Microsoft® Visual Basic Control Creation Edition version 5.0®
ActiveX コントロールを初めて作成する
発行:1996年12月 最新情報については、http://www.microsoft.com/vbasic をご覧ください。
ステップ 2 : ブランクの ActiveX コントロール プロジェクトを追加する ステップ 3 : コントロール用のビジュアル インターフェイスを描く
ActiveX コントロールを初めて作成する
では早速、このスピナー コントロールの作成にとりかかりましょう。
下図のように、Control
Creation Edition を起動させ、Standard
EXE を強調表示し、[Open]
をクリックします。これにより、ホスト
アプリケーションが作成されます。このホストは、次に作成されるスピナー
コントロールのためのテスト
コンテナとして使用されます。
ステップ 2 :
ブランクの ActiveX コントロール
プロジェクトを追加する
[Add Project] ダイアログボックスの中から、[ActiveX
Control] を強調表示し、[Open]
をクリックします。
この時点で 2 つのプロジェクトが開いていなければなりません。次の図でご覧いただけるとおり、これらのプロジェクトは非常によく似ています。また左側の、ツールボックス内に新しいコントロールが表示されていることを確認してください
(図 5の番号
1)。ツールボックスのこのコントロールへマウスを移動させるとツール
ヒントがポップアップし、"UserControl1"
という現在のコントロール名が表示されます。しかし、この時点では、ツールボックスのアイコンは、灰色
(使用できない状態) になっています。この後、いくつかのステップを経て、使用可能となります。
Visual Basic 5.0 では、
ActiveX コントロール作成用にアプリケーション作成用と同じビジュアルなメタファーを使用しています。このメタファーを使い、まずインターフェイスを
"描き"、プロパティを設定し、イベント
ドリブン コードを入力するという流れで
ActiveX コントロール作成を進めていきます。
ステップ 3 :
コントロール用のビジュアル
インターフェイスを描く
まず最初に、マウスを使ってスピナー
コントロール用のビジュアル
インターフェイスを作っていきます。既存のコントロールを結合し、新しくカスタマイズされたものにするこの
Control Creation Edition では、新しいパワフルな機能がサポートされています。この機能を活用し、スピナー
コントロールを作成するには、標準のテキストボックスと垂直スクロールバーを結合させます。
まず、Visual Basic のツールボックスにあるテキストボックス
コントロールをクリックします。テキストボックス
コントロールは、下図の番号 1 にあたるものです。マウスを使って、[Project2]
ウィンドウの左上隅に小さいテキストボックスを描きます。次に、ツールボックス内の垂直スクロールバー
コントロールをクリックし、テキストボックス
コントロールの右側に描きます。垂直スクロールバー
コントロールは、下図において番号 2 で示してあります。最後に、新しく描かれたコントロールを囲むように、コントロール
サイズ ハンドルをドラッグします。コントロール
サイズ ハンドルは、下図の番号
3 にあたるものです。今作成した ActiveX
スピナー コントロールは、下図のようになります。
ここまでで、スピナー
コントロール用のビジュアル
インターフェイスが完成しました。次のステップでは、垂直スクロールバーの現在の値をテキストボックスへ書き移すイベント
ドリブン
コードを作成します。垂直スクロールバーの上向き、または下向きの矢印をクリックした場合に、テキストボックスに表示された値が増減するようにしなければなりません。このようにするためには、垂直スクロールバーの
Change イベントにコードを入力する必要があります。先程描いた垂直スクロールバーをダブルクリックしてください。すると、コード
ウィンドウが表示されます。コード
ウィンドウに次のコードを入力してください。
text1.text=vscroll1.value
このコードを入力し始めた時点で、驚かれたことでしょう。しかし、これは
Visual Basic 5.0, Control Creation Edition の開発環境に新しく加えられた
"インテリジェントな" 機能のほんの一部にすぎません。「・」(ピリオド)が入力されると、Visual
Basic 5.0 は、設定可能なテキストボックスのプロパティをすべて表示します。すべての
ActiveX コンポーネントにはこの種の情報が含まれており、Visual
Basic では、必要な場合に自動的に使用可能な状態になります。
コードの入力後、閉じるボタンをクリックして、コード
ウィンドウを閉じます (下図
7 の番号 1)。最後に、閉じるボタンをクリックして、スピナー
コントロールのフォームを閉じます (下図
7 の番号 2)。
ステップ 5 :
コントロールの使用とテスト
新しく作成したコントロールをテストする場合、下図のように、ツールボックス内の該当するコントロールをクリックし、[Form
1] 上に配置します。アプリケーションを動作させるには、F5
キーを押します。スピナー
コントロールの上向き、または下向きの矢印をクリックするたびに、コードで指示したとおり、テキストボックス内の値が変化します。
おめでとうございます。これで、あなたにとって初めての ActiveXコントロールが完成しました。しかも、たった一行、コードを作成しただけでできたのです!
さて、次のステップでは、http://www.microsoft.com/vbasic/controls
上の文書を見てみましょう。そして、あなたの
ActiveX コントロールに簡単に組み込めるすばらしい新機能についてさらに学んでいただきます。これらの新機能にはカスタム
プロパティ
ページが含まれ、Java
アプレットを作成する以外の方法として、あなたのコントロールをデータ認識可能にしたり、あなたのコントロールをWebページに載せる方法を紹介しています。
ActiveX コントロールが作成されると、次にあげるものを含めてすべての
Microsoft ActiveX コントロールのホスト上ですぐに使用できます。
Office '97 Visual Basic 4.0 Visual C++
Front Page 2.0
Web ページに
ActiveX コントロールを載せたい場合は、ActiveX
Control Pad が必要となります。ActiveX
Control Pad は、Visual
Basic 5.0, Control Creation Edition に組み込まれており、下記のサイトから自由にダウンロードできます。
http://www.microsoft.com/workshop/author/cpad/download.htm
さらに ActiveX コントロールは
Microsoft Visual Basic Applications のライセンスを持つすべてのアプリケーション上でご使用いただけます。このご案内の作成時現在、以下のベンダーがライセンスを取得しています。
・ Adobe Systems, http://www.adobe.com/ ・ Auto Desk, http://www.autodesk.com/ ・ B&C Microsystems Inc., http://www.bcmicro.com/ ・ HAHT Software, Inc., http://www.haht.com/ ・ Micrografx, http://www.micrografx.com/ ・ NetManage, http://www.netmanage.com/ ・ Onpoint Technologies, Inc., http://www.onpoint.com/ ・ OSI Software, Inc., http://www.osisoft.com/ ・ Rockwell Software, http://www.software.rockwell.com/ ・ Sagent Technology, Inc., http://www.sagenttech.com/ ・ SAP, http://www.sap.com/ ・ StarBase Corporation, http://www.starbasecorp.com/ ・ Systems Modeling, Inc., http://www.sm.com/ ・ Tandata Corp., http://www.tandata.com/ ・ The EC Company, http://www.eccompany.com/ ・ Vanitive, http://www.vanitive.com/
・ Visio Corporation,
http://www.visio.com/
最新のリストについては、下記のWebサイトをご覧ください。
http://www.microsoft.com/vba/vbawho.htm
ActiveX コントロールをWebページで使用する場合には、ActiveX
コントロールとVBScript
が対話できるスクリプトを作成するためにActiveX
Control Padを使用できます。ActiveX
Control Pad は
Visual Basic 5.0, Control Creation Edition と
FrontPage97の一部として送信されます。FrontPage
は、次の
Web サイトからダウンロードできます。 http://www.microsoft.com/frontpage/97beta/ |
|||||
|