96/02/06                                Ver.3.04 『Power Driver T64V』をご使用になる皆様へ                             カノープス株式会社  この度は、カノープスのWindowsディスプレイドライバ『Power Driver T64V』をお買い上げいただき、ありがとうございました。このREADME.TXTには、Power Driverに関してマニュアルに記載されていない事項について述べられています。今後 Power Driverが改訂された場合には是非このREADME.TXTをご覧ください。 (1)Power Driver T64Vディスク構成 セットアップディスク ボリュームラベルは PWDRVT64VEP README.TXT このファイルです SETUP.EXE セットアップユーティリティ SETUP.PRM セットアップユーティリティスクリプトファイル PWTYPE.EXE ボードタイプ判定プログラム(*) PWA.EXE 表示位置調整ユーティリティ(*、独立使用可能) EXPAND.EXE 圧縮ファイル解凍プログラム(*) PWPRM2.EXE *.INIファイル更新プログラム(*) PWMEDIA.EXE Windowsメディア識別プログラム(*) PWDISP.EX_ 解像度変更ユーティリティ AVIC.EX_ Movie Mapperユーティリティ PWDPRM.EXE ディスプレイ機種別パラメータセットプログラム(*) PWGROUP.EXE グループファイル作成プログラム(*) SETKB.EXE キーバッファ設定プログラム(*) PATCH.EXE ファイルパッチユーティリティ PWDEL.EXE Power Driverファイル削除プログラム(*、独立使用可能) PW801928.INI ディスプレイドライバ設定値ファイル DISPLAY.T_ ディスプレイ機種別パラメータ PWTVDCI.DL_ ハードウェアDCI用DLL PWTVTOOL.DL_ ハードウェアDCI用DLL MA08.$$_ 256色表示用ディスプレイドライバ MA08.DL_ 256色表示用ディスプレイドライバDCI用DLL MA15.$$_ 32K色表示用ディスプレイドライバ MA15.DL_ 32K色表示用ディスプレイドライバDCI用DLL MA16.$$_ 64K色表示用ディスプレイドライバ MA16.DL_ 64K色表示用ディスプレイドライバDCI用DLL MA32.$$_ 16M色表示用ディスプレイドライバ MA32.DL_ 16M色表示用ディスプレイドライバDCI用DLL MADRV.$$_ ディスプレイドライバ共通リソース部 PWMKDRV.EXE ディスプレイドライバリソース結合プログラム(*) MADRV.DAT ディスプレイドライバリソース結合情報ファイル MAVGA.3G_ Power Driver用386グラバファイル VDDMA.38_ Power Driver用VDDファイル VDDD.CA_ Power Driver用VDDファイル (*のついたプログラムはSETUP.EXEが使用します) (2)ディスプレイ機種ごとの表示位置調整値について  SETUP コマンドおよび PWSET コマンドでは、使用するディスプレイの機種を選択するだけで同期周波数が適切な値に設定されます。この適切な値はディスプレイ側の工場出荷時の設定をもとに決定されていますので、必ずしも常に最も高い同期周波数が選択されるとは限りません。たとえば640×480ドットの場合、『水平37.9kHz 垂直72Hz』の方が『水平31.5kHz 垂直60Hz』よりも同期周波数が高く、ちらつきのない表示が期待できますが、高さ方向だけ極端に小さくなりすぎて正方形が正方形として表示されない場合などは、あえて後者の方が選択されるようになっています。この同期周波数の選択や表示位置は SETUP コマンドおよび PWSET コマンドで使用するディスプレイの機種を選択した後、PWA コマンドを使用して設定や調整を行なうことで変更することができます。 (3)Dashboardをシェルとして使用する際のご注意  Dashboardをシェルとして使用しているときに、PWSETコマンドで32K色と64K色を相互に切り替えると、アイコンの色が変更されないため、不正な色で表示されます。32K色と64K色を相互に切り替える場合は、いったん256色などに切り替えた後に行なってください。 (4)MA32.DRV使用時の印刷について  Power Windowがフルカラー(1677万色)表示用のディスプレドライバ「MA32.DRV」使用時には、データフォーマットが32ビットに対応していないアプリケーションで印刷を行うことができません。印刷が必要な場合には、色数を変更してください。 (5)画面表示位置調整を行う際のご注意  表示位置調整機能を使用して極端に表示位置を移動させた場合、Windowsを起動すると画面全体が暗くなることがあります。表示位置を変更するために出力する信号を変化させているため、極端に移動を行うとディスプレイが表示できなくなり、発生する現象です。通常白い画面よりも黒い画面が表示されやすいため、位置調整で表示できても、実際にWindowsを起動すると表示できなくなることがあります。  また、セットアップのディスプレイ選択画面で選択できる各ディスプレイでも、ディスプレイの個体差によって設定されている表示位置でこの現象が起きる可能性があります。 この場合Windowsを起動し、Power Steeringの表示位置調整機能を使用して正常に表示できる位置まで移動して下さい。表示位置がずれる場合にはディスプレイ側で表示位置調整を行って下さい。 (6)同期周波数について  PWA.EXE などで表示される水平・垂直同期周波数と実際に出力する水平・垂直同期周波数の間には、若干の誤差が生じる場合があります。御了承ください。 (7)DCIサポート  DCI(Display Control Interface)をサポートすることでAVIファイルのプレイバックをさらに高速化することができました。特に2倍に拡大した場合、等倍以外の拡大・縮小表示のプレイバックが高速化されました。DCIを利用するにはVideo for Windows のバージョン1.1d以降をお使いください。色数や表示倍率の組合せによって高速化できない場合があります。  DCIをサポートすることで256色モードの場合、拡大表示するとディザが目立つ場合があります。また3万色モード以上の色数の場合に Cinepak、Video 1 を非常に大きく(1024×768など)拡大表示した場合、画像の再生は高速に行なわれますが音声の再生が途切れる場合があります。 (8)DCI最適化ユーティリティー「Movie Mapper」(AVIC.EXE)について  「Movie Mapper」はAVIファイルの再生状況に応じてより高速な表示を行なうための設定ユーティリティーです。  「Movie Mapper」を起動後、AVIファイルを再生するデバイスを選択してください。Power Movie などAVIを再生できる他のデバイスがない場合は Power Window のみリストされます。  次に表示サイズによる最適化を行ないます。AVIの等倍表示、2倍表示のみ高速に表示したい場合は「等倍、2倍表示で最適化する。」をマークしてください。等倍、2倍のサイズのみ高速化されます。ここをマークしない場合は全ての表示サイズで高速化されますが等倍、2倍表示はマークした場合より遅くなります。 ◎Power Driver T64Vの履歴 ------------------ Ver.2.58: 95/10/31 ------------------ ドライバの最初のリリース ------------------ Ver.3.04: 96/02/06 ------------------ (1) 16ドットフォント時のリソースをVGAに、20ドットフォント時のリソースをXGAにそれぞれ合わせた。 (2) 以下の不具合の修正 スキャンワクチン for Windows を起動すると画面表示が不正になり、カーソルパターンも変更されない。 モノクロ印刷等で、テキストの中にゴミが混ざることがある。 ライン表示で座標に大きな値を設定したときに一般保護違反になることがある。 PC DOS のとき、DOSフルスクリーンから Windows 画面に切り替えるとハングアップすることがある。 Coreldraw! の CorelShow! で、アニメーション再生時にハングアップする。 花子で、大きなキャンバスサイズを指定すると Windows が終了し DOSプロンプト に戻ってしまう。 RLE のエンコード時に、画像の左端にゴミが混ざることがある。 以上