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サーバーなしのサインアップ パッケージの実装

サーバーなしのサインアップ処理により、ユーザーは、CD-ROM、フロッピー ディスク、またはダウンロードしたファイルから、Internet Explorer のカスタム ブラウザをインストールできます。このインストール処理では、ユーザーはユーザー名、パスワード、および接続情報を入力するだけで、アカウントをセットアップし、カスタム ブラウザでインターネットに接続することができます。ISP は、サインアップ サーバーを使用せずにユーザーの設定をカスタマイズできます。構成情報は、IEAK パッケージと共に配布され、ユーザーのコンピュータにローカルな構成として適用されるため、この処理は、サーバーベースのサインアップほど動的ではありません。

サーバーなしのサインアップ処理を使って、インターネット接続ウィザードをカスタマイズすることはできません。

サーバーなしのサインアップ処理を使ったカスタム パッケージの作成

サーバーなしのサインアップ処理を含むカスタム ブラウザ パッケージを作成するには、Internet Explorer 6 カスタマイズ ウィザードの段階 4 で次のように指定します。

パッケージが正しくインストールされるようにするには、カスタム サインアップ ファイルが格納されているのと同じフォルダに、次のファイルが含まれている必要があります。

サーバーなしのサインアップ処理によるカスタム パッケージの配布

カスタム パッケージには、カスタム ブラウザ向けに指定した設定を含む、Install.ins という名前の構成ファイルが含まれます。インターネット サインアップ サーバーの方法とは違い、この .ins ファイルには、ユーザー固有の構成情報は含まれません。ユーザーがサインアップ プログラムを起動すると、ローカルの HTML ページ内のリンクから .ins ファイルが開きます。ユーザーは、ユーザー名、パスワード、および接続情報を指定します。こうすると、.ins ファイルはユーザーのアカウントを構成し、カスタム ブラウザを使用してインターネットに接続します。

サーバーなしのサインアップ処理の欠点

構成ファイルは IEAK パッケージと共に配布されるため、サインアップ サーバー上のユーザーの設定を動的に変更することはできません。

サインアップ サーバーを使う方法では通常、サインアップ サーバーがユーザーに関する情報を収集してカスタム構成ファイルを作成し、ユーザーのデスクトップ コンピュータにダウンロードします。Internet Explorer インストール パッケージに入っているソフトウェアは、この構成ファイルを使ってデスクトップ コンピュータを構成します。

サーバーなしのサインアップ処理では、構成ファイルはあらかじめ作成され、インストール パッケージに組み込まれて出荷されます。そのため、構成ファイルには、ユーザー固有の構成情報が入っていません。ローカルの HTML ページのリンクから Install.ins という構成ファイルを呼び出し、Internet Explorerのほとんどすべての項目をここで構成します。この構成ファイルはインストール パッケージに含まれているため、各ユーザーのコンピュータのローカルな設定となります。

この欠点を補うために、サーバーなしのサインアップ処理の詳細オプションは、ユーザー情報を格納する .ins ファイルを、ActiveX コントロール (installx.exe) を使用してすばやく生成します。Internet Explorer は ActiveX コントロールによって生成されたファイルを使用して、ユーザーの設定を構成します。

関連項目