home *** CD-ROM | disk | FTP | other *** search
/ DOS/V Power Report 1997 December / VPR9712B.ISO / DRIVER / ALEXON / Alex128 / MANUAL.TXT < prev   
Text File  |  1997-06-25  |  46KB  |  1,099 lines

  1. *******************************************************************************
  2. *                                       *
  3. *           ALEX-128/HG 機能追加・変更項目の概要          *
  4. *                                       *
  5. *******************************************************************************
  6.  
  7. 今回のファームウェアバージョンアップによる、機能追加・変更項目の概要を以下に
  8. 記載します。
  9.  
  10.  
  11. 1.BOD (Bandwidth on Demand)機能
  12.  
  13.  Throughput BOD、Resource BOD機能を追加しました。
  14.  Throughput BODとは、MP通信でデータ量が少ない場合は64Kによる通信を行い、データ
  15.  量が多い場合は128Kによる通信を行う機能です。
  16.  Resource BODとは、MP通信で128Kによるデータ通信中のとき、TELポートに接続した
  17.  アナログ機器で発信や着信ができる機能です。
  18.  
  19.  
  20. 2.BACP(Bandwidth Allocation Control Protocol) 機能
  21.  
  22.  BACP機能を追加しました。
  23.  BACPとは、MP通信中にBOD機能を使用するとき、接続先へBチャネル追加、削除の要求
  24.  を行い、接続先から許可されたときにBチャネルの追加、削除を行うプロトコルです。
  25.  
  26.  
  27. 3.データポートの短縮ダイヤル機能
  28.  
  29.  データポートの短縮ダイヤル登録および、短縮ダイヤルを使用してデータポートから
  30.  発信できるようにしました。
  31.  
  32.  
  33. 4.なりわけサービス対応
  34.  
  35.  NTTの新サービスであるINSなりわけサービスへ対応しました。
  36.  
  37.  
  38. 5.TELポートの発着信履歴機能
  39.  
  40.  TELポートの発着信履歴(相手番号)を記録する機能を追加しました。
  41.  また、電話機からの操作によりLCDに表示したり、ワンタッチで電話をかけることが
  42.  できます。
  43.  
  44.  
  45. 6.プライベートコール
  46.  
  47.  発信者番号通知機能を利用して、相手番号により着信させるTELポートを限定させる
  48.  機能を追加しました。
  49.  
  50.  
  51. 7.疑似なりわけ機能
  52.  
  53.  発信者番号通知機能を利用して、短縮番号に登録した相手番号により着信した場合、
  54.  ベルの鳴らし方をかえる機能を追加しました。
  55.  
  56.  
  57. 8.ダイヤルパルス対応
  58.  
  59.  ダイヤルパルス式の電話機で発信できるようにしました。
  60.  
  61.  
  62. 9.着信転送先のリモート変更機能の追加
  63.  
  64.  リモート(外出先)から着信転送先番号を変更する場合、短縮番号を指定できるよう
  65.  にしました。
  66.  
  67.  
  68. 10.フリー転送制御機能の拡張
  69.  
  70.  フリー転送に失敗した時のモードを増やしました。
  71.  
  72.  
  73. 11.フッキング時間の制御
  74.  
  75.  フッキングの検出時間などを調整できるようにしました。
  76.  
  77.  
  78. 12.TELポートの設定表示コマンドの追加
  79.  
  80.  TELポート機能追加に伴い、設定表示コマンドを追加しました。
  81.  
  82.  
  83.  
  84. *******************************************************************************
  85. *                                       *
  86. *           ALEX-128/HG 機能追加・変更項目の詳細          *
  87. *                                       *
  88. *******************************************************************************
  89.  
  90. 今回のファームウェアバージョンアップで、追加・変更した機能について説明します。
  91. よくお読み頂きますようお願いいたします。
  92.  
  93.  
  94. ===============================================================================
  95. 1.BOD (Bandwidth on Demand)機能
  96. ===============================================================================
  97.  
  98. MPによる128Kbpsで通信を行っているとき、データ通信量やTELポートに接続したアナログ
  99. 機器の発着信により、使用するBチャネルを自動的に追加、削除する機能です。
  100. データ通信量によってBチャネルを追加、削除する機能を「Throughput BOD」、アナログ
  101. 機器の発着信によってBチャネルを追加、削除する機能を「Resource BOD」と呼びます。
  102. それぞれの機能について、以下に説明します。
  103.  
  104.  
  105. -------------------------------------------------------------------------------
  106. 1.1 Throughput BOD (Throughput Bandwidth on Demand)機能
  107. -------------------------------------------------------------------------------
  108. MPによるデータ通信中のとき、データ量が少ない場合は1つのBチャネルで通信を行い、
  109. データ量が多い場合は2つのBチャネルを使用して通信を行います。
  110. また、常に2つのBチャネルを使用する場合と比較し、通信料金の節約にもなります。
  111. Throughput BOD機能の設定は、以下の各レジスタで行います。
  112.  
  113.  
  114.    C52  MP発信時の接続回線数の設定
  115.     機能   :MPによる発信時、最初に接続するBチャネル数を設定します。
  116.     書式   :ATC52=n<return>
  117.     パラメータ:n=0 最初にBチャネル1本だけ(64Kbps)で接続します。
  118.           n=1 最初にBチャネル2本(128Kbps)で接続します(初期値)。
  119.  
  120.    C53  Throughput BOD機能使用方法の設定
  121.     機能   :MPによる通信中、自動的にBチャネルの追加・削除を行うか
  122.           どうかを設定します
  123.     書式   :ATC53=n<return>
  124.     パラメータ:n=0 Bチャネルの追加・削除はしません(初期値)
  125.           n=1 Bチャネルの追加・削除をします
  126.  
  127.    C54  Bチャネルの追加を行う場合の回線利用率(しきい値)
  128.     機能   :回線利用率がしきい値以上になったとき、Bチャネルを追加します
  129.           (単位:パーセント)。
  130.     書式   :ATC54=n<return>
  131.     パラメータ:n=0~100(初期値は80)
  132.  
  133.    C55  Bチャネルの削除を行う場合の回線利用率(しきい値)
  134.     機能   :回線利用率がしきい値未満になったとき、Bチャネルを削除します
  135.           (単位:パーセント)。ただし、0の場合は削除されません。
  136.     書式   :ATC55=n<return>
  137.     パラメータ:n=0~100(初期値は0)
  138.  
  139.    C56  Bチャネルを追加・削除後の最小保持時間(単位:10秒)
  140.     機能   :Bチャネルを追加後、最小保持時間が経過するまではBチャネルを
  141.           削除しません。また、Bチャネルの削除後、最小状態保持時間が
  142.           経過するまではBチャネルを追加しません(単位:10秒)。
  143.     書式   :ATC56=n<return>
  144.     パラメータ:n=0~255(初期値は15=2分30秒)
  145.  
  146.  
  147.  【注意】
  148.   ・各レジスタを設定後、AT&W(設定値保存)コマンドを実行してください。
  149.  
  150.   ・回線利用率は、以下の方法で算出します。
  151.  
  152.      回線利用率(%)=(10秒間のデータ量(byte)/10秒間の回線利用率100%時の
  153.               データ量(byte))×100
  154.  
  155.     以下の値の場合、10秒間の回線利用率を100%とします
  156.  
  157.      回線速度 64Kbpsの場合   8000(byte/sec)×10(sec)= 80000(byte)
  158.      回線速度128Kbpsの場合  16000(byte/sec)×10(sec)=160000(byte)
  159.  
  160.   ・Bチャネルを追加するとき
  161.      回線利用率がBチャネルの追加するしきい値以上の場合、Bチャネルを追加
  162.      します。
  163.  
  164.        回線利用率 ≧ Bチャネルの追加を行うためのしきい値(C54)
  165.  
  166.   ・Bチャネルを削除するとき
  167.      回線利用率がBチャネルの削除するしきい値未満の場合、Bチャネルを削除
  168.      します(「C55 Bチャネルの削除を行う場合の回線利用率(しきい値)」が
  169.      0のとき、Bチャネルは削除されません)。
  170.  
  171.        回線利用率 < Bチャネルの削除を行うためのしきい値(C55)
  172.  
  173.   ・Bチャネルを追加、削除する回線利用率および、最小保持時間の設定により、
  174.    Bチャネルの追加、削除が頻繁に発生し、常に2つのBチャネルで通信を行う場合と
  175.    比較して、逆に通信料金が高くなることがあります。
  176.    この場合、Bチャネルを追加、削除する回線利用率および、最小保持時間の設定を
  177.    調整してください。
  178.  
  179.  
  180. -------------------------------------------------------------------------------
  181. 1.2 Resource BOD (Resource Bandwidth on Demand) 機能
  182. -------------------------------------------------------------------------------
  183. MP通信で2つのBチャネルを使ってデータ通信中のとき、今まではTELポートからの発着信
  184. はできませんでした。しかし、Resource BOD機能を使用することにより、MP通信で2つの
  185. Bチャネルを使用していても、TELポートに接続したアナログ機器で発着信をすることが
  186. できます。
  187. Resource BOD機能の設定は、「C51 MP通信中のアナログ機器使用の設定」で行います。
  188.  
  189.  
  190.    C51  MP通信中のアナログ機器使用の設定
  191.     機能   :MPによる2つのBチャネルを使ったデータ通信中にアナログ機器の
  192.           発信または着信があったとき、データ通信のBチャネルを1本に
  193.           して、アナログ通信を行うかどうかの設定をします。
  194.     書式   :ATC51=n<return>
  195.     パラメータ:n=0 TELポートからの発着信を禁止します。
  196.           n=1 TELポートからの発着信を許可します(初期値)。
  197.  
  198.  
  199.  【注意】
  200.   ・レジスタを設定後、AT&W(設定値保存)コマンドを実行してください。
  201.  
  202.   ・TELポートに着信要求があったとき、TELポートのためにBチャネルを割り当てる
  203.    には、あらかじめINSネット64で「通信中着信通知サービス」を契約していなけ
  204.    ればなりません
  205.  
  206.   ・TELポートへ着信要求があった場合、TELポートの設定(着信種別、機器種別、
  207.    ダイヤルイン、サブアドレス)により、着信動作を行います。
  208.  
  209.   ・TELポートへ着信要求があり、着信許可の設定にしている場合、TELポートに接続
  210.    したアナログ機器の呼出ベルが鳴ります。
  211.    呼び出しベルが鳴っている間は、データ通信で使用しているBチャネルは2つのまま
  212.    で、アナログ機器をオフフックしたときBチャネルが1本になり、空いたBチャネル
  213.    によりアナログ通信を行います。
  214.  
  215.   ・TELポートから発信するとき、相手先の回線番号をダイヤルし、最後のダイヤルを
  216.    押してからダイヤル完了タイマ経過後または、ダイヤル終了後#を押した直後に、
  217.    データ通信で使用するBチャネルが1本になり、空いたBチャネルによりアナログ
  218.    通信を行います。
  219.  
  220.   ・アナログ通信が終了したとき、「C53(Throughput BOD機能使用方法の設定)」の
  221.    設定によって次のようになります。
  222.  
  223.     C53=0(Bチャネルの追加、削除は行わない)のとき
  224.       C52(MP発信時の接続回線数)で設定されている回線数で通信を行います。
  225.       ただし、C52をBチャネル2本で接続する設定にしていても、プロバイダの
  226.       状況によってはBチャネルを追加できない場合があります。
  227.     C53=1(Bチャネルの追加、削除を行う)のとき
  228.       アナログ通信が終了した後、Bチャネル追加の条件を満たしているとき、
  229.       Bチャネル2本でMP通信を行います。
  230.       そうでなければ、1つのBチャネルでMP通信を行います。
  231.  
  232.   ・Resource BOD機能では、疑似フレックスホン(疑似コールウェイティグ等)、
  233.    コールバックおよび、通信中機器移動は使用できません。
  234.  
  235.  
  236. ===============================================================================
  237. 2.BACP(Bandwidth Allocation Control Protocol) 機能
  238. ===============================================================================
  239.  
  240. BACPとは、MP通信中にBOD機能を使用してBチャネル数を変更するとき、次のことを行う
  241. プロトコルです。
  242.  
  243.   ・接続先へBチャネル数を変更してもよいかどうかを問い合わせ、接続先から許可
  244.    されたときに、Bチャネル数を変更します。
  245.  
  246.   ・接続先からBチャネル数の変更を要求されたとき、変更を許可するかどうかを接続
  247.    先へ応答します。
  248.  
  249.   ・接続先がBACPに対応した複数の電話番号を持つサーバの場合、異なる電話番号の
  250.    相手に接続してMP通信ができます。
  251.  
  252. BACPは、接続時に相手がBACPに対応しているかどうかの確認にのみ使用します。接続先に
  253. Bチャネル数の変更を要求したり、接続先からの応答には、BAP(Bandwidth Allocation 
  254. Protocol)を使用します。
  255.  
  256.  
  257. 本装置では、自動的にBACPおよび、BAPパケットを生成して相手に送信します。
  258. 接続先からBチャネル数の変更要求を受けたとき、本装置の動作は以下の通りです。
  259.  
  260.  
  261.    +---------------+------------------+------------------+------------------+
  262.    |               |   回線接続要求   | コールバック要求 |   回線切断要求   |
  263.    +---------------+------------------+------------------+------------------+
  264.    | C53=0のとき   |       拒否       |       拒否       |       拒否      |
  265.    +---------------+------------------+------------------+------------------+
  266.    | C53=1で、     |                  |                  |                  |
  267.    | 最小保持時間中|       拒否       |       拒否       |       拒否       |
  268.    |               |                  |                  |                  |
  269.    +---------------+------------------+------------------+------------------+
  270.    | C53=1で、     |                  |                  |                  |
  271.    | 最小保持時間  |       許可       |       許可       |       許可       |
  272.    | 経過後        |                  |                  |                  |
  273.    +---------------+------------------+------------------+------------------+
  274.  
  275.  
  276. BACP、BAPの資料が新旧の2種類あり、各プロトコルIDが異なります。
  277. このため、どちらのプロトコルIDを使用するかの設定を、「C57 BACP、BAPプロトコルID
  278. の設定」で行います。
  279.  
  280.  
  281.    C57  BACP、BAPプロトコルIDの設定
  282.     機能   :BACPおよび、BAPのプロトコルIDを設定します。
  283.     書式   :ATC57=n<return>
  284.     パラメータ:n=0 旧プロトコルIDを使用します(初期値)。
  285.           n=1 新プロトコルID(RFC2125準拠)を使用します。
  286.  
  287.  
  288.  
  289. ===============================================================================
  290. 3.データポートの短縮ダイヤル機能
  291. ===============================================================================
  292.  
  293. データポートの短縮ダイヤル登録/消去、設定表示および、短縮ダイヤルを使用して
  294. データポートから発信できるようにしました。
  295. これに伴い、以下のようにATコマンドを追加しました。
  296. なお、AT&F(工場出荷値復元)コマンドでデータポートの短縮ダイヤルは消去されます。
  297.  
  298.  
  299. -------------------------------------------------------------------------------
  300. 3.1 短縮ダイヤルの登録/消去
  301. -------------------------------------------------------------------------------
  302.  
  303. データポートの短縮ダイヤルを登録/消去を行うため、以下のコマンドを追加しました。
  304.  
  305.    AT&Z データポートの短縮ダイヤルを登録
  306.     機能   :データポートの短縮ダイヤルを登録します。
  307.           なお、電話番号および、サブアドレスを省略すると(AT&Zn=)、
  308.           短縮ダイヤルを消去します。
  309.     書式   :AT&Zn=xxx[*yyy]<return>
  310.     パラメータ:n      短縮番号(0~9)
  311.                 短縮番号を省略すると、短縮番号0となります。
  312.           xxx    電話番号(15桁まで登録できます)
  313.           yyy    サブアドレス(19桁まで登録できます)
  314.                 サブアドレスは、省略できます。
  315.     入力例  :AT&Z0=1112222<return>   短縮番号0に1112222を登録
  316.           AT&Z1=3334444*56<return>  短縮番号1に3334444*56を登録
  317.           AT&Z0=<return>       短縮番号0を消去
  318.  
  319.  
  320. -------------------------------------------------------------------------------
  321. 3.2 短縮ダイヤルの設定表示
  322. -------------------------------------------------------------------------------
  323.  
  324. 短縮ダイヤルの設定を表示するため、以下のコマンドを追加しました。
  325.  
  326.     書式   :AT&Z?<return>
  327.  
  328.  
  329. -------------------------------------------------------------------------------
  330. 3.3 短縮ダイヤルを使用したデータポートからの発信
  331. -------------------------------------------------------------------------------
  332.  
  333. 短縮ダイヤルを使用してデータポートから発信するため、以下のようにATDコマンドに
  334. パラメータを追加しました。
  335.  
  336.    ATD  発信(通信モードは、G1レジスタの設定で決まります)
  337.     機能   :データポートから発信します。
  338.     書式   :ATD[$][/]S=n[*サブアドレス][+ユーザデータ]<return>
  339.     パラメータ:$      着信課金要求による発信を行います(Dchパケットのみ)
  340.           /      メール送信を行います。
  341.           S=n    短縮ダイヤル(n=0~9)に登録されている電話番号、
  342.               サブアドレスへ発信します。
  343.           *      サブアドレスを指定して発信する際に、サブアドレスの前
  344.               に入力します。
  345.           +      ユーザデータを指定します。
  346.     入力例  :ATDS=0<return>     短縮番号0に登録した番号で発信
  347.           ATD/S=1+Hello<return> 短縮番号1に登録した番号へメール送信
  348.  
  349.  
  350.  【注意】
  351.    ・短縮ダイヤルにサブアドレスを登録しているにも関わらず、ATDコマンドでサブ
  352.     アドレスを指定した場合、ATDコマンドで指定したサブアドレスで発信します。
  353.       (例)
  354.         AT&Z0=1112222*123<return>  短縮番号0へ電話番号=1112222、
  355.                        サブアドレス=123を登録
  356.         ATDS=0*456<return>      電話番号 1112222、サブアドレス 456
  357.                        に発信
  358.  
  359.  
  360. ===============================================================================
  361. 4.INSなりわけサービス対応
  362. ===============================================================================
  363.  
  364. NTTの付加サービス(有料)であるINSなりわけサービスに対応しました。
  365. 設定や操作などは、NTTに問い合わせください。
  366.  
  367. 呼出のベルは、通常の呼び出しの半分の周期で鳴ります。
  368. 割込音は、通常の割り込み音より長く無音が短くなります。
  369.  
  370. ダイヤルイン契約をされているならば以下の設定が必要です。
  371. ・ 5*電話番号(契約した回線番号)   発信する番号を登録します
  372.  
  373.  【注意】
  374.    ・片方のポートを呼び出ししている最中は、「なりわけ」の着信を拒否します。
  375.  
  376.    ・「なりわけ」によるベルの呼出中は、次の着信を受け付けません。
  377.  
  378.    ・電話機により(子機など)「なりわけ」にならないことがあります。
  379.  
  380.  
  381. ===============================================================================
  382. 5.TELポートの発着信履歴機能
  383. ===============================================================================
  384.  
  385. TELポートの発着信履歴(相手番号)を記録する機能を追加しました。
  386. また、発着信履歴(相手番号)を利用して以下のことができます。
  387.  
  388.   ・電話機からの操作により、履歴(相手番号)をLCDに表示できます。
  389.  
  390.   ・LCDに表示している相手番号へ、ワンタッチで電話をかけることができます。
  391.  
  392.   ・LCDに表示している相手番号を、短縮ダイヤルに登録することができます。
  393.  
  394. 発着信履歴の設定、使用方法を以下に説明します。
  395.  
  396.  
  397. -------------------------------------------------------------------------------
  398. 5.1 発着信履歴の設定
  399. -------------------------------------------------------------------------------
  400.  
  401. 発着信履歴には、以下の3種類があります。
  402. なお、発着信履歴の件数は、各種別毎に10件(合計30件)記録することができます
  403. (発着信履歴は、TEL1、TEL2別々に記録します)。
  404. 10件を越えると古い履歴から削除して追加(上書き)します。
  405.  
  406.   発信履歴 ・・・・・・・・・・・・ 発信した場合に記録します。
  407.   着信履歴 ・・・・・・・・・・・・ 着信して通話した場合に記録します。
  408.   留守中着信履歴 ・・・・・・ 着信後、応答前に相手側が発信をキャンセルした場合に
  409.              記録します。
  410.  
  411.  
  412.  【電話機からの操作方法】
  413.    ● 履歴を記録しない。
  414.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「0」を押します。
  415.       2)受話器を戻します。
  416.  
  417.    ● 発信履歴のみ記録する。
  418.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「1」を押します。
  419.       2)受話器を戻します。
  420.  
  421.    ● 着信履歴のみ記録する。
  422.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「2」を押します。
  423.       2)受話器を戻します。
  424.  
  425.    ● 発信履歴、着信履歴ともに記録する(初期値)。
  426.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「3」を押します。
  427.       2)受話器を戻します。
  428.  
  429.     ※ 発着信履歴の設定は、アナログポート設定ユーティリティ(Ver 2.00)で
  430.       行うこともできます。
  431.  
  432.  
  433.  【注意】
  434.    ・すでに記録している相手番号は、記録しません。
  435.  
  436.    ・発着信履歴は、相手の電話番号のみ記録します。
  437.     サブアドレスは記録しません。
  438.  
  439.    ・発着信履歴は本装置の電源を切った場合、消去されます。
  440.  
  441.    ・コールバック要求の着信後、本装置から電話をかけ直す発信の場合、発信履歴
  442.     は記録しません。
  443.     また、着信転送、中継および、相手番号通知なしの着信の場合、着信履歴は
  444.     記録しません。
  445.     ただし、コールバック要求の着信は、留守中着信として記録します。
  446.  
  447.  
  448. -------------------------------------------------------------------------------
  449. 5.2 発着信履歴の表示/操作
  450. -------------------------------------------------------------------------------
  451.  
  452. 発着信履歴をLCDに表示することができます。
  453. この機能により、留守中着信履歴を表示させると、留守中に電話をかけてきた相手を
  454. 確認することができます。
  455. そして、発着信履歴をLCDに表示している状態で発信することや短縮ダイヤルに登録
  456. することができます。
  457. この機能により、電話番号を入力する手間や、誤入力を防止できます。
  458. なお、発着信履歴は約30秒間表示します。
  459.  
  460.  
  461.  【電話機からの操作方法】
  462.    1)発信履歴の表示
  463.       電話機の受話器を上げ、「#」「#」「1」を押します。
  464.  
  465.    2)着信履歴の表示
  466.       電話機の受話器を上げ、「#」「#」「2」を押します。
  467.  
  468.    3)留守中着信履歴の表示
  469.       電話機の受話器を上げ、「#」「#」「3」を押します。
  470.  
  471.    4)次の履歴を表示
  472.       発着信履歴をLCDに表示しているとき、「*」を押します。
  473.  
  474.    5)LCDに表示中の発着信履歴(電話番号)で発信
  475.       発着信履歴をLCDに表示しているとき、「#」を押します。
  476.  
  477.    6)LCDに表示中の発着信履歴を短縮ダイヤルに登録
  478.      発着信履歴をLCDに表示しているとき、「?」「?」「#」を押します。
  479.      登録に成功すると両端の三角矢印が、一瞬点灯します。
  480.      ・「?」「?」とは、登録する短縮番号(00~39)です。
  481.       短縮番号に40以上の値をダイヤルすると、別TELポートの短縮番号に
  482.       登録します。
  483.       (例)
  484.         TEL1の着信履歴をLCDに表示しているとき、「4」「5」「#」を
  485.         押すと、TEL2の短縮番号05に登録します。
  486.  
  487.  
  488.  【注意】
  489.    ・最後の履歴を表示中に「*」を押すと、1件目の履歴を表示します。
  490.  
  491.    ・最新の履歴を表示した場合のみ(1件目に戻った時)、操作完了音が鳴ります。
  492.     それ以外は、無音です。
  493.  
  494.    ・履歴なし、他のTELポートで履歴表示中および、誤操作時は、ビジートーンが
  495.     鳴ります。
  496.  
  497.  
  498. -------------------------------------------------------------------------------
  499. 5.3 発着信履歴の消去
  500. -------------------------------------------------------------------------------
  501.  
  502. 電話機から以下の番号をダイヤルすることにより、全ての履歴を削除します。
  503. 外出前にクリアすることにより、留守中のみの履歴を取るのに便利です。
  504.  
  505.  
  506.  【電話機からの操作方法】
  507.    電話機の受話器を上げ、「#」「*」「9」「9」「0」を押します。
  508.  
  509.  
  510.  
  511. ===============================================================================
  512. 6.プライベートコール
  513. ===============================================================================
  514.  
  515. 発信者番号通知機能を利用して、相手番号により着信させるTELポートを限定させる機能
  516. を追加しました。
  517. この機能を利用して以下のことができます。
  518.  
  519.   ・サブアドレスを通知できないPHSやデジタル携帯電話から、特定のTELポートだけに
  520.    着信させることができます(相手がINSネット網でも有効です)。
  521.  
  522.   ・プライベートコールを使用して着信転送の設定を行った場合、短縮番号00~09に
  523.    登録している相手から着信したとき、着信転送を行うことができます。
  524.    着信転送を設定していないTELポートに着信できない場合は、登録していない相手
  525.    でも着信転送します。
  526.  【例】
  527.     以下の設定で、TEL1の短縮番号00~09に登録した電話番号から番号を
  528.     通知して着信した場合に「11111」の電話に転送します。
  529.     TEL1の短縮番号00~09に登録した電話番号が番号を通知しなかったり
  530.     登録外の番号から着信があった場合、TEL1とTEL2を鳴らします。
  531.  
  532.               TEL1   TEL2
  533.     着信転送      2*1    2*0
  534.     着信転送先     11111
  535.     着信種別      3*1    3*5
  536.     ダイヤルイン設定  5*     5*
  537.     サブアドレス設定  6*     6*
  538.     優先着信      9*91   9*90
  539.  
  540.  
  541. プライベートコールの設定を以下に説明します。
  542.  
  543.  
  544.  【電話機からの操作方法】
  545.    ● プライベートコールを使わない(初期値)。
  546.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「9」「0」を押します。
  547.       2)受話器を戻します。
  548.  
  549.    ● プライベートコールを使う。
  550.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「9」「1」を押します。
  551.       2)受話器を戻します。
  552.  
  553.     ※ プライベートコールの設定は、アナログポート設定ユーティリティ
  554.       (Ver 2.00)で行うこともできます。
  555.  
  556.  
  557.  【注意】
  558.    ・この機能を使用する場合、使用するTELポートの短縮番号00~09に、相手番号を
  559.     市外局番から登録してください。市外局番がないと着信しません。
  560.  
  561.    ・TEL1、TEL2の短縮番号00~09に同じ相手番号を登録して、TEL1、TEL2の両方で
  562.     プライベートコールを設定した場合、TEL1のみ呼出ベルが鳴ります。
  563.  
  564.    ・指定されたTELポートが通話中の場合、別ポートの呼出ベルは鳴りません。
  565.  
  566.    ・グローバルセレクト/ダイヤルイン、サブアドレスおよび、機器種別が設定値
  567.     と違っていても、指定されたTELポートの呼出ベルが鳴ります。
  568.  
  569.  
  570.  
  571. ===============================================================================
  572. 7.疑似なりわけ機能
  573. ===============================================================================
  574.  
  575. 発信者番号通知機能を利用して、どちらかの短縮番号に設定した相手からの着信時、
  576. ベル/割込音を「INSなりわけサービス」と同じパターンに変えます。
  577.  
  578. 疑似なりわけ機能の設定を以下に説明します。
  579.  
  580.  【電話機からの操作方法】
  581.    ● 疑似なりわけをしない(初期値)。
  582.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「5」「0」を押します。
  583.       2)受話器を戻します。
  584.  
  585.    ● 疑似なりわけをする
  586.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「5」「1」を押します。
  587.       2)受話器を戻します。
  588.  
  589.     ※ 疑似なりわけの設定は、アナログポート設定ユーティリティ(Ver 2.00)
  590.       で行うこともできます。
  591.  
  592.  
  593.  【注意】
  594.    ・疑似なりわけ機能を使用する場合、短縮番号00~39に、相手番号を市外局番
  595.     から登録してください。市外局番がないと別番号とみなします。
  596.  
  597.    ・疑似なりわけ機能は、各ポートへの着信の識別(ダイヤルイン番号など)より
  598.     優先度が高いため、片方のポートにだけ短縮番号を登録して疑似なりわけを設
  599.     定しても設定していないポートに対して短縮番号を登録している相手から着信
  600.     すると「なりわけ」の呼び出しをします。例としてTEL2だけに疑似なりわけ機
  601.     能を設定してTEL2の短縮に登録した相手からTEL1へ着信があると「なりわけ」
  602.     の呼び出しとなります。
  603.  
  604.    ・片方のポートを呼び出ししている最中は、「なりわけ」の着信を拒否します。
  605.  
  606.    ・「なりわけ」によるベルの呼出中は、次の着信を受け付けません。
  607.  
  608.    ・電話機により(子機など)「なりわけ」にならないことがあります。
  609.  
  610.  
  611.  
  612. ===============================================================================
  613. 8.ダイヤルパルス対応
  614. ===============================================================================
  615.  
  616. ダイヤルパルス式の電話機でも発信できるようにしました。
  617. ダイヤルパルス式の設定を以下に説明します。
  618.  
  619.  
  620.  【電話機からの操作方法】
  621.    ● プッシュ式(初期値)。
  622.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「8」「0」を押します。
  623.       2)受話器を戻します。
  624.  
  625.    ● ダイヤルパルス式
  626.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「8」「1」を押します。
  627.       2)受話器を戻します。
  628.  
  629.     ※ 電話機の方式の設定は、アナログポート設定ユーティリティ(Ver 2.00)
  630.       で行うこともできます。
  631.  
  632.  
  633.  【注意】
  634.    ・ダイヤルパルス式の電話機では、フレックスホンを含めフッキングを使って
  635.     操作する機能はご利用できません。
  636.  
  637.    ・ダイヤルパルス式からプッシュ式に変更する場合、電話機をトーン仕様に設定
  638.     してから上記操作を行ってください(アナログポート設定ユーティリティを使用
  639.     しても変更できます)。
  640.  
  641.  
  642.  
  643. ===============================================================================
  644. 9.着信転送先のリモート変更機能の追加
  645. ===============================================================================
  646.  
  647. 特定のPHSで発信可能なサブアドレスの桁数が制限されているため、リモート(外出先)
  648. から着信転送先番号を変更できない場合があります。
  649. そこで、着信転送先番号に短縮番号を指定できるようにしました。
  650. これにより、頻繁にリモート(外出先)から着信転送先番号を変更する場合、入力する
  651. サブアドレスが少なくてすむメリットがあります。
  652.  
  653.  
  654.  【例】
  655.    短縮番号を利用しない場合、本装置のTEL1の番号が1234-5678、着信転送セット用
  656.    暗証番号が9876、変更する着信転送先番号が050-999-1111のとき、
  657.  
  658.      「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「*」「9」「8」「7」「6」「0」「5」「0」「9」「9」「9」「1」「1」「1」「1」
  659.  
  660.    とダイヤルする必要があります。
  661.  
  662.    しかし、短縮番号20に変更する着信転送先番号の050-999-1111を登録して、この
  663.    機能を使用した場合、
  664.  
  665.      「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「*」「9」「8」「7」「6」「2」「0」
  666.  
  667.    とダイヤルすると、着信転送先番号が変更できます。
  668.  
  669.  
  670.  【注意】
  671.    ・この機能を使用する場合、短縮ダイヤルに着信転送先番号をあらかじめ登録して
  672.     おく必要があります。
  673.  
  674.    ・電話機および、アナログポート設定ユーティリティで、着信転送先番号の設定
  675.     に短縮番号は指定できません。
  676.     また、中継機能を使用する場合も短縮番号は指定できません。
  677.  
  678.  
  679.  
  680. ===============================================================================
  681. 10.フリー転送制御機能の拡張
  682. ===============================================================================
  683.  
  684. フリー転送に失敗した時のモードを増やしました。
  685. いままでは、失敗時に発信者に対して切断音を通知していました(フリー転送許可1)
  686. が、発信者側の回線を接続して転送失敗時のトーキ(圏外のアナウンスなど)を発信者
  687. に通知する(フリー転送許可2)モードを追加しました。
  688.  
  689.  【電話機からの操作方法】
  690.    ● フリー転送禁止
  691.       1)電話機の受話器を上げ、「2」「*」「7」「0」を押します。
  692.       2)受話器を戻します。
  693.  
  694.    ● フリー転送許可1(初期値)。
  695.       1)電話機の受話器を上げ、「2」「*」「7」「1」を押します。
  696.       2)受話器を戻します。
  697.  
  698.    ● フリー転送許可2
  699.       1)電話機の受話器を上げ、「2」「*」「7」「2」を押します。
  700.       2)受話器を戻します。
  701.  
  702.     ※ フリー転送制御の設定は、アナログポート設定ユーティリティ(Ver 2.00)
  703.       で行うこともできます。
  704.  
  705.  
  706.  【注意】
  707.    ・フリー転送許可2の場合、転送失敗時でも発信者に課金が生じます。
  708.  
  709.    ・中継機能で失敗した時も同じ動作を行います。
  710.  
  711.  
  712.  
  713. ===============================================================================
  714. 11.フッキング時間の制御
  715. ===============================================================================
  716.  
  717. フッキングの検出時間を調整する機能を追加しました。
  718. 調整できる項目は以下のとおりです。
  719. 機能追加に伴い、フッキング制御の設定を液晶パネルで確認する方法が変更しました。
  720.  
  721.   ・フッキング有効時間
  722.  
  723.   ・オンフック認識時間
  724.  
  725.   ・フッキング完了時間
  726.  
  727. 個別の項目について以下に説明します。
  728.  
  729.  
  730. -------------------------------------------------------------------------------
  731. 11.1 フッキング有効時間
  732. -------------------------------------------------------------------------------
  733.  
  734. フックボタンを押している時間をどのくらいの長さのときにフッキングとみなすか
  735. 調整できるようにしました。
  736. フックボタンを押す時間が設定した時間より短い場合は、ノイズとみなします。
  737.  
  738.  【電話機からの操作方法】
  739.    ● 設定を変更する
  740.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「2」「3」「n」を押します。
  741.       2)受話器を戻します。
  742.  
  743.     ※ 「n」は、0~9です。(初期値は、1です)
  744.       0:約0.03秒 1:約0.1秒 2:約0.2秒 3:約0.3秒
  745.       4:約0.4秒  5:約0.5秒 6:約0.6秒 7:約0.7秒
  746.       8:約0.8秒  9:約0.9秒
  747.  
  748.    ● 設定を確認する
  749.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「3」を押します。
  750.       2)受話器を戻します。
  751.  
  752.     ※ フッキング有効時間の設定は、アナログポート設定ユーティリティでは
  753.       設定できません。
  754.  
  755.  
  756.  【注意】
  757.    ・設定を変更すると接続する電話機が誤動作する可能性がありますので、
  758.     可能な限り設定を変更しないでください。
  759.  
  760.  
  761. -------------------------------------------------------------------------------
  762. 11.2 オンフック認識時間
  763. -------------------------------------------------------------------------------
  764.  
  765. フックボタンを押している時間をどのくらいの長さのときにオンフックとみなすか
  766. 調整できるようにしました。
  767. フックボタンを押す時間が設定した時間より長い場合にオンフックとみなします。
  768. 短い場合は、フッキングとみなします。
  769.  
  770.  【電話機からの操作方法】
  771.    ● 設定を変更する
  772.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「2」「4」「n」を押します。
  773.       2)受話器を戻します。
  774.  
  775.     ※ 「n」は、0~9です。(初期値は、8です)
  776.       0:約0.2秒 1:約0.3秒 2:約0.4秒 3:約0.5秒
  777.       4:約0.6秒 5:約0.7秒 6:約0.8秒 7:約0.9秒
  778.       8:約1秒   9:約2秒
  779.  
  780.    ● 設定を確認する
  781.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「4」を押します。
  782.       2)受話器を戻します。
  783.  
  784.     ※ オンフック認識時間の設定は、アナログポート設定ユーティリティでは
  785.       設定できません。
  786.  
  787.  
  788.  【注意】
  789.    ・設定を変更すると接続する電話機が誤動作する可能性がありますので、
  790.     可能な限り設定を変更しないでください。
  791.  
  792.  
  793. -------------------------------------------------------------------------------
  794. 11.3 フッキング完了時間
  795. -------------------------------------------------------------------------------
  796.  
  797. 通話中にフッキングを行った後、フッキング操作が完了するまでの時間を調整できる
  798. ようにしました。
  799.  
  800.  【電話機からの操作方法】
  801.    ● 設定を変更する
  802.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「2」「5」「n」を押します。
  803.       2)受話器を戻します。
  804.  
  805.     ※ 「n」は、0~9です。(初期値は、3です)
  806.       0:約3.5秒 1:約1秒 2:約2秒 3:約3秒 4:約4秒
  807.       5:約5秒   6:約6秒 7:約7秒 8:約8秒 9:約9秒
  808.  
  809.    ● 設定を確認する
  810.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「5」を押します。
  811.       2)受話器を戻します。
  812.  
  813.     ※ フッキング完了時間の設定は、アナログポート設定ユーティリティでは
  814.       設定できません。
  815.  
  816.  
  817.  【注意】
  818.    ・設定を変更すると接続する電話機が誤動作する可能性がありますので、
  819.     可能な限り設定を変更しないでください。
  820.  
  821.  
  822. -------------------------------------------------------------------------------
  823. 11.4 フッキング制御の設定表示
  824. -------------------------------------------------------------------------------
  825.  
  826. 上記の11.1から11.3の機能を追加したことにより「フッキング制御」の設定を
  827. 液晶パネルに表示する方法が変更されました。
  828.  
  829.  【電話機からの操作方法】
  830.    ● 設定を確認する
  831.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「0」を押します。
  832.       2)受話器を戻します。
  833.  
  834.  
  835.  
  836. ===============================================================================
  837. 12.TELポートの設定表示コマンドの追加
  838. ===============================================================================
  839.  
  840. TELポートの設定を表示するコマンドは AT\T<return>ですが、追加したアナログ機能に
  841. ついては表示されません。
  842. 追加したアナログ機能も含めた設定を表示するには、以下のコマンドを入力します。
  843.  
  844.   書式 : AT\T6<return>
  845.  
  846.  
  847.  
  848. ===============================================================================
  849. 13.追加したATコマンド、レジスタおよび、電話機の操作方法の一覧
  850. ===============================================================================
  851.  
  852. 今回のバージョンアップで追加したATコマンド、レジスタおよび、電話機の操作方法の
  853. 一覧を記載します。
  854.  
  855.  
  856. -------------------------------------------------------------------------------
  857. 13.1 追加・変更したATコマンドの一覧
  858. -------------------------------------------------------------------------------
  859.  
  860.   ---------------------------------------------------------------------------
  861.   ATD  発信(通信モードは、G1レジスタの設定で決まります)
  862.   ---------------------------------------------------------------------------
  863.    機能   :データポートから発信します。
  864.    書式   :ATD[$][/]S=n[*サブアドレス][+ユーザデータ]<return>
  865.    パラメータ:$      着信課金要求による発信を行います(Dchパケットのみ)
  866.          /      メール送信を行います。
  867.          S=n    短縮ダイヤル(n=0~9)に登録されている電話番号、
  868.              サブアドレスへ発信します。
  869.          *      サブアドレスを指定して発信する際に、サブアドレスの前
  870.              に入力します。
  871.          +      ユーザデータを指定します。
  872.    入力例  :ATDS=0<return>     短縮番号0に登録した番号で発信
  873.          ATD/S=1+Hello<return> 短縮番号1に登録した番号へメール送信
  874.  
  875.   ---------------------------------------------------------------------------
  876.   TELポートの設定表示
  877.   ---------------------------------------------------------------------------
  878.    書式   :AT\T6<return>
  879.  
  880.   ---------------------------------------------------------------------------
  881.   AT&Z データポートの短縮ダイヤルを登録
  882.   ---------------------------------------------------------------------------
  883.    機能   :データポートの短縮ダイヤルを登録します。
  884.          なお、電話番号および、サブアドレスを省略すると(AT&Zn=)、
  885.          短縮ダイヤルを消去します。
  886.    書式   :AT&Zn=xxx[*yyy]<return>
  887.    パラメータ:n      短縮番号(0~9)
  888.                短縮番号を省略すると、短縮番号0となります。
  889.          xxx    電話番号(15桁まで登録できます)
  890.          yyy    サブアドレス(19桁まで登録できます)
  891.                サブアドレスは、省略できます。
  892.    入力例  :AT&Z0=1112222<return>   短縮番号0に1112222を登録
  893.          AT&Z1=3334444*56<return>  短縮番号1に3334444*56を登録
  894.          AT&Z0=<return>       短縮番号0を消去
  895.  
  896.   ---------------------------------------------------------------------------
  897.   AT&Z? 短縮ダイヤルの設定表示
  898.   ---------------------------------------------------------------------------
  899.    機能   :データポートの短縮ダイヤルの設定を表示します。
  900.    書式   :AT&Z?<return>
  901.  
  902.  
  903. -------------------------------------------------------------------------------
  904. 13.2 追加したレジスタの一覧
  905. -------------------------------------------------------------------------------
  906.  
  907.   ---------------------------------------------------------------------------
  908.   C51  MP通信中のアナログ機器使用の設定
  909.   ---------------------------------------------------------------------------
  910.    機能   :MPによる2つのBチャネルを使ったデータ通信中にアナログ機器の
  911.          発信または着信があったとき、データ通信のBチャネルを1本に
  912.          して、アナログ通信を行うかどうかの設定をします。
  913.    書式   :ATC51=n<return>
  914.    パラメータ:n=0 TELポートからの発着信を禁止します。
  915.          n=1 TELポートからの発着信を許可します(初期値)。
  916.  
  917.   ---------------------------------------------------------------------------
  918.   C52  MP発信時の接続回線数の設定
  919.   ---------------------------------------------------------------------------
  920.    機能   :MPによる発信時、最初に接続するBチャネル数を設定します。
  921.    書式   :ATC52=n<return>
  922.    パラメータ:n=0 最初にBチャネル1本だけ(64Kbps)で接続します。
  923.          n=1 最初にBチャネル2本(128Kbps)で接続します(初期値)。
  924.  
  925.   ---------------------------------------------------------------------------
  926.   C53  Throughput BOD機能使用方法の設定
  927.   ---------------------------------------------------------------------------
  928.    機能   :MPによる通信中、自動的にBチャネルの追加・削除を行うか
  929.          どうかを設定します
  930.    書式   :ATC53=n<return>
  931.    パラメータ:n=0 Bチャネルの追加・削除はしません(初期値)
  932.          n=1 Bチャネルの追加・削除をします
  933.  
  934.   ---------------------------------------------------------------------------
  935.   C54  Bチャネルの追加を行う場合の回線利用率(しきい値)
  936.   ---------------------------------------------------------------------------
  937.    機能   :回線利用率がしきい値以上になったとき、Bチャネルを追加します
  938.          (単位:パーセント)。
  939.    書式   :ATC54=n<return>
  940.    パラメータ:n=0~100(初期値は80)
  941.  
  942.   ---------------------------------------------------------------------------
  943.   C55  Bチャネルの削除を行う場合の回線利用率(しきい値)
  944.   ---------------------------------------------------------------------------
  945.    機能   :回線利用率がしきい値未満になったとき、Bチャネルを削除します
  946.          (単位:パーセント)。ただし、0の場合は削除されません。
  947.    書式   :ATC55=n<return>
  948.    パラメータ:n=0~100(初期値は0)
  949.  
  950.   ---------------------------------------------------------------------------
  951.   C56  Bチャネルを追加・削除後の最小保持時間(単位:10秒)
  952.   ---------------------------------------------------------------------------
  953.    機能   :Bチャネルを追加後、最小保持時間が経過するまではBチャネルを
  954.          削除しません。また、Bチャネルの削除後、最小状態保持時間が
  955.          経過するまではBチャネルを追加しません(単位:10秒)。
  956.    書式   :ATC56=n<return>
  957.    パラメータ:n=0~255(初期値は15=2分30秒)
  958.  
  959.   ---------------------------------------------------------------------------
  960.   C57  BACP、BAPプロトコルIDの設定
  961.   ---------------------------------------------------------------------------
  962.    機能   :BACPおよび、BAPのプロトコルIDを設定します。
  963.    書式   :ATC57=n<return>
  964.    パラメータ:n=0 旧プロトコルIDを使用します(初期値)。
  965.          n=1 新プロトコルID(RFC2125準拠)を使用します。
  966.  
  967.  
  968. -------------------------------------------------------------------------------
  969. 13.3 電話機の操作方法の一覧
  970. -------------------------------------------------------------------------------
  971.  
  972.   ---------------------------------------------------------------------------
  973.   発着信履歴の設定
  974.   ---------------------------------------------------------------------------
  975.    ● 履歴を記録しない。
  976.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「0」を押します。
  977.       2)受話器を戻します。
  978.  
  979.    ● 発信履歴のみ記録する。
  980.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「1」を押します。
  981.       2)受話器を戻します。
  982.  
  983.    ● 着信履歴のみ記録する。
  984.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「2」を押します。
  985.       2)受話器を戻します。
  986.  
  987.    ● 発信履歴、着信履歴ともに記録する(初期値)。
  988.       1)電話機の受話器を上げ、「1」「*」「4」「3」を押します。
  989.       2)受話器を戻します。
  990.  
  991.   ---------------------------------------------------------------------------
  992.   電話機の方式の設定
  993.   ---------------------------------------------------------------------------
  994.    ● プッシュ式(初期値)。
  995.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「8」「0」を押します。
  996.       2)受話器を戻します。
  997.  
  998.    ● ダイヤルパルス式
  999.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「8」「1」を押します。
  1000.       2)受話器を戻します。
  1001.  
  1002.   ---------------------------------------------------------------------------
  1003.   プライベートコールの設定
  1004.   ---------------------------------------------------------------------------
  1005.    ● プライベートコールを使わない(初期値)。
  1006.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「9」「0」を押します。
  1007.       2)受話器を戻します。
  1008.  
  1009.    ●プライベートコールを使う。
  1010.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「9」「1」を押します。
  1011.       2)受話器を戻します。
  1012.  
  1013.   ---------------------------------------------------------------------------
  1014.   発着信履歴の表示、発信、登録および、消去方法
  1015.   ---------------------------------------------------------------------------
  1016.    1)発信履歴の表示
  1017.       電話機の受話器を上げ、「#」「#」「1」を押します。
  1018.  
  1019.    2)着信履歴の表示
  1020.       電話機の受話器を上げ、「#」「#」「2」を押します。
  1021.  
  1022.    3)留守中着信履歴の表示
  1023.       電話機の受話器を上げ、「#」「#」「3」を押します。
  1024.  
  1025.    4)次の履歴を表示
  1026.       発着信履歴をLCDに表示しているとき、「*」を押します。
  1027.  
  1028.    5)LCDに表示中の発着信履歴(電話番号)で発信
  1029.       発着信履歴をLCDに表示しているとき、「#」を押します。
  1030.  
  1031.    6)LCDに表示中の発着信履歴を短縮ダイヤルに登録
  1032.       発着信履歴をLCDに表示しているとき、「?」「?」「#」を押します。
  1033.       「?」「?」とは、登録する短縮番号です。
  1034.  
  1035.    7)発着信履歴の消去
  1036.       電話機の受話器を上げ、「#」「*」「9」「9」「0」を押します。
  1037.  
  1038.   ---------------------------------------------------------------------------
  1039.   フッキング有効時間
  1040.   ---------------------------------------------------------------------------
  1041.    ● フッキング有効時間を設定します。
  1042.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「2」「3」「n」を押します。
  1043.       2)受話器を戻します。
  1044.  
  1045.    ● フッキング有効時間の設定を確認します。
  1046.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「3」を押します。
  1047.       2)受話器を戻します。
  1048.  
  1049.   ---------------------------------------------------------------------------
  1050.   オンフック認識時間
  1051.   ---------------------------------------------------------------------------
  1052.    ● オンフック認識時間を設定します。
  1053.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「2」「4」「n」を押します。
  1054.       2)受話器を戻します。
  1055.  
  1056.    ● オンフック認識時間の設定を確認します。
  1057.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「4」を押します。
  1058.       2)受話器を戻します。
  1059.  
  1060.   ---------------------------------------------------------------------------
  1061.   フッキング完了時間
  1062.   ---------------------------------------------------------------------------
  1063.    ● フッキング完了時間を設定します。
  1064.       1)電話機の受話器を上げ、「9」「*」「2」「5」「n」を押します。
  1065.       2)受話器を戻します。
  1066.  
  1067.    ● フッキング完了時間の設定を確認します。
  1068.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「5」を押します。
  1069.       2)受話器を戻します。
  1070.  
  1071.   ---------------------------------------------------------------------------
  1072.   フッキング制御の設定表示
  1073.   ---------------------------------------------------------------------------
  1074.    ● フッキング制御の設定を確認します。
  1075.       1)電話機の受話器を上げ、「#」「9」「*」「2」「0」を押します。
  1076.       2)受話器を戻します。
  1077.  
  1078.  
  1079.  
  1080. ===============================================================================
  1081.  注意事項
  1082. ===============================================================================
  1083.  
  1084.   BOD (Bandwidth on Demand)機能の設定
  1085.  
  1086.    初期設定は、MP発信時、Bチャネル2本で接続して、電話などのTELポートに接続
  1087.    した機器を使用するとBチャネルが1本になり使用後に2本に戻る設定です。
  1088.    初期設定では、回線の利用率によりBチャネルが増減しません。
  1089.  
  1090.  
  1091.   発着信履歴の設定
  1092.  
  1093.    初期設定では、全ての履歴を記録します。
  1094.  
  1095.  
  1096.   レジスタの初期値変更
  1097.  
  1098.    G1レジスタ(通信モード)の初期値を2(同期PPP)に変更しました。
  1099.