FetchOptions プロパティ (RDS)

       

非同期フェッチの種類を示します。

設定値と戻り値

次のいずれかの値を設定します。また、値の取得も可能です。

定数 説明
adcFetchUpFront Recordset のすべてのレコードは、制御がアプリケーションに返される前にフェッチされます。アプリケーションで Recordset を処理するには、Recordset 全体をフェッチする必要があります。
adcFetchBackground レコードの最初のバッチをフェッチし終わると、制御をアプリケーションに戻すことができます。Recordset を読み取って、最初のバッチでフェッチできなかったレコードにアクセスできるのは、要求されているレコードのフェッチが終わり、制御がアプリケーションに戻ってからです。
adcFetchAsync 既定値です。レコードがバックグラウンドでフェッチされるとき、制御は直ちにアプリケーションに戻ります。まだフェッチされていないレコードをアプリケーションが読み取ろうとすると、要求されているレコードに最も近いレコードが読み取られ、制御がすぐに戻り、現在の Recordset の最終位置に到達したことを示します。たとえば、MoveLast の呼び出しでは、Recordset を更新中のレコードがあっても、カレント レコードの位置は実際にフェッチされたレコードの最後の位置に移動します。

注意   これらの定数を使うクライアント側の各実行可能ファイルは、その定数を宣言する必要があります。C:\Program Files\Common Files\System\MSADC フォルダの Adcvbs.inc ファイルから、定数の宣言をコピーして貼り付けることができます。

解説

Web アプリケーションでは、より高いパフォーマンスを得るため、一般には adcFetchAsync (既定値) を使います。コンパイルされたクライアント アプリケーションでは、一般には adcFetchBackground を使います。