発表会速報


YAMAHA DIGILAL WORLD '96 (96年 4月 20日~21日開催)

問い合わせ先:053-460-2432(デジタルCBX営業課)

 ヤマハ(株)は、新製品を一堂に集め、実際に触れることのできる「YAMAHA DIGITAL WORLD '96」を明日より2日間、恵比寿のガーデンホールにて開催する。
 それに先立ち、19日に新製品発表が行なわれたので紹介する。

・コントロールシンセサイザー「CS1x」

 デジタル時代にアナログノブを採用した、斬新な製品。音色も、ダンスミュージックやテクノ系向けのアナログシンセサイザーを意識したものになっている。フィルター、レゾナンスなどは、6つのノブで演奏しながらコントロールでき、操作性を重視した作り。なお、YAMAHA製品には珍しいブルーの本体で、初期のEmulatorを彷彿させる。(写真がモノクロですみません!!)
 6月1日発売、価格:69,800円



・ミュージックシーケンサ「QY700」

 QYシリーズの最上級モデル。大きな液晶ディスプレイを採用しているのが大きな特徴。3系統エフェクト、早送りや巻き戻しのできるシャトル機能を搭載。フットスイッチ端子付き。
 7月1日発売、価格:128,000円

・バーチャルアコースティック・トーンジェネレーター「VL70-m」

 YAMAHAが開発した、より本物に近い音を再現する「バーチャルアコースティック」。これをモジュールにしたものがついに発売! WX専用端子搭載。
 7月1日発売、価格:58,000円

・ギターMIDIコンバータ/ドライバー「G50/G1D」

 MIDIで表現するのが難しい楽器がギター。リアルなギタープレイをMIDI信号に変換。また、ピックアップは、位置のセンシングを行なうので、弾く場所によって音色を変えることができる。コンバータは、ラックマウント式。
 7月1日発売、価格:59,800円(G50)/15,000円(G1D)

・サイレントセッションドラム「DTX」

 入力部の感触を限りなく本物に近づけたエレキドラム。ヒットの強弱を忠実にセンシング。家の中で練習するのにも最適。
 6月1日発売、セット価格:195,000円(ばら売りもあり)

・マルチトラックMDレコーダ「MD4」

 メディアにMDを採用したマルチトラックレコーダ。8chミキサー、4トラック・4ch録音。
 価格:99,800円

・DTMシステム「Hello!Music! 10」

 新開発のVHSカセットサイズのMU10がセットになったDTMセット。MU10は、MU50相当の性能を持ちながら、液晶部を取り除き、コンパクトに収めた音源モジュール。バンドルソフトは、Cubase Lite Plus、MUSIC BOXのほか、カラオケソフト「歌楽」も添付。
 7月1日発売、価格:47,000円。

・PCカラオケ「歌楽 for Macintosh」

 ソフトシンセを利用したカラオケソフト「歌楽」のMac版が7月1日、ついに発売。価格は9,800円。

イベントスケジュール

4月20日(土) 12:00~12:30
KOO(trf)&守尾崇「THE GROOVIN' MASTERS」
13:30~14:30
加藤和彦、戸田誠司、関口和之、松武秀樹「XGデータコンテスト'96 受賞発表会」
16:00~16:30
野呂一生&向谷実&菅沼孝三「ELECTRIC HYPER TRIO」
18:00~19:00
浅倉大介「DA Workstation Vol.2」

4月21日(日) 12:00~12:30
野呂一生&向谷実&菅沼孝三「ELECTRIC HYPER TRIO」
13:30~14:30
木根尚登&マーク・パンサー(grobe)&守尾崇「BIG EOS DAY SPECIAL」
16:00~16:30
KOO(trf)&守尾崇「THE GROOVIN' MASTERS」
18:00~19:00
浅倉大介「DA Workstation Vol.2」



 次々に新しいモノを登場させるYAMAHA。今回特に注目したいのは、バーチャルアコースティック音源モジュール。これまで、シンセサイザーなどに搭載されていたバーチャルアコースティック音源だが、非常に高価で、なかなか一般ユーザーが手が出るものではなかった。
 「VL70-m」は、58,000円と手ごろな価格で、MU50、MU80などの拡張音源としてつなげれば、より幅広いMIDI環境が構築できるだろう。
 新製品を見て感じたことは、デジタル技術を駆使しながらも、操作部にアナログ技術を用いるなど、先祖返り的なものが見られたこと。しかし、これらは、「操作性」ということを第一に考えてのことだろう。「CS1x」のノブ(ツマミ)などは、演奏しながらの操作が非常にやりやすい。デジタル音楽にかける意気込みが感じられた。
(レポート:大城)


【DOS/V POWER REPORTホームページ】

【発表会速報】  【PCユーザーのためのHot List】

【DOS/V POWER REPORTスタッフのページ】


DOS/V POWER REPORT編集部 dosv-power-report@impress.co.jp