OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 は、Sun の Java version 1.1.6 プログラミング環境 を IBM の OS/2 Warp オペレーティング・システムに移植したものです。 このファイルでは、OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 の実行時コンポーネントの 使用方法を説明します。
インストールについての最新情報は、\JAVA11 ディレクトリー内の README ファイルを参照してください。 このファイルは、OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 ファイルを解凍したディレクトリー にもあります。
実行時コンポーネントをインストールすると、CONFIG.SYS の PATH および LIBPATH ステートメントに以下の変更が加えられます。
PATH x:\java11\bin; が追加される。 LIBPATH x:\java11\dll; が追加される。
ここで x は、Java 実行時コンポーネントをインストールしたドライブを表します。
Java インタープリター JAVA は、Java バイト・コードを実行します。 Java バイト・コードは、.class という拡張子のファイルに入っています。
hello.class という Java アプリケーションを実行するには、OS/2 コマンド・プロンプト に次のように入力します。
java hello
ファイルの拡張子を指定する必要がないこと(拡張子は必ず .class でなければならない)、そしてファイル名では大文字と小文字が区別されることに注意してください。
Abstract Window Toolkit (AWT) を使用する Java アプリケーションは、JAVA コマンドで開始することができます。旧バージョンの Java for OS/2 Warp との互換性を保つために JAVAPM コマンドが用意されていますが、このコマンドは必要なくなりました。
.class ファイルは、Java コンパイラー JAVAC を使って作成します。 Java コンパイラーは Java ツールキット・コンポーネントの一部です。 このコンパイラーが必要になるのは、ユーザー自身で Java プログラムを作成する場合だけです。
OS/2 コマンド・プロンプトにオプションなしで JAVA と入力すると、ポップアップ・ ウィンドウに使用可能なオプションのリストが表示されます。
Java アプレット・ビューアー APPLET によって、Java アプレットを簡単に実行することができます。指定した HTML ファイルに Java アプレットが含まれていなければ、何も実行されません。
ファイル tictactoe.html に入っているアプレットを実行するには、 次のように入力します。
applet tictactoe.html
OS/2 コマンド・プロンプトにオプションなしで APPLET と入力すると、ポップアップ・ ウィンドウに使用可能なオプションのリストが表示されます。
さまざまな環境変数を使用して、Java 実行時コンポーネントの振舞いを変更することができます。
ドライバーの中には、サンプリング速度 8000 がサポートされていても、実際にはうまく機能しないもの (たとえば、1995 年 10 月以前に製造された ThinkPad 701C) もあります。この場合、再生サンプリング速度を 11025 に設定してください。
JIT を使用不可にするには、存在しない DLL 名を指定してください。
OS/2 プラットフォームに固有の変更点がいくつかあります。
start /PM applet.exe example1.htmlstdout および stderr 出力は WEBLOGS ディレクトリーにリダイレクトされます。このリダイレクトを禁止するには、-nore オプションを指定します。
OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 では Just In Time (JIT) コンパイラーが用意されています。 このコンパイラーは、Java アプリケーションやアプレットの実行中に頻繁に使用されるバイト・コード・シーケンス用のマシン・コードを生成します。 デフォルトで、JIT は使用可能になっています。
JIT を使用不可にすると、Java アプリケーション、アプレット、またはコンパイラー自身の問題を分離するために役立ちます。それには、いくつかの方法があります。 たとえば、以下のようになります。
SET JAVA_COMPILER=xyz
java -Djava.compiler=xyz hello
JavaSoft の仕様どおり、OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 は 英語フォント・セットだけをサポートしています。 AWT コンポーネントで DBCS 言語を表示するために、OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 では DBCS フォント 関連機能が使用されています。 この DBCS フォント関連機能の制限により、OS/2 Warp Developer's Kit for Java 1.1.6 は、DBCS 言語の 1 バイト・フォント を AWT コンポーネントで表示することができません。
Java および IBM についての最新情報は、IBM Java ホーム・ページ または Sun's Java Web サイトにアクセスしてください。
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以下の名称は、米国またはその他の国における International Business Machines 社の商標です。
Java は Sun Microsystems 社の商標です。
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