================================================================================ 【MN128ファームウェアバージョン2.31変更項目】 1998年7月14日 発売元 株式会社エヌ・ティ・ティ・テレコムエンジニアリング東京 開発元 株式会社ビー・ユー・ジー ================================================================================ 本ファイルは、MN128のファームウェアのバージョンアップに伴う、変更内容を 記載しています。内容は、以下の3章より構成されています。  1. ファームウェアバージョン2.30から2.31への変更点  2. ファームウェアバージョン2.21から2.30への変更点  3. ファームウェアバージョン2.20から2.21への変更点 -----------------------------------------------------------------------  1. ファームウェアバージョン2.30から2.31への変更点 -----------------------------------------------------------------------  1-1. アナログ関係(1点)   1-1-1.INSボイスワープの転送先電話番号の設定の不具合の修正      INSボイスワープの転送先電話番号の設定が、一部地域でできない不      具合を修正しました。  1-2. DTE関係(5点)   1-2-1.OCNエコノミーサービス利用の通信の不具合の修正      ダイヤルアップネットワークからOCNエコノミーサービスを利用して      接続した場合、通信ができなくなることがある不具合を修正しまし      た。   1-2-2.RAS設定をしたWindowsNTサーバへの発信の不具合の修正      RAS設定をしたWindowsNTサーバへ128K(MP)で発信を行っても、1B      (64K)しか接続できない不具合を修正しました。   1-2-3.回線番号や識別着信番号の登録時の不具合の修正      回線番号や識別着信番号を登録する場合、サブアドレスのみを設定          ・登録しても"OK"と表示される不具合を修正しました。      (注)サブアドレスのみの設定・登録はできません。   1-2-4.Apple Remote Access(ARA)3.0同士の通信の不具合の修正      Apple Remote Access 3.0同士で128K(MP)接続した場合、設定より短      い時間で切断されてしまう不具合を修正しました。   1-2-5.PIAFS通信時の不具合の修正      PIAFSでコールバック接続を行った場合に、接続されないことがある      不具合を修正しました。 -----------------------------------------------------------------------  2. ファームウェアバージョン2.21から2.30への変更点 -----------------------------------------------------------------------  2-1. アナログ関係(5点)   2-1-1.INSなりわけサービス対応      INSネット64の「なりわけサービス」に対応しました。詳しくは、      [Man230]フォルダ内の「Man230.htm」の「アナログ通信関連」の      「3 なりわけサービスに対応」の項をご覧ください。   2-1-2.INS迷惑電話おことわりサービス対応      INSネット64の「迷惑電話おことわりサービス」に対応しました。      詳しくは、[Man230]フォルダ内の「Man230.htm」の「アナログ通信関      連」の「4 迷惑電話おことわりサービスに対応」の項をご覧ください。   2-1-3.発信者番号識別機能      電話をかけてきた相手を識別する発信者番号識別機能を追加しまし      た。特定の相手先を登録し、その相手からの着信を許可するかどう      かを設定したり、相手先ごとに呼び出し音を変えることができます。      話中着信時も相手先ごとに呼び出し音が変わります。      詳しくは、[Man230]フォルダ内の「Man230.htm」の「アナログ通信関      連」の「2 発信者番号識別機能の追加」の項をご覧ください。   2-1-4.緊急電話番号即発信機能      「110」または「119」に外線発信するとき、「ダイヤル終了から発      信までの待ち時間の設定(AT@G)」に関係なく、すぐに発信するよ      うに変更しました。機能ボタンを押さなくても、ダイヤル後ただち      に発信します。   2-1-5.発信電話番号通知設定の仕様変更      アナログ通信時の発信電話番号通知の設定の仕様を変更しました。     (旧)      コマンド  @T 発信者番号通知の設定      書式    AT@Tr=n      設定コード 81rn      パラメータ r=1,2  ポート番号            n=0   契約者回線番号(初期値)            n=1   ダイヤルイン登録番号1に登録した番号            n=2   ダイヤルイン登録番号2に登録した番号            n=3   ダイヤルイン登録番号3に登録した番号            n=4   ダイヤルイン登録番号0に登録した番号            n=9   通知しない     (新)      コマンド  @T 発信者番号の設定      書式    AT@Tr=n      設定コード 81rn      機能    相手先に通知する発信者番号を、ポートごとに設定します。            「@Y」で発信者番号を通知する設定にしている場合、「@Y」            で発信者番号をNTTとの契約によって通知する設定にしてい            て発信者番号通知サービスを「通話ごと非通知(呼毎通知許            可)」で契約している場合、および、相手先の電話番号の前            に「186」をつけてダイヤルした場合に、ここで設定した番            号を通知します。            なお、INSネット64の契約時にダイヤルインの契約をしてい            る場合、INSボイスワープサービス、なりわけサービス、迷惑            電話おことわりサービスなどのNTTのサービスを利用するには、            ここでの設定が必要です。各サービスの契約内容に応じて、            設定を行ってください(「@Y」での設定は必要ありません)。      パラメータ r=1,2  ポート番号            n=0   契約者回線番号(INSネット64網から番号設定)                (初期値)            n=1   ダイヤルイン登録番号1に登録したダイヤルイン番号                (MN128-V3から番号設定)            n=2   ダイヤルイン登録番号2に登録したダイヤルイン番号                (MN128-V3から番号設定)            n=3   ダイヤルイン登録番号3に登録したダイヤルイン番号                (MN128-V3から番号設定)            n=4   ダイヤルイン登録番号0に登録したダイヤルイン番号                (MN128-V3から番号設定)            ※ダイヤルイン番号0〜3(パラメータn=1〜4)は、「@I(契             約者回線番号およびダイヤルイン番号の登録)」で登録した             番号を示します。      注意    n=1、2、3を設定しても、ダイヤルイン番号を登録していない、            あるいは、誤った番号を登録している場合は、INSネット64網            から契約者回線番号を通知します。     (新)      コマンド  @Y 発信者番号通知の設定      書式    AT@Yr=n      設定コード 93rn      機能    発信時に、相手先に発信者番号を通知するかしないかを、ポー            トごとに設定します。通知する番号は、「@T」で設定します。            発信者番号通知サービスを「通話ごと非通知(呼毎通知許可)」            または「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」で契約している場            合は、NTTとの契約よりも、ここでの設定が優先されます。      パラメータ r=1,2  ポート番号            n=0   NTTとの契約による(初期値)            n=1   通常通知            n=2   通常非通知      注意    1)相手先がナンバー・リクエストを契約している場合、発信              者番号を通知しないと電話がつながらないことがあります。            2)INSボイスワープサービス、なりわけサービス、迷惑電話お              ことわりサービスなどのNTTのサービスを契約していて、発              信者番号通知の設定が必要な場合は、「@T」で設定します。              ここでの設定は必要ありません。            3)n=0に設定すると、発信者番号通知サービスを「通話ごと非              通知(呼毎通知許可)」で契約した場合は@Tで設定された              番号を通知し、その他で契約した場合は通知しません。た              だし、この機能はNTT側にて将来対応が予定されている              (1998.1現在)機能です。対応するまでは、契約にかかわ              らず「常時非通知(常時通知拒否)」で契約した場合のみ              発信者番号を通知せず、その他で契約した場合は通知しま              す。      相手先に通知される発信者番号は、@Yの設定と発信者番号通知サービスの契      約内容によって変わります。また、相手先の電話番号の前に「184」をつけて      ダイヤルすると@Yの設定にかかわらず発信者番号が非通知となり、「186」を      つけてダイヤルすると@Yの設定にかかわらず@Tで設定した番号を通知します      (「常時非通知(常時通知拒否)」で契約した場合を除く)。  2-2. DTE関係(2点)   2-2-1.専用線、OCNエコノミー対応      NTTの「ディジタルアクセス64(DA64)」や「ハイ・スーパーディジ      タル回線(HSD)」などの専用線サービス、OCNエコノミーサービスに      対応しました。詳しくは、[Man230]フォルダ内の「Man230.htm」の      「アナログ通信関連」の「2 専用線、OCNエコノミーに対応」の項      をご覧ください。   2-2-2.発信電話番号通知設定の仕様変更      データ通信時の発信電話番号通知の設定の仕様を変更しました。      コマンド  !B      書式    AT!Bn      機能    発信時に自分の回線番号とサブアドレスを接続相手に通知するか            どうかを設定します。サブアドレスは、サブアドレスを設定して            いる場合のみ通知します。     (旧)      パラメータ n=0 通知しない            n=1 契約者回線番号(初期値)            n=2 ダイヤルイン番号     (新)      パラメータ n=0 通知しない               (「186」を添付した場合、契約者回線番号を通知する)            n=1 契約者回線番号を通知する               (「184」を添付した場合、通知しない)            n=2 ダイヤルイン番号を通知する               (「184」を添付した場合、通知しない)            n=3 NTTとの契約による(初期値)            n=4 通知しない               (「186」を添付した場合、ダイヤルイン番号を通知する)            ※ダイヤルイン番号は「$C(ダイヤルイン番号の登録)」で登録             します。      注意    1)Bチャネル回線交換サービスモード(AT!A0)時、n=2に設定              していても、ダイヤルイン番号を登録していない、あるいは、              誤った番号を登録している場合は、INSネット64網から契約              者回線番号を通知します。            2)Dチャネルパケット交換サービスモード(AT!A2、AT!A3)時              は、設定にかかわらず契約者回線番号を通知します。サブア              ドレス(AT$E)を設定している場合、サブアドレスはn=0に              設定したときのみ通知せず、その他の設定では通知します。            3)n=1に設定すると、発信電話番号通知サービスを「常時非通知              (常時通知拒否)」で契約した場合のみ番号を通知せず、そ              の他で契約した場合は通知します。            4)n=3に設定すると、次のようになります。              ・「通話ごと非通知(呼毎通知許可)」で契約:INSネット               64網から契約者回線番号を通知(「184」を添付した場合、               通知しない)              ・「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」で契約:通知しない               (「186」を添付した場合、INSネット64網から契約者回線               番号を通知)              ※この機能はNTT側にて将来対応が予定されている(1998.1               現在)機能です。対応するまでは、「通話ごと非通知(呼               毎通知許可)」で契約した場合と同じになります。              ・「常時非通知(常時通知拒否)」で契約:常に通知しない            5)n=0に設定すると、相手先の電話番号の前に「186」をつけて              発信した場合は、INSネット64網から契約者回線番号を通知              します。            6)n=4に設定すると、相手先の電話番号の前に「186」をつけて              発信した場合は、ダイヤルイン番号を通知します。            7)n=2、4に設定したとき、ダイヤルイン番号を登録していない、              あるいは、誤った番号を登録している場合は、INSネット64              網から契約者回線番号を通知します。 -----------------------------------------------------------------------  3. ファームウェアバージョン2.20から2.21への変更点 -----------------------------------------------------------------------  3-1. アナログ関係(1点)   3-1-1. 電話機を使ったアナログポートの設定の確認の不具合の修正       ファームウェア2.20では、MN128のアナログポートに接続した電       話機からアナログポートの設定の確認ができないという不具合       がありました。ファームウェア2.21では、ファームウェア2.00〜       2.12と同じようにアナログポートの設定の確認ができるように       修正しました。