README.OS2 MATROX GRAPHICS INC. 15-Nov-1996 The MGA Millennium/Mystique OS/2 PM Display Driver Version 2.04.040 この製品について --------------------------- MGA Millennium/Mystique OS/2 PM ドライバーは OS/2 version2.11 及び version3.0(WARP)において、640 x 480 dot から 1800 X 1440 dot の解像度で 8-bit(256色)、16-bit(6万5千色)、24及び32-bit(1600万色)の 表示モードをサポートしています。 ドライバーのインストール --------------------------- 日本語版 OS/2にインストールする場合はDBCS(Double byte character set)対応版の ドライバーが必要になります。Matrox社のホームページに登録されているドライバーは SBCS(Single byte character set)用に構成されていますので、日本語版OS/2には 使用できません。 注意: ドライバーをインストールする前に、WIN-OS/2 セッションをすべて終了する 必要があります。"システム設定"フォルダーの"WIN-OS/2設定"で 「ロードの高速化」オプションをチェックしている場合には、このチェックを 外し、OS/2を再起動した後でドライバーをインストールしてください。 WIN-OS/2 セッションが動作している状態では、必要なWIN-OS/2用ファイルが コピーできずに、インストールが失敗します。 1. 他のディスプレイ・カード用ドライバーがインストールされている場合は Millennium/Mystique用ディスプレイドライバーをインストールする前に そのドライバーをアンインストールし、OS/2がVGAモードで起動でき る状態にしてください。 2. Webページ、BBSなどからダウンロードして入手した場合、インストール 用のフロッピーディスクを作成します。 ヴォリュームラベル名を”OS2”としたフロッピーディスクを用意し、その フロッピーディスクにダウンロードしたファイルを解凍してコピーしてくだ さい。 ※ボリュームラベル名が”OS2”となっていないフロッピーディスクからインス トールを行うとインストールができない場合があります。 3. ”コマンド・プロンプト”フォルダー内の”OS/2 全画面表示”あるいは ”OS/2 ウィンドウ表示”アイコンを使って、OS/2コマンド・プロンプト 画面を表示させます。 4. フロッピーディスクドライブに、ドライバーディスクをセットしてください。 あるいは、CD-ROMに収録されているドライバーをインストールする場合は、 CD-ROMをセットしてください。 5. フロッピーまたは、CD-ROMをカレントのドライブとして、次のように入力 します。 "(ソース・パス)\INSTALL /UJ", (ソース・パス)は、Matrox ビデオカード用のドライバが記録されている ディレクトリのフルパス名を意味します。 例えば: A:\INSTALL /UJ (フロッピーディスクのルートディレクトリにドライバが 記録されている場合) A:\OS2\INSTALL /UJ (フロッピーディスクの"OS2"ディレクトリにドライバが 記録されている場合) D:\OS2\INSTALL (Matrox ビデオカードに付属のCD-ROMからドライバを インストールする場合) 注意: INSTALL.CMD の引数には "/UJ" を指定してください。この引数を 指定することにより日本語対応ドライバがインストールされます。 また、INSTALL.CMD の引数として"/UJ" を指定しない場合は以下の 6〜9 の手順が必要となります。 ここからの手順は通常は必要ありません。 6. ダイログ「ディスプレイ・ドライバーのインストール」が表示されます。 「主ディスプレイ」のチェックボックスをチェックして「了解」ボタンを クリックしてください。 7, ダイアログ「主ディスプレイ・ドライバー・リスト」が表示されます。 リストから "Matrox MGA Millennium/Mystique DBCS version for Japanese OS/2" を選択し、「了解」ボタンを押してください」 8. ダイアログ「ソース・ディレクトリー」が表示されます。 初期値はAドライブになっています。他のドライブ、ディレクトリから インストールする場合は、ここで指定してください。 「インストール」ボタンをクリックしてください。 9. 必要なファイルがコピーされます。その後、 ダイアログ「ディスプレイ・ドライバーのインストール」が表示されます。 「了解」ボタンをクリックし、OS2コマンド・プロンプトが表示されている 場合は、それを終了した後に、OS/2を再起動してください。 以前に高解像度用ディスプレイ・ドライバーがインストールされていなかった場合は、 OS/2はデフォルトの解像度(640x480dot,256color)で再起動します。 ご使用のモニターのタイプと解像度を設定して再起動してください。この設定は "MGA Settings" ノートブックで行います(設定方法については次の章をご覧ください)。 この設定を行って再起動する前には"MGA Settings" ノートブックの"Resolution"ページ にご使用のモニターでは対応できない解像度の組み合わせが表示されている場合が あります。対応できない解像度を選んだ場合、再起動を行うとデフォルトの解像度で 起動されます。 注意: Millennium/Mystique をパソコンに装着した状態でOS/2 Warpの 拡張インストールを行う場合にMGA Millennium/Mystique ドライバは "その他"として認識されます。 ドライバーのコンフィギュレーション ---------------------------------- モニターの種類や表示解像度、色数の変更を行うには、次のようします。 1.デスクトップ上の"MAG Settings"アイコンをダブルクリックします。 2. "Monitor"タブを選択し、表示されたリストの中からご使用のモニターに 適した表示モデルを選択します。 3. "Resolution"タブを選択し、解像度と色数を設定します。 上記で行った設定の変更はシステムの再起動後に有効となります。 CID インストレーション ---------------------- CID インストレーションに関しては、ドライバーディスクに収録されている "README.CID"ファイルをお読みください。 ドライバーのアンインストール ---------------------------- Matroxの UNINSTALL コマンドプログラムは OS/2の DSPINSTL.EXE を呼び出して、 VGA ドライバーに変更します。ドライバーのアンインストールを行うには 次のようにします。 1. OS/2 コマンド・プロンプト。セッション(ウィンドウモードまたは フルスクリーンモードでも可)を開きます。 2. 起動ディスクをカレントディスクにし、次のように入力、実行します。 CD \MGA\OS2 ("\MGA\OS2"ディレクトリをカレントディレクトリにします) UNINSTAL または UNINSTAL CLEAN (全ての MGA ドライバーファイルを削除します) 3. MGA ドライバーファイルをアンインストールした後、DSPINSTL ユーティリティが 起動されます。"主ディスプレイ"を選択し、VGAドライバーなど、新しく使用し たいドライバーを選択して組み込む必要があります。 システムを再起動すると、新たなドライバーが有効になります。 注意: Warp では、MGA ドライバーが VGAドライバーへ変更するには、次の二つの 方法も使えます。 1. OS/2起動時に画面の左上に "OS/2"と表示されたら、 "ALT+F1"キーを押します。 「回復選択」の画面が表示されたら "V"キーを押して「ビデオ・ディスプレイを VGAとして構成して、再始動する」を選択実行します。 2. OS/2コマンド・プロンプトから、次のように入力、実行して VGA ドライバーに 変更することもできます。 SETVGA "MGA Settings"ノートブックを使用して、モニターをカスタマイズする方法 -------------------------------------------------------------------- OS/2 Millennium/Mystique ドライバーは VESA DDC-2B 対応モニターをサポート しています。 ご使用のモニターがDDC対応モニターとして認識できない場合には、ドライバーは 自動的に最適の表示タイミングを設定することができません。その場合、ドライバー は、60Hz(ノンインターレース)モードで全ての解像度を選択肢として"Resolution" ページ中に表示します。 もし、60Hz以上のリフレッシュレートで表示できるモニターお使いの場合には、 "Monitor"ページのモニターの種類の一覧から適合するモニターを選択してください。 選択された情報に従ってMGA.INFファイルが更新されます。ドライバーはOS/2の 起動時にMGA.INFファイルを読み取って、最適のリフレッシュレートに設定されます。 "MGA Settings"ノートブックはシステム設定フォルダ内にあります。 これらの設定を変更した場合、OS/2を再起動したときに有効となります。 注意: DDC対応モニターを使用していて"Monitor"ページ中に「Use Display Data Channel(DDC)」がチェックされている場合、MGA.INFファイルに記述されている 表示タイミング情報よりもDDCで得られる情報が優先されます。 DDCよりもMGA.INFファイルの情報を優先したい場合には「Use Display Data Channel (DDC)」のチェックを外してください。 "MGA Settings"ノートブックを使用して、ドライバーをカスタマイズする方法 ---------------------------------------------------------------------- "MGA Settings"ノートブックを使用して、よりパフォーマンスが引き出せるように ドライバーの設定を行うことができます。 "MGA Settings"ノートブックはシステム設定フォルダ内にあり、そのシャドウが デスクトップに作られています。 "Fonts"ページ: 現在の解像度で使う フォント・サイズの設定を行うことができます。 また、解像度を変更した場合にも、フォント・サイズの設定は引き継がれます。 "Fonts"ページではフォントの解像度(DPI)とシステム・フォントのサイズを設定 できます。 AVIOフォント(OS/2やDOSのコマンド・プロンプト・ウィンドウ・モードで使用する フォント)の設定はコマンド・プロンプト・ウィンドウのシステムメニューから行う 必要があります。 このページで行った設定は"MGA Settings"ノートブックを閉じることによって、記録 されOS/2の再起動後に有効となります。 "OS/2 font resolution"(フォントの解像度)の項目はアイコン・フォントに、 "OS/2 system font"の項目はウィンドウ・タイトルやメニューで使用されるフォント の大きさや、WIndowそのもののサイズに影響を与えます。 フォントサイズの初期設定値 System Font Font res AVIO Font 640x480 Small 96 8x14 800x600 Small 96 8x14 1024x768 Medium 120 12x22 1152x864 Large 120 12x22 1280x1024 Large 120 12x22 1600x1200 Large 120 12x22 1600x1280 Large 120 12x22 (Millennium PowerDoc のみ) 1800x1440 Large 120 12x22 (Millennium PowerDoc のみ) "Advanced" ページ: 1. Grayscale driver スイッチ Millennium PowerDoc エディションをご使用の場合のみに表示されます。 8bits per pixel モード時に、256色表示にするか、グレースケール256階調表 現にするか設定できます。 2. DIVE スイッチ 32bppフルカラーモード時に OS/2 WARP デジタル・ビデオプレイヤーの再生 にDIVEを使用すると、画像が左にずれる問題があります。また、24bppモード では確実にこの現象が起こります。 このスイッチをチェックすると、24bpp及び32bppモードでも常にDIVEが有効に なります。ただし、このチェックを外した場合にも、DIVEが有効となる The MGA settings notebook has a switch to ensure DIVE is always enabled in 24 and 32bpp. ただし、このチェックボックスを外していても、OS/2 FixPack17が インストールされている場合には、DIVEが問題い無く動作する場合もあります。 3. EnDIVE スイッチ このスイッチによってEnDiveをサポートするかどうか選択できます。 "Hot keys"ページの設定変更を例外として、全てのページの設定の変更はOS/2の 再起動後に有効となります。 MGACONF.CMD によるドライバーの設定 -------------------------------------- 1. Cursor Vsync mgaconf v [0/1], アプリケーションがカラーパレットを変更する時にカーソルにノイズが現れる 場合があります。これを避ける為に、このスイッチを使ってカラーパレットの 変更がディスプレイの垂直回帰中に行われるように設定できます。 ただし、垂直回帰中にカラーパレットの変更を行うようにすると、垂直回帰が 行われるまで待つため変更速度が犠牲になります。カラーパレットアニメーションを 行うようなソフトウエアではカラーパレットの高速な変更を必要としますから、 状況に応じてご使用ください。また、この機能は256色モード時のみに有効です。 カラーパレット変更時のカーソルのノイズ問題はMillenniumのみで発生します。 Mystiqueでは起こりません。 mgaconf v 0 (垂直回帰を待たずにパレットを変更する) mgaconf v 1 (垂直回帰を待ってパレットを変更する) 初期値は 1 です。 2. Color cursor mgaconf c [0/1/2], 0 ソフトウエアカーソルを無効にします。 (2色以下のカーソルしか使えなくなるます) 1 多色表示のソフトウエアカーソルを有効にします。 2 4色以上の色がカーソルに使われている場合にソフトウエアカーソル を使用します。 初期値は 1 です。 ドライバーディスク ファイル構成 ------------------------------- 凡例: -> ソース・パス -> インストール先のドライブレター (OS/2 system ドライブ). -> WinOS/2 または Windows のパス (\os2\mdos\winjos2,\os2\mdos\winjos2 または \windows) \INSTALL.CMD --> このディレクトリ以外にはコピーされません。 \FIXAUTO.CMD --> :\MGA\OS2 \UNINSTAL.CMD --> :\MGA\OS2 \MGAX64.OS2 --> :\MGA\OS2\SYSLEVEL.MGA (pack file) :\MGA\OS2\MGAX64S.DSP :\OS2\DLL\PMGAX64.DLL :\OS2\DLL\BMGAX64.DLL :\MGA\OS2\KMGAX64.SYS :\OS2\MDOS\VMGAX64.SYS :\MGA\OS2\MGASET.EXE :\MGA\OS2\MGASET.DLL :\MGA\OS2\MGASET.HLP :\MGA\OS2\MGAHK.EXE :\MGA\OS2\MGA.MON :\MGA\OS2\MGACONF.CMD :\MGA\OS2\MGAOBJ.CMD \MGAX64W.OS2 --> :\SMGAX64.DRV (pack file) :\MGAX64.DLL \MGAX64.DSP --> このディレクトリ以外にはコピーされません。 \VVGA.SYS --> :\MGA\OS2 and :\OS2\MDOS \MGAX64.DSC --> :\OS2\INSTALL \README.OS2 --> :\MGA\OS2 MGAX64.DSP "dspinst"のためのインストール関連ファイル(初回インストール時) MGAX64S.DSP "dspinst"のためのインストール関連ファイル(再インストール時) MGAX64.DSC インストール関連ファイル MGAX64.DLL WIN-OS/2 フルスクリーンセッションの初期化ライブラリ BMGAX64.DLL Base Video Handle (OS/2 フルスクリーンセッション時のVGA用) PMGAX64.DLL 32bit PM driver (8, 16 and 32bpp) KMGAX64.SYS 32bit PM driverの低レベル初期化プログラム SMGAX64.DRV WIN-OS/2 フルスクリーン/シームレス セッション用ドライバ VMGAX64.SYS MGA Millennium/Mystique 仮想ドライバ (DOS セッション用) VVGA.SYS 修正済み IBM VGA 仮想ドライバ. README.OS2 Readme ファイル INSTALL.CMD 初回インストール用インストールプログラム MGASET.EXE MGA Settings ノートブック MGASET.DLL MGA Settings ノートブック用文字列 MGASET.HLP MGA Settings ノートブックのヘルプファイル MGAHK.EXE キーフック・プログラム(ホットキー押下検出用) MGACONF.CMD PM ドライバのコンフィグレーション・ユーティリティ FIXAUTO.CMD 文字列"SET MGA=x:\MGA\OS2" を autoexec.batに加えます (WIN-OS/2) UNINSTAL.CMD アンインストーラー (CLEAN オプションで全てのMillennium/Mystiqueを削除します) MGA.MON MGA settings ノートブック用 MGA Monitor データ・ファイル SETUP.EXE MGA.MONファイルから MGA.INF ファイルを作成するプログラム。 SYSLEVEL.MGA ドライバーバージョンなどの各種情報を表示するOS/2コマンド・ プロンプト用プログラム MGAOBJ.CMD MGA object インストール用プログラム 既知のバグ及び、制限事項 ------------------------ 現リリースで判明しているバグ及び制限事項 DSPINSTLプログラムを使用して、MGA ドライバーを再構成した場合、VGAドライバーが インストールされます。これは、現バージョンの OS/2が、MGA Millennium/Mystiqueの 存在を考慮していないためです。 Windows3.1用 MGA PowerDesk ドライバーは WIN-OS/2 フルスクリーンセッションでは 使用しないでください。使用した場合、どのような結果をもたらすか予測不可能です。 Windows3.1用ドライバーの機能がどうしても必要な場合には、デュアル・ブート機能を 使って DOSでシステムを起動してご使用ください。 Mayo Clinic Family Health Book(Windowsアプリ)が6万五千色モードのシームレス ウィンドウでは動作しません。このアプリケーションを使う場合には、フルスクリーン セッションにてお使いになるか、表示色数を6万五千色以外に設定してください。 パンニング時にマウスポインターの動きが飛び飛びになる場合があります。 "MGA settings" ノートブックを開いたまま、OS/2を終了するとシステム・エラーを 引き起こすことがあります。 OS/2を終了する前に"MGA settings" ノートブックを閉じてください。 ドライバーをインストールする前に、WIN-OS/2 セッションをすべて終了する必要が あります。"システム設定"フォルダーの"WIN-OS/2設定"で「ロードの高速化」 オプションをチェックしている場合には、このチェックを外し、OS/2を再起動した後に ドライバーをインストールしてください。 WIN-OS/2 セッションが動作している状態では、必要なWIN-OS/2用ファイルがコピーで きずにインストールが失敗します。 OS/2 2.11で大きなシステムフォントを使用している場合に、 "MGA Settings"ノートブックから、文章がはみ出る場合があります。これはOS/2の フォント・スペーシング機能の不具合が原因で起こります。