Recordset 作成の簡略化

ADO は、Recordset の Fields コレクションに新たな Field オブジェクトを追加することによって、Recordset の作成を簡略化する新しいメソッドを提供しています。最初に空の Recordset を作成し、そこにデータベースに限らず、どのようなソースからでもデータを Recordset に挿入することができます。また、プログラム的にデータを作成することもできます。

この新しい Recordset 作成方法では、Recordset に使用できるすべてのデータ操作メソッドを利用できます。ビジュアル コントロールに情報を与えたり、実際のデータ ソースを更新するために Recordset を使用します。

次の Visual Basic コードは、簡略化された方法で Recordset を作成する例を示しています。

Sub CreateRS()
    Dim rs As New ADODB.Recordset
    
    rs.Fields.Append "Field1", adChar, 10
    rs.Fields.Append "Field2", adInteger

    rs.Open
    rs.AddNew
    rs("Field1") = "any string"
    rs("Field2") = 9
    
    Do While Not rs.EOF
        Debug.Print rs("Field1") & " " & rs("Field2")
        rs.MoveNext
    Loop
    
    rs.Close
    Set rs = Nothing
End Sub