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Text File  |  1999-01-29  |  5KB  |  30 lines

  1. 去る 1998 年 11 月 17 日、Sun Microsystems と Microsoft との間で継続中の Microsoft による Java のインプリメントに関する裁判について、連邦地裁は仮処分決定を下しました。この決定の内容は、Microsoft に対し、Microsoft 言語拡張機能およびコンパイラ ディレクティブをユーザーが意識的に有効に設定しない限り機能しないように、Java ソフトウェア開発ツールのデフォルト設定を変更することを求めています。また、開発者に対し、これらの機能を利用して作成されたプログラムがほかの Java 仮想マシン上では動作しない可能性があること、および Microsoft の今後のプログラムでは、裁判所の決定により、Java ソフトウェア開発ツールに拡張キーワードとコンパイラ ディレクティブを組み込むことが禁止される可能性があることを知らせるメッセージを表示することを求めています。
  2.  
  3. 裁判所の決定に従うため、Visual J++ のこのバージョンでは、Microsoft 言語拡張機能とディレクティブの扱いが変更されました。空のプロジェクトを新規作成した場合、Microsoft 言語拡張機能とディレクティブが無効になります。Microsoft 言語拡張機能とディレクティブを有効にするには、[プロジェクト] メニューの [<プロジェクト名> プロパティ] をクリックします。次に、[構成] メニューの一覧で [すべての構成] を選択し、[コンパイル] タブをクリックします。言語拡張機能を有効にするには、[Microsoft 言語拡張機能を無効にする] チェック ボックスをオフにします。このチェック ボックスをオフにすると、裁判所の決定において要求されているとおり、Microsoft 言語拡張機能に関するメッセージが表示されます。言語拡張機能は、使用するプロジェクトごとに、個別に有効にする必要があります。
  4.  
  5. Visual J++ の多くの機能では、正しく動作させるため、Microsoft 言語拡張機能が必要になります。使用しているプロジェクトで Microsoft 言語拡張機能を有効にしていない場合、これらの機能の一部を使用しようとすると、予期した動作を行うために言語拡張機能を有効にしなければならないことを示すメッセージが表示されます。このメッセージ ボックスで [はい] をクリックすると、現在のプロジェクトで言語拡張機能が有効になります。また、上記の決定に関するメッセージが表示されます。メッセージ ボックスで [いいえ] をクリックすると、現在のプロジェクトでは、言語拡張機能がデフォルトのまま無効になります。
  6.  
  7. 正しく動作させるために言語拡張機能が必要な機能および操作は、次のとおりです。
  8. * フォームの追加。
  9. * クラスの COM (component object model) クラスへの変更。
  10. * プロジェクト内での COM コンポーネントの使用。
  11. * Microsoft Windows または Microsoft Windows Foundation Classes を必要とするプロジェクトの作成。Windows アプリケーション、COM DLL、WFC コントロールなどがこれに相当します。
  12. * 以前のバージョンの Visual J++ 6.0 で作成された、言語拡張機能が有効になっているプロジェクトの読み込み。
  13.  
  14. 上記のいずれかの機能を使用した場合、言語拡張機能を有効にしていないと、プロジェクトのコンパイル時にコンパイラがエラーまたは警告を表示します。このエラー メッセージの典型的な例は、次のとおりです。
  15.  
  16. 'eventname' は 'Form1' クラス 内のフィールドではありません (J0234)
  17. 'class' または 'interface' がありません (J0020)
  18. ディレクティブ '@dll' は無視されました (J5020)
  19. ディレクティブ '@com' は無視されました (J5020)
  20.  
  21. Microsoft Visual J++ Compiler (JVC) をオペレーティング システムのコマンド ラインから実行している場合は、Microsoft 言語拡張機能とディレクティブが有効にならないように、コンパイラのデフォルトの動作が変更されました。これらの拡張機能を利用したい場合は、コンパイラの起動時に /x- スイッチを指定する必要があります。バッチ ファイルや "make" ファイル、およびその他の仕組みで Visual J++ コマンド ライン コンパイラ (JVC) を使用している場合は、該当するファイルで /x- スイッチを指定する必要があります。
  22.  
  23. devenv.exe に /make オプションを指定して、コマンド ラインでのビルドに開発環境を使用している場合は、言語拡張機能に関するメッセージがダイアログ ボックスに表示されます。このメッセージが表示されないようにするには、プロジェクトを開発環境で開き、Microsoft 言語拡張機能が有効になっていることを確かめ、メッセージを読みます。次に、プロジェクトを保存します。この新しいバージョンの Visual J++ でプロジェクトを保存すると、再度メッセージ ダイアログ ボックスを表示せずに、コマンド ラインでプロジェクトをビルドできるようになります。
  24.  
  25. Sun と Microsoft の間の訴訟の内容と同訴訟が Visual J++ 製品に与える影響の詳細については、http://msdn.microsoft.com/visualj (英語) を参照してください。
  26.  
  27. 製品に表示される Microsoft 言語拡張機能に関するメッセージの全文は、次のとおりです。
  28.  
  29. 注 : Microsoft Java 言語拡張機能を使用すると、コンパイル後のコードが Microsoft Java 仮想マシンのインストールされている Windows 上だけで動作するようになり、ほかの仮想マシンでは動作しない可能性があります。Microsoft Java 仮想マシンは、Windows 98 にインストールされており、この製品には自由に再配布できるバージョンが含まれています。Microsoftの将来のバージョンの Java 開発ツールでは、裁判所の決定により、Sun の Java 言語仕様に含まれない拡張キーワードとコンパイラ ディレクティブの組み込みが禁止される可能性があります。ただし、このような決定は、このバージョンの製品で作成され、コンパイルされたコードに影響を及ぼすものではありません。
  30.