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キャビネット (.cab) ファイルは、圧縮した複数のファイルを 1 つのファイルとして格納するライブラリです。キャビネット ファイルは、ユーザーのシステムにコピーすべきインストール ファイルを格納するのに使用します。1 つの圧縮ファイルのサイズが非常に大きい場合は、複数の .cab ファイルに分割して格納することもできます。
弊社では長年、ソフトウェアを圧縮してディスクで配布するために .cab ファイルを使用してきました。最初は、製品と一緒に出荷されるフロッピー ディスクの枚数を減らすのが目的でした。しかし現在では、インターネット サーバーや企業イントラネット サーバーに格納されている Web コンテンツのファイル サイズを小さくして、そのダウンロードにかかる時間を短くするために .cab ファイルを使用しています。
キャビネットに格納される代表的なファイルの 1 つに、情報ファイル (.inf ファイル) があります。このファイルには、詳しいインストール情報が格納されます。.inf ファイルでは、.cab ファイル内のほかのファイルを参照しても、別の URL にあるほかのファイルを参照してもかまいません。
Internet Explorer 管理者キットには、キャビネット ファイルの構築と IExpress テクノロジの活用のためのツール セットが入っています。
.cab ファイル内の圧縮ファイルは、それぞれが単一のフォルダに格納されています。1 つの .cab ファイルには、フォルダを 1 つまたは複数個格納したり、1 つのフォルダの中の一部分を格納したりできます。 したがって、圧縮ファイルが 1 つの .cab ファイルに入りきらない場合、その圧縮ファイルは 1 つのフォルダにして、複数の .cab ファイルに格納することができます。そのときの一連の .cab ファイルを、セットといいます。それぞれの .cab ファイルには、論理的に隣接する .cab ファイルの名前情報が入っています。
インターネット コンポーネント ダウンロードで使用される .cab 形式は、非商用の Lempel-Ziv 圧縮形式に基づいています。
.cab ファイルには、ActiveX コントロールの場合と同様に、デジタル署名を施すことができます。デジタル署名は、ソフトウェア開発者の責務を表明するものです。署名により、ソフトウェア ベンダの名前とファイルが関連付けられます。.cab ファイルにデジタル署名を施すには、Authenticode 技術を使用します。
複数のファイルを 1 つの .cab ファイルに格納すると、1 つの証明書で複数のファイルをダウンロードできるので、セットアップの操作性を向上できます。この技術の詳細については、「MSDN Online Web Workshop」を参照してください。
コントロールに "スクリプトの安全性" というマークを付けると、HTML ページ上のスクリプトがそのコントロールを使用してユーザーのコンピュータに損害を与えたり、ユーザーに隠れて情報を引き出したりできないことをユーザーに知らせることができます。
コントロールに "初期化時の安全性" というマークを付けると、HTML の作成者が HTML ページの初期化時にそのコントロールに無効なデータを与えてもユーザーのコンピュータに損害を与えることがないことをユーザーに知らせることができます。
注