95.10. 3                                    Ver.1.30 『Power Window 9100/9130C』をご使用になる皆様へ                               カノープス株式会社  この度は、カノープスの Windows アクセラレータ搭載高解像度ディスプレイボード『Power Window 9100/9130C』をお買い上げいただき、ありがとうございました。この README.TXT には、Power Window のマニュアルに記載されていない事項について述べられています。 (1)Power Window 9100/9130C のディスク構成 セットアップディスク ボリュームラベルは PW9100/PW9130C README TXT このファイルです SETUP EXE セットアップユーティリティ SETUP PRM セットアップユーティリディスクリプトファイル PWUNINST EX_ アンインストーラ PWREMOVE EXE ファイル削除ユーティリティ PW9108 DR_ 256色用ディスプレイドライバ PW9115 DR_ 32K色用ディスプレイドライバ PW9116 DR_ 64K色用ディスプレイドライバ PW9124 DR_ 1600万色(24ビット)用ディスプレイドライバ PW9132 DR_ 1600万色(32ビット)用ディスプレイドライバ PWLIB08 DL_ 256色用ディスプレイサポートライブラリ PWLIB15 DL_ 32K色用ディスプレイサポートライブラリ PWLIB16 DL_ 64K色用ディスプレイサポートライブラリ PWLIB24 DL_ 1600万色(24ビット)用ディスプレイサポートライブラリ PWLIB32 DL_ 1600万色(32ビット)用ディスプレイサポートライブラリ VDDPW91 38_ Power Window 用VDDファイル VGAPW91 3G_ Power Window 用386グラバファイル PWCTRL EX_ Power Controller PWCTRL IN_ Power Controller パラメータファイル PWADJ EX_ Power Adjustment PWCURSOR EX_ Power Cursor PWCURI EX_ Power Cursor 起動ファイル PWUTLS HL_ Power Controller/Adjustment/Cursor ヘルプ PWMAP EX_ Power Map PWMAP HL_ Power Map ヘルプ PWPALET EX_ Power Palette PWPALETI EX_ Power Palette 起動ファイル PWPALET IN_ Power Palette パラメータファイル PWPALET HL_ Power Palette ヘルプ PWTEST DL_ Power ユーティリティー用DLL DAIKON CUR 以下 Power Cursor 用カーソルファイル DANGAN1 CUR DANGAN2 CUR DANGAN3 CUR HEART CUR HONE CUR MOUSE CUR CHUSYA CUR HUSKY CUR AVIC EX_ DCI最適化ユーティリティー 以下 Power Window 9130C のみ添付 PWVVIEW EX_ ビデオビューア PWVVIEW HL_ ビデオビューア ヘルプ PWDIALOG DL_ ビデオビューア用ダイアログライブラリ PW91CAP DR_ ビデオキャプチャードライバ PW91TUN EX_ TVチューナー PW91TUN DL_ TVチューナーライブラリ PWJPEG DR_ JPEGドライバ MCIMPEG DR_ MPEGドライバ MPEG_SIF DL_ MPEGドライバ用ライブラリ MSNDMP2 DL_ MPEGドライバ用ライブラリ OEMSETUP INF JPEG・MPEG・ビデオキャプチャードライバ用INFファイル (2)Dashboard をシェルとして使用する際のご注意  Dashboard をシェルとして使用しているときに、32K色と64K色を相互に切り替えると、アイコンの色が変更されないため、不正な色で表示されます。32K色と64K色を相互に切り替える場合は、いったん256色などに切り替えた後に行なってください。プログラムマネージャをシェルとして使用している場合は上記現象は起こりません。 (3)32ビットフルカラーモード使用時の印刷について  Power Window が32ビットのフルカラー(1677万色)表示用のディスプレドライバを使用している場合、データフォーマットが32ビットに対応していないアプリケーションで印刷を行うことができません。印刷が必要な場合には、色数を変更してください。 (4)Power Window 用ユーティリティのヘルプについて  Power Controller、Power Adjustment、Power Cursor、Power Map、Power Palette 等のヘルプは日本語のメッセージのみ用意しています。日本語対応の Windows 以外では正常に表示されません。 (5)パワーコントローラの機能追加について  パワーコントローラにマニュアルには記述がない「元のドライバに戻す」機能が追加されています。インストーラはインストール時の環境を設定値ファイルに保存するので元の環境(元のVGAドライバなど)に戻したい場合は「元に戻す」を実行してください。 (6)アンイストーラについて  マニュアルには記述がないアンイストールの機能が追加されています。(5)の機能を使って元のドライバにした後(Power Window のドライバ実行中にこのコマンドは実行できません)、アンインストーラを起動してください。インストール時にコピーされたファイルや作成されたグループを削除し、ディスク容量を解放します。再び Power Window を使用する場合は、もう一度インストールを実行してください。 (7)DOS/V機でDOSの画面のスクロールがずれる場合 CONFIG.SYS にある DISP.SYS または JDISP.SYS の引数で /HS=LC が付いている場合、MS-DOS の日本語モードでスクロールがずれる場合があります。/HS=LC は PowerWindow 9100 では使いませんので削除してください。 (8)DCIサポート  DCI(Display Control Interface)をサポートすることでAVIファイルのプレイバックをさらに高速化することができました。DCIを利用するには必ず添付のVideo for Windows のバージョン1.1dを合わせてインストールしてください。Windowsディレクトリの CANOPUS.INI のセクション[PowerWindow]に dci=0 を追加することでDCIの使用を中止することができます。  DCIとDCI最適化ユーティリティー「ムービーマッパー」(AVIC.EXE)についてはソフトウェアDCIとハードウェアDCIで変わってきます。以下を参考にしてください。 ソフトウェアDCIの説明(Power Window 9100 の場合)  VideoPowerのようなハードウェアビデオエンジンがない場合9100のディスプレイドライバはソフトウェアでDCIコマンドを実行し、ビデオプレイバックを高速化します。特に2倍に拡大した場合、等倍以外の拡大・縮小表示のプレイバックが高速化されます。Indeo, Cinepak は全ての色数、表示倍率で高速化されていますが、それ以外の形式は色数や表示倍率の組合せによって高速化できない場合があります。  DCIをサポートすることで256色モードの場合、拡大表示するとディザが目立つ場合があります。また3万色モード以上の色数の場合に Cinepak、Video 1 を非常に大きく(1024×768など)拡大表示した場合、画像の再生は高速に行なわれますが音声の再生が途切れる場合があります。  マニュアルには記述がないDCI最適化ユーティリティー「ムービーマッパー」をAVIファイルの再生状況に応じて設定することでより高速な表示を行なうことができます。「ムービーマッパー」を起動後、AVIファイルを再生するデバイスを選択してください。Power Movie などAVIを再生できる他のデバイスがない場合は Power Window のみリストされます。  次に表示サイズによる最適化を行ないます。AVIの等倍表示、2倍表示のみ高速に表示したい場合は「等倍、2倍表示で最適化する。」をマークしてください。等倍、2倍のサイズのみ高速化されます。ここをマークしない場合は全ての表示サイズで高速化されますが等倍、2倍表示はマークした場合より遅くなるケースがあります。どの場合が最も高速に表示できるかは表示サイズ、コーデックの形式、バージョンなどの組み合わせで変わってきます。また一部コーデックのあるバージョンでは表示が正しくできない場合があります。  ハードウェアDCIの説明(Power Window 9130C の場合)  Power Window 9130C はビデオエンジン(WEITEK VideoPower)が搭載されています。ビデオエンジンはDCIの主な処理内容である色空間変換、ビデオ画像の拡大、縮小さらにその際のスムーシングまでもハードウェアで行なうため、CPUに負荷をかけずにフルモーションビデオプレイバックが実現できます。またキャプチャのハードウェアも持っていますので、TVやビデオのオーバーレイ表示時もCPUにほとんど負荷をかけません。  ハードウェアDCIは3万色以上の色数の場合に動作可能で、Windowsディレクトリの CANOPUS.INI のセクション[PowerWindow]に vcp=0 を追加することでビデオエンジンの使用を中止し、ソフトウェアDCIを使用することができます。  「ムービーマッパー」の「等倍、2倍表示で最適化する。」はマークしないでください。 (9)Video Viewerについて (Power Window 9130C の場合のみ)  静止画の作成においてJPEG形式での静止画保存以外に、マニュアルには記述されていない機能としてビットマップ形式での保存があります。メニューバーの[ファイル]項目の静止画ファイルの設定でファイル名の拡張子を(.BMP)にして、静止画の作成を行うとビットマップファイルが作られます。作成の際の色数は、ビデオ出力形式で指定したフォーマットによります。また、キャプチャーファイルの再生時での静止画ファイルの作成では、キャプチャーファイルのコーデック形式により色数は決定されます。 (10)Power Window 9100 ドライバの履歴 ------------------ Ver.1.00: 94/10/17 ------------------ ○ドライバの最初のリリース ------------------ Ver.1.11: 95/03/20 ------------------ ○DCIのサポートでAVIのプレイバックが10〜100%(倍速)高速化された。 ○以下の不具合を修正  ネットワークインストールされたWindowsに正しくインストールできない。  デバッグカーネル(VisualC/C++に付属)のWindowsで起動時にハングアップする。 ------------------ Ver.1.12: 95/ 4/ 3 ------------------ ○ AutoCAD のBMPファイル書き出し命令時の暴走を回避 ------------------ Ver.1.13: 95/ 4/20 ------------------ ○ Super KID for Windows ファイル選択時のUAE発生のバグを回避 ------------------ Ver.1.20: 95/ 6/ 1 ------------------ ○ ディスプレイドライバサポートライブラリの名前が変更された。 ○ 9130Cの場合256色表示時の描画スピードが少し改善された。 ------------------ Ver.1.30: 95/10/ 3 ------------------ ○ ハードウェアDCIドライバ PW9130.DLL がディスプレイドライバに組み込まれ削除された。 ○ Power Window 9130c で Windows 終了時に DOS 画面に戻る前に特定の機種でハングアップする現象が回避された。 ○ 円弧(Arc)描画のクリッピング機能におけるバグを修正。 ○ PCI.EXE (PCI のバージョンを表示するプログラム(MS-DOS用))は添付されなくなった。 どうしてもPCIのバージョンを知りたい方は以下を参考にしてください。 mov ax,0b101h int 1ah cmp edx,20494350h jne error ; ここで ; bh: メジャーバージョン ; bl: マイナーバージョン