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FD.DOC
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Text File
|
1996-12-12
|
53KB
|
1,409 lines
________________________________________________________________________
IBM PC/AT PS/2 PS/55 DOS/V
NEC PC9801シリーズ 用 ファイル管理ツール
■■■■■ ■■■■
■ ■ ■
■ ■ ■
■■■■ ■ ■
■ ■ ■
■ ■ ■
■ ile & ■■■■ irectory Tool
ユーザーズ・マニュアル
________________________________________________________________________
fd USER'S MANUAL
1 【FDとは】
『FD』とは IBM マシンと PC-9801 専用のFile & Directry 管理のユーテ
ィリティです.
市販ソフトやネット上で公開されているソフト等にこの手のツールは結構あり
ますが,以前より機能はともかく操作性やスピードに疑問を感じていました.
それでは自分で気に入ったものを作るしか無いのか,しかしファイル管理ソフ
トなんか面倒でとても作る気にはなれないと思っていた所,丁度 Quick BASIC が
発売され,遊びがてら PC-9801 用に DIRMというソフトを作ったのが『FD』の
原型です.
DIRMは現在の『FD』程の機能はありませんでしたが,処理スピードが遅い点
を除けばそれなりに便利で重宝していました.しかし何と言っても80KB近いファ
イルサイズに我慢が出来ず,とうとう意を決してアセンブラで書き直した物が,
この『FD』です.
テスト版を UPして以来結構皆さんの意見を取り入れましたが,殆ど私の独断と
偏見でコンパクトで使いやすいツールを目標に操作や機能を設定しています.
MS-DOSが楽に扱えるような小道具を目標に,度重なるバージョンアップを重ね
て現在に至っていますが,『FD』を使われる前に今一度このマニュアルを読ん
で頂ければ幸です.今まで知らなかった新機能が発見できるかも知れません.
また,このマニュアルは1ページ66行での印刷を考慮して書いていますので,
可能な限り印刷して手元に置いて頂くようにお願い致します.使っていて何か疑
問に思ったときも,索引から該当ページの説明を読めば解決するかも知れません
ので,宜しくお願い致します.
このマニュアルは,現在私がメインとして使用している IBM マシンのキーを標
準として書いています.そのため PC-9801 シリーズでは多少キー関係が違います
が,以下の関係となっていますので置き換えて読んでください.また fdcust/fd
custe 等の記述は fdcust2 と置き換えてください.
IBM PC-9801
--------------------------------------------
[Alt] (前面キ-) [GRPH]/[NFER]/[XFER]
[Page Up] (前ペ-ジ) [ROLL DOWN]
[Page Down](次ペ-ジ) [ROLL UP]
[Home] [HOME CLR]
[End] [SHIFT] + [HOME CLR]
[Enter] (改行) [RET]
[Help] (F1) [HELP]
- 1 -
fd USER'S MANUAL
1-1 FDの機能及び特徴
◎ ファイルをカーソルで選んで,ファイルの表示や編集ができる.
◎ 〃 プログラムを実行できる.
◎ 〃 コピー,リネーム,削除,移動ができる.
◎ 〃 圧縮ファイル(ARC, LZS, LZH, ZIP, PAK)の解凍ができる.
◎ 〃 指定ア-カイバ(ARC, LZS, LZH, ZIP)での冷凍ができる.
◎ 〃 ディレクトリの削除(内部を全て削除)
◎ 〃 アトリビュ-トとタイムスタンプの変更(複数指定可)ができる.
◎ 〃 並び替えとその結果の書き込みができる.
◎ 52個のユーザーコマンド(1画面26で2画面)が登録でき,
[Alt] +([A]~[Z])で実行できます.
◎ 一般の 80*25の画面で1画面の表示ファイル数を,16, 32, 48, 80 にいつ
でも変更できます.行数が増えれば自動的にファイル数も増えます.
◎ ドライブやディレクトリ指定は直接キー入力と,ツリーを表示しての選択の
どちらでも出来ます.
◎ ワイルドカードでのファイル表示が可能(制限される機能があります).
◎ 扱えるディレクトリエントリは最高32KB(ファイル数1024)です.
◎ [Enter] でカーソル位置のファイルの拡張子が ARC, LZS, LZH, ZIP, PAK
なら該当するアーカイバを起動して内容リストを表示,COM, EXE, OBJ以外
の拡張子なら View表示をします.
◎ View表示モードから,必要があればエディターの起動が出来ます.また,
特定のエディターであれば論理行へのジャンプも可能.
◎ [Shift] + [Ener] でカーソル位置のファイルの拡張子が COM, EXEなら実行
それ以外の拡張子ならエディターで編集ができます.
◎ MS-DOSフロッピーのバックアップ(フォーマット機能付きディスクコピー)
ができます(98版のみ).
1-2 FDが動作する環境と機種
『FD』には日本語版の FD55.COM と,英語メッセージ版の FDPC.COM があり
ます.FD55.COM は PS/55 シリーズの DOSJ 4.0 以上か,それ以外の機種で IBM
(PC) DOS J4.0/V(DOS/V) 以上又はMS-DOS/Vが動作する環境で使用できます.
FDPC.COM は IBM DOS(PC DOS or MS-DOS) が動作する環境で EGA 以上を搭載し
ている機種.DOS/V が動作する環境,及び PS/55 で DOSJ 4.0 以上で動作します.
また,多分 AX の日本語モードでも動作すると思います.CGA 搭載機種では多分
正常に動作しないと思います.
ネットワークドライブ(CD-ROMを含む)と Windows95, WindowsNT, OS/2等の
DOSモードでも使用することが出来ますが,一部の機能制限があります([Attr],
[Rename],[Write]の項参照)ただし,これらの環境でサポートされているロング
ファイルネームには現在のところ対応していませんので,DOS互換の 8+3 の形式
でしか取り扱う事が出来ません.
本体(FD55/FDPC.COM)のローダーとして FD.COM/FDE.COM がありますが,FD.
COM は DOS の状態を調べて,DOS/V と DOSJ の日本語モードなら FD55.COM を起
動し,英語モードか PCDOS であれば FDPC.COM を起動します.また,FDE.COM は
FDPC.COM の専用ローダーです.
また,PC-9801 シリーズ用の FD98 は LT を除き,互換機を含むノーマル/ハ
イレゾモードで動作します.但し,互換機の一部には通常より動作がおかしい機
種もあります.
- 2 -
fd USER'S MANUAL
1-3 起動の前の準備
『FD』を快適に使用するために,以下のプログラムを準備してください.
使用するエディター (Vz, Mifes, Final, その他) 既定値は edit
ファイル圧縮プログラム (LHA, pak, pkzip) 既定値は LHA
*.LZH ファイル 表示/解凍 プログラム (LHA) LHAを使用
*.ZIP ファイル 表示/解凍 プログラム (pkunzip, unzip) 既定値は pkunzip
*.ARC ファイル 表示/解凍 プログラム (pkxarc, pkunpak, pak) 既定値は pkunpak
*.LZS ファイル 表示/解凍 プログラム (LHA)
※(LHAでは Larc ver.3xx 以上のタイプ 4/5 が扱えるため)
これらの使用プログラムは fdcust/fdcuste でいつでも変更が出来ます.
その他に
自己解凍ファイル復元プログラム (unsfx)
Ish ファイルコンバータ (Ish ver2.00以上)
等が必要な事もあります.
これらをパスの通ったディレクトリに入れておいてください.
~~~~
注: ◆Ish ファイルの変換は /m (MS-DOSオプション)で行っています.
また,Ishのバージョンは ver.2.00 以降を使用して下さい.
◆パスとはカレントディレクトリ以外のプログラムを実行するときに,
前もって実行可能なファイルの検索順を指定することです.
詳しくは MS-DOSのマニュアルか市販の解説書を参考にしてください.
また,子プロセス及びこれらの外部コマンド起動のため config.sys で
shell=c:\command.com c:\ /p
~~~ ~~~
等と,必ずドライブを指定して設定しておくか,又は autoexec.batで
~~~~~~~~~~~~~~
set comspec=c:\dos\command.com
~~~~~~~
等と command.com の存在するパス名を,ドライブ付きで指定しておく必要が,
あります.
なお,以下の環境変数を参照していますので,好みに応じて設定することが出来
ます.但し12文字以上の設定がされていると正常に動作しません.
EXVIEW [Enter] での View 時に内蔵でなく外部のビュワーを起動
※[ View ] の項参照の事
EXARC アーカイバユーティリティの起動
※[ Unpack ] の項参照の事
◎ 以上の設定が正しくないと圧縮ファイルの解凍/表示,エディターの起動,
その他のプログラムの実行等はできません.なお,これらの機能が必要ない方は
以上の設定は不必要です.
その他の基本的な機能は何も設定しなくても全て使用できます.
- 3 -
fd USER'S MANUAL
1-4 起動方法
FD55 と FD98 は
C>FD [パス名] [-n1] [-n2] [-v] {[-l]} [-e????]
FDPC は
C>FDE [パス名] [-n1] [-n2] [-v] [-e????]
パス名はファイル名を表示させるパス名です.
パス名の指定がないと,カレントディレクトリが選択されます.
-n1 は 1, 2, 3, 5 のどれかの数字です.起動時に各々の数字で指定された
表示列となります.この指定が無いときは,ファイルは2列で表示されます.
-n2 は 4, 8 のどちらかの数字です.この数字は [ View ]モードでの TAB幅
を指定します.指定がないときは,TAB幅は8で展開されます.
-l は [ View ]モードで 20行表示となります(98版のみ).
-v は [ View ]モードで改行マーク非表示となります.
-e???? は FDから子プロセスを実行する際,一時的に ???? で指定された数
字分の環境変数領域を拡大します.必要に応じて -e512 とか -e1024 とかで指
定してください.
※このオプションは DOS 3.21 以上で有効です.
なお,オプションパラメータの順番はありません.また,タブ幅を除くこれ
らの初期値は fdcust/fdcuste で設定が可能ですし,起動後に変更することも
可能です.
例: fd -5 -4 5列表示,TAB間隔4,カレント を表示
fd c:\ut 2列表示,TAB間隔8,c:\utを表示
fd 2列表示,TAB間隔8, カレント を表示
なお,『FD』が起動する為には約 300KB 以上の空きメモリーが必要です.
- 4 -
fd USER'S MANUAL
2 【操作方法】
コマンドの実行はファンクションキーでも,直接コマンド入力でも,どちらで
も実行できます.ファンクションキーの表示で,大文字で書かれているのが各々
のコマンドになります.また,ファイル表示画面,ツリー表示画面,Viewモード
で [Help]([F・1])を押すとその時に使用できるコマンドの簡単な説明が表示さ
れます.
2-1 カーソル移動及び画面の表示ページ切り替え
【基本キー操作】 [↑/↓] [Shift]([Ctrl]) + [↑/↓] 等
25行表示では1ページの表示ファイル数が各々,16, 32, 48, 80 となっていま
すが,残りのファイルは [Page Down]([Shift] + [↓]),[Page Up]([Shift]
+ [↑])で表示できます.なお現在のページ数と全部のページ数は,インフォメ
ーションの左側に表示されます.
またカーソル位置が画面の先頭か最後(左上か右下)の位置では [Ctrl] + [↑]
([Ctrl] + [E])か [Ctrl] + [↓]([Ctrl] + [X])で前後のページの相対位置
に移動します(xscriptを常駐させていると,[Ctrl] + [↑/↓]は使用できません).
なお,扱えるファイルの最大値は 1024です,これ以上同一ディレクトリにファ
イルがあると無視されます(普通はこんなには無いと思いますが……)
2-2 ファイルのマーク
【基本キー操作】 [Space] か [Tab] 及び [*]
[Space]か [Tab]でカーソル位置のファイルにマークが付けられます.
[Space]ではマークと同時にカーソル移動します.[Tab]は移動しませんが,同時
に [Shift]を押すと,カーソルが移動します.
また,ファイルが2画面以上あるときは,カーソルがその画面の最後(右下)
の位置で [Space]と同時に [Ctrl]を押すと,次の画面にカーソルが移動します.
なお,[Home]([^W])で全てのファイルを対象にマークの ON/OFFが出来ます,ま
た [Shift] + [Home]([^Z])でマークの反転が出来ます.
[*] を押すと [Find Mark] のウィンドウが現れ,ワイルドカードなどを使用し
て入力したファイル名にパターンマッチしたファイルを追加してマークします.
マークしたファイル数とファイルサイズの合計は,画面上部の右側に表示され
ますが,ファイルサイズの合計は実際のサイズでなく,そのディスクを使用して
いるクラスタサイズの合計になっていますので,128バイトのファイルをマークし
ても 512とか 1024バイトと表示されます(これは意見の分かれる所だと思います
が…)のでご注意下さい.
マークしたファイルは [ Attr ], [ Copy ], [ Delete ], [ Move ], [ Pack ]
コマンドの対象となり,ファイル名の先頭に * のマークが表示されます.
2-3 ユーザー登録プログラムの実行
【基本キー操作】 [Alt] + [A]~[Z]
[Alt] + [A] ~ [Z] で,前もって登録したユーザー独自のプログラムが実行で
きます.
ユーザー登録は A~Z 迄2画面で合計52まで登録が可能です.実行できる画面
は [Alt] を押しながら [Shift]キーを押せば変更が出来ます.
プログラムの登録及び変更は fdcust.com(fdcuste.com)で行います.詳しくは
fdcust.docを参照してください.
- 5 -
fd USER'S MANUAL
2-4 [ Logdsk ] ドライブの変更
【基本キー操作】 [L] か [F・9] 及び [Shift] + [L]
[L] を入力すると,変更先をたずねてきます.変更先はパス名の指定が可能で
す.ドライブ名だけ入力したときは,そのドライブのカレントディレクトリーに
変更されます.ルートディレクトリーに移動するときは C:\ 等と必ず最後に \
を付けてください.なお,パス名の区切りの最後の \ は省略可能です.
例として,C, C: は,全て C ドライブのカレントとして扱われます.
また,C:BBS, C:\BBS, C:\BBS\ 等は 全て C:\BBS として扱われます.
他のドライブのカレントにディレクトリ移動したい場合は,[Ctrl] + [F1] ~
[F12] を押せば各々 A ~ L のドライブに直接移動することも出来ます.
[Shift] + [L] を入力すると,ドライブ名をたずねてきます.ここで変更した
いドライブを入力すると,そのドライブのディレクトリを検索しツリー表示をし
ます.これ以降は [ Tree ] の説明を参照してください.
2-5 [ eXec ] プログラムファイルの実行
【基本キー操作】 [X] か [F・2]
実行させたいプログラムをカーソルキーで選び,[X] を入力します.
必要なときはパラメータも付加してから [Enter]キーで実行させます.パラメー
タの入力は COM, EXE, BAT ファイルでは,ファイル名の後に,その他のファイル
ではファイル名の前に入力が出来ます.
また,入力時に[↑]を押せば,直前に『FD』から実行した外部コマンドを参
照する簡易ヒストリー機能も使用できます.
COM 又は EXE ファイルの場合には [Shift] + [Enter]キーを押しても実行でき
ます.
2-6 [ Copy ] ファイルのコピー
【基本キー操作】 [C] か [F・3] 及び [Shift] + [C]
コピーしたいファイルをカーソルキーで選び,[C] を入力します.
また,ファイルにマークが付いているとマークファイルが対象となります.
コピー先のディレクトリを聞いてきますので,入力するとコピーを開始します.
なお,コピー先のドライブ及びディレクトリの指定は [ Logdsk ] と同様にド
ライブのみを指定すると,指定ドライブのカレントディレクトリになりますので
ルートディレクトリの場合は必ず最後に \ が必要です.
[Shift] + [C] を入力すると [ Logdsk ] のときと同様にコピー先の指定をツ
リー表示をして選択することが出来ます.詳しくは [ Tree ] の説明を参照して
下さい.
コピー先に同名ファイルがあると,日付の新しいファイルを上書き,名前を変
更してコピー,全て上書き,同名ファイルはコピーしないの何れかを選択して,
コピーが出来ます.
もしコピー先にディレクトリが無いと,1つ下の階層に限りサブディレクトリ
を作ってコピーします.
コピー時には転送先の空き容量を調べて容量不足の時にはコピーを中止します.
また,コピーの対象になるファイルは,全ての属性のファイルです.
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fd USER'S MANUAL
2-7 [ Delete ] ファイルの削除
【基本キー操作】 [D] か [F・4]
削除したいファイルをカーソルキーで選び,[D] を入力します.
また,コピー同様マークが付けられますので,マークを付けたときはこのファイ
ルが全て削除の対象になります.
同じく全ての属性のファイルが削除の対象になりますが,通常ファイル以外は
(read only, system, hidden)安全のため確認を求めます.
2-8 [ Rename ] ファイル及びディレクトリ名の変更
【基本キー操作】 [R] か [F・5]
名前を変更したいファイル又はディレクトリをカ-ソルで選び [R] を入力します.
変更する名前を聞いてきますので,入力して [Enter] を押せば名前を変更します.
※注意※
[Rename]では大抵の場合新しく入力されたファイル名にそのまま変更されま
す.また,この場合既に存在するファイル名以外のファイル名チェックはさ
れませんので,[ \, /, |, ;, :, +, <, > ] 等の DOS予約文字等は含めない
ように注意してください.
また,ネットワークドライブと OS/2 DOSセッションでは,ボリュームラベル
に対してのみ,この機能は使用できません.
2-9 [ Sort ] ファイルの並び替え
【基本キー操作】 [S] か [F・6]e
[S] を押すと現在表示されているディレクトリのソートを行います.
ソートするキーとしては,まずファイル名,拡張子,サイズ,日付の何れかを決
めてください.次に昇り順か,降り順の選択をすると最後に確認を求めます.
よければ [Y] を,変更するなら [N] か [Esc] を押してください.[Y] を押すと
指定されたキーにしたがってファイル名をソートします.
なお,ソートには優先順位があり,システムファイル,ボリュームラベル,隠
しファイル及びリードオンリー,サブディレクトリ,通常ファイルの順にソート
されます.
特定のファイルを特定の位置に移動したいときは,後で説明する [Delete]/[Ins
ert] を使用した方法で行ってください.
一度ソートした後に別のキーで再度ソートすると,前の結果を基準に再度ソー
トしますので,ファイル名と日付順の複数ソートなどが可能です.
また,ネットワークドライブ(CD-ROMも含む)や OS/2の DOSセッションなどを
除いて,ソート結果は [Write]コマンドでディスクに書き込むことが出来ますが,
そのままにしておくと一時的なソートとなります.デフォルトではソート後にフ
ァイルの並びが崩れるようなコマンドを実行すると(削除,コピー,ディレクト
リ移動その他)現在のソート状態は元に戻りますが,カスタマイズをすることで
書き込の確認がされるようにも出来ます.この場合はソート結果を書き込むかど
うかを聞いてきますので,書き込むならば [Y] を 破棄するのなら [N] か [Esc]
を押してください.
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fd USER'S MANUAL
2-10 [ Find ] ファイルの検索表示(機能制限あり)
【基本キー操作】 [F] か [F・7]
[F] を押すと,ワイルドカードでのファイル検索表示モードになります.
適当なワールドカードを使用して検索表示が出来ます(*.log , ujo*.* 等)
なお,[ Find ] モードの解除は [L] の後 [Enter]のみを押せば出来ます.
※注意※
このモードでは以下の機能制限があります.
・ソートは出来ますが,結果の書き込み([Write])は使用出来ません.
・[Attr]コマンドはサブディレクトリとボリュームラベルに対しては使用でき
ません.
・[Rename]コマンドはボリュームラベルに対しては使用できません.
2-11 [ Tree ] ディレクトリのツリー表示
【基本キー操作】 [T] か [F・8] 及び [Shift] + [Esc]
[T] か [Shift] + [Esc] を入力すると,カレントドライブのツリー構造を表示
します.また [Shift] + ([L], [C], [M], [U])を入力すると,各々のコマンド
で指定したドライブのツリー構造を表示します.検索可能なディレクトリの総数
は 512 以下です.
また階層は無制限に検索しますが,表示文字数の関係で 8 ~ 10 階層になると
正常な表示がされない場合があります.
ツリー表示モードでは以下のキーが使用できます.
[Logdsk] ツリー表示ドライブの変更
[Read] 表示ドライブのツリー再検索
[Write] ツリー情報ファイル(FDTREE.DAT)の書き込み
[Page Up/Down] 半画面 UP/DOWN
[↑ , ↓] カーソル移動
[Shift]+[↑,↓] カーソル移動(ファイル表示を省略)
[Shift]+任意のキ- 入力したキーの頭文字が一致するディレクトリ検索
[ < , > , ? ] 先頭,最後,カレントディレクトリにカーソル移動
[Enter] ディレクトリ選択
[Esc] キャンセル(元の状態に戻る)
ツリー検索スピードは他のファイラー等と比べても最高速の部類に入ると思い
ますがそれでも時間がかかるのは仕方がありません.しかし表示ドライブのルー
トディレクトリにツリー情報ファイル(FDTREE.DAT)があれば検索は省略しますの
で,検索待ち時間でイライラする事無しにツリー構造を表示します.
この FDTREE.DATはツリー表示状態で [W] を押すと何時でも現在のツリー表示情
報を,ツリー表示ドライブのルートディレクトリに書き込むことが出来ます.
ただしツリーに入る前のカレントディレクトリがルートディレクトリで,
ツリー表示ドライブと同じ場合に限り,[W] でファイルを書き込むとマー
クは全て解除されますので注意してください.
なおこの FDTREE.DAT は typeや印刷を考慮して,最初がテキストファイル,途
中からバイナリーファイルになっていますので,エディターでの編集は絶対にし
ないようにお願いします.
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fd USER'S MANUAL
新しくディレクトリを作ったり,削除したときは FDTREE.DAT が有ると実際の
内容と違った表示がされますが,この様な時は [R] を押せば現在の正しいツリー
状態を再検索し表示します.その後に [W] でファイルを書き込むと次回からは正
しいツリー表示がされます.
通常はカーソル移動をすると画面右側にカーソル位置のディレクトリ内のファ
イルが先頭から 34個まで表示されますが,同時に [Shift] を押してカーソル移
動をすれば,その間は表示はされませんので移動が早くなります.
また選択したいディレクトリの頭文字が分かっていれば,[Shift] + [その文字]
を何回か押せばそのディレクトリにカーソル移動します.見つからないと最後に
カーソル移動,再度見つからないと今度は先頭にカーソル移動します.検索文字
は漢字を除く ASCII コードの 20H(スペース)以降が使用できますが,アウエオヤ
ユヨヲワツ等のカナキーは [Shift]を押して入力した文字,つまりァゥェォャュ
ョヲッ等となりますので注意してください.また数字も同様にテンキーでないと
違う文字となります.
もしツリー表示したドライブが違っていたら [L] を押せば任意のドライブに変
更することが出来ます.
目的のディレクトリにカーソルを合わせて [Enter]を押すと [ Copy ], [ Move ],
[ Unpak ]ではディレクトリ指定が決定して,次の処理を開始します.
[ Logdsk ], [ Tree ]ではカレントディレクトリを変更して,選択ディレクトリ
のファイル表示画面となります.
2-12 [ Unpack ] アーカイブ解凍,及び Ish 復元
【基本キー操作】 [U] か [F・10] 及び [Shift] + [U]
解凍したいファイルをカーソルキーで選び,[U] を入力します.
出力先のドライブを聞いてきますので,カレントならそのまま [Enter]を,別の
ドライブ及びディレクトリに出力するなら [ Copy ]と同様にドライブ及びパス名
を入力します.なお [Shift] + [U] を入力するとツリー表示で出力先の選択が出
来ます.
拡張子が ARCの時にはfdcustで指定された pkxarc, pkunpak, pak等,同じく拡
張子が ZIPの時は pkunzip, unzip等のソフトで解凍します.拡張子が LZHか LZS
の時には LHAで,その他の ARJ,PAK の時には該当するプログラム(arj/pak)で解凍
します.
自己解凍ファイルは UNSFX がパスの通ったディレクトリにあれば自己解凍ルー
チンを取り除き元の圧縮ファイルに変換します.なお,その他の拡張子のファイル
は Ishファイルと判断し,ISH.COMで元のファイルに変換が出来ます.但し Ishフ
ァイルの変換は /m(MS-DOSオプション)で行っていますので,変換が出来ない場合
もあります.
また,アーカイブファイルを選んで [Enter]キーを押すと,中に含まれている
ファイルが表示されます.なお,環境変数 EXARC でアーカイバー用ユーティリテ
ィソフトが設定されている場合は,[Shift]+[Enter]でファイル名を引数として指
定のプログラムを起動します(これらの実行ファイルをパスが設定されているデ
ィレクトリーに置いてください).
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fd USER'S MANUAL
2-13 [ Attr ] アトリビュートとタイムスタンプの変更
【基本キー操作】 [A] か [Shift] + [F・1]
[A] を押すとアトリビュートとタイムスタンプの変更ができます.
マークファイルがあれば,そのファイルが全て変更の対象となり,この時は属性
かタイムスタンプのどちらかを選んで一括変更が出来ます.
マークファイルが無いとカーソル位置のファイルが変更の対象となります.
サブウィンドウに現在の設定と変更後の設定が表示されますので,アトリビュー
トは変更したい属性の位置に [↑/↓]でカーソルを移動して,[←/→]/[Space]
で属性が反転します.
タイムスタンプの変更はまず [↑]/[↓]でカーソルを日付か時間の位置に移動
します変更したい位置に [←]/[→]でカーソルを移動して,数字を入力すると新
しいスタンプを表示します.
実際の変更は [Enter]を押すと実行されます,中止するときは [Esc] を押して
下さい.日(date)のチェックは全て31日以下でチェックしていますので,あり得
ない日付を入力しないように(2月31日等),注意してください.
なお,[A](Attr), [D](Date), [T](Time) を押すと,各々の先頭位置にカーソ
ルが移動します.
※注意※
ネットワークドライブ,OS/2の DOSセッションでは,この機能が有効なのは
ファイルに対してのみで,サブディレクトリとボリュームラベルに対しては
使用できません.
2-14 [ Info ] ディスクのインフォメーション表示
【基本キー操作】 [I] か [Shift] + [F・2]
[I] を押すと,ディスクのインフォメーションを表示します.
最初にドライブを聞いてきますので,表示したいドライブ番号を入力して下さい
(A: - F: 等と実際に接続されているドライブ番号が表示されます).ドライブ
の入力が終ると,ディスクの容量,クラスタサイズ等の,各種情報を表示します.
2-15 [ Move ] ファイルの移動
【基本キー操作】 [M] か [Shift] + [F・3]
[M] を押すとファイルの移動を行います.移動先が同一ドライブであれば,デ
ィレクトリエントリの変更のみを行いますので高速にファイルの移動が行えます.
但し移動先に同名ファイルが存在するときは,そのファイルは移動されませんの
で,必要に応じて [ Copy ]と[ Delete ]で移動して下さい.
移動先が違うドライブの場合は単に [ Copy ]と[ Delete ]を続けて実行するだ
けです.また [Shift] + [M] を押すとツリー表示で移動先の指定が出来ます.
- 10 -
fd USER'S MANUAL
2-16 [ rmDir ] ディレクトリの削除
【基本キー操作】 [Shift] + [D] か [Shift] + [F・4]
[Shift] + [D] を押すと現在のカーソル位置のサブディレクトリを削除します.
このコマンドでは,サブディレクトリが何層あっても,全てその中のファイルと
ディレクトリを削除します.ただし read only 属性のファイルがディレクトリ内
に含まれると,ファイルの削除が行えませんので,この場合は途中でディレクト
リの削除を中止します.
2-17 [ mKdir ] ディレクトリの作成
【基本キー操作】 [K] か [Shift] + [F・5]
[K] を押すと現在の表示ディレクトリの下にサブディレクトリを作成します.
2-18 [ sHell ] コマンドの実行
【基本キー操作】 [H] か [Shift] + [F・6]
[H] を入力すると,起動オプションを聞いてきます.1回だけ実行するのでし
たらここでコマンドを入力します(例: dir a: 等).
また,入力時に [ eXec ]と同様に簡易ヒストリー機能も使用できます.
何回も実行するのでしたら,何も入力せずに [Enter]を押すと,COMMAND.COM が
起動しますのでここでコマンドの実行が出来ます.なお『FD』に戻るには EXI
T と入力してください.
2-19 [ Write ] 現在の表示ディレクトリの書き込み
【基本キー操作】 [W] か [Shift] + [F・7]
[W] で現在表示されているディレクトリの書き込みが出来ます.
『FD』ではディレクトリを表示した時点で,内部のバッファーには削除された
ファイルの隙間を詰めて,削除ファイルの痕跡は全て最後に移動しています.従
ってこのコマンドを実行すると,ソートをする/しないに関わらず,全てファイ
ルが連続した状態でディレクトリに書き込みます.つまり後から新しいファイル
を作ると最後でなく,おかしな位置に出来てしまうといったことが無くなるわけ
です.
また,ソート後に実行すると当然ソート結果を書き込みます.
※注意※
ネットワークドライブ,OS/2の DOSセッションでは,この機能は使用できま
せん.
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fd USER'S MANUAL
2-20 [ Editor ] ファイルの編集
【基本キー操作】 [E] か [Shift] + [F・8] 及び [Shift] + [Enter]
編集したいファイルをカーソルキーで選び,[E] を入力します.
必要なときはパラメータも付加してから [Enter] で実行させますが,[Shift] が
押されていると([Shift] + [E], [Shift] + [Enter] 等)直接指定のエディター
が起動します.
また,入力時に[ eXec ], [ sHell ]と同様に簡易ヒストリー機能も使用できま
す.COM 又は EXE ファイル以外の場合には [Shift] + [Enter] を押してもファ
イルの編集ができます.
なおエディターの起動には fdcustで使用する起動エディターを設定しておくか
EDIT.COM, EDIT.EXE, EDIT.BAT のどれかが,パスの通ったディレクトリに存在し
ないとエディターは起動しません.
2-21 [ View ] ファイルの参照
【基本キー操作】 [V] か [Shift] + [F・9] 及び [Enter]
参照したいファイルをカーソルキーで選び,[V] を入力します.
また [Enter]を押すと拡張子が ARC, LZH, LZS, PAK, ZIP では冷凍ファイルの
内容リストを表示し,その他の COM, EXE, OBJ 以外のファイルではテキストファ
イルと判断して内容が表示されます.
このときに環境変数 EXVIEW が設定されていれば,内蔵の変わりに登録されてい
るビュワーを起動します.
対象ファイルが *.C , *.H , *.PAS の拡張子であれば,TAB幅の設定に関わら
ず自動的に TAB幅を4として表示します.
操作方法は,
1:HELPメニュー
[Help], [^]] Viewモードでのキー操作の説明が表示されます.
同時に行マークの行番号も表示されます.
2:カーソル移動
[↓], [X], [J] ↓方向の画面スクロールキーです.[^X]も使用できます.
[Shift] を同時に押すと,高速スクロ-ルになります.
[↑], [E], [K] ↑方向の画面スクロールキーです.[^E]も使用できます.
[Shift] を同時に押すと,高速スクロ-ルになります.
3:半画面スクロール
[→],[D],[^D] ↓方向に半画面毎にスクロールします.
[←],[S],[^S] ↑方向に半画面毎にスクロールします.
4:1画面スクロール
[Page Down] ↓方向に1画面毎にスクロールします.
[C], [^C], [Space] も同様に使用できます.
[Page Up] ↑方向に 〃
[R], [^R] も同様に使用できます.
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fd USER'S MANUAL
5:文頭/文末移動
[Home], 文頭にジャンプします.[W],[^W],[^QR] でも可能です.
[Shift]+[Home] 文末にジャンプします.[Z],[^Z],[^QC] でも可能です.
6:行マーク/ジャンプ
[^M] 現在の表示先頭行を 1-6 迄の任意の番号にマークします.
Viewモードに入ると初期値は1000から6000です.
[^J] 1 - 6 迄のマークした番号の行にジャンプします.
[^N] キーボードから入力する任意の行にジャンプします.
7:検索
[@] 検索文字の半角英大文字/小文字区別の変更.
但し同一視の場合は漢字の検索を誤認することがある.
[F],[^],[^QF] 前(↓)方向の文字列検索を行います.
(検索文字列の最大値は半角で16文字です).
[B],[\],[^QB] 後(↑)方向の文字列検索を行います.
[L] 前回の検索文字列を ↓方向に再検索します.
[H], [O] 〃 ↑方向に 〃 .
[↑], [↓] 検索文字列入力時には,10個の検索ヒストリーバッファ
から文字列を取り出します.入力した文字列と同じ文字
列がバッファにあれば更新はされません.またバッファ
が一杯になると,順次古い文字列と更新されます.
8:画面表行数(20/25行)の変更(98版のみ)
[G],[^G],[Del] 1画面の表示行数を 20 <-> 25行モードに変更します.
9:改行マークの表示/非表示
[V],[^V],[Insert] 改行マークの表示/非表示を変更します.
10:エディターの起動
[Shift]+[Enter]指定エディター(FDCUSTで設定)を起動します.
エディターとして Vz , Mi , Mifes が指定されていれば
起動後は現在表示されている論理行にジャンプします.
11:viewモード終了
[Esc], [Q] Viewモードを終了して,ファイル選択モードに戻ります.
また,[Enter] も使用できます.
TAB 幅はデフォルトは8ですが,[4]か [8] を押せば変更が可能です.但し,
TAB幅を変更したときは再度ファイルを読み直しますので注意が必要です.
なお,表示できるファイルのサイズは『FD』を起動する前に chkdskで表示さ
れる使用可能メモリから約160KBを引いたサイズ迄ですが,画面表示行数が 8191
行を超えるとこれ以上は表示されません.
ファイルの読み込みはキー入力待ちを利用して順次行っていますので,大きな
ファイルでもすぐにスクロールが出来ます.但し,検索やジャンプの機能キーを
押すと一旦最後までファイルを読み込みますので,その間は [Esc]以外のキーは
受け付けません.なお,ファイル読み込み中でも, [Esc] や [Q] 等の View終了
キーを押すと読み込みを中止して,ファイル選択モードに戻ります.
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fd USER'S MANUAL
2-22 [ Pack ] ファイルの圧縮(冷凍)
【基本キー操作】 [P] か [Shift] + [F・10]
[P] を押すと,ユーザーが指定したアーカイバ(fdcustで何も指定しないとLH
A)での冷凍が出来ます.
マークファイルがあれば,そのファイルが全て冷凍の対象になり,無ければカー
ソル位置のファイルが冷凍の対象になります.
書庫名(圧縮ファイル名)を聞いてきますので,ファイル名を入力すると指定
アーカイバで冷凍を開始します.なおファイル名はパス名を含めて指定できます
が,存在しないディレクトリを指定するとエラーとなります.
アーカイバに渡す引数の制限がありますので,一度に冷凍できるファイル数は
10個以内(ファイル名の長さにより違ってきます)ですが,これ以上はマークの
終りまで何回かアーカイバを起動することにより,全てのファイルを冷凍します.
2-23 [ Backup ] MS-DOSフロッピーのバックアップ(98版のみ)
【基本キー操作】 [B]
[B] を押すとMS-DOSフロッピーのバックアップ(ディスクコピー)が出来ます.
最初に転送元のドライブを聞いてきます(初期値は1番のドライブ)ので,良け
ればそのまま [Enter]を,違うドライブならそのドライブ名を入力します.同様
に転送先のドライブも指定します.
ドライブの入力が終ると開始メッセージが出ます,転送先のフォーマットは自
動的に調べて必要があれば同時にフォーマットを行います.通常はベリファイは
行いませんが必要があればこの時に [V]を押します,同様にフォーマットもやり
直す時は [F]を,どちらも必要なら [A]を押します.なお [N]を押すとこれらの
追加オプションが解除されます.それ以外のキーを押すと現在のオプションでコ
ピーを開始します.
コピーが終了すると別のディスクをコピーするかどうかを聞いてきますので,
[Y] で続行,[N]で Backupを終了してファイル表示画面に戻ります.
なお,1.44MBタイプのフロッピーはサポートしていません.また,ディスクド
ライブの種類により正常なディスクでリードエラーが発生する事があるかも知れ
ませんが(原因は調査中です),一旦 Backup を中止してディレクトリを読み直
し,再度 Backupを行うとエラーの発生は止まります.
2-24 [ Quit ] FDの終了
【基本キー操作】 [Q] か [Esc]
[Esc] か [Q] を押すと,「 FD を終了しますか」とたずねてきますので,[Y]
か [Enter]で起動ディレクトリに戻って終了,[Q]でカレントディレクトリを現在
の表示ディレクトリに変更して終了.[N] か [Esc] で中止できます.
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fd USER'S MANUAL
2-25 特定ファイルのディレクトリ内の移動
【基本キー操作】 [Insert] と [Delete]
カーソルのある位置で [Delete] を押すと,そのファイルが一旦下部のスタッ
クに取り出せます.スタックは5個ありますので最高5個までのファイルを取り
出すことが可能です.最後に取り出したファイルは [Insert] で任意のカーソル
位置の後に戻すことが可能で,現在その対象になっているファイルは点滅表示し
ています.
取り出したファイルを全て戻すと,ディレクトリへの書き込みが可能です.
なお,書き込みの方法は [ Sort ] か [ Write ]と同じです.
※注意※
ネットワークドライブ,OS/2の DOSセッション等では,並べ替え後に書き込み
をする事は出来ません.
2-26 カレントディレクトリの移動
【基本キー操作】 [BS] か [Enter]
表示させたいサブディレクトリをカーソルキーで選び,[Enter]キーを押すとそ
のディレクトリーに移動します.".. <DIR>"のところで [Enter]キーを押すと親
ディレクトリー(1つ前のディレクトリ)に移動できます.また,1つ前のディ
レクトリに戻るのは [BS]でも可能です.なお『FD』では常に表示ディレクトリ
がカレントディレクトリとなっています.
2-27 画面表示形式の変更
【基本キー操作】 [1] か [2] か [3] か [5]
通常は1画面2列の表示ですが,[1], [2], [3], [5] の何れかを入力すると,
表示列が各々に変化します.早い話しがディレクトリのズーム表示と思ってくだ
さい.画面桁数が 100以上の場合は [6] も有効で,この場合は [5]でも[6]でも
6列表示となります.
また,起動時に -3 , -5 等のオプションを付けて起動すれば,各々の形式で1
画面に表示されます.
2-28 パス名の区切りとスイッチキャラクタについて
DOS 5.0 未満では,スイッチキャラクタ(システムパラメータセパレータ)を
DOS 標準の "/" から "-" 等に変更したときは,パス名の区切りが \ でなく /
で表示されます.
例: c:\bbs → c:/bbs
また,このときはパス名の入力に \ と / のどちらでも使用が可能です.
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fd USER'S MANUAL
2-29 オプションなどの入力時の操作について
起動オプション,ファイル名,ディレクトリ名などの入力時には以下のキーが
使用できます.
[←],[→] カーソルの移動
[Shift]+[←] 入力文字列の先頭にカーソル移動,[^A]でも可能
[Shift]+[→] 入力文字列の最後にカーソル移動,[^F]でも可能
[Home] 入力文字列を全て消去
[Help] [Home] を押した直後なら文字列の復活が可能
[Insert] 上書き/挿入モードの切り替え(最初は常に挿入モード)
(上書き/挿入はカーソル形状がノーマル/アンダーライン
に変化します)
[Delete] カーソル位置の1文字削除
[BS] カーソル位置直前の1文字削除
[Esc] 入力を全てキャンセルして直前の状態に戻る
[↑],[↓] FDから前回実行したコマンドの取り込み(eXec,sHell,Editのみ)
EMS4.0 対応の拡張メモリがあれば,これを使用して入力コマ
ンドの履歴を取り込むことが出来ます.
また,Logdsk,Copy,Move,Unpack 等では,それらで指定した
ディレクトリの履歴が取り込めます.
[Alt] + [P] 現在のカレントディレクトリ名を取り込む(A:\ , A:\ut 等)
[Alt] + [D] 現在のカレントドライブ名を取り込む(A: , B: 等)
[Alt] + [C] 現在のカーソル位置のファイル名(フルネーム)を取り込む
[Alt] + [X] 〃 (拡張子無し)を取り込む
2-30 コントロールキーについて
通常の使用では以下のキーがコントロールキーで代用できます.
[↑](^E), [↓](^X), [←](^S), [→](^D),
[Page Down](^C), [Page Up](^R)
[Home](^W), [End]=([Shift] + [Home])(^Z)
[Esc](^[), [BS](^H), [Tab](^I), [Help](^]),
[Insert](^V), [Delete](^G), [Enter](^M)
2-31 98版でのバックカラー表示について
98版の標準状態では青色のアナログバックカラーを表示していますが,ラッ
プトップの液晶画面では邪魔になって文字が見づらい事があります.また常駐プ
ログラムなどで VRAMを使用しているときはデータを破壊する可能性もあります.
このような時は fdcust で「バックカラー表示をしない」に設定してください.
バックカラー表示時は VRAM(0バンク)を全て消去して,青プレーンに書き込み
を行います.また『FD』終了時には VRAM(0バンク)を全て消去してグラフィッ
ク画面は非表示となりますが,「バックカラー表示をしない」設定ではグラフィ
ック関係は一切手をつけていませんので,ユーザーの好みのバックを使用するこ
とも出来ます.
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fd USER'S MANUAL
3 【注意事項】
『FD』では,常に表示ディレクトリをカレントディレクトリに移動していま
す.従って HDD等で立ち上げドライブ以外でディレクトリを変更したまま終了す
るとそのドライブのカレントディレクトリが変更されていますので,ご注意下さ
い.また,立ち上げドライブだけは起動時のディレクトリに戻します.
ver 1.00 から子プロセスの為に出来るだけメモリを解放できるように,本体の
起動ファイル(FD.COM)を作りました.これにより『FD』から子プロセスを実行
しても,command.comの常駐部を含めて,使えるメモリの減少は6KBから7KB程度に
なります.
また本体(FD55/FDPC/FD98.COM)のみでも動作はしますが,子プロセスでメモり
に常駐するプログラムを実行すると,確実に暴走します(これは BUG ではなくて
仕様です)ので,出来るだけ FD.COM から FD55/FDPC/FD98.COM を起動するよう
にお願いします(FD.COMから起動すると,何の問題もなく動作します).
ほとんどのディスク媒体の取り扱いが可能だと思います.Ver2.42以前ではアク
セス出来なかったネットワークドライブに対しても,一部の機能制限を除いて通
常のドライブと同様にアクセスすることが出来ると思います.
また,扱えるファイルの最大値が1024ですので,これ以上同一ディレクトリに
ファイル及びサブディレクトリがあると,これ以降は無視されます.つまりディ
レクトリエントリが仮に 32KBを越えても,読み込みは 32KB迄しか読みません.
また,この場合は削除ファイルがあると 1024 迄表示されない場合もあります.
なお,16bit FATと12bit FATの判定は,FATのサイズから判定しています.
以下の組み合せでの動作は確認済みですが,もし使用後に何等かの不具合が発
生しても一切の責任は負いかねます.
1: Pentium/100 AT互換機 2.1GB HDD(MAX FAT size 128KB)
PC DOS 6.3/V, MS-DOS 6.2/V
2: NEC PC9801 NA/C 120MB HDD
MS-DOS 3.3B, MS-DOS 5.0AH
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fd USER'S MANUAL
4 【転載その他】
このソフトウェアは『フリーソフトウェア』であり,著作権は私が所有してい
ます.従って『PDS』ではありませんのでお間違えないようにお願い致します.
以下の条件を守って頂けるのでしたら,他の通信ネットへの転載及び再配布は
許可致します.
1:実行ファイル(FD/FDPC(55)/FDCUST.COM)以外に必ず DOCも添付する事.
2:bug-fixや改良等がされたときは,可能な限り最新版を配布する事.
また旧版はすみやかに削除するようにお願いします.
3:個人で使用する限り改造は自由ですが,著作権表示は変更しない事.
また,改造版の再配布は禁止します.但しいわゆる改造でオリジナル
と大きく違わないものに限り,オリジナルとの差分として公開する事
は妨げません.
4:原則として無料で配布してください.但しディスク代金,郵送料等の
実費の徴収は妨げません.
5:アマチュア無線のパケット通信(RBBS)への転載は厳禁致します.
パソコン通信ネットであれば事前の転載許可は不要です.もし転載許可のご連
絡を頂いても,不許可の場合以外は多分ご返事は出来ないと思います.この場合
1週間以内に返事が無ければ快く了承していると受けとって頂ければ結構です.
なお,どのネットに転載されているかは把握したいので,転載された方は出来
ましたら私宛てに「**ネットに転載した」とご連絡を頂ければ幸いです.
また,雑誌などに紹介される場合は,前もってご連絡を頂ければ幸です.
但し,付録ディスクとして収録する場合は,不許可となる場合もあるかも知れま
せんので,必ずその収録理由などを事前に連絡してください.
このソフトウェアで外部コマンドとして使用を推薦している
Larc は三木和彦,奥村晴彦,益山 健の3氏によるフリ-ソフトウェア
LHA(rc) は吉崎栄泰氏によるフリーソフトウェア
unsfx は益山 健氏によるフリーソフトウェア
Ish は石塚匡哉氏によるフリーソフトウェア
pak は NoGate Consultingのシェアウェア
pkunpak及び pkunzip は PKWAREのシェアウェアです.
また,Vz は(株)ビレッジセンターの市販エディター
Mifes は(株)メガソフトの市販エディターです.
『FD』ではディレクトリエントリの順番を変更してディスクに書き込むこと
が出来ますが,この際にディスクに書き込むのはディレクトリエントリのみで,
FATへの書き込みは行っていません.また,ディスクの構造上ディレクトリエント
リを変更するために,FATに対して書き込みを行う必要も全く有りません.従って
FATに対して書き込みを行っているのではと不安を持たれている方もおられるよう
ですが,この様な心配は全く無用です.
『FD』を使用しているうちにこのマニュアルに書かれていない,いくつかの
機能を発見されるかも知れませんが,それは私の趣味等で便宜上付加している機
能(いわゆる隠しコマンド)で,決してマニュアルの書き忘れではありません.
従ってこれらの機能に対する問い合わせに付いてのご返事は致しません.
直接のサポートは NIFTY-Serveの1次配布先フォーラムにて行っていますので,
バグ及びバージョンアップ等の要望がありましたら,関連会議室に書き込みをお
願いします.なお,メールでの問い合わせなどは多忙のためご返事を差し上げら
れない事が多いと思いますので御了承下さい.
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fd USER'S MANUAL
履歴:
ver 0.00 1989/02/10 Quick BASIC版(dirm.bas)を移植開始
ver 0.90 25 基本部分完成
ver 0.93 03/05 Attr コマンド追加
ver 0.97 19 Sort コマンド追加
ver 0.99 26 Type(View) コマンド追加
ver 1.00 04/02 fd.com/exeに分離
ver 1.01 16 ファイル&ディレクトリ名の漢字対策
ver 1.02 05/02 root dirの読込変更,その他bug-fix
ver 1.03 05 環境変数lzss , zip file追加
ver 1.03a 06 無効ドライブ指定時の除算エラー対策
------- ここまでは非公開バージョン ------------------------------
ver 1.04 05/30 subst, joinドライブのチェック強化
Sort時のbug-fix, Typeの行欠け対策
Backup コマンド追加 , その他
ver 1.05 06/25 環境変数LZSSの初期値をLHarcに変更
Ctrl + ↑/↓を機能追加
Pack コマンド追加,その他
ver 1.06 07/03 ユ-ザ-カスタマイズを可能
path名の区切に/が使用可能,その他
ver 1.07 07/16 sub dir内でのSort時のbug-fix
レスポンスの高速化,その他
GRPHの替りにNFERとXFERも使用可能
ver 1.08(非公開) 08/16 Attrでマ-クが可能,バックカラ-仕様変更
フロッピ-交換,fdcustのbug-fix,その他
ver 2.00 08/28 Tree表示のサポ-ト,さらに操作の向上
eXecでの入力変更,その他
ver 2.10 10/20 View 64KBの制限解除,同名copy処理
user登録数を52に増加,その他
ver 2.13 12/26 ハイレゾ機対応,その他bug-fix
ver 2.15 1990/02/16 Move,rmDirの高速化,$m,$taの追加
Viewからのeditor起動,その他
ver 2.20 07/30 特殊な条件でのrmDir,Pack,Backupの
不具合修正,fdcust2の追加,その他
ver 2.21 11/11 仮想ドライブのチェック強化,リネ-ムコピ-での
エラ-処理強化,その他bug-fix
ver 2.30 1991/02/10 LHaに対応,ボリュ-ムラベルを正しく表示
ユ-ザ-登録文字数を増加,その他
ver 2.31 05/30 ディレクトリ/コマンドの履歴にEMSを使用
致命的エラー処理の変更,その他
ver 2.32 07/03 2.31 での細かい bug-fix
ver 2.40 1992/05/30 V-Textに対応し桁数行数を可変とした
DR DOS に対応,漢字判定は DBCS参照
その他バグの修正
Ver 2.41 08/16 横84桁表示で罫線が消えるバグ修正
子プロセス実行後の Hit any key
を消すように対策.その他
Ver 3.00 1993/10/20 ネットワ-クドライブ,OS/2 DOS boxに対応
その他バグの修正
Ver 3.01 10/25 Rename,Attrなどを実行後に画面が更
新されなかったバグの修正
Ver 3.02 11/01 INTERLINK対策,CD-ROMで134MB以上の
ファイルがある場合の除算エラー対策
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fd USER'S MANUAL
Ver 3.10 1995/04/16 OS/2のDOS環境でフロッピードライブ
へのアクセスが異様に遅いのを改善.
CD-ROM等で Drive not ready等の状態
になるとAbort出来なかったのを修正.
入力時にShift JISコードE0xxの漢字
が入力できなかったので修正.
その他
Ver 3.11 08/26 *.ZIPの解凍にUNZIPを指定可能とした.
DOS7対応
Ver 3.12 09/24 3.11で生じたバグの修正
Ver 3.13 1996/12/12 Findの仕様変更,バグの修正
連絡先: NIFTY-Serve SDI00544
1996.Dec.12 By A.Idei(出射 厚)
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fd USER'S MANUAL
- 目 次 -
1 【FDとは】 ................................................... 1
1-1 FDの機能及び特徴 ........................................... 2
1-2 FDが動作する環境と機種 ..................................... 2
1-3 起動の前の準備 ............................................... 3
1-4 起動方法 ..................................................... 4
2 【操作方法】 ................................................... 5
2-1 カーソル移動及び画面の表示ページ切り替え ..................... 5
2-2 ファイルのマーク ............................................. 5
2-3 ユーザー登録プログラムの実行 ................................. 5
2-4 [ Logdsk ] ドライブの変更 .................................... 6
2-5 [ eXec ] プログラムファイルの実行 .......................... 6
2-6 [ Copy ] ファイルのコピー .................................. 6
2-7 [ Delete ] ファイルの削除 .................................... 7
2-8 [ Rename ] ファイル及びディレクトリ名の変更 .................. 7
2-9 [ Sort ] ファイルの並び替え ................................ 7
2-10 [ Find ] ファイルの検索表示(機能制限あり) ................ 8
2-11 [ Tree ] ディレクトリのツリー表示 .......................... 8
2-12 [ Unpack ] アーカイブ解凍,及び Ish 復元 ..................... 9
2-13 [ Attr ] アトリビュートとタイムスタンプの変更 .............. 10
2-14 [ Info ] ディスクのインフォメーション表示 .................. 10
2-15 [ Move ] ファイルの移動 .................................... 10
2-16 [ rmDir ] ディレクトリの削除 ................................ 11
2-17 [ mKdir ] ディレクトリの作成 ................................ 11
2-18 [ sHell ] コマンドの実行 .................................... 11
2-19 [ Write ] 現在の表示ディレクトリの書き込み .................. 11
2-20 [ Editor ] ファイルの編集 .................................... 12
2-21 [ View ] ファイルの参照 .................................... 12
2-22 [ Pack ] ファイルの圧縮(冷凍) ............................ 14
2-23 [ Backup ] MS-DOSフロッピーのバックアップ(98版のみ) ...... 14
2-24 [ Quit ] FDの終了 ........................................ 14
2-25 特定ファイルのディレクトリ内の移動 ........................... 15
2-26 カレントディレクトリの移動 ................................... 15
2-27 画面表示形式の変更 ........................................... 15
2-28 パス名の区切りとスイッチキャラクタについて ................... 15
2-29 オプションなどの入力時の操作について ......................... 16
2-30 コントロールキーについて ..................................... 16
2-31 98版でのバックカラー表示について ........................... 16
3 【注意事項】 ................................................... 17
4 【転載その他】 ................................................. 18
INDEX