Internet Explorer の "ソフトウェア更新" チャンネル

ソフトウェア更新チャンネルを利用すると、プログラムが更新されたことを自動的にユーザーに通知することができます。これは、オープン ソフトウェア配布の技術に基づいており、"パブリッシング" としても知られています。

ユーザーは、例えば [スタート] メニューのショートカットのようなプログラムへのショートカット (.lnk file) をクリックすると、自動的にプログラムが更新されたという知らせを受けることができます。ユーザーに通知するためには、プログラムのバージョン 情報をレジストリ中に入力しておく必要があります。Internet Explorer はチャンネル購読が有効なとき、またはユーザーがソフトウェアを更新するよう要求したときに、プログラムをダウンロードします。

この技術を利用するために既存のショートカットを変えることができます。Microsoft では、このためのユーティリティとして Blesslnk.exe を提供します。Blesslnk.exe は、既存の .lnk ファイルをソフトウェア更新チャネルを使うためのショートカットに変換します。このユーティリティは、Internet Client SDK にも含まれます。

もしユーザーのセキュリティ ゾーン (一般にはイントラネット ゾーン)のセキュリティの安全性のレベルが低く設定されている場合、プログラムを自動的にダウンロードするために <Precache> タグが使えます。このタグを使えば、インストール中にインターネットに接続している必要はありません。

"Green" という架空のソフトウェアが、ユーザーにプログラムの更新を通知するという、例を次に示します。この例では、Green ソフトウェアのバージョン "0,6,0,1" (6.1) がすでにインストールされており、[スタート] メニューに Green のショートカットがあると仮定しています。

次の例は、元のバージョン番号が "0,6,0,1," のソフトウェアが、チャンネル定義形式 (.cdf) ファイルによってチャンネル購読されていることを示しています。

Green が更新されると、新しいバージョンは、<Codebase> タグで指定された場所で使用可能になります。バージョン番号は次のように更新されます:
(VERSION="0,6,0,2" )

次回、ユーザーがショートカットをクリックすると、ソフトウェア更新のダイアログボックスが表示され、更新されたソフトウェアが入手できる Web ページを開くよう、メッセージが表示されます。ユーザーは、この Web ページから更新されたソフトウェアをダウンロードできます。

GREEN.CDF

<?XML version="1.0"?>
<!DOCTYPE Channel SYSTEM "http://www.w3c.org/Channel.dtd">

<CHANNEL HREF="http://testserver/logo5/logo5.htm">
	<TITLE>Green (MSAppLogo5) Test Channel</TITLE>
	<LOGO HREF="http://testserver/logo5/green.ico" STYLE="icon"/>
	<USAGE VALUE="SoftwareUpdate"/>
	<SOFTPKG HREF="http://testserver/logo5/logo5.htm"
		NAME="{55272F7E-1B37-11D1-8933-00805F8A4D63}"
		VERSION="0,6,0,2"
		STYLE="MSAppLogo5"
		PRECACHE="yes"> 
		<TITLE>Green</TITLE>
		<ABSTRACT>Abstract: Green v2.0 application installed via channel</ABSTRACT>
		<IMPLEMENTATION>
			<CODEBASE HREF="http://testserver/logo5/green-x.exe">
		</IMPLEMENTATION>
	</SOFTPKG>
</CHANNEL>