miroVIDEO DC20 README for Version 1.05 15.07.96 このテキストはmiroVIDEO DC20のユーザにとって重要な情報が含まれています。 もしDC20を使用していて何らかの問題に遭遇したときは取り扱い説明書、及びこのテキストをお読みください。 miroMAGIC 40SV、及びmiroVIDEO 20TDによるオーバーレイサポート 上記のボードを使用したオーバーレイ機能はバージョン番号 が1.01以降のDC20のドライバからサポートされています。 バージョン番号1.03以降はmiroMEDIA View / TVによるビデオオーバーレイがサポートされています。 キーボードでDC20CTRL.EXEをコントロールする DC20CTRL.EXEではTABキーで設定項目を移動することができます。 この操作はマウスを使っても行うことができます。 PAL形式のAVIファイルのNTSC出力 PAL形式でキャプチャされたAVIファイルをNTSCで出力することはできません。 ビデオ出力は歪んだ白黒映像になりますがエラー表示はでません。 割り込みシェアリング このバージョンのDC20はPCI割り込みシェアリングをサポートしています。 マザーボードがすべてのPCIスロットに対して一ヶの割り込みしかアサインできない場合にはこの機能が必要となります。 このような場合すべてのPCIデバイスは一ヶの割り込みをシェアリングし、割り込みが自分のデバイスからの割り込みであるか否かをチェックできなければいけません。 このような機能を持たないドライバはこの割り込みの処理を行わず、次のPCIデバイスに渡す必要があります。 デバイス(またはドライバ)の内一つでもこの処理に失敗するとシステムは正常に動作することができません。 これは、ビデオの録画や再生を行うデバイスの殆どがSCSIハードディスクやハードディスクコントローラであるためです。 Windows 95でSCSIコントローラの振る舞いを調べるため、Adaptec社のSCSIコントローラとAdaptec社のEZ-SCSI 4.0ドライバを使用してmiroVIDEO DC20の動作試験を行いました。 この組み合わせでは何ら問題が無いことを確認しています。 Windows 3.xでは次の2つのケースについて検討する必要があります。 1. SCSIコントローラとしてASPI8DOS.SYS等のリアルモードドライバを使用した場合、DC20には「割り込みのシェアリングは可能」との結果が帰ってきますが、実際に割り込みを使用した時点でエラー表示もなくシステムがクラッシュしてしまいます。 2. EZ-SCSIを使用した場合には「シェアリング不能」というステータスを返してきます。 この様子はコンフィグレーションダイアログで確認することができ、"TEST"ボタンをクリックすると"VSYNC割り込み"フィールドで「シェアリング不能」と表示されます。 残念ながら割り込みシェアリングが可能なWindows 3.x用SCSIドライバは見つかっていませんが、近い将来SCSIコントローラの製造メーカから入手可能になるものと思われます。 ハードディスク Windows 95 Windows 95ではハードディスクへの32ビットアクセスをサポートしています。 コントロールパネルのデバイスマネージャで現在使用しているSCSIコントローラのハードディスクドライバが正しく認識されているかご確認ください。 もし正しく認識されていない場合には、録画や再生での充分な品質を得る上で必要なハードディスクの転送レートが得られません。 録画や再生を行うビデオクリップを記録する専用のハードディスクをインストールしてください。 一時ファイルはシステムディスクに記録するようにしてください。 Windows 95は録画や再生中にシステムファイルをアクセスします。 システムファイルがビデオクリップと同じ場所に存在するとハードディスクのヘッドが移動し結果的にフレームがドロップ(ぎこちない再生)する可能性があります。 ハードディスクのピークパフォーマンス時にはDC20のキャッシュ(ドライバに内蔵)でもこれを防ぐことはできません。 拡張IDEハードディスク 特定の拡張IDEハードディスクではAVIファイルの再生時に転送レートが高くなるとディスクのキャリブレーションが行われ、スムーズな再生ができない場合があります。 これはハードディスクやシステム要因に起因するものでDC20の問題ではありません。 DC20のドライバーはこれらの影響を極力軽減するようにしています。 再生時のコマ落ち 再生中映像と音声の同期が取れるようにmiroVIDEO DC20のドライバを再構築し、個々のフレームにタイムコードを埋め込みました。 キャプチャ時点ではバッファリングを行っているのでディスクに書き込める量より多いフレームをデジタイズすることに問題はありませんが、再生時には問題が生じます。 現時点では選択された転送速度に間に合わなかった場合、フレームのコマ落ちが生じます。 その結果長時間の再生後、実行時間が異なってきます。 内蔵のタイムコードにより個々のフレームはそれぞれ定められた時間に合わせて再生されます。 ハードディスクが予め決められた転送速度に間に合わなかった場合、転送速度に合わすためあるフレームが捨てられていきます。 フレーム落ちが無い場合は音声と映像の時間のずれは生じません。 対策: −メモリが十分ある場合はWindows 95の仮想メモリーを使用しないようにします。 −仮想メモリーを使用するとデーター転送レートが結果的に低下します。 Windows 95用VidCap32 DC20をWindows 95で使用する場合、キャプチャにはMicrosoft社のVidCap32を使用するようお勧めします(miroVIDEO DC20のインストレーションディスクに同梱されています)。 VidCap32は完全な32ビットキャプチャクラスをサポートしており、キャプチャ時には更に高い転送レートが確保できます。 既知のバグ: VidCap32はキャプチャファイル名称のデフォルトはC:\CAPFILE.AVIとなっています。 別のドライブ名称に変更すると一般保護違反を引き起こし、停止してしまう場合があります。 このような場合はVidCap32を再起動し、デバイスが既に使用中である旨のエラー表示を無視して別のドライブ名称を指定してください。 次にVidCap32を閉じ、Windows 95を再起動してください。 VidCap32はWindows 95でmiroVIDEO 20TDによるオーバーレイ機能をサポートしており、プレビューとオーバーレイの切り替えることができますので外部のテレビモニタを必要としません。 尚、オーバーレイモードではVidCap32をアイコン化しないでください。 一般保護違反を引き起こします。 VidCap32をアイコン化する前にプレビューモードに切り替えてください。 このバグは最新のmiroVIDEO 20TD liveドライバで解消するものと思われます。 VidCap32のヘルプファイルは存在しません。 従ってヘルプオプションを選択するとヘルプファイルが開けない旨のエラー表示がでます。 DC20とAdobe Premiere Adobe Premiereの起動: Adobe Premiereや他のビデオ編集ソフトの立ち上げ時にシステムがハングアップしたり一般保護違反が発生するときは、キャプチャプログラムやビデオ編集ソフトウェア(Premiere, MediaStudio)を起動する前にDC20CTRL.EXEを起動してください。 スタートアップフォルダーにこのプログラムを入れても同様の結果が得られます。 キャプチャ: Adobe Premiere 4.0LEでは"MOVIE Capture"メニュのpreview rateを"off"にしないでください。 "division by zero(ゼロで除算)"のエラーを引き起こします。 アクセラレーション: Adobe Premiere 4.0a及び32ビット版Premiere 4.2はDC20のアクセラレーション機能をサポートしています。 コンストラクションビューに於けるサムネール出力が10倍早くなり、またスクラビング中のプレビュー表示やトランジションプレビューもかなり早くなります(DC20CTRLのPrint to Videoオプションは"off"にしてください)。 古いバージョンのPremiereはこれらのアクセラレーション機能はサポートされません。 DC20を新たにインストールする場合Premiere 4.0またはPremiere 4.2のいづれかのプリセットを選択することが可能ですが、システムにインストールされているバージョン番号のものを使用することを推奨します。 既知のバグ AVI形式のムービーを再サンプルする時、水平軸の分解能としてピクセル数が偶数になっていることを確認してください。 偶数になっていないとモニターTVへの出力、及びオーバーレイ表示でのカラー表示にミスマッチが生じます。 プレビュー表示ではこのバグは確認できません。 ご使用のコンピュータに'Direct Video'をインストールされている状態で、メディアプレーヤでAVIファイルを再生する場合は、再生に先立って予め'DC20 Control'を起動しておいてください。 そうしないとプレビュー出力のみとなり、モニターTVに出力されません。 DC20と3D F/X 設定 Premiereプロジェクトで3D f/xアニメーションを使用して最良を結果を得るには次の設定を推奨します。 "Scene->Generate Animation"のメニュ項目を選択します。 "Compression"で"Change"をクリックし、miroVIDEO DC20コーデックを選択します。 "Quality"を100%に設定します。 アニメーションは高速なDC20のハードウェアを使用して作成されます。 ファイルサイズは圧縮されPremiereで再圧縮する必要がないため小さくなっています。 "Animation on Settings"と"Colors"をクリックします。 "Parette"を"16 million(24bit)"にセットします。 "Quality"と"Size"はプロジェクトにある他のビデオと同じ値にします。 ヒント 全般: 3D F/Xで作成されたアニメーションはPremiereがサイズ変更や再圧縮を行う必要がないようPremiereのプロジェクトのあるビデオと同じサイズ(フレームサイズ)でなければいけません。 プロジェクトをスムーズに動きをさせたい場合、また"both field"(PAL:50 fps NTSC:60 fps)でキャプチャされたファイルがある場合には"frames per second"の値は PALでは50、NTSCでは60に設定しなければいけません。 DC20とビデオマウス VIDEO MOUSEはDC20をサポートしています。 ビデオへの出力: "ダイレクトビデオ"をインストールするWindows 95用のゲームをインストールしている場合,"Print to Video"をイネーブルにしていても外部テレビモニタに出力されないという症状がでる場合があります。 このような場合は,sysedit等でsystem.iniの[drivers32]セクションにある次の行を削除するかコメントアウトしてください。 vids.draw=dvideo.dll この行をコメントアウトするには行頭にセミコロンを入力します。 この編集を行った後ファイルをセーブしてください。 Windows 95では編集した結果は即反映されますのでシステムを再起動する必要はありません。 "ダイレクトビデオ"を有効に戻すには編集した行のセミコロンを削除した後にファイルをセーブしてください。 miroVIDEO DC20の新しいドライバやアップデートに関しては次のサービスをご利用ください。 miro MAIL BOX: +49 531 2113-112 Internet: ftp.miro.com CompuServe: GO MIRO