さな四角の印をつけます。

+---------------------------------+
|■Image:test.tif | (2)           |
+------------------------------+--+
|(1)                           |△|
|                              |  |
|                              |□|
|                              |  |
|                              |  |(3)
|                              |  |
|                              |  |
|                              |  |
|            (4)               |▽|
+------------------------------+--+
|△         □               △+■+(5)
+------------------------------+--+

(1)クローズボタン
    イメージウィンドウを閉じます。
(2)タイトルバー
    イメージウィンドウに表示されている画像のファイルネームを表示します。
(3)縦方向スクロール
    画面を縦方向にスクロールされます。
(4)横方向スクロール
    画面を横方向にスクロールさせます。
(5)リサイズボックス
    イメージウィンドウのサイズを変えます。



2.3.3 コントロールパネルウィンドウ
+--------------------------------+
|■ControlPanel |                |
+--------------------------------+
|(1)                             |
|                                |
|     Brightness                 |
|     +--+-----------------+--+  |
|     |  |     □          |  |  |
|     +--+-----------------+--+  |
|             (2)                |
|                                |
|                                |
+--------------------------------+

(1)クローズボタン
    ウィンドウを閉じます。
(2)スクロール
    画面の明るさを調整します。ただし，イメージウィンドウに表示されている画像には影響をあたえません。この明るさはSUPPORT.CFGに保存されます。


2.3.4 パレットウィンドウ
  パレットウィンドウはマウス操作で色を作ることができます。作った色はカットバッファを仲介してテキストウィンドウやテンプレートで読み込むことができます。逆にカットバッファを通して色を読み込むこともできます。
(1)
+----------------------------------------------------+
|■ColorPalette |                                    |
+----------------------------------------------------+
|  +-----+           +--+-----------------+--+       |
|  | (2) |     Red   |  |     □   (5)    |  |  255  |
|  |     |           +--+-----------------+--+       |
|  +-----+           +--+-----------------+--+       |
|              Green |  |     □   (6)    |  |  255  |
|  [UP] [DW]         +--+-----------------+--+       |
|  (3)  (4)          +--+-----------------+--+       |
|   [バッファ] Blue  |  |     □   (7)    |  |  255  |
|                    +--+-----------------+--+       |
|                    +--+-----------------+--+       |
|              H     |  |     □   (8)    |  |  360  |
|                    +--+-----------------+--+       |
|                    +--+-----------------+--+       |
|              S     |  |     □   (9)    |  |  100  |
|                    +--+-----------------+--+       |
|                    +--+-----------------+--+       |
|              V     |  |     □   (10)   |  |  100  |
|                    +--+-----------------+--+       |
+----------------------------------------------------+

(1)クローズボタン
    ウィンドウをクローズします。
(2)カラー表示窓
    現在のパレットの色を表示します。
(3)バッファからの取り込み
    カットバッファから色を読み込みます。色の表現は「1.0 1.0 1.0」のようにｒｇｂの順に色をテキストの数値で表したもので，ＥＡＳＴＲＡＹでの色の表現と同じです。
(4)バッファへの転送
    現在のパレットの色をＥＡＳＴＲＡＹ形式のテキストにしてバッファに転送します。
(5)赤成分スクロール
    赤の成分を調整します。
(6)緑成分スクロール
    緑の成分を調整します。
(7)青成分スクロール
    青の成分を調整します。
(8)色相成分スクロール
    色相の成分を調整します。
(9)彩度成分スクロール
    彩度の成分を調整します。
(10)バリュー成分スクロール
    バリューの成分を調整します。


2.3.5 テンプレートウィンドウ
  ソースデータファイルのうち，定型的な指定を簡単におこなえるようにしたのがテンプレートです。テンプレート用のデータファイル.BRYはバイナリーファイルで，通常の.RAYファイルとは異なるものですが，テンプレートは.BRYを保存するときに同時に.RAYファイルを強制的に作ります。この.RAYファイルの内容は.BRYの内容をＥＡＳＴＲＡＹの形式で書いたものですから，直接レンダラーに与えることができます。もちろん，物体などはまったく定義されていないのでそういったデータをインクルードする必要があります。
  テンプレートをメニューで指定するとファイルダイアログがあらわれるので，テンプレート用のデータファイル*.BRY（バイナリーRAYファイル）という拡張子のファイルを指定してください。新しく作りたい場合にはファイル名をキーボードから入力すると，初期状態でファイルが作られます。

+----------------------------------------------------+
|■テンプレート TEST.BRY|                            |
+----------------------------------------------------+
|                                                    |
|                                                    |
|                                                    |
|                                                    |
|                複雑過ぎるので省略                  |
|                                                    |
|                                                    |
|                                                    |
|                                                    |
|                                                    |
+----------------------------------------------------+

  おそらく操作で困ることはないとおもいます。それぞれの項目はＥＡＳＴＲＡＹのコマンドと１対１で対応しているのでそちらを参考にしてください。
  色指定や画面の座標を表している欄のとなりには[DW]，[UP]というボタンがついていますが，これはカットバッファとのデータのやりとりを行うボタンです。[DW]でカットバッファから読み込み，[UP]でカットバッファへ書き出します。座標はイメージウィンドウでCTRL+左ボタンで取り込んだもの，色はイメージウィンドウでSHIFT+左ボタンで取り込んだものやカラーパレットウィンドウで扱うものとおなじ形式になっています。
  色定義や物体定義は一番下の「include」でファイルを指定し，頭のトグルボタンをＯＮにすると自動的にインクルードするように.RAYファイルが作られます。これからの展開の関係上，色定義ファイルには「MAP_DATA」「COLOR」のコマンドを，物体定義には「OBJ」コマンドを指定するようにしてください。


2.4 ダイアログ

  ダイアログはウィンドウとは違い，他のウィンドウやメニューバーを操作できないようにしてあります。

2.4.1 Aboutダイアログ
  AboutダイアログはＳＵＰＰＯＲＴのコピーライト表示などをおこないますが，一番下の欄にフリーメモリの容量を表示します。ウィンドウが開けない場合にはメモリーが足りないことが考えられるので，そういうときにチェックしてみてください。
  また，このダイアログはキーやマウスのボタンを押したり，マウスカーソルを動かすと自動的に消えます。


2.4.2 文字列検索ダイアログ
  文字列検索を行うダイアログです。
+--------------------------+
|        文字列検索        |
| (1)□ 後方検索           |
| (2)□ 前方検索      (4)  |
|  [   (3)         ] [dw]  |
|  (5)[実行]  [取消](6)    |
+--------------------------+

(1)後方検索設定
    キャレット位置より上の方に検索します。
(2)前方検索設定
    キャレット位置より下の方に検索します。
(3)検索文字列
    検索する文字列を設定します。
(4)カットバッファからの取り込み
    検索する文字列をカットバッファから取り込みます。
(5)検索実行
    検索を実行します。
(6)検索取消
    検索を取り消して，ダイアログから抜けます。


2.4.3 文字列置換ダイアログ
  文字列置換を行うダイアログです。

+-----------------------------+
|         文字列置換          |
| (1) □ 後方置換             |
| (2) □ 前方置換             |
| (3) □ 全置換               |
|    [     (4)     ] [dw] (5) |
|            ↓               |
|    [     (6)     ] [dw] (7) |
|   (8) [実行] [取消]  (9)    |
+-----------------------------+

(1)後方置換設定
    キャレット位置より上の方に置換します。
(2)前方置換設定
    キャレット位置より下の方に置換します。
(3)前方置換設定
    キャレット位置より下の方に置換します。
(4)置換前文字列
    置換する前の文字列を設定します。
(5)カットバッファからの取り込み
    文字列をカットバッファから取り込みます。
(6)置換後文字列
    置換した後の文字列を設定します。
(7)カットバッファからの取り込み
    文字列をカットバッファから取り込みます。
(8)置換実行
    置換を実行します。
(9)置換取消
    置換を取り消して，ダイアログから抜けます。


2.4.4 行番号ジャンプダイアログ

+------------------------+
|  行番号ジャンプ(2)(3)  |
|   [   (1)      ]上下   |
| (4)[実行]  [取消](5)   |
+------------------------+

(1)行番号
    ジャンプ先の行番号。
(2)行番号増加
    行番号を増加させる。
(3)行番号減少
    行番号を減少させる。
(4)行番号ジャンプ実行
    行番号ジャンプを実行します。
(5)行番号ジャンプ取消
    行番号ジャンプをとりけして，ダイアログから抜けます。


2.4.5 プレビュアダイアログ

+--------------------------------------+
|               Previewer              |
|      背景色 (1)□白地   (2)□黒地    |
|  立体視手法 (3)□交差法 (4)□平行法  |
|  画面サイズ (5)□普通   (6)□拡大    |
|  表示モデル (7)□普通   (8)□簡素    |
|    ファイル  [   (9)      ]          |
|       (10)[実行]  [取消](11)         |
+--------------------------------------+

(1)背景色白地指定
    プレビュアの背景を白にする。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(2)背景色黒地指定
    プレビュアの背景を黒にする。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(3)立体視交差法指定
    ３Ｄ指定の場合，プレビュアを交差法で表示する。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(4)立体視平行法指定
    ３Ｄ指定の場合，プレビュアを平行法で表示する。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(5)画面サイズ普通指定
    プレビュアの画面を実際のレンダリングサイズにする。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(6)画面サイズ拡大指定
    プレビュアの画面を画面一杯になるように調整して表示する。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(7)表示モデル普通指定
    プレビュアの物体表示を正確におこなう。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(8)表示モデル簡素指定
    プレビュアの物体表示をバウンダリボックスでおこなう。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(9)ファイル指定
    プレビュアに渡すファイル名を指定する。ここをクリックするとファイルダイアログが表示され，ファイルを指定することができる。プレビュアダイアログを実行するときに，テキストウィンドウまたはテンプレートウィンドウの場合にはそのファイルネームが予め代入されている。
(10)プレビュア実行
    プレビュアを実行する。
(11)プレビュア取消
    プレビュアを起動せず，ダイアログをぬける。


2.4.6 レイトレーシングダイアログ

+-------------------------------------------------------+
|                    Ray-tracing                        |
|.MSGの詳細度 (1)□簡素    (2)□詳細                    |
|.VOXファイル (3)□通常使用(4)□強制使用(5)□毎回計算   |
|         (.VOXの強制使用は危険を伴います!)             |
+-------------------------------------------------------+

(1)メッセージ詳細度簡素指定
    レンダラーのだすメッセージファイルの内容を最小限にするように指定。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(2)メッセージ詳細度詳細指定
    レンダラーのだすメッセージファイルの内容を最大限にするように指定。この項目はSUPPORT.CFGに保存されます。
(3).VOXファイル通常使用指定
    ボクセル分割ファイルよりもソースファイルが新しいときにボクセル分割処理を行うように指定。
(4).VOXファイル強制使用指定
    必ずボクセル分割ファイルを読み込んで使うように指定。これは物体の配置が違った場合には正常にレンダリングが行われないので注意が必要。
(5).VOXファイル毎回計算指定
    ボクセル分割ファイルを無視して，必ずボクセル分割処理をやり直すように指定。


3.コマンドラインオプションについて
　オプションにファイル名を指定すると、起動時に指定ファイルをオープンします。このとき画像ファイルならばイメージ表示をし、それ以外の場合にはテキストファイルとしてオープンします。


4. 著作権などについて
  このプログラム，マニュアルの著作権は放棄しません。その他細かい点は，ＥＡＳＴＲＡＹレンダラー本体の配付条件等に準拠するものとします。


5.バージョンの履歴

V1.00  リリース
V1.01  リリース
　　・テキストウィンドウのスクロールバーが、テキストの最終ラインから消去すると
　　　おかしくなるバグを修正。
　　・EMACSライクなキーバインドへの切り替え機能をサポート。
V1.02  リリース
　　・コマンドラインオプションに対応。データ起動プログラムに登録すると、目的
　　　ファイルをダブルクリックするだけでエディット・イメージ表示ができる。
V1.03  リリース
　　・テキストウィンドウ、イメージウィンドウの表示位置・大きさを変更。
　　・テキストウィンドウ、イメージウィンドウがインアクティブ時にスクロールバー
　　　の色を白にするように変更。
　　・EMACSライクキーバインド時に一部ショートカットキーが使えないバグを修正。
V1.04  リリース
　　・時計表示をサポート。
V1.05  リリース
　　・カレントディレクトリがうまく切り変わらないバグを修正。
　　・パレット機能にＨＳＶ指定をサポート。
V1.06  リリース
　　・テキストウィンドウでスクロールバーを使ってスクロールさせたときに
　　　スムースにスクロールするように修正。
　　・テキストウィンドウをクローズボタンで閉じるときに、閉じるかどうかを
　　　確認するように変更。