1996年 6月18日  IBM ThinkPad 760C/760CD/760L/760LD  システム・プログラム・サービス・ディスケット バージョン 1.22  −−[重要なお知らせ]−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  DOS、Windows* 3.1、OS/2をお使いになる方  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   ここで提供されるシステム・プログラム・サービス・ディスケットを使っ   て、システム・プログラムの更新をこのまま続けてくださって結構です。  Windows* 95をお使いになる方で、  Windows* 95初期導入モデルの場合  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   お客様のThinkPadがWindows* 95初期導入モデルの場   合は、必要なMwave DSP サポート・ソフトウェアが全て導入済   みですので、ここで提供されるシステム・プログラム・サービス・ディス   ケットを使って、システム・プログラムの更新をこのまま続けてくださっ   て結構です。  Windows* 95をお使いになる方で、  Windows* 95初期導入モデルでない場合、  または、後からWindows* 95を追加導入した場合  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   Windows* 95を正しく動作させるためには、ここで提供される   ディスケットを使ってThinkPad本体内のシステム・プログラムを   更新するだけでなく、更にMwave DSP サポート・ソフトウェア   (Windows* 95用 バージョン2.10以上、およびDOS用   バージョン2.00以上)がWindows* 95に導入されている必   要があります。 この条件が満たされない場合、Windows* 95   の動作が不安定になります。   ここで提供されるディスケットでシステム・プログラムを更新する場合は   必ずそれらのMwave DSP サポート・ソフトウェアを入手してく   ださい。 必要なMwave DSP サポート・ソフトウェアは、   「IBM ThinkPad 高速モデム・アップグレード・キット」   (バージョン1.00 1995年12月21日現在)   として、次のところから入手することができます(有償サービス)。     IBM PC ソフトウェア サービス センター     (TEL: 0466−45−1325)    (ご注意)   「IBM ThinkPad 高速モデム・アップグレード・キット」を   お求めにならない場合は、ここで提供されるディスケットでシステム・プ   ログラムを更新しないでください。    かわりに旧バージョンのシステム・プログラム・サービス・ディスケット   (バージョン 1.00)でシステム・プログラムを更新するか、または   既にシステム・プログラム(BIOS)のレベルが次のようになっている   ことを確認の上、Windows* 95をお使いください。      ディスケット  BIOS     BIOS     バージョン   P/N      日付     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     1.00    91G1228  10−27−95    (参考)     ・BIOS P/N とその日付は、 Easy−SetUp の      メニューから「Config」を選択し、さらに      「Systemboard」を選択することで確認できます。     ・Windows* に導入された Mwave DSP サポート      ソフトウェアのバージョンの確認は、「Mwaveの情報」の章を      参照してできます。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ディスケットの役目  ここで提供されるシステム・プログラム・サービス・ディスケットを使って  ThinkPad本体内に収められたシステム・プログラムを更新すること  で、問題の解決や機能の追加、拡張といった変更を行うことができます。   対象となる機種は次のとうりです。   ThinkPad 760C/760CD/760L/760LD     システム・プログラムを更新する必要があるかどうかの判断は、  「問題解決/変更の概要」の章を参照してください。  システム・プログラムを更新するには、  「システム・プログラムの更新のしかた」の章を参照してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ディスケット・リリース情報 (日本で未リリース分も含みます)  ディスケット  バージョン   内容    1.00    Windows* 95のサポート          問題修正サービス  1.10    問題修正サービス  1.20    ThinkPad 760L/760LDのサポート          問題修正サービス  1.21    問題修正サービス  1.22    問題修正サービス −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− システム・プログラムの更新のしかた  (注意)   −システム・プログラムを更新するには、ACアダプター,及び充電済み    のバッテリー・パックが必要です。   −ポータブル拡張ユニット、デスクトップ拡張ユニット、又はポート・リ    プリケーターがThinkPadに接続されている場合は、取り外して    ください。   −ここで提供されるシステム・プログラム・サービス・ディスケットと同    じ、又はそれ以降のバージョンのものを既にお持ちの場合は、このディ    スケットからシステム・プログラムを更新する必要はありません。    導入プログラムは、現在システムに組み込まれているシステム・プログ    ラムのレベルを自動的に調べて、お知らせします。  1.この説明書を印刷するか、他のコンピューターに表示してください。  2.コンピューターにACアダプターをしっかりと取り付けてください。  3.ディスケット・ドライブにシステム・プログラム・サービス・ディスケ    ット入れて、電源を入れてください。  4.メニューから「操作上の注意」を選び、内容をよく読んでください。  5.読み終えたら Esc キーを押し、メニューに戻ります。  6.「システム・プログラムの更新」を選び、画面の指示に従ってシステム    プログラムの更新を完了してください。  警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  画面の指示がない限り、システム・プログラムの更新中に  、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、  絶対に電源を切ったり、サスペンドしたり、読み取り中のディスケットを  、、、、、、、、、、、、   抜いたりしないでください。 システム・プログラムの更新中に誤ってこれらを行うと、システム・ボード の交換が必要となる場合があります。この場合、IBMまたはIBM特約店 にThinkPadをお持ちいただくことになります。このサービスは有償 の場合もあります。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  更新の作業が完了したら、次のことを行ってください。  7.ディスケット・ドライブからシステム・プログラム・サービス・ディス    ケットが取り出されていることを確認し、電源を切ってください。  8.F1キーを押しながら電源を入れ、そのまま Easy−Setup    の画面が表示されるまでF1キーを押し続けてください。  9.始動パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れてくだ    さい。  10.「Config」、次に「Initialize」アイコンを選んで     ください。  11.「OK」を選んでください。  最後に診断プログラムを実行して、ThinkPadに問題がないことを確  認してください。  12.電源を切って,F1キーを押しながら電源を入れ、そのまま      Easy−Setup の画面が表示されるまでF1キーを押し続け     てください。  13.「Test」を選び、次に「Start」を選んでテストを開始して     ください。 テスト画面が表示されます。     テストをパスした各項目には OK が表示されます。  14.全ての項目に OK が表示されたことを確認してください。  15.Escキーを押してテストを終了し、電源を切ってください。    これで全ての作業は完了です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 問題解決/変更の概要   (参考)    [n.nn]の数字は、ディスケットのバージョンを示します。    [新]は新機能または機能の拡張を示します。  以下の問題が、システム・プログラム・サービス・ディスケットの各々の  バージョンで解決されました。 [1.00]  −[新]Windows* 95のサポート。  −Mwaveモデムを使用不可に設定すると、デスクトップ拡張ユニットの   SCSISelectユーティリティーでデスクトップ拡張ユニットの   SCSIのIRQを11以外に変更できない。  −2台目ハード・ディスクのハード・ディスク・パスワードのパスワード・   プロンプト画面が表示されている時、パーソナライゼーション機能で個人   情報が表示されると、そのパスワード・プロンプトのアイコンが壊れる。  −外付けSVGAディスプレイの垂直同期周波数の設定を変更する時、画面   の表示が縮む。  −サスペンド状態からリング・インディケーター(着信呼び出し)または   リジューム・タイマーで通常の操作状態に戻る時、パスワードを入力する   前に何かキーを一回押さなければならない。 [1.10]  −不揮発メモリーのデーターが壊れていたり、不揮発メモリーのバックアッ   プ電池がなくなっていると、システムが立ち上がらない。  −Windows* 95のデバイス マネージャで、プリンタ ポートと   通信ポートを使用しない状態にできない。  −ハードディスク・パスワードを設定していて、かつサスペンド状態から通   常の操作に戻ると、ハードディスク・パスワード・プロンプトが表示され   る前にマウス・カーソルが現れてしまう。  −シリアル又はパラレル・ポートでデータを転送していると、そのデータが   一部壊れる(欠落する)ことがある。またはモデムやファックスが正しく   動作しない。  −拡張ビデオを「使用する」に設定していると、ThinkPad機能設定   プログラムのサスペンド/ハイバネーション/レジューム・オプションで   「LCDを閉じてもサスペンドしない」を指定しても、サスペンドしてし   まう。  −Windows* 95 の[マイ コンピュータ]−[コントロール   パネル]−[パワー マネージメント]の「パワー マネージメント」の   設定で、「標準」を選択するとサスペンド状態に入れなくなる。  −(Easy−SetupのTestメニュー) 拡張ビデオのテストで、   051−30、051−50 エラーが表示されることがある。  −(Easy−SetupのTestメニュー) システム・ボードのテス   トで、009−03 エラーが表示されることがある。 [1.20]  −[新]ThinkPad 760L/760LDのサポート。  −[新]赤外線通信ポートに対して、新しいPnP IDのサポート   (Windows* 95)。  −IBM ミニー・マウスを接続していると、キーボードが動作しなくなる   ことがある。   −Windows* 95のデバイス・マネージャで、ハード ディスク   コントローラとフロッピー ディスク コントローラを使用しない状態に   設定しても、依然として使用中のままになっている(それらのリソースが   開放されない)。  −(プラグ・アンド・プレイ機能及びフロッピー・ディスク・コントローラ   内蔵の)Adaptec 1542CP SCSIカードをデスクトップ   拡張ユニットに差して使用すると、Windows* 95でシステムが   立ち上がらなくなる。  −ヨーロッパ版Windows* 95初期導入モデルのいくつかのモデル   で、Windows* 95の動作中にハングすることがある。 [1.21]  −ThinkPadをポータブル拡張ユニットまたはデスクトップ拡張ユニ   ットにドッキングして電源をオンにすると、オペレーティング・システム   が立ち上がらないことがある。 この時、液晶インジケーター・パネルの   「ディスケット・ドライブ使用中」アイコンが表示されっぱなしで、シス   テムがハングしている。   システムを拡張ユニットから外すと、正常に動作する。  −「Easy−Setup」メニューの「Initialize」を使って   システムを初期化すると、サスペンド状態から通常の操作に戻る際、始動   パスワードのパスワード・プロンプトが表示されない。  −(Easy−SetupのTestメニュー) テストをどれか実行する   と、「HDD タイマー」の値が「0分(無効)」になってしまう。 [1.22]  −Windows* 95で、IBMイーサネットPCMCIAカードを次   の条件で使用すると、システムがハングする。   (ThinkPad 760C/CDのみ)   ・IBMイーサネットPCMCIAカードのリソ−スの設定で、I/Oポ    ート・アドレスを0120−013Fにしている(標準設定)。   かつ   ・ACアダプターを抜き差しする。または、サスペンド・キー(Fn+    F4キー)等によりサスペンド状態に入る。  −Windows* 95で、ACアダプターを接続しないでバッテリー・   パックのみで操作する状態でしばらく(2、3時間)キー入力なしに放っ   ておくと、システムがハングすることがある。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− システム・プログラムの情報  各々のシステム・プログラム・サービス・ディスケットには、次のような  システム・プログラムが入っています。      BIOS P/N とその日付は、 Easy−SetUp のメニュー  から「Config」を選択し、さらに「Systemboard」を選  択することで確認できます。     ディスケット  BIOS     BIOS     バージョン   P/N      日付     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     1.00    91G1228  10−27−95     1.10    91G1530  01−30−96     1.20    91G1535  02−23−96     1.21    91G1727  04−16−96     1.22    91G1791  05−30−96 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− サービス情報  今回提供されるシステム・プログラム・サービス・ディスケットによるシス  テム・プログラムの更新では、次のような「使用されないBIOS領域」が  生まれます。 この領域は実際にはBIOSによって使用されないので、  EMM386.EXEのようなメモリー・マネジャーを使用することで  UMB(アッパー・メモリー・ブロック)として使用することができます。 ThinkPad  BIOS P/N  使用されないBIOS領域 モデル       BIOS 日付                   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 760C/CD   91G1791   E000−EFFF(64KB) 760L/LD   05/30/96   (注意)  −メモリー領域 C000−C7FF は、ビデオBIOS用にあらかじめ   予約されています。   上記で示された「使用されないBIOS領域」は、それに対応した   BIOS P/N のみ有効です。また将来のシステム・プログラム   の更新によって変わる可能性があり、保証するものではありません。  BIOS P/N とその日付は、 Easy−SetUp のメニュー  から「Config」を選択し、さらに「Systemboard」を選  択することで確認できます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Mwaveの情報  Windows* に導入された Mwave DSP サポート・ソフト  ウェアのバージョン確認するには、以下のようにしてください。  1.Windows* 3.1上で、「メニュー バー」上の「ファイル」    の中から「ファイル名を指定して実行」を選択する。    または、Windows* 95上で、[スタート」メニューの中から    「ファイル名を指定して実行」を選択する。  2.次のファイル名を指定して実行する。     C:¥MWW¥MANAGER¥MWLEVELS.EXE    (C:¥MWWは,Mwaveサポート・ソフトウェアが導入されてい     るディレクトリです。もしMwaveサポート・ソフトウェアを別の     場所に導入した場合、そのディレクトリを指定してください。)  3.テキスト・ウィンドウが開く。  4.開いたテキスト・ウィンドウの最も下の部分に、Mwaveサポート・    ソフトウェアのバージョンが以下のように表示されています。    OEM=Mwave ThinkPad Release 2.00                               ====              Mwaveサポート・ソフトウェアのバージョン  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 商標 * Windows は Microsoft Corporation     の商標です。 * Pentium は Intel Corporation     の商標です。 −−−−−−−−−−− <ファイルの終わり> −−−−−−−−−−−−