━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「Make Radio Drama」      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ プログラム名:MRD.BAS        LTEST.BAS        DRAMA.SND 対応機種 :FM TOWNS        要:メモリ2Mバイト 作者 :城所 仁 ● 口 上  女B,この罪な人物が一体どれだけのプログラマの道を誤らせたことだろう。 TOWNSユーザの心の安らぎ,秘かな楽しみ,プログラマーズ(必須)アイテ ム。それが女Bなのだ・・・・・・。  プログラムの内容は最大10秒間のPCMデータをつなぎ合わせて,30秒の PCMデータに構成するものです。一種のPCMエディタと呼べるでしょう。元 になるPCMデータは最大14個まで,5段階のボリューム調整が可能です,そ のためオーバフローさせずにミキシングすることが可能です。それでどのような ものができるかなんですが,たとえば,F−BASIC386を立ち上げて,本 CD−ROM収録されているはずの”LTEST.BAS”を走らせ,ファイル ネームとして”DRAMA.SND”を入力してみてください。もうおわかりで すね。 ●使い方  まず”MRD.BAS”を実行してください。  画面が描き上がったところで,マウスで画面下半分のデータフィールド内の数 字を左クリックしてください。そうするとトラックメッセージが表示されますの で,ファイル名を入力してください。このとき拡張子は”SND”でなければな りませんが,省略すれば自動的に付加されます。ファイル名が入力されますと, ファイル名が表示され,カラーバーにデータの長さが表示されます。カラーバー の大きさは10秒分しかありません。10秒以上のデータは指定しないで下さい。  このようにして編集を行うデータにカラーバーを対応させる作業を行ったなら, 次にカラーバーをクリックしてください。トラックメッセージにカラーバーが表 示され,パターン設定モードに入ります。この状態でサウンドパターンフィール ドをクリックすると,そこがその色で対応されたPCMデータの開始点になりま す。フィールドの上側をクリックすればそれだけボリュームが大きくなり,下側 なら小さくなりますが,ボリュームの設定は 1/2倍 1/4倍 1/8倍 1/16倍 1/32倍の5段階しかありませんから,それらの値に適合するよ うに自動的に設定されてしまいます。次に開始点より右側をクリックしてくださ い。ここが終了点になります。ただ,このときの長さがPCMデータより長い場 合は,PCMデータの長さで打ち切られ,パターン設定モードから抜けます。そ うでなければその点を開始点として設定モードが継続されます。また右クリック をすれば設定モードから抜けられます。このとき,すでにパターンが設定された 場所にも別の色でパターンを設定することで,ミキシングを行うことができます が,ミキシングレベルは画面上の高さではなく,色が表示された面積で決まりま すので注意してください。  パターンの削除は,目盛りの下のスティタスバーをクリックすることで行いま す。  このときスティタスバーが青で表示されている場所を指定しますと,できあが ったPCMデータも削除しなければなりませんので,少し時間がかかることにな ります。 このようにしてパターンを設定したら,右上のコマンドボックス内の makeをクリックして下さい。そうするとパターンとPCMデータを一致させ るための計算が始まります。800Kバイト以上ものデータを扱うのですからか なり時間がかかります。スティタスバーは計算の状態を表します。これが白色の ときは計算が行われていないことを表し,PCMデータとサウンドパターンが一 致していません。青色になれば計算終了ですが,ミキシングなどで再計算が必要 な時は赤色で表示されます。スティタスバーが全部青色に代わり,makeの色 がもとに戻ると終了です。それまで辛抱強く待っていいてください。計算が終わ ったら,コマンドボックス内のplayをクリックすればできあがった”Rad io Drama”を聴くことができます。  コマンドボックス内のrecordはPCMレコードングのためのものです。 10秒間の録音を行い,ファイルにセーブします。PCMsaveはできあがっ たPCMデータをセーブするもので,HardCopyはエディットパターンの (つまり画面の)ハードコピーです。 ●私のいいわけ 現時点でのF−BASIC386はファイルアクセス中にエラーが起きると正 常なエラーハンドリングが行われず,ハングハップすることがあります。ファイ ル名の指定やディスクの残存容量(PCMデータのセーブは膨大な容量を必要と します)などは充分気をつけてください。  これはF-BASIC386V1.1L10を対象に作成したためです。 L21以降をタ−ゲットに 作りなおせば,こうしたことは解消できるし,また処理速度もかなり向上すること はわかってはいるのですが, 本業が忙しいため手をつけていません。 それほど難 しいプログラムではありませんので, 適宜改造してみてください。 ● 著作権・再配布について このプログラムの著作権は作者が保持しておりますが,著作権法の定める「個人的 な利用」の範疇であれば自由に利用してくださってけっこうです。また,転載・配布 についても事前の許諾なしに自由に行ってくださってかまいません。ただし配布時に, 1. 「城所仁」がプログラミングしたものであること 2. Oh!FM'89年7月号に掲載されたものであること 3. 作者の自由転載許可に基づいて転載・配布したものであること の旨を,説明用のテキストに明記してください。