検索バーと検索アシスタントのカスタマイズ

検索バーを使用すると、ユーザーは検索を実行し、検索結果を表示することができます。検索バーは、ユーザーが [検索] ボタンをクリックすると、ブラウザの左側に表示されます。

Microsoft Windows の検索アシスタントは検索バーで開き、統合化された単一の検索インターフェイスを使って、さまざまな種類の情報を検索できます。検索アシスタントにはラジオボタンが用意されており、使用する検索エンジンを指定しなくても、検索したい情報を指定するだけで検索を開始できます。

ユーザーは、検索バーで 1 つの検索エンジンだけを使用するように、Internet Explorer をカスタマイズすることができます。ISP または企業内管理者は、JScript (ECMA 262 言語仕様互換)、Visual Basic Scripting Edition (VBScript)、ActiveX コントロール、ダイナミック HTML、フレームセット、カスケードスタイルシート (CSS)、および Internet Explorer ブラウザと互換性のあるその他のテクノロジを使用して、ユーザーの代わりに社内の要求に応じて検索バーをカスタマイズすることができます。Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードの段階 4 の [重要な URL] 画面で、検索バーの URL を指定します。

通常、検索結果は検索バーに表示されます。どのような検索サービスでも、ユーザーにとって利用しやすい状態で検索結果を提供することが不可欠です。検索バーには、要約、URL、ファイルサイズなどの詳細情報を保存する機能があります。この情報は、検索結果にマウスポインタを合わせたときに表示される、ツールのヒントとして表示されます。ツールのヒントにより、シンプルな検索結果ページを維持しながら、ユーザーに対して詳細情報を表示できるようになります。

検索バーのユーザーインターフェイスをカスタマイズするためのガイドライン

検索バーを独自に設計する場合は、次のガイドラインに従ってください。

検索結果が表示されるページでは常に、別の検索を実行できなければなりません。検索条件を変更したり、検索を実行したりするためのボタンは、コンテンツ領域の上 20% の領域内に表示します。
ページは、幅 200 ピクセルの検索バーに収まるようにします。テーブルなどのレイアウト用の HTML 要素を使う場合は、この幅に収まるように注意してください。そうしないと、水平スクロールバーが表示されてコンテンツの表示領域が狭くなり、ユーザーの手間が増えます。ツールのヒントを使えば、要約やメタ情報を表示でき、余分な領域が不要です。
ダイナミック HTML、ActiveX テクノロジ、Java、およびカスケードスタイルシートを使えば、動的な視覚効果が得られ、マルチメディア性が向上します。検索バー領域の広さには制限がある点に注意してください。
検索バーの既定のサイズは、幅が 200 ピクセル、高さがブラウザウィンドウの高さ (430 ピクセル) です。この領域には、必要に応じて、検索情報のほかに、広告やブランドを含めることができます。ユーザーは、この領域のサイズを変更することができます。
検索バーはコンパクトなサイズで表示されるので、ユーザーインターフェイスを優先して設計してください。基本的な指針は、ユーザーを視覚的に混乱させないように必要な情報をわかりやすく表示することです。通常、インターフェイスはページの上から下に、次の順序で構成します。
- ブランド
- 検索条件の絞り込みが可能な検索条件フィールド
- 検索結果
- 広告やその他のサービス
ユーザーがスクロールしなくても検索結果を表示できるように、広告はページの下の方に配置することをお勧めします。
スクロールが必要になる場合でも、実際の検索結果 (カテゴリ結果ではない) の多くはスクロールなしで表示されるようにしてください。
通常、検索バーには、検索結果 ("ヒット") へのリンクを表示します。ユーザーがこれらのリンクをクリックしたときに、対応する Web ページがブラウザのメインウィンドウに表示されるようにしてください。検索バーには、[戻る] ボタンも [進む] ボタンも表示されないため、検索バー内に Web ページを直接表示することは避けてください。

検索アシスタントのカスタマイズ方法

検索アシスタントは、特定の検索ニーズに応じてカスタマイズできます。たとえば、検索結果に関する補足情報をツールのヒントとして保存したり、検索結果を特定の Web ページで強調表示することができます。

検索結果の強調表示

NavigateAndFind 機能を使用すると、特定の Web ページから語句を簡単に検索できます。この機能は、特定の Web ページを読み込み、ドキュメントをスキャンして検索文字列と一致する文字列を探します。一致する文字列が見つかると、ドキュメント内のその文字列が強調表示されます。

例

次の例では、Microsoft Web サイトを開いて、"Microsoft Corporation" という語句を検索します。

window.external.NavigateAndFind("http://www.microsoft.com","Microsoft Corporation");

ツールのヒントと要約

Internet Explorer では、ブラウザウィンドウ内での表示サイズをできるだけ小さく抑えながら検索結果をわかりやすく表示できるように、ツールのヒントに表示するリンクに関する特定の情報を指定することができます。この機能を使用するには、HTML アンカータグの TITLE= 属性を定義します。

例

リンクについての情報をツールのヒントとして表示する例を次に示します。

<A href="http://www.adventure-works.com/" TITLE="毎時更新される
スポーツと得点の最新情報勝利選手インタビュー。">スポーツ最新情報。</A>

次のリンクをポイントして、どのように表示されるかを確認してください。スポーツ最新情報

ツールのヒント内での改行

ツールのヒントではテキストが 3 インチごとに自動改行され、ヒントには少なくとも 1 段落分のテキストを含めることができます。ただし、ヒントの文字列の長さは1024 文字 (1 バイト文字の場合) 以内に制限されます。予約文字の 
 (改行文字) と &#13 (復帰文字) を使用して、ヒントとして表示する要約の文字列を強制改行して行を送ったり、&#09 でタブスペースを挿入することもできます。

例

ツールのヒントに強制改行や行送りを挿入する例を次に示します。

<A href="http://www.microsoft.com"
TITLE="1 行目の文字列&#10;&#13;
2 行目の文字列&#10;
&#09;3 行目の文字列&#10;
&#09;4 行目の文字列">
複数行のヒントの使用例</A>

次のリンクをポイントして、どのように表示されるかを確認してください。複数行のヒントの使用例