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パッケージにアドオン コンポーネントを含める

カスタム ブラウザのパッケージを作成し終えたら、ユーザーがダウンロードできるサイトにそのパッケージを送信します。これらのサイトは、Internet Explorer 6 カスタマイズ ウィザードの段階 3 で指定します。また、新しいコンポーネントや更新済みのコンポーネントをユーザーに取得させるための場所も指定できます。これらは、アドオン コンポーネントと言います。

ユーザーが [ツール] をクリックして、[Windows Update] をクリックすると、ここで指定したアドオン コンポーネントの URL にあるページが表示されます。 このページは、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] で、[Internet Explorer とインターネット ツール] をクリックして [追加と削除] ボタンをクリックし、[コンポーネントを追加する] を選択したときにも表示されます。

アドオン コンポーネントの Web ページのサンプル

IEAK ツールキットには、カスタマイズ可能なアドオン コンポーネントの Web ページのサンプルである Addon.htm が用意されています。このページは、¥<IEAK プログラム フォルダ>¥Toolkit¥Addons¥HTML フォルダにインストールされます。また、この Web ページは、Head.htm、Main.htm、および Info.htm ファイルにもリンクしています。

<IEAK プログラム フォルダ>¥Toolkit¥Addons¥HTML フォルダには、次の 4 つのサンプル ファイルがあります。

主な変更は Main.htm ファイルで行います。このファイルは、次の 3 つの部分で構成されます。

サンプル ファイルの使用

上記の 4 つのファイルをすべてダウンロード場所または任意の場所にコピーして、テキスト エディタか HTML エディタで編集します。

スクリプトを正しく実行させるには、ファイルを次のようにセットアップする必要があります。

新しいコンポーネントを追加するには

  1. 自動バージョン同期 (AVS) の実行中に、既にコンポーネントがダウンロードされていることを確認します。
  2. IESetup.cif を参照してコンポーネントの正確な名前を確認します。
  3. その名前のチェック ボックスを Addon.htm に追加します。

Web ページの制作に習熟している方は、IEAK に付属しているテンプレートを使用しなくてもかまいません。

Web ページの制作に習熟している方へ

Main.htm では 2 つのスクリプト言語を使用しています。Microsoft JScript と Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VBScript) です。JScript のコードの中には、Install() という関数が記述されています。この関数は、ページの一番下にある [インストール] ボタンをユーザーがクリックしたときに呼び出され、インストール処理の流れを制御します。Install() 関数は、いくつかの VBScript のサブルーチンを呼び出します。

これらのスクリプトは、該当するチェック ボックスの name プロパティ (input タグの一部) を使用して、IESetup.cif ファイルを読み込みます。このファイルは、IEcif.cab ファイルに格納されており、Window_onLoad() サブルーチンによって開かれます。

コンポーネントがインストール済みかどうかを調べるには、VBScript の IsComponentInstalled() サブルーチンを使用します。

IsComponentInstalled(ComponentID)

ComponentID は、IESetup.cif の該当するチェック ボックスの名前および値と同じです。

戻り値のコード 意味
0 コンポーネントはインストールされていません。
1 コンポーネントは、インストール済みです。
2 コンポーネントはインストール済みですが、新しいバージョンを入手できます。
3 ユーザー セキュリティ ロックアウト。ステータスが不明です。

このメソッドを使用してコンポーネントを初めてチェックすると、ActiveX エンジンはセキュリティ ダイアログ ボックスを表示し、ユーザーのコンピュータにインストールされているコンポーネントのステータスをチェックするためのアクセス権を要求します。ユーザーが "いいえ" を選択すると、どのコンポーネントでも戻り値のコードが 3 になります。

関連項目