青空文庫収録ファイルの取り扱い規準作成に向けて その1


青空文庫呼びかけ人

1999年5月17日作成
1999年5月26日修正


皆さんの御協力によって、青空文庫の収録作品が増えています。
文庫を利用する方も多くなり、さまざまな装置で読みたい、いろいろな利用の仕方を工夫したいという声が、繰り返し上がるようになりました。

収録ファイルをどんなふうに使えるかという点について、これまでは本のリストに、「ここにある本は、自由に使って下さい」とだけ書いてきました。
著作権の切れているもの、切れていないものの区別も示していませんでした。
けれどこれでは、ある作品に対して、何ができて何ができないのか、細かなところまでは分かりません。
このメッセージには、「不特定多数が入手しうる媒体、公開されたサーバー等への転載に関しては、著作権者もしくは作品の電子化にあたった方の了解を得て下さい」と続けてきましたから、何らかの味付けを施してファイルを再配布したいなどと考えた人を、手続きの煩雑さによって、ひるませていた可能性があります。

「誰の利用も拒まない〈青空の本〉を作り、心の糧として分かち合いたい」
この文庫の初心をより力強く形に変えていく上で、このまま規準をはっきり示さないでいることは、マイナスになると、呼びかけ人は意識し始めました。であるならここで、規準をまとめようと、心を決めました。
ファイルに対し、できることとできないことを一目で分かるように示す。特に、著作権の切れたものに関しては、できることの範囲を広くとって、より自由に、よりたくさんの人と、文庫の成果を分かち合いたいと思います。

議論の出発点は、1999年5月9日付の「そらもよう」への書き込みです。
以降、「みずたまり」と名付けた掲示板で、論議を重ねてきました。
ところが「みずたまり」では、古い書き込みは、自動的に「書庫」にしまい込まれてしまいます。
そこで意見を寄せてくださった方の了解を得て、関連のコメントを一つの文書にまとめなおしました。

これまでの流れは、「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準策定に向けた論議」と名付けたこの文書で、追ってもらえます。
新しいコメントはできるだけ素早く、転載していくつもりですが、「みずたまり」には、書き込まれたばかりの最新の意見が掲載されている可能性があります。

取り扱い規準を定めて運用していく過程では、これまで協力してくださった方に、このルールを認めていただけるか否か、判断を仰ごうと考えています。

工作員の皆さん、これまで話し合われてきたポイントの確認をお願いいたします。
その上で、ご自身のお考えを確かめていただけないでしょうか。
規準の原案を受け入れられるか否か、いずれ工作員の皆さん全員に直接おたずねいたしますが、「みずたまり」への意見表明もお待ちしています。

取り扱い規準に関して、これ以降「みずたまり」に寄せられたコメントは、基本的に先の文書に転載させていただきたいと考えています。
その際、お書きになった方に了解を求めるプロセスは省略させていただきたいと思いますので、御了承下さい。


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