Ver. 1.05 94/04/28
『Power Vision』をご使用になる皆様へ
カノープス株式会社
この度は、カノープスのビデオキャプチャ&サウンドボード『Power Visi
on』をお買い上げいただき、ありがとうございました。このREADME.TXTは、
Power Visionに関して、マニュアルに記載されていない事項について述べ
られています。今後Power Visionが改訂された場合には、是非このREA
DME.TXTをご覧ください。
(1)Power Visionディスク構成
ボリュームラベル PWVSN98105
README TXT このファイルです。
a BWCC DL_ 米ボーランド社のライブラリです。各ユーティリティで使用します。
a FSYS DL_ -+
a IMG DL_ |
a PIC DL_ |
a ENC DL_ | Power View で使用するライブラリです。
a DEC DL_ |
a ENCJPEG DL_ |
a DECJPG DL_ |
a ENCDIB DL_ |
a DECDIB DL_ |
a DECPCD DL_ |
a DECTIFF DL_ |
a PCDLIB DL_ -+
a PV EX_ Power View 専用のファイル管理プログラムです。
a PVX EX_ Power View 画像表示プログラムです。
a PVL EX_ Power View 画像一覧表示プログラムです。
a PVSET EX_ Power View 画像一覧表示のモードを設定するユーティリティです。
a JICON EX_ Power View 画像一覧表示用にアイコン画像を作成するプログラムです。
a PCDSET EX_ PhotoCD の画像表示モードを設定するユーティリティです。
a PVIEW IN_ Power View 専用の初期設定値ファイルです。
a PVIEW TX_ Power View のアップデート情報が記述されたテキストファイルです。
a PVIEW WR_ Power View のオンラインマニュアルです。
a SNDAPPS CP_ ┐
a SLIDER DL_ ┘Volume 等のユーティリティで使用するライブラリです。
b JPEGCOMP DR_ ┐
b MJPGCOMP DR_ ┘
b PWVVCAP DR_ ビデオキャプチャドライバです。
b PWVWAVE DR_ Wave Form ドライバです。
a PWVMON EX_ Video Viewer 本体です。
a PWVPAL EX_ Palette 本体です。
a VOLUME EX_ Volume 本体です。
c SETUP EXE セットアッププログラムです。
c _SETUP EXE ┐
c _RESTART EXE │セットアップ時に使用されます。
c PWV_S BMP │
c PWV_V BMP │
c PWV_X BMP │
c SETUP INF ┘
d SAMPLES
DANGAN BMP サンプルBMPファイルです。
CANOPUS JPG ┐
FOOD JPG │
RAY JPG │
SAMPLE JPG │
TULIP JPG │サンプルJPEGファイルです。
FUJI JPG │
HILL JPG │
NIGHT JPG │
KOBE JPG ┘
a 印のファイルは、セットアップ時に指定したディレクトリにコピーされます。
b 印のファイルは、Windows の \SYSTEM ディレクトリにコピーされます。
c 印のファイルは、セットアップ時に使用されます、コピーはされません。
d 印のファイルは、セットアップ時に指定することによりコピーされます。必要に
応じてご利用ください。
(2)JPEG方式準拠画像圧縮ドライバについて
[動画ファイル作成時の注意]
Power Vision 付属のVideo Viewer ユーティリティや、Video for Windows 付属のビデ
オエディタ・ユーティリティで画像ファイル(静止画や動画)の圧縮オプションを選択
することができます。カノープスでは、Video for Windows に標準で付属する圧縮ドラ
イバのほかに、JPEG方式に準拠した独自のドライバを提供しています。
JPEG方式準拠画像圧縮ドライバには次の2つがあります。
・CANOPUS Motion image JPEG …… 動画ファイル(.AVI)作成用
・CANOPUS Still image JPEG …… 静止画ファイル(.DIB、.BMP、.JPG)作成
用
Video for Windows 付属のビデオキャプチャ・ユーティリティで取り込んだAVIファ
イルをビデオエディタ・ユーティリティで圧縮保存するとき、通常はCANOPUS Motion i
mage JPEG ドライバを使用してください。CANOPUS Still image JPEG ドライバでも圧
縮したAVIファイルを作成できますが、動画ファイルとしては冗長なデータを付加す
るために、Motion image JPEG ドライバを使用する場合よりファイルサイズは大きくな
ります。
なお、CANOPUS Motion image JPEG や CANOPUS Still image JPEG での圧縮は、既に
取り込まれたAVIファイルのみ対象となります。
また、Power Vision 付属のVideo Viewer ユーティリティで、CANOPUS Motion image
JPEG や CANOPUS Still image JPEG で作成されたAVIファイルを再生した場合は、
静止画表示となります。
[静止画ファイル作成時の注意]
Power Vision 付属のVideo Viewer ユーティリティで、JPEG圧縮した静止画ファイ
ルを作成する場合には、次の2つのファイル形式が選択できます。
・JPEG JFIF (.JPG) …… 一般的なJPEG形式
・JPEG DIB (.DIB 、.BMP) …… JPEG方式のDIB形式
静止画ファイルを作成保存するときに、[ファイル名を付けて保存]ダイアログボック
スの[ファイルの種類]で「JPEG(JFIF)」を選択した場合、画面下の[圧縮
方式]の枠内に表示されている圧縮方式に関係なく、JPEG JFIFのファイルが
作成されます。このファイルは、付属の Power View ユーティリティで表示できます。
「Windows DIB」を選択した場合、現在設定されている圧縮方式に従ったD
IBファイルが作成されます。
JPEG DIBを作成する場合、Still image JPEG 方式を選択します。このファイ
ルはPower View ユーティリティやWindows 付属のペイントブラシではサポートしてい
ない形式のため、正しく表示できません。
[注意]
Motion image JPEG 方式でJPEG DIBファイルを作成することもできますが、伸
長する際に必要なデータ(ハフマンテーブル)が含まれないため、表示ユーティリティ
が正しく動作しなくなります。
(3)再生されたAVIファイルの1コマのセーブ機能について
Video Viewer によって再生されたAVIファイルの1コマはビットマップやJPE
G形式の静止画ファイルにセーブできます。ただし、Windowsの画面が16色ま
たは256色の場合は、JPEG形式のファイルにすることはできません。3万2千色
以上の画面のときはJPEG形式のファイルでセーブできます。セーブされる範囲はそ
のとき画面に表示されている範囲のみです。
ビデオ入力のモニタ画面ではこの制限はありません。
(4)AVIファイルのJPEG圧縮について
Video for Windows のビデオエディタ・ユーティリティで既にあるAVIファイルを
JPEG圧縮しようとする場合、RGB 5:5:5形式(Power Vision でキャプチ
ャしたもの)以外のファイル(フルカラーや8ビットパレットなど)は圧縮できません。
(5)録音再生機能について
Power Vision では8ビットモノラル、16ビットモノラル、8ビットステレオの3
つの形式の音声データを録音再生できます。16ビットステレオでの録音再生はできま
せん。また16ビットモノラルまたは8ビットステレオで44.1kHzのサンプリン
グ周波数の音声データを録音再生できません。
Windows3.1において、スワップファイルの32ビットディスクアクセスを
使用すると、アクセス時に割込みの要求/応答が非常に遅くなるため、録音再生時の音
飛びがひどくなります。したがって、Power Vision で録音再生を行う場合は、32ビ
ットディスクアクセスをしない設定にしてください。
この設定にするには、コントロールパネルの[エンハンスドモードアプレット]を起
動し、[スワップファイルの設定]ダイアログボックスをオープンします。[BIOSを経
由しないでスワップファイルを利用]チェックボックスがマークされている場合、その
マークを消します。
(6)Power Vision を使用していてWindowsが起動しない時には
Windows起動前にDOS上で Power Vision の音声入出力用割込み番号と同じ
ものを使うボードなどを用いた場合、Windowsが起動しなくなることがあります。
これは、Windowsが起動時にサウンドを鳴らそうとしたときに、割込みが重なっ
ているために正しく Power Vision を動作させることができなくなるためです。DOS
上でPower Vision の音声入出力用と同じ割込みを使用したい場合は、お手持ちのエデ
ィタなどでWindowsディレクトリにある CANOPUS.INI ファイルを編集して、割込
み番号が重ならないようにしてください。
CANOPUS.INI
[pwvwave.drv] セクション
port=$4718 .... ポートアドレス(16進数表記)
irq=5 .... 割込みレベル(10進表記)
: INT0 のときは、 3 と書く
: INT1 のときは、 5 と書く
: INT2 のときは、 6 と書く
: INT3 のときは、 9 と書く
: INT4 のときは、10 と書く
: INT5 のときは、12 と書く
: INT6 のときは、13 と書く
(7)サンプル画像ファイルの取り扱いについて
Power Vision ディスクの \JPEG ディレクトリの中の画像データの著作権、版権など
の諸権利については、写真の撮影者である伊達淳一氏が保有しています。
これらの画像データについては、個人として鑑賞する以外の目的のために、著作者に
無断で使用することはできません。
(8)制限事項
Video Viewer は、ビテオ形式の Palettized をサポートしていません。
そのため、Video Viewer を起動するときにビデオ形式が Palettized になっていると
エラーメッセージが表示されます。
その場合はエラーメッセージ確認後、オプション(O) - ビデオ形式(V) でビデオ形式
を変更のうえ、ビデオ(V) - ライブモニタ開始(L) をクリックしてウインドウサイズを
変更してください。
この作業を行なわないと、ビデオモニタを正しく行なえません。
◎Power Vision の履歴
Ver. 1.0
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First Release
Ver. 1.00a (93.10.07)
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オーディオドライバで、ディスクアクセス等の負荷が大きくなる場合などに、モノラル
録音ができなかったのを修正した。
ビデオソース・ダイアログボックスで調整値をキーボードで入力して確定した際に、調
整はされるが、改めてダイアログをオープンすると値が反映されていないという問題を
修正した。
Ver. 1.02 (93.11.29)
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Power ViewをPower Windowの ma32.drv 対応にした。
Video Capture ドライバにおいて、選択できるポートアドレスを増やした。
ビデオフレームの取り込み開始直後に信号が切断された場合でも、エラー表示を行わな
いようにした。
Video信号のデフォルトの入力チャネルをコンポジット側に変更。
Videoの入力指定チャネルに入力がなく、他のチャネルに入力がある場合、一時的に他
のチャネルの入力をキャプチャする機能(Auto Detection)をなくした。
Videoのデフォルトのデータ形式を RGB 5:5:5 にした。
Waveformドライバを使用し、メディアプレイヤーでステレオAVIを再生すると、
Rch が聴こえない点を修正した。
Video/Waveformのコンフィグレーションダイアログでのバージョン表記を変更。
Video/WaveformのコンフィグレーションダイアログでのCopyright表記を変更。
セットアップのウィンドウからバージョン表記を取り除いた。
Ver. 1.05 (94.04.28)
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同期転送をサポートする Ver. 1.04 のドライバを使用すると、1フレームの取り込みが
完了する前にキャプチャが実行され、結果として画像に不連続部分が生じる場合があるので
訂正した。
ボリューム変更ユーティリティを AUDIOPAQ と共用にし、デフォルトの初期化ファイルを
AUDIOPAQ.INI から CANOPUS.INI に変更した。AUDIOPAQ と Power Vision とでモジュー
ルが異なるバージョンでは、初期化ファイルが異なるため初期値が保存できない等の問題
が発生するので訂正した。
以上