IIS におけるプロセッサ別スレッドの指定

Internet Information Services (IIS) 4.0 以降で RDS を使う場合は、Web サーバーのレジストリを操作することによって、プロセッサごとに作成されるスレッドの数を制御できます。プロセッサごとのスレッド数は、トラフィックが多い場合や、トラフィックが少なくてもクエリのサイズが大きい場合に、パフォーマンスに影響することがあります。最善の結果を見つけるには、実験してみる必要があります。

この設定の既定値を決定または変更する方法は、IIS 4.0 サーバーの設定によって異なります。

MDAC 2.1.2.4202.3 (GA) 以降が IIS サーバーにインストールされている場合、RDS では、ASP スクリプトが使うのと同じコンポーネント サービス (Windows NT では Microsoft Transaction Services) を使います。プロセッサごとのスレッド数の既定値は 10 です。この既定値を変更するには、サーバー レジストリに次のキーを追加する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\InetInfo\Parameters\MaxPoolThreads

MaxPoolThreads は、REG_DWORD です。MaxPoolThreads は、指定して追加しない限り、レジストリには表示されません。有効値の範囲は、5 から推奨最大値の 20 までです。レジストリ キーで指定した値が PoolThreadLimit キー (同じパスにあります) を超えると、PoolThreadLimit の値が使われます。

MDAC 2.1 2.1.1.3711.11 (GA) 以前のバージョンが IIS サーバーにインストールされている場合は、プロセッサごとのスレッド数の既定値は 6 です。既定値を変更するには、IIS サーバーのレジストリに次のキーを追加する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W3SVC\Parameters\ADCThreads

ADCThreads は、REG_DWORD です。ADCThreads は、指定して追加しない限り、レジストリには表示されません。有効な値の範囲は、1 から 50 です。レジストリ キーで指定した値が 50 を超えると、最大値 (50) が使用されます。