ピアノロールでの編集


ピアノロールウインドウを開く

 ピアノロールを表示したいトラックを選択し(通常は1トラックだけ選択します)、ウインドウメニューか、トラックウインドウ上のピアノロールボタンを押してピアノロールウインドウを開いて下さい。

ピアノロールウインドウ

 ①には、編集対象のトラックが表示されます。複数トラックを同時表示している場合、ここで編集対象のトラックを選択します。ALLが選ばれていると、表示されているすべてのトラックに対して編集を行います。1トラックのみ表示している場合はここを操作する必要はありません。

 黒鍵表示切り替えボタン⑥が押されていると、ピアノロール中黒鍵に当たる部分がグレーで表示されます。マウスで入力を行う場合などは、このボタンを押しておくといいでしょう。

 右下の+、-ボタンを押すことで、ピアノロールを上下左右に拡縮することができます。細かい編集を行うときは大きく表示し、まとめた編集を行う場合などは縮小表示して使用すると便利です。

単一のノートの編集

ノートの発音タイミングを変える
 目的のノートの前方にマウスカーソルを合わせて左ボタンを押します。ボタンを押したままマウスを左右に動かすと、ノートの発音タイミングを前後に動かす事ができます。この時、前後に動かす単位となる長さは、⑤で指定します(テンキーで素早く変更できます)。ここで、音符を一番下までスクロールさせるか、「-」を押すと-がでてきます。この場合、編集単位は設定されません(ピアノロールに表示されている解像度での編集になります)。

ノートのキーを変える
 目的のノートの中ほどにマウスカーソルを合わせて左ボタンを押します。ボタンを押したままマウスを上下に動かすと、ノートのキーを変更する事ができます。編集するノートの長さが短く、上下に動かせない場合は、自由移動ボタン④を押します。このボタンが押されていると、ノートは前後左右自由に動かす事ができるようになります。

ノートの長さを変える
 目的のノートの後ろの方にマウスカーソルを合わせて左ボタンを押します。ボタンを押したままマウスを左右に動かすと、ノートの長さを変更する事ができます。この時も、⑤で指定した編集単位が有効です。

ノートを細かく編集する
 ノートをより細かく編集したい場合は、目的のノートをダブルクリックしてください。各パラメーターを数値で指定する、イベントエディットが行えます。

複数のノートの編集

 複数ノートを一括して編集する場合は、まず選択する対象のノートを選択します。ピアノロールでは、様々な方法でノートを選択できます。ピアノロール上の小節の部分を範囲指定することによりノートの発音位置による選択が、左側の音程(キー)が表示されている部分を範囲指定することによりノートのキーによる選択が、ピアノロール部分を長方形で選択する事により、発音位置、音程両方の条件による選択がそれぞれ可能です。

 この時、Ctrlキーを押しながら選択すると追加(or)選択、Shiftキーを押しながら選択すると絞り込み(and)選択が可能です。また、Ctrlキーを押しながら一つ一つのノートをクリックしていく事により、1イベント毎の選択が可能です。

 さらに、フィルターで選択③を使った選択を行うと、より複雑な選択が行えます(ただし、フィルターでの選択は若干複雑です)。

 ノートが複数選択されている状態では、選択されているノートのうち一つを動かせば、それに伴って選択されているすべてのノートが動きます。

ピアノロールでの入力

 ピアノロールでノートの入力を行う場合は、まず鉛筆ボタン⑦を押して、入力モードにします。

 Vel⑧で、入力するノートのベロシティー、Dul⑨⑩でノートの長さの初期値を指定しておきます。ピアノロール中でマウスの左ボタンを押すと、ノートを入力できます。その場でマウスを左右に動かすと、ノートの長さを変更する事もできます。間違えて入力してしまった場合は、Delキーで直前に入力したノートを削除するか、ドラッグしてノートを正しい位置に移動するなどして修正します。

 MIDIキーボードからの入力も可能です。⑨で音符の長さを指定しておき、カーソルキーの左右で入力位置を移動、MIDIキーボードからノートを入力すると、現在の位置に入力したノートが挿入されます。

ベロシティー、コントロールの編集

 ベロシティー、コントロールの表示、編集を行う場合は、まずVEL CTRLボタン②を押して、ピアノロール下にベロシティーを表示します。

 リストボックス⑬から、表示するイベントを選択します(図は、ノートオンベロシティーを表示している例です)。

 鉛筆ボタン⑫が押されている状態では、マウスによってベロシティーコントロールを書くことができます。書き方は、鉛筆ボタンを押して4種類の中から選択します。フリーモードでは、マウスの動きに合わせてコントロールが挿入されます。ラインモードやカーブモードでは、始点、終点を指定する事で、徐々に変化するベロシティー、コントロールを自動的に生成します。この時、複数トラックを表示していて、編集トラックがAllになっていると、ピアノロール中のすべてのトラックに同じコントロールが挿入されます。

 コントロール選択ボタン⑪が押されている状態では、ノートのベロシティーによる選択や、コントロールの選択が可能になります。コントロールを表示している場合、小節を範囲指定すると、その範囲にあるコントロールのみが選択され、コントロールを長方形で指定するとその範囲にあるコントロールのみが選択されます。また、左側にある値の表示されている部分でも値による選択が可能です。


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