Auto Web Recorder のヘルプ
(お気に入りリンクの同期)
AICON Auto Web Recorder
for Pocket PC Internet Explorer
Version 1.0
概要
使い方
その他
Copyright(C) 2000 AICON Inc.
All rights reserved.
Auto Web Recorder とは
Pocket Internet Explorer にお気に入りリンクの同期機能を付加するソフトウェアです。
お気に入りリンクの同期は PC上のInternet Explorer 5.x および ActiveSync3.1との組み合わせで提供されるようになった機能です。
その目的は
PC上のInternet Explorerでまとまった量のPocket PC用の閲覧データを作成し、
ActiveSyncの同期機能を通して転送した後、
Pocket PC上でのオフライン閲覧を可能にするというものです。
この機能が提供されたことで自宅や会社でPCから転送
しておいた有用なWebデータを外出先のPocket PCで
閲覧するといった使い方が可能になりました。
しかし、当然ながらこの機能はPCの利用が前提となっています。
残念なことにいつでもPCが傍にあるとは限りません。
きっと「PC なしでも同期できたら……」というような場面もあるに違いありません。
そんな時がAuto Web Recorderの出番です。
Auto Web Recorder なら
Pocket PC とその通信環境がありさえすれば、それだけでお気に入りリンクの同期を行なうことができるのです。
通信環境も携帯型のデータ通信機器である必要はなく、たとえば赤外線通信対応の公衆電話を利用すればケーブルさえ必要ありません。
通常の同期方法との違いについては
「ActiveSyncを使う同期方法との比較」
をご覧ください。
Pocket PC と Auto Web Recorder の組み合わせには、
PC を利用できない場合の単なる代替手段としてばかりはなく、
さらに積極的に利用してみたい便利な点もあります。
ひとつはスケジュールを実行させるためにPocket PC の電源を入れておく必要がないことです。
Pocket PC にはスケジュールされた日時にハードウェアが
サスペンド状態になっていても
自動的に電源をオンにしてプログラムを実行する機能が備わっています。
Auto Web Recorder はこの機能に対応しているため、電池容量が十分であれば
電源のオン・オフ状態に関わらず、スケジュールを実行することができます。
もちろん処理後は必要に応じてサスペンドするようになっています。
この機能を利用するればスケジュール同期のためだけにPCを起動したままにする
必要はなくなります。
もうひとつは安定したデータ通信が可能な場所であれば、移動しながらでも同期が行なえるという点です。
たとえば通信機器と接続したままカバンに入れて家を出ると、
駅についたときには同期が完了しているといったことも行なえるかも知れません。
もちろんスケジュールしておけば電源を入れたままにしておく
必要もありません。
基本的なユーザーインターフェースは
Pocket PCに標準搭載されているInternet Explorerに合わせ、
あたかもその一機能であるかのようにデザインしています。
また、各種設定ダイアログもPCでのお気に入り同期に近いユーザーインターフェースを採用しています。
そのため、PC を利用した同期と使い分ける場合でも
操作感の違いが少ない形でご利用いただけるものと思います。
Auto Web Recorder をご利用いただき、Pocket PC の活用範囲をさらに一層広げてください。
目次
特徴
目次
ActiveSyncを使う同期方法との比較
ここでは、Aute Web Recorder を利用した
同期
と Internet
Explorer 5.x と ActiveSync 3.1 を用いる通常の同期方法との違
いを少し詳しく説明します。
Ineternet Explorer と ActiveSync を使う通常
の方法
ActiveSync は PC と Pocket PC の間の共有データの
整合性を保つためのソフトウェアであり、
それが前提にしているのは
普段オフィスや家庭で使用するPCと外出して使う Pocket PC
という関係性です。
そのため、ActiveSync による同期は PC 上の Internet Explorer が
インターネットとの間で同期したデータを Pocet PCとの間
で同期するという形になります。
2箇所で行なわれる同期は別々のタイミングでかまいません。
これを簡単な図に表すと次のようになります。
通常の方法による同期イメージ
Webサイト |
↓ 同期 (Internet Explorer 5) ↓ |
PC |
↓ 同期 (ActiveSync 3.1) ↓ |
Pocket PC (Pockt Internet Explorer) |
Auto Web Recorder を使う方法
通常の方法が間にPCを必要とするのに対して Auto Web Recorder を使用する
方法では直接Webデータにアクセスするためこれが不要になり、
2箇所必要であった同期処理が1箇所で済むようになります。
Auto Web Recorder を使用する場合の同期イメージ
Webサイト |
↓ 同期 (Auto Web Recorder) ↓ |
Pocket PC (Pockt Internet Explorer) |
目次
どんなときに使うのでしょう
時間を有効に使いたい
‐ダウンロードではなく閲覧に時間を使う‐
Webページを見ている時間がないとき、
オンラインに
できる環境があれば読みたいページをまとめて
同期
しておきましょう。
後で時間があるときに同期したページを見るようにすれば
貴重な時間を有効に利用できます。
ビデオの予約録画に近い使い方です。
閲覧時にはその場で通信を行なわない分、ページ移動も快適になります。
通信料金を節約したい
‐じっくり読みたいサイトを同期して通信料金を節約する‐
オンラインで
ホームページの内容をじっくり読んでいると、
通信時間にしめる通信データ量は小さくなり、結果として通信料金が
割高になってしまいます(パケット課金の場合を除く)。
Auto Web Recorderで同期したデータを読むようにすれば、
多くの場合は時間あたりのデータ
通信量を多くでき、通信料金の節約につながります(※)。
もちろん同期した後のデータは、どんなに
じっくり読んでいても料金を気にする必要がありません。
※ 同期する情報量と必要な情報量のバランスによります。
ほかにもこんな使い方
上で紹介したほかにも、たとえば次のような使い方が可能です。
目次
手動で同期してみましょう
自動的に繰り返す必要がなく、今すぐ
同期
を行いたい場合は手動同期を利用します。
- Auto Web Recorder を起動します。
- メニューから「お気に入り」のボタンをタップしてください。
- 接続設定が済んでいない場合は
最初に接続設定を行ってください。
- 「同期」タブをタップしてください。
- 同期したいアイテムを選択しタップしたままにします。
- 表示されたポップアップメニューから
「プロパティ...」をタップします。
- 「ダウンロード」タブのページで
必要な設定を行い、「OK」して戻ります。
- 同期したいアイテムのチェックボックスをタップしチェックをつけます。
- 同期したい項目が複数ある場合は5から8を繰り返し、同期したいすべての
アイテムについて準備を行います。
- 「実行」ボタンをタップして処理を開始します。
- 処理が終わったら、「開く」タブを開きます。
- 同期を行った同期アイテムをタップしてデータを閲覧します。
※ 注意点にも
一通り目をお通しください。
目次
自動で同期してみましょう
何月何日何時に
同期
したい、
毎日決まった時間に同期したい、という場合はスケジュールを設定し、自動同期を利用します。
- Auto Web Recorder を起動します。
- メニューから「お気に入り」のボタンをタップしてください。
- 接続設定が済んでいない場合は
最初に接続設定を行ってください。
- 「同期」タブをタップしてください。
- 同期したいアイテムを選択しタップしたままにします。
- 表示されたポップアップメニューから
「プロパティ...」をタップします。
- 「ダウンロード」タブのページで
必要な設定を行います。
- 「スケジュール」タブをタップします。
- スケジュールがリストになければ[追加...]ボタンをタップして新しいスケジュールを
作成してください。
- リストの中から使用するスケジュールにチェックをつけます。
- [OK]ボタンをタップして戻ります。
- 同期したい項目が複数ある場合は 5 から 11 を繰り返し、同期したいすべての
アイテムについて準備を行います。
- [OK]ボタンをタップしてプロパティシートを閉じます。
- あとはご自由にしてお待ちください。
IEでブラウズしていてもかまいませんし、IEを終了させてもかまいません。
もちろん、ほかのアプリケーションを使って作業を行っていてもかまいません。
また、Pocket PC の電源をオフ(サスペンド状態)にしてしまってもかまいません。
設定された時間になれば同期処理が行われます。
- 時間の空いたときに同期済みデータを閲覧してください。
同期済みのデータは次のようにしてご覧になれます。
※ 注意点にも
一通り目をお通しください。
目次
用語
ここでは、ヘルプで使われている Auto Web Recorder 独自の用語や
初心者の方に解説が必要と思われる
インターネット関連用語の説明を行ないます。
- ISP
-
Internet Service Provider の略称で、そのアクセスポイントを
通して、インターネットへの接続をサービスする業者などです。
インターネットに接続する際のダイアル先として使用します。
- オフライン
インターネットサービスプロバイダや、LANに接続していない状態を指します。
このときInternet Explorerはキャッシュデータの表示は行なえますが、
インターネットからのデータ読み込みは行えなえません。
一般的には電話回線が切断されている状態でもあります。
反対語:オンライン
- オンライン
インターネットサービスプロバイダや、LANに接続している状態を指します。
このときInternet Explorerは
インターネットからのデータを読み込むことができます。
一般的には電話回線が接続されている状態でもあります。
反対語:オフライン
- 外部リンク
外部リンクとはリンク元のドメイン名とリンク先の
ドメイン名が異なっていることを指します。
“www.aicon.co.jp”と“shop.aicon.co.jp”は同じ“aicon.co.jp”
に属していますが、そのサブドメインが異なるため、片方からみてもう片方は
外部リンクとみなされます。
- サスペンド状態
パワーボタンで電源をオフにしている状態を指します。
Pocket PCでは電源をオフしていても一部の機能が動作していて
完全に電源が切れているわけではありません。
- 上部リンク
-
あるURLの上部リンクとはそのURLよりディレクトリ階層が浅いURL
であることを指します。
たとえば
“http://www.aicon.co.jp/aicon/”
は
“http://www.aicon.co.jp/aicon/news.asp”
の上部リンクにあたります。
- 処理セット
-
処理セットとは実行を指定された同期アイテムとその設定内容のセットを指します。
- 同期
- 同期とは複数のデータの内容を一致させる処理のことを言います。
このヘルプで主に用いられている同期はインターネット上のホストにあるWeb
データとPocket PC上のInternet Explorerのキャッシュデータを一致させる
処理を指しています。
通常、同期処理は双方向にデータ交換が行なわれ一貫性を保つようにしますが、
Webデータを同期する場合はインターネット上のデータでローカルデータを
上書き更新する一方向のものになります。
このヘルプの中で用いられている同期という言葉のほとんどはWebデータと、
Pocket Internet Explorer のキャッシュデータの同期を指していますが、
一部にはActiveSyncによるPC上のデータとPocket PC上のデータの同期など
別の部分での同期指している個所もあります。
同じ言葉ですが、それぞれ違った部分の処理を指していますので、ご注意ください。
Pocket PCのオフライン閲覧用キャッシュデータの生成の際にどのようなところで
同期が行なわれるかについては
「ActiveSyncを使う同期方法との比較」をご覧ください。
- ドメイン
ドメインとはインターネット上のコンピュータの位置を表すもので
URLの“http://”から最初の“/”に挟まれている名前がそれにあたります。
“.”で区切られた右側ほど大きな組織のくくりであることを示しています。
- 同期アイテム
お気に入りに設定されているリンク項目のひとつひとつを指します。
- トップページ
同期アイテムに設定されている URL ページを指します。
用語
目次
注意点
全般的な問題
扱えるデータの範囲
同期実行に関する注意
目次
トラブル・シューティング
- ISPに接続できません。
-
- 自動同期の開始直後に「パスワードが保存されていないため接続できません。」
というメッセージが表示されます。
-
- リモート接続時、パスワードを保存してかまわなければ、パスワードを
保存するようにしてください。パスワードを一緒に保存したくない場合は
パスワード設定を
行なってください。
手動同期の場合はその場でパスワード入力を行なうこともできます。
- 取り込んだデータが表示されません。
- Webデータによってはキャッシュの期限などが設定されており、表示時点では
無効になっていることがあります。
Internet Explorer をオンライン状態で使用した後、オフラインにして更新ボタンを
押して表示できないようなデータがそれにあたります。
また、直後には表示されても時間がたつと表示されなくなるようなデータも
大抵はそれにあたります。
- これはコンテンツプロバイダによる仕様です。
※ 注意点も
ご参照ください。
目次
起動
スタートメニューから「プログラム」を選択し、開かれたフォルダでの Auto Web Recorder のアイコン(※)をタップしてください。
アイコンをタップする前からに Internet Exproler が起動している場合
は、起動中のInternet Explorer に機能を付加します。
Internet Explorer が起動されていない場合は一緒に起動します。
※Auto Web Recorder のアイコン
通常は大きなアイコンで表示されます。状況によって小さなアイコンが表示される場合があります。
目次
終了
Internet Explorer に終了メニューがないように、通常 Pocket PC
のアプリケーションには終了という概念がありません。
もし終了する必要がある場合は次のようにして終了してください。
- スタートメニューから「設定」を選択します。
- 「システム」タブを選択します。
- 「メモリ」アイコンを選択します。
- 「実行中のプログラム」を選択します。
- リストから「Internet Explorer」を選択し、[終了]を選択し
ます。
Internet Explorer が終了するとAuto Web Recorderも 終了し
ます。
[終了]ボタンをタップした後、しばらく待たされてプログラム
からの応答がない旨のメッセージが表示された場合は一旦キャ
ンセルして[切り替え]ボタンをタップし、Internet Explorer
に切り替えて状態を確認してください。
ダイアログが表示されている場合はそれを閉じて再び終了処理
を行なってください。
同期実行中であれば待機するか中断してください。
応答がない旨のメッセージが表示された際に、強制終了するこ
とも可能ですが、できるだけ避けてください。
※ 重要
プログラムを終了しても設定された日時が来るとスケジュールが実
行されます。スケジュールを実行したくない場合は、プログラムを
終了する前にすべてのスケジュールを無効になるよう設定してくだ
さい。
リセットをした場合でも同様です。
目次
追加/削除
「お気に入り」プロパティシートの「追加/削除」についても一部機能が
拡張されています。
[追加]ボタンをタップして表示される「お気に入りの追加」ダイアログが表示されます。
通常のInternet Explorer ではアドレスの追加時に内容の編集は行えませんが、Auto Web Recorder
を起動している状態では編集可能になります。
この機能によって予めURLが分かっていればInternet Explorerで表示することなく
お気に入りの登録を行なうことができます。
さらにアイテムをタップアンドホールドすることで、URLの編集を行なうことができます。
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アンインストール
アンインストールはPocket PC上で操作を行ないます。
手順
- Auto Web Recorder (Internet Explorer)以外のアプリケーションをすべて終了します。
- Internet Explorer のメニューで「お気に入りボタン」をタップしプロパティシートを表示します。
- 付属のペンで背面のリセットボタンを押してください。
- スタートメニューから「設定」を選択します。
- 「システム」タブを選択します。
- 「アプリケーション削除」アイコンを選択します。
- リストから「AICON Auto Web Recorder」を選択して[削除]ボタンをタップします。
- 確認のメッセージが表示されますので、[はい]をタップします。
※ 重要
上記手順を無視してスケジュールの実行予定が入ったままアン
インストールされますと、Pocket PC の電源オン時にエラー
メッセージが表示されるようになります。問題が起こらないよ
うにするには必ずスケジュールの実行予定を無くしてから、ア
ンインストールしてください。
もし、誤ってスケジュールの実行予定を残したままアンインス
トールしてしまった場合は、元のインストール先に再度インス
トールを行い、上記手順に従ってアンインストールしなおして
ください。
実際には上記手順以外の方法であっても、実行予定のスケ
ジュールがまったくない状態で、プログラムを停止し、アプリ
ケーションを削除すれば問題ありません。
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