Delphi 2.0J トライアル版へようこそ ---------------------------------- この README ファイルには、Delphi 2.0J に関する重要な情報が書かれています。 重要:  Delphi 2.0J の製品では、作成したアプリケーションは新たな契約やライセンス料 なしで配布でき、再配布モジュールが提供されます。ただし、トライアル版で 作成したアプリケーションは、再配布できません。 ---------------------------------------- 目 次 ---------------------------------------- 0. トライアル版に関する注意事項 1. 最小限のシステム構成 2. お問い合わせについて 3. トライアル版のインストール・アンインストール 4. 製品の概要 5. デモプログラム 6. リリースノート 7. Borland Pascal 7.0 との互換性 8. 16 ビット版 Delphi からの移行 ---------------------------------------- 0. トライアル版に関する注意事項 ---------------------------------------- トライアル版に含まれているプログラムは,ベータ版のものです。Delphi 自身を はじめとする各種のツール,ユーティリティは開発途上のものであり,予測のつかない 損傷を引き起こす問題が含まれている場合があります。このソフトウェアの使用に あたっては,あらかじめこの危険性についてご理解いただく必要があります。 また,オンラインヘルプの一部は英文です。 なお,製品の仕様は改良のため予告なく変更することがあります。 このバージョンでは,英語版 Delphi Desktop 2.0 をもとに日本語化したプログラ ムが含まれています。ただし、サードパーティから提供された OCX などについては 日本語化の対象になっていません(製品でも同様です)。また、扱えるデータは、 ローカルテーブルのみです。 ・インストール後,30 日間のみ使用できます。 ・1996 年 10 月 1 日以降は,使用できません。 ・作成したアプリケーションは,Delphi の開発環境の中だけで実行できます。 ・Delphi の開発途中のものを利用しているため不完全な部分があります。 ・製品では改良のため仕様を変更する可能性があります。 ・コマンドラインツール,ユーティリティ,一部のソースコード, Windows APIのオンラインヘルプは付属していません。 ・カスタマーサービス,テクニカルサポートは受け付けておりません。 ---------------------------------------- 1. 最小限のシステム構成 ---------------------------------------- Delphi 2.0 をお使いいただくためには、Windows 95 か Windows NT 3.51 または 100% 互換のオペレーティングシステム、80486 以上の CPU、12MB の RAM が必要で す。Delphi 2.0 のトライアル版をインストールするためには、最低 40MB のハード ディスクの空き領域が必要です。インストールオプションによって、インストールに 必要なディスクの空き容量は変わります。 ---------------------------------------- 2. お問い合わせについて ---------------------------------------- この製品で何らかの問題が起きた場合は、まずこのファイル、DELPHI20\HELPにある オンラインヘルプをお読みください。 トライアル版では,テクニカルサポートは受け付けておりません。なお,NIFTY-Serve の FBORLAND フォーラム,日経 MIX の borland 会議室では,Delphi の話題を扱って おります。ただし,動作不良に関して報告される際は,必ず 「トライアル版を使用している」旨をお書き添えください。また,質問には必ずしも ご回答できない場合がありますので,あらかじめご了承ください。 ------------------------------------------------ 3. トライアル版のインストール・アンインストール ------------------------------------------------ トライアル版をインストールするためには、CD-ROM の \INSTALL ディレクトリにあ ある SETUP.EXE を実行してください。 インストールに関する詳細な情報については、CD-ROM の \INSTALL ディレクトリに ある INSTALL.TXT を参照してください。 ※Delphi 2.0J のトライアル版から製品に移行する際など、以前のバージョン  が残っている場合には、必ずアンインストールを実行してから再インストールす  るようにしてください。アンインストールの方法は以下のとおりです。 ・Windows 95  「コントロールパネル」の「アプリケーションの追加と削除」を選び、ダイアログボックスに表示  されているリストから "Delphi 2.0" を選択して、[追加と削除(R)]ボタンを押し  てください。 ・Windows NT  Delphi グループに登録されている Uninst を実行してください。 ※トライアル版では、インストール前にレジストリのバックアップをとることをお勧  めします。 ・Windows 95  Regedit を起動し、メニューから [レジストリ(R)|レジストリ ファイルの書き出し(F)] を  選ぶ。 ・Windows NT  Regedt32 を起動し、メニューから [レジストリ(R)|キーの保存(V)] を選ぶ。 ---------------------------------------- 4. 製品の概要 ---------------------------------------- Delphi のビジュアルな開発環境を使用すれば、どのような開発ツールよりも速く高 速な Windows 95 や NT 用の 32 ビットアプリケーションを作成できます。Delphi は、最適化された 32 ビットのネイティブコードコンパイラを中心に構成されてい るので、Delphi のアプリケーションはインタープリタ中間コードを使うものに比べ て 15〜50 倍も高速に動作します。さらに、OLE オートメーション、OCX、マルチス レッド、Unicode、MAPI といったオペレーティングシステムのすべての機能も利用 できます。 Delphi には、Windows 95 のユーザーインターフェースを持つアプリケーションを すばやく作成するための多くの新しいコンポーネントとともにオブジェクト指向 アーキテクチャを提供しています。Delphi のコンポーネントアーキテクチャは、 容易に独自のコンポーネントを作成したり開発環境に追加する拡張性を実現してい ます。 Delphi は、Borland Database Engine を統合して、高いパフォーマンスを持ち、ス ケーラブルなデータベースアーキテクチャやデータベースアプリケーションを作成 するための高機能なコントロールをサポートします。 ---------------------------------------- 5. デモプログラム ---------------------------------------- デモプログラムのあるディレクトリの概要は、以下のとおりです。 DELPHI 2.0\DEMOS - 数多くのデモプログラムが個別のディレクトリに含まれています。 DELPHI 2.0\DEMOS\DATA - サンプルプログラムで使われるすべてのデータが含まれています。 DELPHI 2.0\DEMOS\DOC - マニュアルで使われるサンプルプロジェクトが含まれています。これらのサ ンプルが使うデータは、DELPHI 2.0\DEMOS\DATA ディレクトリにあり、SETUP が作成するデータベースエリアス DBDEMOS を使います。 DELPHI 2.0\DEMOS\DB - データベースを使うサンプルプロジェクトが含まれています。これらのサン プルが使うデータは、DELPHI 2.0\DEMOS\DATA ディレクトリにあり、SETUP が作成するデータベースエリアス DBDEMOS を使います。 ---------------------------------------- 6. リリースノート ---------------------------------------- DLL におけるグローバルなバリアントと文字列 ------------------------------------------ ランタイムライブラリは、DLL のライブラリモジュールでグローバルに宣言さ れた文字列やバリアント型の変数を正しく初期化しません。この問題を回避す るために、すべてのグローバルな文字列やバリアント型の変数をライブラリの .DPR ファイルの代わりに、ライブラリのためのユニットで宣言してください。 データベース ------------ o TDBLookupComboBox コンポーネントの ListField プロパティを単純な参照 や計算項目に設定すると、インクリメンタルサーチが例外を発生させるこ とがあります。これを避けるためには、OnKeyPress ハンドラを以下のよう に定義してください。 procedure TForm1.KeyPress(Sender: TObject; var Key: Char); begin if not (Key in [#13,#27]) then Key := #0; end; ---------------------------------------- 7. Borland Pascal 7.0 との互換性 ---------------------------------------- ※Borland Pascal 7.0 は英語版でのみ発売されたもので,日本語版は発売されてお  りません。 o オープン配列コンストラクタに Borland Pascal 7.0 スタイルのオブジェクト 変数を引数として使用することはできません。 o Delphiクラスには,Borland Pascal 7.0 の手続き Fail を使用しないでくださ い。 o ObjectWindows Library (OWL) は、Delphi 2.0 では利用できません。 ---------------------------------------- 8. 16 ビット版 Delphi からの移行 ---------------------------------------- Delphi 2.0 コンパイラがサポートする新しい機能は、呼び出し規則、文字列処理、 メモリ管理などの基礎において Delphi 1.0 と異なる仕組みを使います。Delphi 1.0 のアプリケーションを Delphi 2.0 に移行する際は、D32_NOTE.DOC を参照する ことをお勧めします。 o Delphi 2.0 の統合開発環境は、コンテキストメニューを使うようになりました。 多くの場合、フィールドや文字列プロパティのエディタ、ボタンなどはコンテ キストメニュー項目に置き換えられています。統合開発環境も、Windows 95 ス タイルの右クリックメニューを提供しています。 o Borland Database Engine を使う Delphi 2.0 の DLL は、初期化やシャットダ ウンに関する特殊な処理を必要としません。Delphi 1.0 のサンプルプロジェク ト BDEDLL のような処理は、32 ビット DLL では必要なくなりました。