メモリのECCとRegistered
メモリの増設を考えています。最近のメモリにはECCやRegisteredと明記されているものがありますが,これらにはどんな違いがあるのでしょうか。性能がよければ購入しようと思っています。
最近はショップでよく見かけるようになったECCとRegisteredですが,どちらも以前から主にハイエンドPC,ワークステーションやサーバーで使われていたメモリです。
ECCとはError Check and Correctの略で,エラーを検出し,そのエラーが出たビットを割り出して修正する機能を持っているメモリのことです。一般的なメモリでは,エラーチェックのために8ビットに対して1ビットのチェックビットを持たせるパリティが使われています。しかしパリティは,エラーが出たことを検出するのみで,エラーの出たビットの割り出しや修正までは行えません。これに対してECCメモリは,64ビットにつき8ビットのエラー訂正用ビットを持たせ,エラーの訂正まで行えるようになっています。これにより,比較的安定した動作が望めますが,使用するマザーボードとBIOSがECC対応で,なおかつ搭載するメモリがすべてECCメモリである必要があります。
一方,Registeredとは,メモリモジュールのメモリチップとメモリバスの間に「Register」と呼ばれるバッファ用チップを搭載しているメモリのことです。これにより,メモリバスの負担を抑えられ,結果的にメモリチップを多く搭載できるというメリットがあります。これに対して,通常のメモリを最近では「Unbuffered」と呼ぶこともあります。(吉村剛彦)

Registeredタイプのメモリはデータバッファ用のチップが搭載されているため,Unbufferedに比べ30%ほど価格が割高