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HyperLib 1997 Winter - Disc 1
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六角大王D&D
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Text File
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1996-06-15
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4KB
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100 lines
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六角大王とは、古島終作氏が作成する3Dモデリングツール(フリーウェア)です。現在、六角大王は、Mac版とWin版があり、NIFTY ServeのFGALAVに「六角大王」専用の会議室とデータライブラリを持っています。
六角大王のコンセプトは、「2次元のドローツール感覚で3次元形状を作成する」というものです。はじめはちょっと戸惑うかもしれませんが、左右対称の3D形状が対象となっていることがわかってくると、以外と簡単に3Dのオブジェクトを作成することができる、シンプルで優秀なツールです。
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X-TRACEは、ver3.0から六角大王のファイルを取り込んでレンダリングすることができました。ver3.0.1からは、新たに、六角大王のデータファイルを直接X-TRACEにDrag & Dropしてレンダリングすることが可能になりました(もちろんFileメニューのOpenで開くことも可能です)。これにより、モデリングは六角大王、仕上げのレンダリングはX-TRACEという使い方が可能となり、安価に3D環境を構築することができます。
X-TRACE ver3.0.1は六角大王(Mac) ver5.3で拡張された、線の太さや色、背景の色、パレットなどの情報の取り込みに対応しており、また、光源や視野の情報など、六角大王でOpen(Save)した時のその状態のままでレンダリングします。
すなわち、六角大王で見たままを(What you see is)X-TRACEでレンダリングします(what you get)。X-TRACEのレンダリングした画像と六角大王のウインドウの大きさをそろえて並べてみて下さい。レンダリングのモデルが違いますので、多少ライティングの感じは違いますが、パースのつき方や大きさなどは、ほぼWYSIWYGになっていると思います。
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六角大王のデータファイルのアイコンをX-TRACEのアイコンにDrag & Dropします。あるいは、X-TRACEを起動し、FileメニューのOpenを選んで六角大王のデータファイルを開くことも可能です。
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すると、次のようなダイアログが現れます。普通は、そのまま"OK"ボタンを押すと、デフォルトの状態でレイトレーシングを開始します。
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法線ベクトル(normal vector)のスムーシング処理の度合いを設定します。
法線ベクトルのスムーシングを行うと、かくかくした面が滑らかに表示されるので、レンダリング結果が綺麗になります。
ただし、あまり鋭い角度でつながった面にスムーシングをかけると逆効果なので、どのくらいの角度で交わる面までスムーシングをかけるか指定します。デフォルトは120°で、通常はこの値でよいでしょう。
※X-TRACEは3面稜線のスムーシングをうまく処理することができません。予め、六角大王で3面稜線がなくなるようにしてSaveして下さい。
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物体の色(X-TRACEでは属性;Attribute)のスムーシング処理の度合いを設定します。
物体の色のスムーシングを行うと、隣り合う面に別々な色が設定されていた場合に、面の境界線できっぱり色が変わるのではなく、徐々に混じりあうように変わっていく効果を得ることができます。
デフォルトではこの機能はOFFになっています。法線ベクトルのスムーシングの時と同様に適当な角度を指定すると、物体の色のスムーシングが行われます。
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六角大王には、線が太いとか細いとか言う情報がありますが、視野を物体が大きく見えたり小さく見えたりするように設定しても、線の見た目の太さは変わりません(六角大王 ver5.3現在)。このように六角大王は、絶対的な線の太さの情報を持っていないので、X-TRACEでレンダリングする際には基準となる線の太さを設定する必要があります。
経験的に、線の太さを"0.01"くらいにすると「らしい絵」になるようなので、デフォルトはこの値になっています。
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六角大王では、陰処理(Shading)は行いますが、影処理(Shadowing)は行っていません。X-TRACEでレンダリングするときに影処理を実行するには、この項目をチェックします。
デフォルトでは、六角大王と同じく影処理はしません。
適当な設定が終わったらOKボタンを押すと、六角大王のデータファイルを読み込みます。エラーなく読み込みが完了すると、通常のX-TRACEのレイトレーシングコンディションを設定するためのダイアログが現れますのでこれもOKボタンを押します(コンディションの変更に関しては、X-TRACE.readmeファイルをご覧下さい)。
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さらに、細かな設定を変更したり、X-TRACEのもつ強力なレンダリング機能(マッピングなど)を使用するためには、X-TRACEの記述言語をマスターする必要がありますが、六角大王は非常に優秀なツールですので、X-TRACEを最終的なレンダラとしてだけ使用しても、X-TRACEと六角大王を活用していただけます。
最後になりましたが、優秀な3Dモデラー、六角大王をfreewareとして公開しているS.Furushima氏に感謝します。
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