■BeTonik:ネットワークの設定 第〇回
●はじめにBeOSにも、他のOSのように、長所もあれば短所もあります。新しいということも、長所にもなり、短所にもなります。考え方もアーキテクチャも新しいので、ともかく最新技術を導入しやすくなっているのは長所だと言えるでしょうし、まだ開発者向けのリリースなので、当然のことながらアプリケーションは少なく、ユーザ数も少なく、したがって話題を共有できる人数も少ないことになります。 あるOSが長期間に渡って、一定の人気を保持するためには何が必要なのかを考え始める時期にさしかかっているのかもしれません。そういう意味では、BeOSは、Macintoshの停滞とWindows 95の拡がりの中で出現した、考える素材としては格好のものとなるのではと期待しています。 自ら「メディアOS」と呼び、3DやDVDオーサリングなどが特に注目を浴びるBeOSですが、最新技術をどれだけ導入し続けていくことに耐えられるOSなのでしょうか。 ●それではネットワークの話を・・・BeOSは、いくつかの点では、少し昔のパソコン用OSの短所となっていた部分を乗り越えてしまっているように見えます。たとえば、Windowsで、ネットワークの設定をするために何回再起動することになるのか・・・メーカーもののシリーズ製品を購入しても、ネットワークカードを1枚差すだけで、IRQのバッティングや、ドライバの不適合、それにプロバイダ固有の設定など、2〜3回の再起動でうまくいくなんてことは夢のまた夢です。Macintoshでは、その辺が比較的容易ではあるものの、なかなかバージョンアップされなかったOpenTransport問題や、シリアルポートに余計なドライバが付いている機種があったりします。 BeOSは、この点ではUNIXをベースにしているので、たとえばIPアドレスなどのネットワークの設定を変更しても再起動する必要がありません。 また、OSの設計時期が新しいので、インターネットやLANへの対応は前提となっています。マニュアルやドキュメント類もほとんどがHTML形式で配布され、デベロッパーに登録すると、NEWSLETTERも電子メールで届きます。実際に郵便を使うのは、OSのアップデート(CD-ROMの配布)のときくらいです。 ●BeOSのネットワーク対応ぶりでは、BeOSのネットワークへの対応ぶりを見ていきましょう。
という現在では常識的な範囲だけではなく、
といった、他のOSではなかなかサポートしないような機能までが付いています。もちろんUNIXなどでは当たり前のことですが、BeOSでは、すべてがGUIで容易に設定できるようになっています。PC-UNIXなどでは、GUIでこのような設定する前に、煩雑なXウィンドウのビデオまわりの設定をしなくてはなりませんし、マルチユーザー用の様々な設定も必要になります。 次回からは、Network周辺の設定やTipsを紹介しながら、NetworkからBeOSを考えてみようと思います。 |
■BeFun編集部 |