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メッセージ受送信


ウィンドウメッセージにより外部プロセスから稼動中の ClipCommand を操作することができます。


仕様

wm_copydata でデータの受け渡しを行います。以下のデータ形式で ClipCommand にリクエストを行ってください。ClipCommand はリクエストに応じた処理をした後、送り元ウィンドウハンドルに対して wm_copydata メッセージを送ります。


copydatastruct

dwData=リクエストID
cbData=リクエストデータの長さ
lpData=リクエストデータへのポインタ


リクエストの種類

リクエストデータおよびレスポンスデータは、リクエストIDによりフォーマットが異なります。

レスポンスデータの1行目には、ステータスコードが記述されています。

ID 101
説明 コマンド発行
リクエストデータ 命令文

ID 102
説明 履歴へ追加せずにコマンド発行
リクエストデータ 命令文

ID 201
説明 プログラム起動
リクエストデータ 起動するプログラムの名称

ID 301
説明 プログラム一覧の取得
リクエストデータ なし

ID 302
説明 辞書一覧の取得
リクエストデータ なし

ID 303
説明 ヘッドラインセンサー一覧の取得
リクエストデータ なし

ID 304
説明 検索サイト一覧の取得
リクエストデータ なし


ステータスコード

200 type OK 正常に終了した
400 Bad Request リクエスト不備

なお、200 が返されるのはメッセージ送受信が正常に行われたことを示すものであり、例えばヘッドラインセンスに失敗した等でも、メッセージ送受信が成功すれば 200 が返ります。実行エラーに関しては、返されたレスポンスデータで判別する必要があります。


レスポンスデータ

正常終了時、レスポンスデータ 1 行目に種類が記述されています。種類により、2 行目以降のフォーマットが異なります。

種類 CALC
説明 計算結果を返します。
データ 2 行目:計算結果。エラーの場合、半角スペース。
3 行目以降:エラーメッセージ

種類 CONV
説明 基数変換結果を返します。
データ 2 行目:基数変換結果。エラーの場合、半角スペース。
3 行目以降:エラーメッセージ

種類 DICTIONARY/*
説明 辞書引きの結果を返します。
データ

2 行目:辞書引きが行われた単語

3 行目:件名[32]検索結果文字列の行数
4 行目以降:検索結果文字列
 :
 :
(結果の項目数だけ繰り返されます)

・件名と行数記述との間は半角スペースで区切られています。

・行数記述が”-1”の場合、最終行までが検索結果文字列になります。

・ 1 件しか存在しない場合も同じフォーマットです。


種類 GETDICTIONARY
説明 辞書一覧を返します。
データ 2 行目:辞書名
 :
 :
(辞書の数だけ繰り返されます)

種類 GETHEADLINE
説明 ヘッドラインセンサー一覧を返します。
データ 2 行目:ヘッドラインセンサー名
 :
 :
(ヘッドラインセンサーの数だけ繰り返されます)

種類 GETPROGRAM
説明 プログラム一覧を返します。
データ 2 行目:プログラム名
 :
 :
(プログラムの数だけ繰り返されます)

種類 GETSEARCH
説明 検索サイト一覧を返します。
データ 2 行目:検索サイト名
 :
 :
(検索サイトの数だけ繰り返されます)

種類 HEADLINE/*
説明 ヘッドラインセンス結果を返します。
データ 2 行目:ヘッドラインセンサー名
3 行目:URL
4 行目以降:ヘッドラインセンス結果

種類 LAUNCH
説明 プログラムが起動されたことを通知します。
データ 2 行目:起動されたプログラムの名称

種類 MESSAGE
説明 通常メッセージ
データ 2 行目以降:メッセージ文

種類 SEARCH/*
説明 検索が実行されたことを通知します。
データ 2 行目:検索が行われた単語


ウィンドウハンドル取得方法

file mapping object ”ClipCommand”からデータを取得することで確実にウィンドウハンドルを取得できます。「file mapping object」の章を参照して下さい。


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