カスタム ブラウザのパッケージを作成し終えたら、ユーザーからダウンロードできるサイトにそのパッケージを送信します。これらのサイトは、Internet Explorer 管理者キット ウィザードの段階 3 で指定します。また、新しいコンポーネントや更新済みのコンポーネントをユーザーに取得させるための場所も指定できます。これらのコンポーネントは、アドオン コンポーネントと言います。
ユーザーがブラウザで [ヘルプ] メニューの [製品更新] をクリックすると、[アドオン コンポーネントの URL] が開きます。これは、コントロール パネルで [アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックした後、[Internet Explorer 4.0] をクリックしてから [コンポーネントを Internet Explorer に追加する] をクリックしても開きます。
注意
[アドオン コンポーネントの URL] を指定しない場合は、最初に指定したダウンロード サイトと Addon95.htm か Addonnt.htm が結合され、標準時の URL が自動的に決定されます。たとえば、最初のダウンロード サイトとして http://webserver1/directory を指定してあると、ウィザードで別の指定をしていない限り、Windows 95 が動作しているコンピュータ上の [アドオン コンポーネントの URL] は http://webserver1/directory/addon95.htm になります。
ウィザードで [アドオン コンポーネントの URL] を指定すると、Windows 95 または Windows NT が動作しているコンピュータは、指定された URL を使用します。
Internet Explorer 管理者キット リソース キットには、カスタマイズ可能なアドオン コンポーネントの Web ページのサンプルである Addon.htm が入っています。このページは、\Program Files\IEAK\Reskit\Addons\HTML フォルダに入っています。また、この Web ページは、Head.htm、Main.htm、および Info.htm ファイルにもリンクしています。
上記のファイルをダウンロード場所または任意の場所にコピーした後、テキスト エディタか HTML エディタで編集します。
\Reskit\Addons\HTML フォルダには、次の 4 つのサンプル ファイルが入っています。
ここでは、主として Main.htm について説明します。Main.htm には、必要な HTML とスクリプトが記述されています。このファイルは、次の 3 つの部分から構成されています。
スクリプトが正常に動作するように、一連のファイルが次のようにセットアップされているか確認してください。
Windows 95 用のコンポーネントに関しては、これだけで、アドオン コンポーネントのページが機能します。Windows NT のコンポーネントを含める場合は、IE40.cif で正しい名前を探し、その名前を持つチェック ボックスを Addon.htm に追加してください。
Web ページの制作に習熟している方は、IEAK に入っているテンプレートを使用しなくてもかまいません。
Main.htm では、JScript および VB Script という 2 つのスクリプト言語を使用しています。JScript のコードの中には、Install() という関数が記述されています。この関数は、ページの下部にある [インストール] ボタンをユーザーがクリックしたときに呼び出され、インストール処理の流れを制御します。Install() では、VB Script のサブルーチンをいくつか呼び出します。
一連のスクリプトでは、該当するチェック ボックスの名前プロパティ (input タグの一部) を使用して、IE40.cif ファイルを読みます。このファイルは、IE40cif.cab ファイルの中にあり、Window_onLoad() サブルーチンによって開かれます。
注意
コンポーネントの名前は、Windows 95 と Windows NT で異なっている場合もあります。詳細については、IE40.cif を参照してください。
コンポーネントがインストール済みであるかどうか調べるには、IsComponentInstalled() という VB Script のサブルーチンを使用します。その構文は、次のとおりです。
IsComponentInstalled(ComponentID):
ComponentID は、チェック ボックスの名前と同じです。値については、IE40.cif を参照してください。
戻り値:
このメソッドを使用してコンポーネントを初めてチェックすると、ActiveX エンジンはセキュリティ ダイアログ ボックスを表示し、ユーザーのコンピュータにインストールされているコンポーネントのステータスをチェックするためのアクセス権を要求します。ユーザーが "いいえ" を選択すると、どのコンポーネントでも戻り値が 3 になります。