インターネット接続ウィザードの画面のコーディングに関する必要条件
IEAK に含まれているインターネット接続ウィザード (ICW) のサインアップ機構のインターネット サインアップ サーバーの外観および操作性は、Windows の標準的なウィザードを基にしています。ICW では、Hypertext Markup Language (HTML) の機能と柔軟性を利用していますが、HTML とは異なる書式設定方法を採用しています。
ICW の HTML ページでは Windows のシステム カラーを使用すること、およびユーザー補助の必要条件を満たすことが必要です。ウィザードの HTML ページには、特に明記されている場合を除いて、罫線付きのテーブル、画像、アンカーなどの特殊な HTML 書式要素を配置することはできません。使用できるのは、書式なしのテキストと必要なフォーム要素だけです。罫線のないテーブルであれば、レイアウト用に使用できます。
ユーザーのシステム カラーと一致させるには、Icwsign.htm ページ以外の HTML ページには、特に明記されている場合を除いて色やフォントの属性を設定しないでください。フォントのスタイルと色は、インターネット接続ウィザードによってユーザーのシステムに一致する属性に設定されます。
HTML ページ内でのフォームの実装に関する必要条件は、仕様で定義されている <FORM> 要素に NAME パラメータを使用するという 1 点のみです。HTML ページ内のその他の要素については、どのトークン名でも指定できます。これらの要素は、サインアップ サーバーに送信されます。
ICW モードによるサインアップでは、インターネット接続ウィザードの [戻る] ボタンおよび [次へ] ボタンが正しく動作するように、次に示す条件を満たす必要があります。
なお、IEAK に用意されているサインアップ サーバーのサンプル コードでは、既に上の条件が満たされています。
[戻る] ボタン
[戻る] ボタンを正しく動作させるには、[戻る] ボタンの URL を指定する FORM 要素をサインアップ サーバー ページに追加する必要があります。サインアップ処理で取得したデータを維持するには、[戻る] ボタンに使用する URL の末尾に、維持する必要のあるデータを追加します。
サインアップ処理中にユーザーが前のページに戻ることができるように、[戻る] ボタンに次のような FORM 要素を追加する必要があります。指定したデータは、名前と値の対として URL の末尾に追加されます。
<FORM NAME="BACK"
ACTION="http://myserver/page2.asp"?firstname=bob&lastname=smith&address=...">
</FORM>
注
- インターネット接続ウィザードでは大文字と小文字が区別されるため、NAME 要素とその値は、すべて大文字で記述する必要があります。
[次へ] ボタン
[次へ] ボタンを正しく動作させるには、[次へ] ボタンの URL を指定する FORM 要素をサインアップ サーバー ページに追加する必要があります。さらに、サインアップ処理で既に収集したデータを次のページに渡すことができるように、各サインアップ サーバー ページには、現在のページとそれ以前のすべてのページで収集したデータ要素を格納するための非表示のフォーム フィールドを追加する必要があります。参照先の URL には、サインアップ処理中に前のページからデータを収集して、次のページを表示するコードを格納しておく必要があります。
サインアップ処理中にユーザーが次のページに進むことができるように、[次へ] ボタンに次のような FORM 要素を追加する必要があります。
<FORM NAME="NEXT"
ACTION="http://myserver/page2.asp">
</FORM>
キーボードだけを使用してもフォーム上の要素を操作できるように、各フォーム要素は次のような条件を満たしている必要があります。
- フォーム要素にアクセス キー (ホットキー) が関連付けられていること。
INPUT
タグに Internet Explorer の <ACCESSKEY=
> パラメータを指定します。アクセス キーとして使う文字には、<U> タグで下線を引きます。ただし、b、f、g、n、o の各文字は ICW 用に予約されているので、アクセス キーには指定できません。ACCESSKEY
パラメータの詳細については、「MSDN Online Web Workshop」を参照してください。
- ページ上に配置する各要素を ICW の Tab キー順序に含めること。ICW の Tab キー順序に含めるには、要素の <
INPUT
> タグに一意の ID を指定する必要があります。
- 各要素にラベルが関連付けられていること。異なる HTML フォーム入力タイプに対してラベルを関連付けるには、Internet Explorer の
LABEL=
パラメータを使用します。
例
ICW のユーザー補助の必要条件を満たすオプション ボタン フォーム要素を次に示します。
<INPUT ID="option2"
TYPE="radio"
NAME="billing"
VALUE="hour"
ACCESSKEY="h"
CHECKED
>
<LABEL for="option2">
5 <U>H</U>ours per month for $10.
</LABEL>
インターネット接続ウィザードの各ページに次の設計要素を使用し、次の設計上の規則に従う必要があります。
重要
- 文字列および HTML フォーム要素のみ使用できます。画像、ハイパーリンク、スクロール バーは使用できません。
スタイル シート
フォント スタイルや色などの属性は指定しないでください。これらの属性はインターネット接続ウィザードによって設定されます。エラー ページで <TABLE
> タグを使用する場合は、次のスタイルでタグを使用する必要があります。
<TABLE style="font:8pt 'ms sans serif' buttontext"> </TABLE>
必要なフォーム要素
このページには、異なるページ プロパティを指定する 4つの HTML <FORM
> 要素が必要です。
要素 |
必要条件 |
ページの一意の PAGEID |
フォームの NAME は "PAGEID" です (大文字/小文字を区別)。フォームの ACTION 属性には、ウィザードの ISP セクションの他のページの PAGEID と一致しない、一意の ID を指定します (例 : <FORM NAME="PAGEID" ACTION="page4"></FORM> )。 |
[戻る] ボタンの機能 |
フォームの NAME は "BACK " です (大文字/小文字を区別)。このフォームの ACTION 属性には、前のページの絶対 URL を指定します (例 : ACTION="HTTP://signup/bin/page1.cgi" )。 |
ページの特性 |
フォームは NAME "PAGETYPE" で識別されます (大文字/小文字を区別)。これは ISP がスペース全体を定義する標準のフレームなので、フォームの ACTION 属性には空の文字列を指定します (例 : ACTION= "")。 |
[次へ] ボタンの機能 |
フォームの NAME は "NEXT" です (大文字/小文字を区別)。これは、ISP のサインアップ サーバーに返信される実際のフォーム要素を含むフォームです。フォーム内の <INPUT> 要素には、トークン名の制限はありません。フォームの ACTION 属性には、フォーム情報の送信先の絶対 URL を指定します。サーバー上の送信先の URL には、データを受信し、ウィザードの次の HTML ページを表示するためのスクリプトを含める必要があります。 |
関連項目