1997年1月20日                             Ver. 1.01 『V-Port』をご使用になる皆様へ カノープス株式会社  この度は、カノープスの『V-Port』をお買い上げいただき、ありがとうございます。 この README.TXT には、V-Port に関してマニュアルに記載されていない事項について 述べられています。今後 V-Port が改訂された場合には、是非この README.TXT をご 覧ください。 Windows に付属の メモ帳 でこのドキュメントをご覧になっている方は、 「編集(E)」メニューの「右端で折り返す(W)」オプションを ON にする と読みやすくなります。 このドキュメントの内容 (1) ご注意 (2) マニュアルの補足説明 (3) 制限事項 (4) 登録商標および商標 (5) 変更履歴 (1)ご注意 ● ソフトウェアの再インストール ・ソフトウェアを再インストールする場合、事前にアンインストールを行ってください。アンインストールを行わずにインストールを重ねて行うと、それ以降のアンインストールを正しく行うことができません。 ● ビデオ入力時のプレビュー画面のノイズ ・プレビューしている動画に白い点々のようなノイズが出る場合は、「デバイス」パネルの自己診断を行ってください。ノイズが出なくなります。 (2) マニュアル補足説明 ● "常に手前に表示"機能 「オプション」パネルの「一般」設定の項目から「ウィンドウを常に手前に表示する」をチェックしておくと V-Port がアクティブでない時も常に手前に表示されます。 他の静止画編集ソフトと一緒に使用する場合で、頻繁に V-Port から画像を取込むような時はこのモードを使うと便利です。  (この機能は VーPort ツール 本体のみで使用できます。ビューア(PixView)には、この機能はありません) ● D&D操作による画像の貼り込み ・D&D(ドラッグ&ドロップ)操作は用語一覧を参照ください。 ・エクスプローラや iPhoto Express Explorer からファイルをD&D操作で V-Port 本体にロードできます。 また、OLE のD&D機能をサポートしたフォトレタッチやペイントソフト上の画像から任意の(矩形)領域を選択し、D&D操作で V-Port に貼り込むことができます。 ドロップは、V-Port 本体のウィンドウ上の位置で行います。 現在アクティブなパネルには依存せず、どのパネルの上であってもドロップさせることができます。 ドロップさせると自動的に「ビデオ出力」パネルに切り替わります。 ・ロードや貼り込んだ画像のサイズが 640x480 より小さい場合、ビデオ出力される画面全体を 640x480 として画像のサイズを変更せずに中央に配置します。 周辺の空いている部分は黒になります。 ・「オプション」パネルの「ビデオ出力」設定の項目から「ロード後にビデオ出力を行う」のチェックしておくと、ロード完了後に自動的にビデオ出力を行います。 ・D&D操作の元となるソフトウェア(OLE 機能をサポートしたフォトレタッチソフトなど) 例)iPhoto Express、iPhoto Express Explorer、エクスプローラ ・iPhoto Express Explorer と併用すれば、画像一覧でファイルの内容を確認しながらファイル選択ができます。 ● D&D操作による他のアプリケーションへの画像データの転送機能 ・他のアプリケーションへの転送は、全体または選択した範囲の画像に対して実行することができます。ただし V-Port 本体からの場合は、画像全体のみとなります。範囲を選択して転送する場合は、ビューアからD&D操作を行います。 ・V-Port 本体からのドラッグは、「ビデオ出力」パネルと「画質調整」パネルの画像表示部分から行います。「画質調整」パネルには画像表示部分が 2 個所あります。画質調整した画像をドラッグする場合、実行ボタンにより画質調整処理を行い、"プレビュー"ウィンドウの画像をドラッグしてください。 ・ビューアからのドラッグについて 「範囲選択モード」ボタンを押された状態にすると、範囲選択の枠とその枠上の4隅と4辺の中央に合計8個のサイズ変更用のハンドル(■)が表示されます。サイズを変更するには、このハンドルをマウスで掴んで移動させます。範囲枠を移動させる場合、カーソルを枠内に移動させてからドラッグ操作を開始します。画像全体を選択するには「画像全体を選択」ボタンをクリックします。 範囲選択中は、選択枠のサイズと位置がステータスバーに表示されます。  範囲選択の最小サイズは、32x32 です。 (注意)「スケーリング」ボタンが押されている場合、「範囲選択モード」のボタンは無効となり選択範囲は自動的に画像全体に設定されます。 ビューアがD&Dのソースとなり得る条件               スケーリングON   スケーリングOFF 範囲選択モードON       ○           ○ 範囲選択モードOFF      ○           × ・D&Dによる画像転送先のアプリケーション(CF_DIBフォーマットのデータを受け付けるもの) 例)iPhoto Express、ワードパッド、MSワード、Photo Shop、SuperKid95等 Explorer関係は、ファイル扱いなのでコピーできません。 ● 新規ビューア&コピー機能 ・ビューアのツールバーの「PixView起動」ボタンをクリックすると新規ビューアが起動されると同時に選択範囲がその中にコピーされます。 ビューアの画像データを一時的に残したい場合や新旧データ等を見比べる時に便利な機能です。 ● 画像ファイル ・Truevision TARGA(24ビットカラー)のフォーマット(*.trg、*.targa)をサポートしました。 ● 静止画ファイル保存時の仕様 ・ファイル名に拡張子を付けずに保存すると、「ファイルの種類」で選択されている形式に対応する拡張子を付けて保存します。ただし、ファイルの種類として、Image Files、All Files が選択されている場合はエラーとなり、ファイルの保存を中止します。 ・「ファイルの種類」の選択とファイル名に入力した拡張子とが異なる場合、入力された拡張子を採用します。 ・入力された拡張子がファイルの種類を示すものでない場合、「ファイルの種類」で選択されている形式に対応する拡張子で置換するか、ファイル名の末尾に追加して保存します。 <例 > ファイルの種類   : JPEG Files (*.jpg; *.jpeg) 指定されたファイル名: .abc 拡張子を置換した場合: .jpg 拡張子を付加した場合: .abc.jpg ● 壁紙への登録  取り込んだ画像を壁紙に登録する場合、ツール本体(V-Port)でビットマップ形式のファイルへの保存を行い、ビューアのファイルメニューから「壁紙への登録」を行ってください。  事前にファイルへの保存が行われていない場合に登録を行うと、「名前を付けて保存」ダイアログが表示されて保存を行うことができますが、ツール本体の設定に関係なく24ビットフルカラーの DIB 形式のファイルになります。 【用語一覧】 ● パネル V-Port アプリケーション本体は、上部の各ボタンにより表示がそれぞれの内容に切り替わります。(例:ビデオ入力、ビデオ出力など) それぞれの表示画面をパネルと呼びます。 ● ドラッグ 選択したファイルや切り出した画像データの上でマウスのボタンを押し、押したままの状態でカーソルを目的地まで移動させる操作。 ● ドロップ ドラッグで目的地までカーソルを移動させた後マウスのボタンを離す操作。これによりドラッグで選択されていたファイルやデータを手軽にコピーしたり移動させることができます。 ● ドラッグ&ドロップ(D&D) ドラッグとドロップを連続して行う動作。 (3) 制限事項 ● 1500×1125ドット静止画モードでは、モノクロ映像(モノクロカメラ等、モノクロ映像のみを出力する機器からの信号)は正常に取込みできません。カラー映像を入れるようにしてください。 1500×1125ドットより小さいサイズでは、モノクロ映像も取込みできます。 (4)登録商標および商標 ・ Windows および Microsoft は米国 Microsoft Corporation の登録商標です。 ・ その他の商品名は各社の商標または登録商標です。 (5)履歴  この履歴中に記されているバージョン番号は、製品全体としてのバージョン番号です。各アプリケーション、ドライバのファイル単体としてのバージョン番号は、製品のバージョン番号とは異なる場合があります。 ------------------------------- ● 1.00 Release: 1996/10/28 ------------------------------- 最初のリリース。 ------------------------------- ● 1.01 Release: 1997/01/20 ------------------------------- ・PC98 の増設パラレルポートのサポートを追加しました。 ・高速なデータ転送ができないパソコン(主としてノートタイプ)への対策を追加しました。 ・セルフタイマ機能を追加しました。 ・iPhotoExpress から切り出したイメージの PixView へのドロップに対応しました。 ・PixView で切り出したイメージをそのまま貼り付けたあと、ファイルの保存でエラーとなる不具合を修正しました。 ・速い動画と遅い動画モード時に発生する線のジャギを軽減することで、画像の品質を改善しました。 −以上−