1.0 はじめに
1.1 Service Pack 1 の内容
1.2 Service Pack CD-ROM の内容
1.3 Service Pack の Web サイト
2.0 Service Pack をインストールする
2.1 Service Pack をインストールする前に
2.2 Service Pack に必要な空き領域
3.0 Service Pack 1 をアンインストールする
4.0 インストール上の注意
4.1 Windows 2000 および Service Pack 1 をService Pack 適用済みインストールを使用してインストールする
4.2 Service Pack のデバッグ シンボル
4.3 ターミナル サービス アドバンスト クライアント
4.4 既存の修正ファイルを Windows Update 等からインストールした環境への Service Pack 1 のインストール
このソフトウェアの仕様およびマニュアルに記載されている事柄は、将来予告なしに変更することがあります。 特に記載していない場合、このソフトウェアおよびマニュアルで使用している会社、組織、製品、人物、キャラクタ、データなどの名称は架空のものです。実在する商品名、団体名、個人名などとは一切関係ありません。 このソフトウェアおよびマニュアルは、本製品の使用許諾契約書のもとでのみ使用することができます。 このソフトウェアおよびマニュアルのいかなる部分も、米国 Microsoft Corporation の書面による許諾を受けることなく、その目的を問わず、どのような形態であっても、複製または譲渡することは禁じられています。ここでいう形態とは、複写や記録など、電子的な、または物理的なすべての手段を含みます。
マイクロソフトは、このマニュアルに記載されている内容に関し、特許、特許申請、商標、著作権、またはその他の無体財産権を有する場合があります。 このマニュアルはこれらの特許、商標、著作権、またはその他の無体財産権に関する権利をお客様に許諾するものではありません。
© 2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.
ActiveX、Microsoft、Win32、Windows、および Windows NT は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
このソフトウェアはグラフィック フィルタ ソフトウェアを含んでいて、Independent JPEG Group で作成されたコードの一部を利用しています。
記載されている会社名、製品名には、各社の商標のものもあります。
このドキュメントでは、Windows 2000 Professional、Windows 2000 Server、および Windows 2000 Advanced Server 用の Service Pack 1 (SP1) についての情報を提供します。 このドキュメントをよく読み、Service Pack の適用範囲、Service Pack 1 のインストール方法、および Service Pack 1 によって解決される問題について十分に理解してください。
Service Pack 1 は、Windows 2000 オペレーティング システムの問題を改善および修正する更新プログラムを集めたものです。 この Service Pack は、Windows 2000 の実行中に簡単に適用できます。
Microsoft では、Service Pack 1 のアップグレードを検討している方のために、Service Pack 1 に含まれる修正プログラムと更新プログラムに関する詳細なドキュメントを提供しています。 このドキュメントを読むと、Service Pack 1 の内容が、必要なテストを実施したり、リソースを導入したりするのに値するものかどうかを判断できます。 関係する Service Pack ファイルの最新の一覧については、マイクロソフト サポート技術情報 J053766 [NT] Windows 2000 Service Pack 1 修正一覧 を参照してください。
重要
この Service Pack は必須のアップグレードではありません。ただし、アプリケーションによっては、正常に動作させるためにこの Service Pack が必要なものもあります。
Service Pack 1 を適用する前に、「Service Pack をインストールする前に」を参照してください。
Service Pack 適用済み Windows 2000 インストールは、Windows Millennium Edition (Me)、Windows 2000 Professional、Windows 2000 Server または Windows 2000 Advanced Server の更新には使用できません。
Service Pack 1 は、Windows 2000 オペレーティング システムの次の問題を改善および修正する更新プログラムを集めたものです。
Service Pack 1 は Windows 2000 Service Pack 1 CD-ROM に収められており、次の内容が含まれています。
重要
ターミナル サービス アドバンスト クライアントは、Service Pack 1 をインストールしてもインストールされません。個別にインストールする必要があります。 TSAC のインストールと使用方法の詳細については、Service Pack CD-ROM の \Valueadd\TSAC フォルダにある Readme.htm、または Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。
Service Pack 1 CD-ROM を注文するには、Microsoft Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。
Windows 2000 Service Pack の Web サイトには、「Service Pack CD-ROM の内容」で一覧されている項目がすべて置かれています。 この Web サイトでは、次の 2 つのインストール オプションも利用できます。
これらのインストール オプションの詳細については、「Web からインストールする」を参照してください。
このインストール オプションを選択すると、使用中のシステムのコンポーネントが検出され、インストール先のコンピュータを更新するのに必要なファイルのみがインストールされます。 この方法では、Service Pack 全体がシステムに確実に読み込まれます。ダウンロードにかかる時間を短縮するには、この方法をお勧めします。
このインストール オプションを選択すると、使用中のコンピュータに Service Pack 1 のファイルがすべてダウンロードされます。 これは、Service Pack 導入用のネットワーク共有を設定する管理者にとって理想的なダウンロード方法です。
Service Pack をインストールしても、現在の暗号化レベルは変わりません。 セットアップを行うと、オペレーティング システムの暗号化レベルが標準レベル (56-bit) か高レベル (128-bit) かが判定され、同じ暗号化レベルの Service Pack が自動的にインストールされます。
Service Pack 1 のインストール後に暗号化レベルを 56-bit から 128-bit に更新する場合は、Microsoft Windows 2000 Web サイトで高度暗号化パックを実行します。 高度暗号化パックを実行した後に Service Pack 1 を再インストールする必要はありません。
1.5 Windows 2000 Service Pack の追加情報
Windows 2000 オペレーティング システムとこの Service Pack の詳細については、次の資料を参照してください。
Service Pack 1 をインストールする前に、インストール方法についてのこれらの説明をよくお読みください。以前の Service Pack とはインストール方法が異なっている場合があります。
注意
この Service Pack を複数のコンピュータにインストールする場合は、Service Pack CD-ROM の \Support\Tools フォルダにある『Microsoft Windows 2000 Service Pack インストールと導入ガイド』(SPDeploy.doc) または Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。 このガイドでは、 Service Pack 1 を更新プログラムを使用してインストールする方法、および Service Pack 適用済みインストールを使用してインストールする方法について詳しく説明しています。
Service Pack をインストールする前に、次の作業を行ってください。
ここでは、Windows 2000 Professional、Windows 2000 Server、および Windows 2000 Advanced Server に Service Pack 1 をインストールするために必要な空き領域について、概算値を示します。
2.2.1 Windows 2000 Professional に必要な空き領域
Windows 2000 Professional に必要な空き領域は、Service Pack を Service Pack CD-ROM からインストールするか、 Windows 2000 Service Pack の Web サイトからインストールするかによって異なります。 Web からのダウンロードでは、通常 Service Pack CD-ROM に格納されているファイルを保存するための領域が余分に必要になります。
インストール プロセスで使用されるファイルには、次に示す作業領域が必要です。 これらのファイルに必要な空き領域は一時的なもので、必要な空き領域の合計には含まれません。 後で説明するアンインストール ファイルに必要な領域は、Service Pack のインストール中に変更されるファイルや設定を格納するために使用されます。 これらのファイルは、後に Service Pack をアンインストールするときに必要になります。
重要
ここでは、Windows 2000 Professional に Service Pack 1 の標準インストールを行うのに必要な空き領域を示します。
領域の使用 | Service Pack CD-ROM からインストールする場合に必要な空き領域 | Windows 2000 Service Pack の Web サイトからインストールする場合に必要な空き領域 |
Service Pack のみ | 10 MB | 10 MB (Service Pack 用) 130 MB (通常 Service Pack CD-ROM に格納されるファイル用) |
小計 | 10 MB | 140 MB |
作業領域 (この領域はインストール中にのみ使用される領域で、コンピュータに必要な空き領域の合計には含まれません) | 40 MB | 190 MB |
アンインストール ファイル* | 205 MB | 205 MB |
合計 | 215 MB | 345 MB |
2.2.2 Windows 2000 Server および Windows 2000 Advanced Server に必要な空き領域
Windows 2000 Server および Windows 2000 Advanced Server に必要な空き領域は、Service Pack CD-ROM からインストールするか、 Windows 2000 Service Pack の Web サイトからインストールするかによって異なります。 Web からのダウンロードでは、通常 Service Pack CD-ROM に格納されているファイルを保存するための領域が余分に必要になります。
インストール プロセスで使用されるファイルには、次に示す作業領域が必要です。 これらのファイルに必要な領域は一時なもので、必要な空き領域の合計には含まれません。 後で説明するアンインストール ファイルに必要な領域は、Service Pack のインストール中に変更されるファイルや設定を格納するために使用されます。 これらのファイルは、後に Service Pack をアンインストールするときに必要になります。
重要
ここでは、Windows 2000 Server または Windows 2000 Advance Server に Service Pack 1 の標準インストールを行うのに必要な空き領域を示します。
領域の使用 | Service Pack CD-ROM からインストールする場合に必要な空き領域 | Windows 2000 Service Pack の Web サイトからインストールする場合に必要な空き領域 |
Service Pack のみ | 30 MB | 30 MB (Service Pack 用) 145 MB (通常 Service Pack CD-ROM に格納されるファイル用) |
小計 | 30 MB | 175 MB |
作業領域 (この領域はインストール中にのみ使用される領域で、コンピュータに必要な空き領域の合計には含まれません) | 70 MB | 250 MB |
アンインストール ファイル* | 260 MB | 260 MB |
合計 | 290 MB | 435 MB |
Service Pack 1 は、Service Pack CD-ROM、ネットワーク ドライブ、または Windows 2000 Service Pack ダウンロード Web サイトからインストールできます。 インストール プロセスでは、Update.exe プログラムによってコンピュータに Service Pack ファイルがインストールされます。また、Service Pack インストーラによって変更されるファイルと設定のバックアップも自動的に作成され、 %systemroot% の $NTServicepackUninstall$ フォルダに保存されます。
Update.exe による自動バックアップ作成を停止するには
重要
Update.exe プログラムの自動オプションをオフにすると、Service Pack 1 のアンインストール機能が使用できません。したがって、Service Pack 1 をアンインストールできません。
2.3.1 Service Pack 1 CD-ROM からインストールする
この方法では、自動実行機能を利用し、Update.exe プログラムを CD-ROM から起動します。
Web では、次の 2 つの Service Pack 1 インストール用オプションを利用できます。
これらのオプションの詳細については、「Service Pack の Web サイト」 を参照してください。
高速インストールをダウンロードするには
注意
Windows 2000 には Internet Explorer 5 がインストールされています。Internet Explorer 5 以外の Web ブラウザ、または Internet Explorer 5 以降のバージョンを使用する場合は、このインストール オプションでは Service Pack 1 をインストールできないことがあります。その場合は、Web から Service Pack 全体をコンピュータにダウンロードし、SP1network.exe をローカル コンピュータで実行すると Service Pack 1 をインストールできます(NEC PC-9800 シリーズの場合は、SP1networkn.exe になります)。
ネットワークからのダウンロードを行うには
Service Pack をネットワークからダウンロードする場合は、Service Pack の圧縮を解除してインストールする前に、この節の内容をすべて読んでおいてください。
Service Pack のダウンロード中、ハード ディスク ドライブに圧縮済み Service Pack 実行可能ファイル (SP1network.exe。NEC PC-9800 シリーズの場合は、SP1networkn.exe) が保存されます。この圧縮済みプログラム ファイルは、インストール プログラムを起動しているかどうかにかかわらず圧縮を解除できます。
圧縮済みプログラム ファイルの圧縮を解除してインストール プログラムを起動するには
インストール プログラムを起動せずに圧縮済みプログラム ファイルの圧縮を解除するには
注意
SP1network.exe プログラム(または SP1networkn.exe プログラム)にその他のコマンドライン スイッチを指定して起動すると、それらのスイッチは Update.exe プログラムのためのコマンドとみなされ、Update.exe コマンドに引き渡されます。
コマンドライン スイッチの詳細については、「Update.exe でコマンドライン スイッチを使用する」を参照してください。
これは、企業内サーバーを利用して Service Pack を再配布するときにサポートされる方法の 1 つです。
2.4 Update.exe でコマンドライン スイッチを使用する
次の表に、Update.exe でサポートされるコマンドライン スイッチを示します。
コマンドライン スイッチ | 説明 |
-u | 無人セットアップ モード。 |
-f | シャットダウン時にほかのアプリケーションを強制的に終了します。 |
-n | アンインストール用ファイルをバックアップしません。 |
-o | 確認メッセージを表示せずに OEM ファイルを上書きします。 |
-z | インストールの完了時にコンピュータを再起動しません。 |
-q | Quiet モード。ユーザーによる操作が必要ありません。 |
-s:<フォルダ名> | 統合インストール モード (配布用サーバーの場所を指定)。 |
たとえば、Quiet モードで Service Pack 1 をインストールし、コンピュータのシャットダウン時にそのほかのアプリケーションをすべて終了する場合は、「Update.exe -q -f」と入力します。
注意
-q または -u スイッチを使用して Quiet モードまたは無人セットアップ モードで Update.exe を実行し、OEM から供給されたファイルを更新する場合は、-o スイッチも使用する必要があります。 -o スイッチを使用しない場合は、ハードウェア アブストラクション レイヤ (HAL) やディスク ミニポート ドライバなどのファイルが更新されません。
この Service Pack は、コンピュータを Service Pack インストール前の状態に復元できるアンインストール機能を備えています。Update.exe プログラムを実行して Service Pack 1 をインストールすると、 %systemroot% フォルダに $NTServicepackUninstall$ という名前のサブフォルダが自動的に作成されます。 Update.exe プログラムのこのオプションをオフにするには、「Service Pack 1 をインストールする」にあるインストール方法を参照してください。
Service Pack 1 は、コントロール パネルの [アプリケーションの追加と削除] でアンインストールできます。コマンド プロンプトからアンインストール プログラムを実行してアンインストールすることもできます。
重要
Service Pack を必要とするか、または Service Pack 1 に含まれる修正プログラムを適用しなければならないアプリケーションあるいはサービスをインストールした場合、Service Pack 1 をアンインストールするとこれらのアプリケーションに悪影響を与えることがあります。
[アプリケーションの追加と削除] で Service Pack 1 をアンインストールするには
コマンド プロンプトから Service Pack 1 をアンインストールするには
ここでは、Service Pack 1 に固有のリリース情報を提供します。
4.1 Windows 2000 および Service Pack 1 を Service Pack 適用済みインストールを使用してインストールする
Update.exe プログラムでは、 Windows 2000 のインストールと Service Pack が統合された新しいインストール形態をサポートしています。オペレーティング システムと Service Pack を個別にインストールする必要がなくなりました。
重要
Service Pack 適用済み Windows 2000 インストールは、Windows Millennium Edition (Me)、Windows 2000 Professional、Windows 2000 Server または Windows 2000 Advanced Server の更新には使用できません。詳しくは Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。
Service Pack 適用済みインストールの詳細については、Service Pack CD-ROM の \Support\Tools フォルダにある『Microsoft Windows 2000 Service Pack インストールと導入ガイド』(SPDeploy.doc) または Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。
Service Pack CD-ROM の \Support\Debug フォルダにある Dbg.htm、または Windows 2000 Service Pack の Web サイトのどちらかから、Service Pack のデバッグ シンボル ファイルをインストールできます。 インストール プロセスでは、Service Pack デバッグ シンボル ファイルが以前のデバッグ シンボル ファイルの既存バージョンを上書きする形でコピーされます。
注意
デバッグ シンボル ファイルは、システム管理者やその他の熟練ユーザーがアプリケーションやコンピュータのクラッシュを診断するときに役立ちます。デバッグ シンボル ファイルはコンピュータの通常の操作には必要ありません。
Windows 2000 のデバッグの詳細については、Microsoft Debugging Tools Web サイトにある 『Windows 2000 Debugging Tools Documentation』を参照してください。
Service Pack 1 CD-ROM には、Microsoft ターミナル サービス アドバンスト クライアントが収められています。これは、ターミナル サービスのクライアント側コンポーネントの更新版です。アドバンスト クライアントによってターミナル サービス ソリューションが Web アプリケーションでも使用できるようになります。また、ターミナル サービス接続とクライアントの導入を管理するための管理ツールが提供されます。
重要
ターミナル サービス アドバンスト クライアントは、Service Pack 1 をインストールしてもインストールされません。個別にインストールする必要があります。 TSAC のインストールと使用の詳細については、Service Pack CD-ROM の \Valueadd\TSAC フォルダにある Readme.htm ファイル、または Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。
ターミナル サービス アドバンスト クライアントは次の 3 つのコンポーネントで構成されており、それぞれ専用のセットアップ プログラムがあります。
重要
ターミナル サービス ActiveX クライアント コントロールとサンプル Web ページをインストールするコンピュータでは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) Version 4.0 以降を実行している必要があります。 このような依存関係が存在するのは、Web サーバーについてのみです。 コントロールのダウンロードと Web ページの表示は、サポートされているどのクライアント コンピュータ (Windows 98、Windows NT 4.0、または Windows 2000 を実行しているコンピュータ) でも行えます。
TSAC のインストールと使用の詳細については、Service Pack CD-ROM の \Valueadd\TSAC フォルダにある Readme.htm ファイル、または Windows 2000 Service Pack の Web サイトを参照してください。
4.4 既存の修正ファイルを Windows Update 等からインストールした環境への Service Pack 1 のインストール
既に公開されている修正ファイルを適用済みの環境に Service Pack 1をインストールする場合に、セットアップが起動できないことがあります。サポート技術情報 J053653 の回避策 2 の指示に従い、J052309 の修正プログラムを削除してから、Service Pack 1 のインストールを再度実行してください。
一般的なリリース ノートは、Windows 2000 Service Pack の Web サイトで閲覧することができます。 Service Pack をインストールする前に、これらの注意をよくお読みください。