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DOS/V Power Report 1998 July
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1998-05-01
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526 lines
使用上の注意
ところどころ、画面の挿入や脚注部分があるから
取り除いてからお使い下さい。
第一章 インストール
1.1 ハードディスク空き容量について
TurboLinuxは、WindowsやMacOSとは違い、OSだけでなく、主要なアプリケーション、
ユーティリティなども同時にインストールするようになっています。そのため
TurboLinuxをインストールするには、選択する構成によって以下のハードディスク容
量が必要になります。
・最小構成 400MB以上
・すべて 800MB以上
参考: 他のOSとTurboLinuxを共存させるには
Windows95(DOS)などのOSがインストールされているPCにTurboLinuxを共存
させることもできますが、このマニュアルではPCにOSがインストールされてい
ないことを前提に説明を続けます。他のOSとTurboLinuxを共存させたい方は「付
録A.Win95との共存」を参照して下さい。
1.2 ブートディスク
TurboLinuxをインストールするには、まず最小限の機能を持ったシステムを起
動しなければなりません。このために、付属のブートディスクが用意されてい
ます。
もし付属のブートディスクが壊れてしまった場合には、付録***を見て下さ
い。ブートディスクの作成方法が説明されています。
1.3 インストールの第1ステージ
インストールや各種設定は、メモを取りながら行うことをお奨めします。インストー
ル過程で表示された設定画面のタイトルやrootパスワードなどをメモしておけば、問
題があった場合にも発見しやすくなります。
1.3.1 インストーラーの起動
ブートディスクを挿入してコンピューターの電源を入れて下さい。起動
ディスクがコンピューターに読み込まれると次の画面が表示されます。
「Welcome to TurboLinux v1.0 --Japanese version---」
[ENTER]キーを押して下さい。コンピューターにカーネルが読み込まれます(ここは眺め
ているだけでかまいません)。
注:
このメッセージが表示されない場合には、1)BIOSでフロッピーから起動しな
いようになっている、2)ハードウェアが故障している、などが考えられます。
もう一度、ハードウェア構成を確認してください。
以降は表示される選択肢に答えていくことによってインストールが進みます。
インストーラーでは、[矢印]キーでカーソル(反転表示します)が上下移動
し、 [TAB]キーで項目を移動します。「OK」が反転表示された状態で [ENTER]
キーを押すと次の選択肢へ進みます。
ここでは、それぞれの選択肢について簡単な説明を行います。
1.3.2 ディスプレイの選択
・カラー・ディスプレイ
「はい」、「いいえ」のいずれかを選択して下さい。
1.3.3 キーボードタイプ
・キーボード・タイプ
お使いのキーボードを選択して下さい。左上方に「半角/全角キー」が
あるキーボードをご利用の場合は、デフォルトのまま日本語キーボード
「jp106」を選択して下さい。それ以外の、カナなどが刻字されていない
キーボードなら「us」を選択しておくと良いでしょう。
日本語キーボードにも種類があるので、お使いのキーボードの説明書などを読
んで確認して下さい。106漢字キーボードや109漢字キーボードなどはデフォル
トの「jp106」のままで使用できます。
1.3.4 PCカード
・PCカード(PCMCIA)サポート
PCカード(PCMCIA)を利用してTurboLinuxをインストールする場合には「はい」を選
択します。「はい」の場合は、補助ディスクが必要になります。補助ディス
クの作成方法については、付録***「補助ディスクの作成」を参照して下さ
い。
注:
ノートパソコンはPCカード(PCMCIA)を使用している場合が多いですが、最近のノー
トに内蔵されているCD-ROMは、ほとんどがATAPI接続です。
1.3.5 TurboProbe
・TurboProbe
ハードウェアを自動検出します。 「OK」を押すと、TurboProbeがデバイス
(機器)を探して表示します。 ここでコンピューターがフリーズ(5分経っても次に
進まない)したらリセットボタンを押して、1.3 からやりなおして下さい。その場合
、
ハードウェアの自動検出は「スキップ」して下さい。
1.3.6 インストール元の選択
・インストール元の選択
TurboLinuxをインストールする媒体を選択します。デフォルトは、CD-ROMになってい
ます(初心者の方推奨)。他にもNFSサーバ、ローカル・ハードディスク、FTPサー
バ、SMBサーバなどからインストールすることも可能ですが、本マニュアルでは
CD-ROMのインストールだけを解説します。
1.4 インストールの第2ステージ
CD-ROMが認識されると、いよいよ第2ステージです。
1.4.1 インストールタイプの選択
・インストールタイプの選択
Linuxをはじめてインストールする方や慣れていない方は、「すべて(約650MB)」
を選択することをお勧めします。ここからは「すべて(約650MB)」を選択し
たことを前提に説明します。「最小構成」や「カスタム」を選択した場合も基
本は同じです。
注:
最小構成は、多くのアプリケーション、ゲーム、フォントをインストールしま
せん。X Window Systemと、基本的なプログラムやアプリケーションだけをイ
ンストールします。但し、日本語パッケージ(プログラム)はインストールさ
れます。
カスタムインストールは、パッケージセットや個々のパッケージを手動で選択
していくものです。インストールするパッケージがわかっているLinux上級者向け
のインストール方法です。パッケージセットを選ぶ際には質問に答えなければなりま
せん。
1.4.2 ネットワークタイプの選択
・ネットワークタイプ・オプションの設定
LANやPPP接続を行う場合は該当する項目にチェック[*]をして下さい。はじめて
Linuxを触れる方は、ここでのチェックボックスをはずした方が選択する項目
が少なくなります。もちろん、ネットワークやppp接続の設定はインストール
後にも変更可能です。
1.4.3 SCSI設定
・SCSI設定
TurboProbeで検出されたSCSI機器に誤りがなければ「OK」を押して下さい。
SCSI機器が検出されなかった場合や間違って認識された場合は「いいえ」を
選んでください、SCSIカードのリストが表示されます。リストから正しいSCSI
機器を選び、パラメータの自動設定を選択して下さい。もし自動設定でうまく
動かない場合には手動でパラメータを設定して下さい。
1.4.4 ディスクパーディションの設定
・ディスクパーティションの設定
一般的にLinuxシステムはWindowsやDOSとは別の専用のパーティションに
インストールされます。この場合、最小限必要なパーティションはルート
とスワップです。パーティションの設定にはCFDISKというツールを使用します。
注:
TurboLinuxでは、よりGUI表示に近いCFDISKを使いますが、同じ機能を持つFDISKとい
うユーティリティもあります。
画面には、認識されたハードディスクが表示されているはずです。表示された中から
、インストール先のハードディスク(/dev/hda...)の名前を反転させ、「TAB」キー
を押し、「CFDISK」を選択します。インストーラよりCFDISKが起動します。ディスク
パーティションの設定はCFDISK上での操作になります。
各パーティションの容量は、スワップに実装メモリの約2倍を、ルートはその残りを
目安に割り当てれば良いでしょう
まず、仮想記憶領域「スワップパーティション」を確保します。
1.「New」を選択(メニューは「矢印」キーの右左をお使い下さい)
2.「Primary」を選択
3. スワップパーティション用(Linux swap)に実装メモリの約2倍の容量を入力しま
す。(上級者の方は、構築するシステムを考慮してスワップ容量を決めて下さい。ま
た、ノートパソコンのようにディスクが1GB前後ならば20~40MBくらい確保しておけ
ば無理なく使えるでしょう。)
この時、「NumLock」がロックされていない状態でテンキーを使用すると、ビー
プ音がしてCFDISKの最初に戻ってしまうため、テンキーではなく数字キーで確
保したい容量(MB)を入力します。
4.[Beginning]を選択
5.「Type」を選択し、82(Linux Swap)と入力します。これは、作成した領域が自動
的に「Linux native」になってしまうので、パーティションタイプをスワップに変更
するためです。
以上でスワップパーティションが確保されました。次に残りの容量をルートパーティ
ションに割り当てます。
6.「Free Space」を選択・反転させ、同様に「New」「Primary」と進むと、残りの容
量が表示されますので、そのままエンターキーを押します。800MB以上確保できてい
ればインストールタイプですべてを選択しても大丈夫です。
7. 最後に「Write」を選択し、「yes」と入力。ここで「yes」を入力するま
で(yではだめです)パーティション情報は変更されていません。書き込み自
体は数秒で終了します。
8. 書き込みが終わったら「Quit」で"CFDISK"を終了してください
CFDISKを終了するとTurboLinuxインストーラに戻ります。「決定」を押して次
の選択肢に進んで下さい。
1.4.5 ファイルシステムの設定
・「ファイルシステムの設定」
2つ以上のLinux nativeパーティションを作成した場合のみこの選択画面がでて
きます。どのパーティションをルートパーティションにするかを選択します。
LinuxにはWindows95(DOS)などのOSのようにプライマリーパーティションの
先頭でなければ起動できないといった制限はありません。ただし、Linux を起動する
パーティションはハードディスクの先頭から1GB以内に収めておくと安全です。
1.4.6 マウントテーブルの設定
・「マウント・テーブルの設定」
システムパーティションの設定で、ルートパーティション用とスワップパーティ
ション用以外のパーティションを確保した場合、または他のパーティション
(Windows95など)が存在する場合に、この選択肢が現れます。 Windows95
(DOS)やOS/2などのパーティションを扱えるようにすることもでき、インストール
終了後でも変更できます。
***説明???
1.4.7 パーティションのフォーマット
・「パーティションのフォーマット」
Linux 専用パーティション領域をフォーマットします。 デフォルト状態ではフォー
マットのチェック[ ]は、はずれています。必ずチェック[*]を付け、フォーマットを
するようにして下さい。チェックをつけなくてもインストーラーは先に進みま
すが、ファイルが正しくコピーされず、インストールは失敗します。ただし、フォー
マットされたパーティションに記録されていたデータは二度と回復不可能になります
ので必要なデータが残ってないことを確認の上、チェックをして下さい。「フォーマ
ット時にブロックのチェックを行う」は、お使いのハードディスクに欠陥があるかど
うかをチェックします。時間が多少余分にかかります。
1.4.8 パッケージの確認
・「パッケージの確認」
そのままでよければ「継続」を、インストールするパッケージをご自身で選
択したい場合は「パッケージの選択」を押して下さい。初心者の方には「継続」
をお勧めします。
・「パッケージの確認」
そのまま「OK」を押して下さい。インストールが開始されます。経過時間、残
り時間などが表示されます。ファイルの転送が終了したら、いままでのように
選択肢に答えてください。
1.4.9 マウスの設定
・マウスの設定
お使いのマウスを選択して下さい。マイクロソフト互換シリアルマウス(com
ポート接続しているもの)であれば「マイクロソフト・コンパチブル(シリア
ル)を選び、PS/2タイプのものなら「PS/2」を選択してください。
「3ボタンのマウスを2ボタンでエミュレートする」をチェック[*]しておくと、
2ボタンマウスの左右のボタンを同時にクリックすることで、3ボタンマウスの
中央のボタンを代用します。もし設定を誤り、マウスが使えなくなってもイン
ストール終了後プロンプト上でmouseconfigと入力すれば、再度マウスの設定
ができます。
なお、現在売られている Logitec 社のマウスのほとんどはマイクロソフトマウスか
、PS/2 マウスの互換になっています。シリアルコネクタの場合はマイクロソフトマ
ウス互換を、PS/2 コネクタの場合は PS/2 マウス互換を選択して下さい。
1.4.10 TurboProbe - ビデオカードの設定
・TurboProbe - ビデオカード
ビデオカードの自動認識を行います。 TurboProbeが認識したビデオカードに
誤りがあれば「間違い」を押して、正しいビデオカードを選択して下さい。こ
こでキャンセルするとXConfiguratorを終了し、TimeConfigを飛ばしてしまう
ので注意して下さい。但し、インストール終了後も設定は可能です。
X Window Systemに必要なXFree86を自動的にインストールします。
ビデオカードの設定値・キャプチャ
モニタやビデオカードの設定をせずに、一般的で安全な設定値を使用するの
であれば「はい」を選択して下さい。「いいえ」を押すと、以下の設定を行う
ことができます。初心者の方には「はい」を選択することをお勧めします。
以下、「いいえ」を選んだ場合
***ここが変わる
・「モニタの設定」
モニタタイプを選択して下さい。 お使いのモニタがリストにない場合は、
"Default Monitor"を選択して下さい。 "Custom"を選択し、細かな値を入力す
ることも可能ですが、上級者でない方にはお勧めしません。
・「クロック・チップの設定」
デフォルト設定の"No Clockchip Setting"を選択してください。 但し、詳細
な値が分かる場合は特定のクロックチップを選択して構いません。
・「オプションの自動認識」
・「ビデオ・モードの選択」
8ビット(256色)、16ビット(65,536色)、24ビット(1,677万色)の中から
最低1つを選択して下さい。もし15インチ以上のモニタをお使いなら、少なく
とも1024x768の解像度を選んだ方がいいでしょう。
・「デフォルトの設定」
各色数でのモニタの解像度のデフォルト値を選択して下さい。
以上「いいえ」を選択した場合の選択肢です。これより下は共通の選択肢です。
1.4.11 ログイン方法の設定
・ログイン設定の方法
ここではTurboLinuxの起動方法(Xdmによるグラフィカルログイン、コンソー
ル画面からのテキストログイン)を選択します。このとき、色数も選択するよ
うになっていますが、モニターやビデオカードの設定で「いいえ」を選択した
場合はデフォルトの65,000色モードを選択するようにして下さい。デフォルト
のモニター・ビデオカードの設定では1,677万色モードは動作しませんので注
意して下さい。
下記のネットワーク画面は、LANもしくはPPP接続を選択した場合のみ表示され
ます。
1.4.12 PPP接続の設定
・PPP接続の設定
モデムの設定、PPP接続の設定を入力します。 「PPP設定」電話番号、モデム
初期化文字列、モデム・ダイアルコマンド、ログイン名、パスワード等を入力
して下さい。 設定を誤っても、のちにXベースのツール「netcfg」か、テキス
トベースのツール「pppconfg」のいずれかでダイアルアップ接続を再度設定で
きます。
ダイアル後にターミナルウィンドウを開かずにWindows95上でダイアルアップ
接続をしている場合、多くのプロバイダが採用している認証形式である「PAP
を使用する」というチェックボックスをチェック[*]して下さい。
1.4.13 TCP/IPの設定
・「TCP/IPの設定」
自分のコンピューターのIPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNSをIP
(数字)で入力して下さい。入力後、システムはDNSを調査します。この調査には数
分の時間を要します。
ドメイン名(例:turbolinux.co.jp)、ホスト名(例:pht.turbolinux.co.jp)
と、あれば補助ネームサーバ(IP)、他のネームサーバ(IP)を入力して下さ
い。設定を誤っても、インストール終了後、設定を変更することは可能です。
以上、LANもしくはPPP接続を選択した場合のみの項目です。
1.4.14 時間帯の設定
・時間帯の設定
「グリニッジ標準時の設定」をチェック[*]すると、コンピューターの時間がグ
リニッジ標準時間に設定されます。(チェックすると我々の普段使っている時
間とは、時差が出ます。)ここはチェック[ ]をしないように次に、時間帯を
設定します。デフォルトのJapanを選択して下さい。
1.4.15 プリンタの設定
・プリンタの設定(プリンタを選択した場合のみ)
接続されているポートを選択して下さい。
ローカルポート---ネットワークを介さず、お持ちのパソコンの端子(ポー
ト)に直接つながっている場合、
リモートlpd---LAN上の別のLinuxに接続されているか、HP JetDirectモ
ジュールがインストールされたHPプリンタを持っている場合、
LANマネージャ/SMB---Windows95やWindowsNTに接続されていて、共有するように設
定されている場合、
選択したプリンタによって設定するオプション項目が異なります。項目には
次のようなものがあります。
「プリンタ・オプション」「ローカルプリンタ機器」「プリンタの設定」「印
刷サイズと解像度」「色数の指定」「プリンタ設定の確認」
以上、プリンタを選択した場合のみの項目です。
1.4.16 ルートパスワードの設定
・ルート・パスワードの設定
TurboLinuxでは、システム管理者のためのユーザーー名を「root(ルート)」と
いいます。
root(ルート)は、TurboLinuxをインストールした時に最初から設定されてい
る唯一のアカウントです。ここではそのroot アカウントのためのパスワード
を入力します。細心の注意を払ってパスワードを入力して下さい。入力したパ
スワードは秘密保持のため画面には表示されません。また、入力ミスを防ぐた
めパスワードは2回入力します。
rootパスワードは最も大事なパスワードですから解読されやすいパスワード
は避けた方がいいでしょう。6文字以上のパスワードを設定しないと先に進
めません。
1.4.17 LILOのインストール
・LILOインストール
TurboLinuxの起動にはLILO(Linux Loader)と呼ばれるものが使用されます。
ここではLILOのインストール先を指定します。 初心者のかたはマスターブー
トレコードを選択して下さい。
注:
もしLILOが原因でTurboLinuxが起動しない場合には付録のトラブルシューティ
ングを参照して下さい。
これでTurboLinuxのインストールは終了です。「OK」を押して下さい。
1.5 起動
インストール終了後、すぐにTurboLinuxを起動するには、フロッピーディスク
(ブートディスク)を取り出しコンピューターをリブート(再起動)して下さい。
コンピューターが起動するときに画面の左下に注目してください。
courierフォント
LILO boot:
というメッセージが現れるはずです。キーボードに手をふれなければ5秒後に
LILOで設定したOSが起動します。TurboLinuxを起動したい場合には「LILO
boot:」というプロンプトが出たら、[Enter]キー、数秒待って[space]キーを
押してください。
カーネル(TurboLinuxの核)がコンピューターに読み込まれ、TurboLinuxが起
動し、グラフィカルなログイン画面が表示されます。
注:
・TurboLinuxの起動がうまくいかない場合は、ほとんどの場合X Window
Systemの設定ミスが原因です。付録トラブルシューティング***を参照し
て下さい。
・ネットワークを使用する設定をした場合、DNS Serverがネットワーク内にな
いとTurboLinuxの起動に数分~十数分の時間がかかる場合があります。この問
題を回避する方法もトラブルシューティング***に説明がありますので、参
照して下さい。
Osamu Kurashima (osamu@pht.co.jp)
Pacific Hi-Tech,Inc.
Voice: 03-5477-9675 Fax: 03-5477-9919