----------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------- HP DeskScan II v2.2 情報 ----------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------- この説明書にはHP DeskScan II v2.2の正規の説明書が印刷された後 で行われた修正や追加の情報が収録してあります。 ここでは以下の項目について説明します。 * DeskScanの前のバージョンからのグレードアップ * DeskScan IIセットアップがCONFIG.SYSおよびSYSTEM.INI ファイルに対して加えられる変更。 * DESKSCAN.INIファイル * HPDS22.INIファイル * コンピュータからのDeskScan IIの削除。 * ColorSmartプリンタドライバのためのスキャニング * 透過原稿読み取りユニットを用いてスキャンされた画像の スケーリング * DeskScan IIとWindows/NT * DeskScan IIとOS/2 * HPSCANER.DLLの更新 * TWAINファイルのバージョンの確認 * SJIIX.SYSデバイスドライバのために確保したI/O領域のコ ントロール * Norton DesktopからのDeskScan IIのインストールの方法 ============================================================================ DeskScanの前のバージョンからのグレードアップ -------------------------------------------- DeskScan IIバージョン2.2のセットアッププログラムは、旧バージョ ンのDeskScan ソフトウェアを自動的にアップグレードします。 バージョン2.2は、HP ScanJet Plus､3c､IIc､IIcx､IIp､3pタイプのスキャ ナをサポートしております。 なおバージョン2.2はASPIおよびCAM対応のSCSIカードための HP ScanJetドライバを備えています。このドライバは HP ScanJet 3c､IIc､IIcx､IIp､3pタイプのスキャナ以外には使用できませ ん。 既にASPIまたはCAM SCSIカードをご使用のユーザは、この新しいド ライバによってインタフェース用カードスロットの使用数を1つ減ら すことができます。また､ROMの使用領域を節約することもできます。 バージョン2.2へのアップグレードを行う時、既存の DESKSCAN.INI ファイルは DESKSCAN.BAK という名前で保存されます。従来の DeskScanのバージョンで使っていたキャリブレーション済みのプリ ントパスを引き続き使用したい場合は、この DESKSCAN.BAK ファイ ルから再度読み出して使用することができます（旧いキャリブレー ションファイルの回復に関するさらに詳しい情報は、この後の 「DESKSCAN.INIファイル」の節を参照してください）。 DeskScan IIセットアップが CONFIG.SYS に加える変更 ------------------------------------------------- セットアップはこのファイルに変更を加える前にユーザに許可を求 めます。大抵の場合、セットアップに変更を任せることでうまくい きます。 　 ScanJet Plusスキャナのためにインストールを行う場合､セットアッ プは次のデバイスドライバの記述を追加します。 DEVICE=C:\DESKSCAN\SJDRIVER.SYS ScanJet IIcや、これより古いIIpのスキャナと共に出荷されたHP SCSIカード(HP P/N C1753-66500またはC1752-66500）を使っている システムにインストールする場合、セットアップは次のデバイスド ライバの記述を追加します。 DEVICE=C:\DESKSCAN\SJII.SYS ScanJet 3c、IIcx、3P、そしてこれより新しいIIpのスキャナと共に出荷 されたHP SCSIカード(HP P/N C2502-66500または C2503-66500）を 使っているシステムにインストールする場合、セットアップは次の デバイスドライバの記述を追加します。 DEVICE=C:\DESKSCAN\MINI400I.SYS DEVICE=C:\DESKSCAN\SJIIX.SYS ASPIおよびCAM対応のSCSIカード（コンピュータにインストール済み の）を使っているシステムにインストールする場合、セットアッ プは次のデバイスドライバの記述を追加します。 DEVICE=C:\DESKSCAN\SJIIX.SYS 　DeskScan II SetupがSYSTEM.INIファイルに加える変更 -------------------------------------------------- セットアップはこのファイルに変更を加える前にユーザに許可を求め ます。大抵の場合、セットアップに変更を任せることでうまくいき す。 ScanJet Plusスキャナのためにインストールを行う場合、セットアッ プはこのファイルに何の記述も追加しません。 ScanJet IIc、およびこれ以前のIIpスキャナと共に出荷されたHP SCSI カードを用いるシステムにインストールする場合は、セットアップは [386Enh]セクションに次のような記述を追加します。 EMMExclude=c800-cbff ;HP DeskScan v2.2 この行の実際の値はカード上のスイッチの設定によって決まります。 スイッチの設定によって決まる値は、スキャナドライバがロードされ る起動時に見ることができます(瞬時に消えてしまうので、注意して ください！)。 ScanJet 3c、IIcx、3p、およびそれより新しいIIpスキャナと共に出荷さ れたHP SCSIカードを使っているシステムにインストールする場合に は、セットアップは[386 Enh]セクションの終りに次の記述を追加し ます。 device=C:\DESKSCAN\WIN400I.386 device=C:\DESKSCAN\HPSCANR.386 ASPIまたはCAM対応のSCSIカード（コンピュータにインストール済み の）を使っているシステムにインストールする場合、セットアップは ファイルに何の記述も追加しません。 注意：セットアップはこのSYSTEM.INIファイルを調べて、新しいイン ストレーションに対して有効ではない、古いHP DeskScanのバ ージョンの修正があるかどうかをチェックします。例えば、HP ScanJet Plusスキャナまたはそれより以前のHP SCSIカードを インストールする場合、WIN400I.386およびHPSCANR.386の記述 を削除します。 DESKSCAN.INIファイル ------------------- これはDeskScan IIの初期化用のファイルです。このファイルには DeskScanのデフォルト設定、およびプログラムを実行する際に DeskScanに施したすべてのカスタマイズ情報が保存されます。 このファイルはDESKSCANディレクトリ（またはこの名前に限らず、 DeskScan IIをインストールしたディレクトリ）内におかれていなけ ればなりません。 このファイルの修正は、DeskScan以外のプログラムではできないよう になっています。しかし、DeskScanの前のバージョンで、使用プリン タやアプリケーションに合わせてカスタムキャリブレーションを作成 している場合は、それらを新しいDESKSCAN.INIファイルへコピーする ことができます。 そのためには、通常のテキストエディタで旧バージョンの DESKSCAN.BAKファイルと、新バージョンのDESKSCAN.INIファイルを オープンします。次に.BAKファイル内の [Calibrations] セクション のすべての記述を .INIファイル内の [Calibrations] セクションに コピーします。[Calibrations] 記述の後ろに空白行を残さないでく ださい。 旧バージョンの上にDeskScan IIの新バージョンをインストールした 場合、すべての キャリブレーションファイルを利用できます。 DeskScan IIを新しいディレクトリにインストールした場合には、旧 ディレクトリから[Calibrations]セクションで呼び出されていたファ イルはすべて新ディレクトリにコピーしなければなりません。 HPDS22.INIファイル ------------------ このファイルはWINDOWSのディレクトリの中に置かれています。この ファイルは HP DeskScan II TWAINのデータソースがメインの DeskScan IIプログラムファイルを容易に見つけ出せるように使用さ れます。このファイルにはDeskScanIIをインストールしたディレクト リ名が入っています。 何らかの理由でこのファイルが壊れた場合(DeskScan IIはこのことを エラーメッセージで知らせます)、DESKSCANディレクトリ内にあるオリ ジナルノファイルをWINDOWSのディレクトリにコピーしてください。 DESKSCANディレクトリ名（またはDeskScan IIをインストールしたディ レクトリの名前）を変える場合は、TWAINを通してDeskScan IIを実行 させる前に、DeskScan IIプログラムマネージャグループ内のアイコ ンをダブルクリックしてDeskScan IIを起動してください。DeskScan IIはHPDS22.INIファイルの中のパスを更新することができます。 コンピュータからのDeskScan IIの削除 ----------------------------------- セットアッププログラムによって加えられた変更のすべての情報と、 それらを削除する方法を知るためには、DESKSCANディレクトリ内の UNINSTAL.TXTファイルをお読みください。 ColorSmartプリンタドライバのためのスキャニング ---------------------------------------------- 　DeskScan IIには、ColorSmartプリンタドライバを用いてカラープリ ンタでプリントする際に、最良のカラーを得るための特別なキャリブ レーションファイルが付属してます。カスタムプリントパスダイアロ グボックスのプリンタキャリブレーションの中からこのキャリブレー ションファイルを選択してください。 最良のカラーの再現のためには、使用するプリンタに固有のカスタム プリントパスを作成し、プリンタキャリブレーションボックスの "ColorSmart"を選択してください。 使用するプリンタの解像度が300dpiの場合、「描画およびハーフトー ン」のテキストボックスには「300」を、「写真」のテキストボックス には「100」を入力することをお薦めします。 また、使用するプリンタの解像度が600dpiの場合、「描画およびハー フトーン」のテキストボックスには「600」を、「写真」のテキスト ボックスにには「150」を入力することをお薦めします。ダイアログ から抜け出る前にカスタムプリントパスに名前をつけ、新しいプリン トパスとして追加することを忘れないでください。 使用プリンタのためのカスタムプリントパスを、DeskScan IIのフロ ントパネル上の「パス」ボックスから選択可能にする方法については DeskScan IIユーザーズガイドの第２章を参照してください。 透過原稿読み取りユニットを用いてスキャンされた画像のスケーリング ---------------------------------------------------------------- HP ScanJet 3cスキャナは透過原稿読み取りユニット (3c /T) か らのスキャニングをサポートしています。 画像のスケーリングを行う際に、CCDスキャナに一般的に存在する小 さな欠陥が目立つようになることがあります。 この問題が起きた時には、まず画像を50､100､150､200､300､400､600､ 800dpiのいずれかでスキャンした後、その画像を Aldus PhotoStyler や Adobe PhotoShopのような画像編集プログラムにより「再サンプリ ング」を行い、望ましい解像度に変換してください。 これによってCCDの欠陥に起因する画像の汚れや傷を取り除くことが できます。 DeskScan IIとWindows/NT ----------------------- DeskScan IIバージョン2.2は現在Windows/NTをサポートしていません。 しかし、DeskScan IIをWindows/NT のシステムで実行させてみた い場合は DeskScan IIのディスクにあるREADME.NTファイルを参照し てください。 MS Windows/NTのサポートに関する最新の情報については､HPの自動サ ポートアクセスプログラム（米国 1-208-344-4809）にお問い合わせ ください。 DeskScan IIとOS/2 ----------------- DeskScan IIバージョン2.2は現在OS/2をサポートしていません。 OS/2のサポートに関する最新の情報については、HPの自動サポート アクセスプログラム（米国 1-208-344-4809）にお問い合わせくだ さい。 HPSCANER.DLLの更新 ------------------ アプリケーションからTWAINを通じてスキャンを行う時、次のメッセ ージが表示されることがあります。 " DeskScan IIを起動できません。 古いバージョンの'HPSCANER.DLL'ファイルが他のアプリケーショ ンで使われています。 この問題の解決法についてはREADME.TXTファイルを参照してくだ さい。" このメッセージが表示された場合、DeskScan II を呼び出している アプリケーションで"HPSCANER.DLL"という名前の古いバージョンの ファイルが使われています。DeskScan IIと使用するのに適切なバー ジョンのファイルがDESKSCANディレクトリにあります。DeskScan II を正しく使うためには、他のアプリケーションの古いファイルを更新 しなければなりません。 他のアプリケーションのファイルを更新を行うには、まずDeskScan II とアプリケーションの両方を閉じます(安全のためにオープンされて いるアプリケーションをすべて閉じると良いでしょう)。次にアプリ ケーションのディレクトリの中を覗いて"HPSCANER.DLL"という名前の ファイルを探してください。そしてDESKSCANディレクトリからアプリ ケーションのディレクトリへ、このファイルをコピーします。最後に、 アプリケーションを再スタートさせ、"アクワイヤ...."を試みてくだ さい(つまり、DeskScan IIをTWAINを通じて実行させます)。 TWAINファイルのバージョンの確認 --------------------------------------- DeskScan IIを正しく動作させるためには、DeskScan TWAINの古いデー タソースファイルがDeskScan IIを起動させようとしないようにしてく ださい。 そのためには古いTWAINデータソースファイルをシステムから削除し てしまうか、安全な場所に移動するのが最善の方法です。 古いバージョンのファイルの削除は、WINDOWS\TWAINというディレク トリから HPDSII.DSというファイルを消去することによって行うこと ができます。 古いバージョンのファイルを安全な場所に移動するには、まずWINDOWS のディレクトリにTWAINOLDという名前のディレクトリを作成してくだ さい。次に、WINDOWS\TWAINというディレクトリからHPDSII.DSという ファイルをWINDOWS\TWAINOLDというディレクトリへコピーしてくださ い。最後にWINDOWS\TWAINディレクトリからそのHPDSII.DSを削除しま す。 SJIIX.SYSデバイスドライバのために確保されている I/O領域のコントロール ----------------------------------------------- HP ScanJet 3c、IIcx、IIp、およびそれより新しい3pスキャナは、 HP ScanJet IIcやそれ以前の旧IIpスキャナが使っているものとは異 なる新しいSCSIインタフェースカードを使用しています。この新しい カード（HP P/N C1752-66500 [ISA] または C1753-66500 [MCA]）は、 別のアダプタカードがシステムに装着された時に、自動的に自己再設 定を行うようになっています。3cカードはデータ転送のために以下 のI/O領域のひとつを使用します。 280 330 290 340 300 348 310 350 I/O領域としてMINI400I.SYSの使用を選択したければ、CONFIG.SYS ファイルの DEVICE=C:\DESKSCAN\MINI400I.SYS という記述を DEVICE=C:\DESKSCAN\MINI400I.SYS /SETADDR= というように変更してください 。ここで、 には上記の I/O領域のひとつが入ります。 ほとんどのユーザはこの変更を行いたくはないでしょう。この変更は、 3cSCSカードが同じシステムの中の他のアダプタと干渉していると 判断される場合にのみ必要です。 Norton DesktopからのDeskScan IIのインストールの方法 --------------------------------------------------- MS WindowsのシェルとしてNorton Desktopを使用している場合は、デ フォルトのディレクトリ C:\DESKSCANにDeskScan IIをインストール できます。このデフォルトディレクトリにインストールするのであれ ば、この節の残りの部分を読む必要はありません。 別のディレクトリにインストールする場合、DeskScan II Setupと Norton Desktopの間に互換性の問題が生じます。デフォルト以外の ディレクトリにインストールするには、DeskScan IIをインストール する前に、まずシェルをPROGMAN.EXEに変更する必要があります。 シェルの変更の方法: - Windows から NOTEPAD.EXE を起動しSYSTEM.INIファイル （\WINDOWSディレクトリにあります）を開きます。 - [boot]セクションの中から次のような記述を探します。 shell=ndw.exe - この行をコピーして、２行のうちの一方の先頭に ";" (セミコ ロン) を挿入します。 - ２番目の行を次のように修正します。 shell=progman.exe - ファイルを保存し、NOTEPADをクローズしてWindowsを再起動し てください。 DeskScan IIのインストールが終わったら、次の手順にしたがって Norton Desktopをシェルに戻すことができます。 - Windows から NOTEPAD.EXE を起動し、SYSTEM.INIファイル （\WINDOWSディレクトリにあります）を開きます。 - [boot]セクションの中から"shell=ndw.exe"と";" セミコロン を含む行を探し出して、セミコロンを消去します。 - 上記のプロセスでコピーした"shell=progman.exe"を含む行を 見つけ出してその行を削除します。 - ファイルを保存し、メモ帳を閉じてWindowsを再起動してくだ さい。 >>> END OF FILE <<<