CakewalkでのSMF読み込み時の問題回避法



有名ですが、SMF(拡張子".mid"のファイル)をCakewalkで読み込んだとき ボリューム、パン、パッチ、エクスクルーシブなどのセットアップ情報を、 Cakewalk側のセットアップ情報に勝手に置き換えられてしまうという問題です。
例えば、もう一度そのファイルを上書き保存するとCakewalk側のセットアップ情報を使うため、 同一タイミングでデータが送られるなどの問題が生じます。

そこで元のSMFの順序どおりにCakewalk内でも再現したいので、その方法を2通り紹介します。

データの先頭にダミー・ノートを置く方法
GSAEの"オプション"→"その他"で"SMF書き込み時、先頭にダミー・ノートを置く"を有効にしておけばGSAEで作ったSMFではこの問題は起こらなくなります。

Cakewalkの初期化ファイル(Ttsseq.ini)の設定を変更する方法
これを使うとダミー・ノートの入ってない普通のSMFを含め全てのSMFでこの問題が回避できます。 ただし、バックアップをとるなりして自らの責任において実行するようにしてください。

Cakewalk Home Studio 6.0を使っている方はマニュアル(Cakewalk Home Studio リファレンス・マニュアル)の321ページに詳しく書いてあります。まず一度は目を通しておいてください。
  1. Cakewalkを終了します。
  2. Cakewalkをインストールしたディレクトリ(デフォルトでは"C:\Program Files\Cakewalk Home Studio")にある"Ttsseq.ini"というファイルをダブルクリックして開いてください。(メモ帳が起動)
  3. 次に"[Options]"セクションの中に"GeneralMidiSMFs=0"というのを書き込んで上書き保存し、Cakewalkを起動すればOKです。なんか適当なSMFを読み込んでチェックしてみてください。
"[Options]"セクションが無い場合は"Ttsseq.ini"ファイルの中身の最後にこのセクションを追加して、その下に"GeneralMidiSMFs=0"を書き込んでください。 下に設定例の写真をおいておきます。

ttsseq.iniの設定変更例

SMFで32パート独立に使いたい場合
"[Options]"セクションに"UseCableMetaEvents=1"を追加すると、 SMFに保存するときポート情報も一緒に保存されるようになります。
この事もCakewalk Home Studio 6.0のマニュアルに載っているかなと思っていたのですが、載ってないですね。(^^; Cakewalk 8.0のテクニカルガイドの113ページには載っています。

RPN, NRPNのCakewalk的入力手法をやめたい場合
"[Options]"セクションに"TranslateRPN=0"を追加すると、 Cakewalk的なRPN, NRPN入力手法を使わずにCakewalkでも他のシーケンサと同じようにMSB, LSB, 6-Data EntryのコントロールチェンジでRPN, NRPNを入力できるようになります。 この方法を使うとCakewalkならではの問題点が解消されます。 OMaKe : OMaKeに詳しい事を書いておきます。

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