まず、「Windows NT 4.0」によるダウンサイジングをテーマとしたプロモーションビデオが10分ほど上映された。このビデオには弊誌編集長も登場し、Windows NT+IISで稼働しているwww.watch.impress.co.jpのサーバーが紹介された。
続いて、ソフトバンク(株)社長の孫正義氏が登場し、「まさに、いま、もっとも人類で注目を浴びている、我らのリーダー、人類のリーダーであります。ビルゲイツ氏を迎えたいと思います。」(発言通り)と大げさな形容でビルゲイツ氏を紹介した。
スーツ姿で登場したビルゲイツ氏は、Windows NT 4.0日本語版を発売できたことを報告し、その後は、エンタティメントに富んだ講演を行なった。NT 4.0日本語版の紹介以降は、先日のCOMDEX FALLで行なわれた基調講演とほぼ同一の内容である。
まず、「私たちは未来のコンピューティングについてさまざまな思いをめぐらしてきました」として、アップル、ATT、HPなどの未来予測のプレゼンテーションビデオをまとめたものを上映し、PCがそれに近づいてはいるがまだとどいていないことをのべ、さまざまなライバルに対して優位に立っていることを述べた。 続いて、PCがかかえている使いにくさ、用語の難しさなどを皮肉ったビデオを上演した。使えないPCに苛立ってショットガンや電機ノコギリでモニターを破壊する人々、ちんぷんかんぷんの専門用語を使った質問を街頭インタビューされとまどう人々などが登場する。
そして、「14.4のモデムに悩む女生徒が登場する、インターネットをテーマにしたコメディ」、ビル・ゲイツ本人も、インターネット中毒役で登場し、「もう、6日と4時間もオンラインしていません」と言う。
最後は、「音声認識や画像認識を研究するマイクロソフトの研究員の紹介」で、未来に希望を持たせてしめくくった。各ビデオは日本語訳がスーパーインポーズされ、一部は日本語に吹き替えられていた。個人的には大変面白かったが、会場はあまり笑いが起こっていなかった。
「ゼロ・アドミニストレーション・サーバー」などの用語も講演中に登場したものの、重要な技術であるとのコメントだけで内容などは具体的な解説などはなかった。
なお、展示会場では、Windows NT 4.0日本語版を新たにプレインストールしたサーバーなどが登場していたが、コンシューマー向けの製品はほとんどないが、COMDEXに続いて展示された日本ディジタルイクイップメント株式会社がMMX対応ノート、Windows NT 4.0 WorkstationがプレインストールされたIBM ThinkPad 560などが目に付いた。