このドキュメントでは、NetWare 3.12J および NetWare 4.1J 上で NetWare ボリュームとして、CDを操作する際に使用するコマンドについて説明します。 CD DEVICE LISTコマンドで得られる情報: CDROM.NLM をロードした後にコンソールプロンプトで「CD DEVICE LIST」と 入力すると、次の情報が表示されます。 ** CD-ROMデバイスリスト ** No. Act. デバイス名 ボリューム名 マウント 2 Y Device # 0 SONY CD-ROM CDU-541 (8100000 NSEPRO Y No. --- 特定の CD プレーヤに割り当てられるメディアマネージャのオブジェクト番号 です。プレーヤ内の CD を操作する場合は、この番号を指定し、「デバイス名」 にリストされる番号は指定しないでください。 Act. ---- CD プレーヤがアクティブかどうかを表示します。 デバイス名 ---------- CD プレーヤによって報告されるデバイス名を表示します。ここで表示される番号 は CD を操作する際に指定しないでください。上記の例でいうと、CD をマウント する際は「CD MOUNT 0」ではなく「CD MOUNT 2」と入力してください。 ボリューム名 ------------ CD によって報告されるボリューム名を表示します。 マウント -------- CD が NetWare ボリュームとしてマウントされているかどうかを表示します。 CD CHANGEコマンドでの注意点: CD CHANGE コマンドは、サーバをハングさせたり、オペレーティングシステムを 強制的にデバッガモードにしてしまう問題がありました。ノベルでは CDROM.NLM およびそれをサポートするドライバに関する問題点を修正をしました。例えば、 Adaptec の ASPICD.DSK には以前 CD CHANGE コマンドに問題点がありましたが、 今は解決されています。もし、CD CHANGE コマンドに問題点が残っている場合、 すべてのドライバが最新であるかを確認し、もし、最新版である場合は、次の 回避策を使用してください。 回避策 1. サーバコンソールで CD DISMOUNT コマンドを使用して、ボリュームをマウント   解除してください。 2. MONITOR.NLMをロードし、「ディスク情報」を選択してください。 3. 「システムディスクドライブ」リストから、CDを変更する CD-ROM ドライブ   を選択してください。 4. 「ドライブオペレーティングステータス」を選択し、表示されるリストから、 「ドライブの停止」を選択してください。 5. ここで、CD-ROM を取り替えてください。 6. 「取り外し可能ドライブのマウントステータス」を選択し、 「ドライブのマウント」を選択してください。 7. MONITOR.NLMを終了して、サーバのシステムコンソールに戻り、CD MOUNT   コマンドを実行してください。 CD-ROM NLM コマンド行オプション: CD DEVICE LIST -------------- サーバ上で使用可能な CD-ROM デバイスの番号、そのデバイスがアクティブか どうか、そのCD-ROMのデバイス名、およびそのマウントステータスのリストを表示 します。 CD VOLUME LIST --------------- CD ボリューム名、そのCD-ROMのデバイス名、およびそのマウントステータスの リストを表示します。 CD MOUNT [番号] または [ボリューム名] <フラグ> ---------------------------------------------- CD-ROM を NetWare ボリュームとしてマウントします。指定可能なフラグに関して は、下記の「CD MOUNT および CD CHANGEのフラグ」を参照してください。[番号] と [ボリューム名]に関しては、CD VOLUME LIST コマンドにより、取得できます。 CD DISMOUNT [番号] または [ボリューム名] ---------------------------------------- NetWare ボリュームとしてマウントされている CD-ROM のマウントを解除します。 [番号] と [ボリューム名]に関しては、CD VOLUME LIST コマンドにより、取得 できます。 CD CHANGE [番号] または [ボリューム名] <フラグ> ----------------------------------------------- NetWare ボリュームとしてマウントされている CD-ROM を他の CD-ROM に変更 します。指定可能なフラグに関しては、下記の「CD MOUNT および CD CHANGEの フラグ」を参照してください。[番号] と [ボリューム名]に関しては、CD VOLUME LIST コマンドにより、取得できます。(CD CHANGE に関しては、上記の「CD CHANGEコマンドでの注意点」を参照してください。) CD DIR [番号] [ボリューム名] ---------------------------- CD のルートディレクトリを表示します。 CD GROUP ([グループ名]および[グループ番号]) ------------------------------------------- 現在、割り当てられているグループを表示したり、グループに番号(0〜9)を 割り当てます。例えば、グループ「CDGROUP」にグループ番号 1 を割り当てる には、次のようになります。 CD GROUP CDGROUP 1 注意: グループ名として、「del」を入力すると、グループ番号の割り当てを    解除します。 次のように入力すると、現在の割り当てが表示されます。 CD GROUP 表示形式は次のとおりです。 *** CD-ROMアクセスグループリスト *** *グループ: 0 > EVERYONE (省略時の割り当て) *グループ: 1 > CDGROUP グループを CD-ROM に割り当てる際は、下記の「CD MOUNT および CD CHANGEの フラグ」を参照してください。 CD PURGE -------- すべてのインデックスファイルを消去します。 CD RENAME /D=[番号] [新ボリューム名] ------------------------------------ CD-ROM のボリューム名を変更します。形式は下記のとおりです。 CD RENAME /D= new name CD MOUNT device #|volume name /R 注意: ボリュームを再マウントする際に 「/R」フラグを必ず指定してください。 [番号] と [ボリューム名]に関しては、CD VOLUME LIST コマンドにより、取得 できます。 CD HELP ------- CDROM.NLM の使用法を表示します。 CD MOUNT および CD CHANGEのフラグ: 「/mac」   Macintosh ネームスペースサポートを追加します。これにより        必要なデータフォークとリソースフォークが追加されるため、        Macintosh ワークステーションは CD 上の情報にアクセス        できるようになります。[1996年1月現在、NetWare 3.12J 上で        このフラグは使用できません。] 「/nfs」 NFS ネームスペースサポートを追加します。[1996年1月現在、        NetWare 3.12J 上でこのフラグは使用できません。] 「/G=x」   デフォルトのボリュームグループのアクセス権を設定します。        これは前述した CD GROUP コマンドと共に使用してください。        グループを CD に割り当てる際の形式は、次のとおりです。      CD MOUNT /G=x       ここでの「x」は、グループに割り当てられたグループ番号です。        (上記の CD GROUP コマンドを参照してください。) 「/R」    選択したボリューム上のインデックスファイルを再構築します。 「/rx」    インデックスファイルを再構築し、ファイルに割り当てられる        通常のスペースを拡張します。これにより異常にサイズの大きい        ファイルや、沢山のディレクトリを含む CD ボリュームの        マウントが容易に行えます。 「/dup」   CD ボリュームがマウントされている際にディレクトリ内の複製の        ファイル名を削除します。この状態は、ファイル名が 8.3        ネーミング規則に変換される際に、複製のような拡張された        ファイル名が CD 上に存在する場合に発生します。 「/X=directory_name」 マウントする CD ボリュームのインデックスを作成する際に、 ボリュームデータからディレクトリを除外する場合に使用します。 「/I」    CD のマウント中のエラーを無視します。このオプションは、特別 なオプションです。マウントの実行中にエラーメッセージが表示 された場合は、このパラメータを使用します。 「/W」    R/O 属性を無効にして、CD ボリュームをマウントします。v4.10g        以前の CDROM.NLM では、CDは R/O 属性がすでに無効な状態で        マウントされました(つまり、CD は R/W でマウントされます)。        つまり、以前のバージョンでは、ファイル属性、権利継承マスク、        そしてトラスティ割当ての変更、およびCD ボリュームへの        グループとユーザの追加等が可能になっていました。        しかし、CDROM.NLM のバージョン 4.10g では、上記のいずれかが        変更されようとすると、CD への書き込みエラーが発生します。        ボリュームの属性を R/W に変更するには、CD のマウントを解除        (CD マウント解除 )してから、「/W」        フラグを指定して再マウントしてください。 ---------------------------------------------------------------------- このドキュメント内で使用されているすべてのトレードマークは、それぞれの 所有者の著作権です。トレードマークの情報については、製品マニュアルを 参照してください。 ----------------------------------------------------------------------