VBScript で実行する ADO

ADO プロジェクトの作成

VBScript では、タイプ ライブラリをサポートしていないので、プロジェクトの ADO を参照する必要はありません。したがって、コマンド行を完全に確定するなど、関連付け機能はサポートしていません。また、VBScript において、既定では ADO 列挙定数を定義しません。

ただし、ADO では、VBScript 用の次の定義を納めた 2 つのインクルード ファイルを用意しています。

定数定義は、これらのファイルから ASP ページにコピーして貼り付けるか、またはサーバー側スクリプトを行う場合、Adovbs.inc ファイルを Web サイトのフォルダにコピーして、次のように ASP ページから参照します。

<!--#include File="adovbs.inc"-->

Visual Basic における ADO オブジェクトの作成

Dim ステートメントでは、オブジェクトを VBScript の特定の型に割り当てることはできません。また、VBScript では、Visual Basic for Applications の Dim ステートメントに使う New 構文をサポートしていません。代わりに、CreateObject 関数の呼び出しを使います。

Dim Rs1
Set Rs1 = Server.CreateObject( "ADODB.Recordset" )

VBScript の例

次のコードは、Active Server Pages (ASP) ファイルにおける VBScript サーバー側プログラミングの一般的な例です。

<%  @LANGUAGE="VBSCRIPT" %>
<%  Option Explicit %>
<!--#include File="adovbs.inc"-->
<HTML>
    <BODY BGCOLOR="White" topmargin="10" leftmargin="10">

    <!-- Your ASP Code goes here -->
<%
Dim Source
Dim Connect
Dim Rs1
    
Source = "SELECT * FROM Authors"
Connect = "Provider=sqloledb;Data Source=srv;" & _
    "Initial Catalog=Pubs;User Id=sa;Password=;"

Set Rs1 = Server.CreateObject( "ADODB.Recordset" )
Rs1.Open Source, Connect, adOpenForwardOnly
Response.Write("Success!")
%>
    </BODY>
</HTML>

VBScript のより具体的な例については、ADO のマニュアルを参照してください。詳細については、「Microsoft Visual Basic, Scripting Edition での ADO コードの例」を参照してください。

VBScript と Visual Basic の違い

構文の使用方法をはじめ、VBScript で ADO を実行することは、Visual Basic で ADO を実行する場合と、さまざまな点で似ています。ただし、いくつか大きな違いもあります。