AA:PRで日本語表示に挑戦!!

BeOSの最新版、Advanced Access:Preview Release版では、UNICODEを採用し、2バイト文字の表示にも対応した。つまり日本語が表示できるんだ!ってことで、いくらリリース情報などを読んでも使えるフォントが「どれだ」という情報はない。
自称パソコン・オタクのB君は、こんなことを聞くと、いてもたってもいられなくなる性分だ。デートはすっぽかしはしなかったが、彼女A子さんの前でも悩み続けていた。

●フォント探しに一苦労

A「どうしたの?そんなにうーん、うーん唸って?」
B「いや、ちょっとね」
A「何かあったの? 具合でも悪いの?」
B「いや違うんだ。病気とかじゃないんだ」
A「それじゃ、なによ?」
B「フォントなんだ」
A「え、フォントって、文字の?」
B「うん、そうなんだ。マックって知ってる?」
A「うん。私の会社にもあるわよ」
B「マックにさ、新しいOSをいれたんだ。BeOSっていう」
A「名前だけなら知っているわ。ちょっと前のパソコン雑誌に載ってた。あれ、正式にリリースされたの?」
B「まだ正式版じゃないんだ。でね、英語版なんだけど、どうやら日本語が表示できるらしいんだけど、いろいろ探してみたんだけど、みつからないんだ・・・」
A「フォントなら、私の友達がアド*ってメーカーにいるけど聞いてみようか」
B「ダメダメ、あそこは違う種類のフォントを作っているんだ」
A「あ、そうなの」
B「ファイルの拡張子ってあるだろ、あれが.ttfならなんとかなりそうで、Windows95のを友達から借りて試してみたんだけど、全然ダメなんだ」
A「・・・うまくいったら見せてね」
B「うん・・・」


いくらTrueTypeでも、いくら拡張子が.ttfでも、BeOSの要求する仕様に合うフォントはなかなか見つからなかった。.ttfのフォントにもコーディングによってたくさんの種類があるらしい。B君は、アメリカ人が理屈だけで作るとこうなるんだ、とちょっと腹を立てていたのだが、A子さんの「フォントのメーカー」という言葉にヒントを得て、インターネットでフォントメーカーのページをくまなく見て回った。やがて、BitStreamというメーカーのページで、CYBERBIT.TTFというフォントを発見。驚喜した。