このソフトウェアは、Prioris HX ServerのシステムBIOSおよびビデオBIOSをアップ グレードするプログラムです。 このソフトウェアには以下のものが含まれています。 Prioris HX ServerシステムBIOS V1.07 Prioris HX ServerビデオBIOS V1.41.03 Prioris HX Server System Configuration Utiliry Release 1.06 ● 変更内容 ● 使用上の注意 ● 解凍ファイル ● BIOSアップグレードに必要なもの ● 使用方法 ● アップグレードに失敗した場合 _ ● 変更内容 このBIOSでは、次の点が変更になっています。 -シリアルポートでI/O Port Addressを3E8h,2E8に設定すると、338h,238hに設定 される問題の解決 -バーストキャッシュへの対応 -Windows NTで使用する場合、Pentium Processor(Stepping C2)を2個搭載したモデ ルでRAIDコントローラを使用すると、起動時しないことがある問題の回避。 -フロッピーディスクからの起動のスピードアップ -PCI拡張カードで2KBより小さいMemory Addressを設定できない問題の解決。 ● 使用上の注意 -Prioris HX ServerのBIOSをアップグレードすると、SCU(システムコンフィギュレー ションユーティリティ)も新しいバージョンのものを使用する必要があります。 BIOSをアップグレードしたあとは、必ず次のバージョンのSCUを使用してください。 Priosir HX Server System Configuration Utility Release 1.06 ^^^^ -BIOSのアップグレードを行うには、事前にアップグレード用のディスケットおよび アップグレード後に使用するSCUをを作成する必要があります。このディスケットを 作成する作業は、必ずMS-DOS/Vが稼動しているコンピュータで行ってください。 Windows NTまたはその他のOSでは、正常にディスケットの作成ができません。 ディスケットの作成方法および、アップグレードの作業方法は、「● 使用方法」を 参照してください。 ● 解凍ファイル HXBIO107.EXEを実行すると、EXPANDディレクトリが作成されて以下のファイルが解凍 されます。 README TXT :このファイル LICENSE TXT :ライセンス情報 DOSIMAGE EXE :フロッピーディスクの内容をすべてをファイルに 変換/リストアするユーティリティ DOSIMAGE DOC :DOSIMAGEの説明 HXBIO107 IMG :BIOSをアップデートするユーティリティディスケットの イメージファイル(DOSIMAGE.EXEを使用してユーティリティ ディスケットを作成します) SCU106 IMG :システムコンフィギュレーションユーティリティディスケット のイメージファイル(DOSIMAGE.EXEを使用してユーティリティ ディスケットを作成します) ● BIOSアップグレードに必要なもの MS-DOS/Vが稼動しているコンピュータ 1台 (Windows NTなどのMS-DOS/V以外のOSでは正常に作業ができません) MS-DOS/Vで1.44MBにフォーマット済みのフロッピーディスク 3枚 システムコンフィギュレーションユーティリティ Release 1.04または1.05 1枚 (現在まで使用していたシステムコンフィギュレーションユーティリティ) ● 使用方法 ここでの使用方法は、HXBIO107.EXEを実行したディレクトリがC:ドライブのルート ディレクトリの場合について記述されています。その他のディレクトリで実行した 場合には、ディレクトリ名を読み替えて使用してください。 1.SCU(システムコンフィギュレーションユーティリティディスケット)の作成 -1.44MBでフォーマットしたフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入 します。 -DOSで次のコマンドを実行します。 C:\EXPAND>dosimage restore scu106.img a: -フロッピーディスクに次のラベルを記入します。 Prioris HX Server System Configuration Utility Release 1.06 2.Utility Diskette(ユーティリティディスケット)の作成 -1.44MBでフォーマットしたフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入 します。 -DOSで次のコマンドを実行します。 C:\EXPAND>dosimage restore bios107.img a: -フロッピーディスクに次のラベルを記入します。 Prioris HX Server Utility Diskette Release 1.07 3.Recovery Diskette(リカバリディスケット)の作成 -BIOSのアップグレードに失敗した場合の修復のために、Recovery Disketteを作成 します。 -2.で作成したUtility Disketteをフロッピーディスクドライブに挿入します。 -次のコマンドを実行します。 A:\>copy *.* c:\expand\*.* -ハードディスクから次のコマンドを実行します。 C:\EXPAND>makecrd -MAKECRDが起動したら1.44MBでフォーマットしたフロッピーディスクをUtility Disketteと入れ換えます。 -画面のメッセージにしたがってキーを押すとRecovery Disketteが作成され ます。 -フロッピーディスクに次のラベルを記入します。 Prioris HX Server Recovery Diskette Release 1.07 4.BIOSのアップグレードの前に -アップグレードするPrioris HX Serverが既に稼動している場合には、事前にシステ ム全体のバックアップをとってください。 -SCUを起動して、現在の設定内容を全て書き留めて下さい。SCUは必ずRelease 1.04 または1.05(現在まで使用していたもの)を使用してください。 ここで一度SCUを終了して電源をOFFにしてください。 -装着している拡張ボードをすべて取り外してください。 -もう一度SCUを起動して、装着してい拡張カードの設定内容をすべて無効にしてくだ さい。また、次の項目が全てDisabledになっていることを確認してください。 Shadow Options Group :全てDisabled Cache Options Group :全てDisabled -設定内容を保存して終了します。 -本体の電源をOFFにします。 -マザーボード上の各ジャンパが次のようになっていることを確認してください。 J28 1-2 ショート :ENABLE BOOT BLOCK UPDATE (ブートフロックアップデート可能) J41 ショート :ENABLE BIOS UPDATE (BIOSアップデート可能) _________________________________________________ | | | | PCI-4 | [=========] | | | PCI-5 | [=========] | | | PCI-6 | [=========] | | | | [=========== Memory ===========] | | | | [============ CPU =============] | | | | | | | PCI-1 | [=========] | | | PCI-2 | [=========] | | | PCI-3 | [=========] : | | J39 | EISA-1 | [=================] | | | EISA-2 | [=================] | | | EISA-3 | [=================] | | | EISA-4 | [=================] : | | J41 | EISA-5 | [=================] | | .<--Pin 1 | EISA-6 | [=================] :<--Pin 2,3 | | J28 | ------------------------------------------------- -サイドパネルを閉じます。(サイドパネルを開けた状態では電源がONになりません) 5.システムBIOSのアップグレード -2.で作成したUtility Disketteをフロッピーディスクドライブに挿入して 電源をONにします。 -DOSが起動したら次のコマンドを実行します。 A:\>cd upgrade A:\UPGRADE>phlash -画面のメッセージにしたがってキーを押すとBIOSがアップグレードされます。 -しばらくして再起動したら次の画面表示のようにBIOSが1.07になっていることを確認 してください。 ___________________________________________________________________________ |PhoenixBIOS Version 4.04 |Copyright 1985-1994 Phoenix Technologies Ltd., All Rights Reserved. | |Prioris HX 590DP Version 1.07 <-----システムBIOSのバージョン表示 |Copyright (C) 1994 Digital Equipment Corporation |All Rights Reserved -以上でシステムBIOSのアップグレードは終了です。 6.ビデオBIOSのアップグレード -2.で作成したUtility Disketteをフロッピーディスクドライブに挿入して 電源をONにします。 -DOSが起動したら次のコマンドを実行します。 A:\>cd upgrade A:\UPGRADE>phlash2 -画面のメッセージにしたがってキーを押すと、ビデオBIOSがアップグレード されます。 -しばらくして再起動したらビデオBIOSのアップグレードは終了です。 7.BIOSのアップグレード後 -電源をOFFにして、変更したジャンパの設定をもとに戻します。 -ISAの拡張カードを装着していた場合には、まずISAの拡張カードを装着してその カードの設定を行います。 -つぎに、EISAの拡張カードを装着していた場合には、EISAカードを装着してSCUを 起動します。設定内容が、4.で書き留めていた設定になっていることを確認してく ださい。設定を保存してSCUを終了します。SCUは必ず、1.で作成したRelease 1.06 を使用してください。これ以降、SCUはRelease 1.06を使用してください。 -PCIの拡張カードを装着して、必要ならそのカードの設定を行ってください。 -OSおよびアプリケーションを起動して動作確認しください。 ● アップグレードに失敗した場合 BIOSのアップグレードに失敗してシステムが起動しなくなった場合には以下の手順で BIOSのリカバリを行ってください。 -マザーボード上の各ジャンパを次のように変更します。 J28 1-2 ショート :ENABLE BOOT BLOCK UPDATE (ブートフロックアップデート可能) J41 ショート :ENABLE BIOS UPDATE (BIOSアップデート可能) J39 ショート :RECOVERY MODE (BIOSリカバリーモード) -Recovery Disketteを挿入して電源をONにすると、フロッピーディスクから起動して 自動的にBIOSが書き込まれます。 -システムがリセットしたら、電源をOFFにします。 -マザーボード上の次のジャンパを変更します。 J39 オープン :RECOVERY MODE (通常モード) -電源をONにして再起動したら次の画面表示のようにBIOSが1.07になっていることを 確認してください。 ___________________________________________________________________________ |PhoenixBIOS Version 4.04 |Copyright 1985-1994 Phoenix Technologies Ltd., All Rights Reserved. | |Prioris HX 590DP Version 1.07 <-----システムBIOSのバージョン表示 |Copyright (C) 1994 Digital Equipment Corporation |All Rights Reserved -以上でBIOSのリカバリは終了です。 -「● 使用方法」の6.7.の手順を実行します。