.tmd 1 .mid stop .mst tcl0 clk0 0 0 1 200 .tsp 3 0 .txt font name MS 明朝 .txt font edge 0 .txt font style 1 .txt font size 26 .txt font spacing -2 .txt font offset 2 .txt maxline 16 .txt font leading 0 .txt canvas pos 16 32 .txt canvas size 608 416 .txt font color usual white .txt font color shadow black .txt font color selected white .txt font color notselected darkgray .pic base 00 1 .tmd 0 .tcl 2 .tsw それは1枚の葉書からはじまった。 .tcl .pic michi 00 1 .pic base 0303 0 12 12 616 456 .tsw .mid hm_WavBuquet.mid 高2の夏休みのこと。 僕は暇を持て余し、日々を退屈に過ごしていた。 .clk 1 あとで思えば 僕はこの退屈な日常から抜け出そうと 常に無意識に考えていたのかもしれない。 .tcl .pic michi 0 .pic jitaku 00 1 .pic base 0303 0 12 12 616 456 .tsw その日は珍しく親父の帰りが早く、 そのため夕食の時間もいつもより早かった。 .clk 1 うちでは夕食の時間を きまって親父の帰りに合わせる。 .clk 1 親父「ただいまぁ。」 .tcl 何があったのか、 親父はやけに機嫌がよかった。 .clk 1 帰りが早かったのは そのことと関係していたのかもしれない。 .clk 1 少し気になったが、 それ以上の興味はわかなかった。 どうせ大した事ではないのだろうと思った。 .tcl .pic jitaku 0 .pic taku 00 1 .pic base 0303 0 12 12 616 456 .tsw 夕食ができ、親父と母さん、そして僕の3人が席についた。 .clk 1 くりま「いただきまーす...」 .clk 1 その一言を言うと あとはひたすら飯を口に詰め込む。 .clk 1 ほとんど毎日のように 家族そろって夕食をとっているが その食卓はいつも静かなものだ。 .tcl ...しかし、その日は違っていた。 なぜか陽気な親父が少し大きな声で話を始めた。 .clk 1 親父「いやー、全く最近の会社ってのはさぁ...」 .clk 1 そんな親父の様子はきもち不自然で、 なんだか無理をしているようにも見えた。 .clk 1 まったく、どっかで一杯やってきたのだろうか。 .tcl 僕は親父から目をそらし、何気なく ついていたテレビに目をやった。 .tcl .pic taku 0 .pic tv 00 1 .pic base 0303 0 12 12 616 456 .tsw テレビでは「まいこのなぞなぞ」がやっていた。 .clk 1 友人によると「まいこのなぞなぞ」は 最近はじまった超人気クイズ番組らしいのだが、 僕が見たのはこのときがはじめてだった。 .clk 1 そう言えば 今日はいつもより夕飯の時間が早いのだ。 .tcl .pic tv 0 .pic taku 00 1 .pic base 0303 0 12 12 616 456 .tsw 親父「おい、くりま、ビール持ってきてくれ。」 .clk 1 ご飯茶碗を片手にテレビに見入っていると 親父から突然の注文がはいった。 .clk 1 くりま「ああ。」 .clk 1 僕はぼそっと返事をし、席を立ち、 冷蔵庫からビールをとってきて グラスと一緒に親父に手渡した。 .clk 1 親父「おう、サンキュ。おまえも飲むか?」 .tcl こんなことはめずらしかった。 僕は今まで一滴も酒を飲んだことはなかったし、 飲みたいと思ったこともなかった。 .clk 1 親父もそんなに酒飲みではないので すすめてくることなんて これまで一度もなかったのだ。 .tcl すすめられた僕は... .slt ビールを飲むことにした。 ビールを断った。 .0 .cas flag015 .= on .mcm 57 99 .skp .= off .skp . .1 .tcl 2 .jmp main01 .2 .tcl 2 .jmp main02 .