発表会速報


IBM PalmTop PC110 (95年 9月 25日発表)

問い合わせ先:0120-04-1992(ダイヤルIBM)

 日本IBM(株)から、世界最小、最軽量のDOS/V PC、PalmTop PC110が発表された。モービルコンピューティングをターゲットとした製品で、B6サイズ約600gでありながら、現代のノートパソコンとして必要な機能をすべて備えている。バッテリーはビデオカメラ用の標準形態のリチウムイオン電池を使っており、入手性が高い。ストレージはフラッシュメモリーまたは、PCMCIAのHDDドライブ。フラッシュメモリー上にPIMソフト「Personaware」を装備しており、日常的な機能は、これのみで行なえる。テレフォニー機能も充実しており、本体にモジュラージャックコネクタを備え、DATA 2,400/FAX 9,600bpsモデムを内蔵、PC110自身を受話器として使うこともできる。

 オプションとしてポートリプリケーター、外付けFDD、本体に内蔵可能なスマート・ピコ・フラッシュメモリー(4~15MB)、PCMCIA260MB PCMCIA HDDカードなどが用意されている。

 ストレージ容量、ポートリプリケーターの有無などで、YD0(RAM 4MB)、YD1(RAM 8MB)、YDW(YD1+ポートリプリケーター、外付けFDD、260MB HDDカード(TYPE 3)、Windowsプリロード)の3機種が用意される。価格はオープンプライス(IBM PC Direct価格でそれぞれ、169,000円、199,000円、289,000円)。出荷は10月25日を予定。

 発表会は、日本橋のロイヤルパークホテルで行なわれ、PC110専用PCカード型デジタルカメラを発表(39,800円、12月発売、320×240ドット JPEG予定)したキヤノン(株)(問い合わせ先:043-211-9156 キヤノン販売(株)システムサポートセンター)、IrDAをインタフェースとした超小型カラー熱転写プリンターを発表した(株)アイコン(今秋発売予定、予価未定、0423-26-0085)などサードパーティの製品も交えたデモが行なわれ、記者たちが熱心な質問を浴びせていた。

スペック

機種名:2431-Yシステム装置(YD0)、CPU:SL Enhanced 486SX 33MHz、RAM:4MB(最大8MB)、ストレージ:4MBフラッシュメモリ(内蔵):4MB(最大19MB)、VRAM:512KB(C&T 65535チップ使用)、LCD最大表示解像度/色:640×480ドット256色、外部CRT最大表示解像度/色:800×600ドット16色、液晶:4.7インチDSTNカラーVGA(最大表示色256色)、サイズ(W×D×H):158×113×33mm、重量:630g(バッテリ込み)、サウンド機能:SBコンパチ(モノラル)、ポインティングデバイス:ポインティングヘッド、PCMCIAスロット:TYPE2×2またはTYPE3×1、バッテリ:VCR用リチウムイオン電池(約90g)、バッテリ駆動時間:1.3~3.0時間、 (レポート:伊達)

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DOS/V POWER REPORT編集部 dosv-power-report@impress.co.jp