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青空文庫
Blue Sky Collection
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No.
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著者名
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有島武郎
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書籍名
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溺れかけた兄妹
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底本
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「一房の葡萄 他四篇」岩波文庫、岩波書店
1988(昭和63)年12月16日改版第1刷
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底本の親本
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「一房の葡萄」叢文閣
1922(大正11)年6月
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入力者名
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鈴木厚司
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校正者名
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地田尚
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作品について:「あら大きな波が来てよ」と沖の方を見ていた妹が少し怖《こわ》そうな声でこういきなりいいましたので、私たちも思わずその方を見ると、妹の言葉通りに、これまでのとはかけはなれて大きな波が、両手をひろげるような恰好《かっこう》で押寄せて来るのでした。記憶の底に濃い陰影を刻む、夏の終わりに遭遇したできごと。
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著者について:1878年3月4日、東京小石川水道町に生まれる。東北帝大農科大学で教鞭を執るかたわら、1910年「白樺」に同人として参加。『かんかん虫』『在る女のグリンプス』などを発表する。1916年、結核を病んでいた妻が死に、さらに父が亡くなったことから教鞭を辞し、本格的に文学生活に入る。『カインの末裔』『生れ出づる悩み』などが代表作。1923年6月9日、人妻の波多野秋子と軽井沢の別荘浄月庵にて情死。
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