/* * Anex86: PC-X86 Emulator * Copyright(C) 1998-2000 A.N. * anex86.exe: v2.17.2.523 */  このファイルではエミュレータについて説明します。 不明な点はホームページも参照してみてください。 [起動と終了の方法]   起動  (1). anex86.exe をダブルクリックします。         "Anex86 Setting"ウインドウが開きます。       (2).必要に応じて FDD1,FDD2,HDD1,HDD2 の設定を変更します。       (3).[Start]ボタンを押します。       終了  (1)."Anex86 Setting"ウインドウ右上の[X]を押します。 [起動オプション] -c 設定名を指定します。   例: anex86 -cxxx   設定は HKEY_CURRENT_USER\Software\A.N.\config\xxx に保存されます。   設定名は8文字以下、英数字のみです。   何も指定しない場合は直前に使用した設定を引き継ぎます。   初期状態は anex86 -cdefault と同じです。 [動作環境]   日本語 Windows98/95    Pentium MMX 150MHz + 256KB PB 2nd cache + 32MB main memory   以上のマシンを推奨します。 [性能について]   不明です。試してみてください。 [ウインドウについて]   DirectX が使える場合、フルスクリーンとマウスキャプチャーが使用可能  です。これらを使用するためには "Window"タブで DirectX 関係の設定を  チェックしてから [Start] する必要があります。エミュレータの動作中は  設定は反映されません。   以下のショートカットが使えます。     [Alt]+[Space] "Setting"ウインドウの表示     [Alt]+[Return] フルスクリーンの切り替え     [Alt]+[Back]   マウスキャプチャーモードの切り替え   Windows 標準の切り替え機能 [Alt]+[Tab],[Alt]+[Esc],[Win],[App] 等  は使用可能ですが非常に低速です。切り替えに1分位かかる場合もあります。  リセットせずにひたすら待ってください。   画面で問題がある場合はデスクトップの解像度とカラーモードを変更して  みてください。回避できる場合があります。   万が一問題が生じた場合は Display/Mouse/Keyboard のチェックを外して  みてください。対応する DirectX の使用を抑止します。 [フロッピーディスクについて]   このエミュレータ上のソフトは Windows のフロッピーディスクドライブ  やファイルを直接操作できません。エミュレータ上のフロッピーディスクや  ハードディスクは特別なファイル( 拡張子.fdi .hdi )に格納されます。   フロッピーディスクを使用するためには、フロッピーディスクから .fdi  ファイルを作成する必要があります。空のフロッピーが必要な場合でも同様  です。空のフロッピーディスクから空の .fdiファイル作成してください。  作成する場合は "Anex86 Setting" の FDD1 か FDD2 右の[New]を押します。  サポートするフォーマットは 640KB/720KB/1200KB/1440KB です。EPSON の  "1.2MB equiv"、はサポートしません。MS-DOS フォーマット以外の  フロッピーは失敗することがあるようです。汎用ツールのディスクイメージ  等でも使えるものがあるらしいので探してみてください。   フロッピーディスクは BIOS の一部機能のみサポートしています。また、  現在の .fdi ファイルにはフォーマット情報は含んでいません。このため、  エミュレータ上のソフトからは多分フォーマットできません。ディスクに  プロテクトがかかっているソフトは多分動きません。   フロッピーディスクをライトプロテクト(書き込み禁止)をにしたい場合  は、Windows で .fdi ファイルを書き込み禁止にしてください。 [ハードディスクについて]   このエミュレータ上のソフトは Windows のフロッピーディスクドライブ  やファイルを直接操作できません。エミュレータ上のフロッピーディスクや  ハードディスクは特別なファイル( 拡張子.fdi .hdi )に格納されます。   ハードディスクを使用するためには、 .hdi ファイルを作成する必要があ  ります。作成する場合は "Anex86 Setting" の HDD1 右の[New]を押します。  新しく作成したハードディスクは未初期化なのでエミュレータ上の MS-DOS  から FORMATHD 等を使って初期化する必要があります。   .hdi ファイルには書き込み禁止を設定しないでください。 [キーボードについて]   "Anex86 Emulator"ウインドウが選択されているときにキーを押すと  エミュレータのキー入力として扱われます。   キーボードは Windows のキーボード配列が複数あるのでデフォルトでは   Windows の配列に従うようになっています。キーボードはスキャンコード  を扱うので 101/106/109等 PC/AT の標準的なキーボードでないと問題を起  こす場合があります。特殊キーの対応は以下のとおりです。    [カナ] -> [カタカナ]    [NFER] -> [無変換] or [F11]    [XFER] -> [変換] or [F12]   キー入力に問題がある場合は "Use Windows's keyboard layout"  のチェックを外してみてください。より忠実にエミュレートします。   実機でエミュレータを使っている場合は  "Convert keyboard scan code"のチェックを外してみてください。  Windows のスキャンコードがそのままエミュレータに送られます。   "Capture keyboard"をチェックすると DirectX を使用します。この  モードでは一部のキーとオートリピートは機能しません。PC/AT の標準外の  キーボードでも動作する可能性があります。これらの設定は"Input"タブに  あります。 [マウスについて]   "Anex86 Emulator"ウインドウが選択されているときにマウスを操作すると  エミュレータのマウスが操作されたものとして扱われます。   ここで注意する必要があるのですが、エミュレータ上のマウスの位置と   Windows 上のマウスの位置は違うということです。マウスをサポートする  ソフトを動かしてみればわかるのですがマウスカーソルは2つ表示されます。  ひとつは Windows のマウスカール、ひとつはエミュレータ上のマウスドライ  バがエミュレータ上で表示しているマウスカーソルです。エミュレータは   Windows のマウスカーソルの移動量をエミュレータに伝えるので通常は同じ  向きに動きますが位置はばらばらです。   DirectX が使用できる場合はマウスキャプチャーモードが使用できます。  このモードではエミュレータが直接マウスを使用します。Windows から  マウスの全ての制御を奪い取るので、Windows のマウスカーソルは表示され  ません。モードは [Alt]+[Back] でいつでも切り替え可能です。 [フォントについて]   このエミュレータは Windows のフォントを使用します。このため、罫線な  ど一部のキャラクタは正常に表示されません。 [サウンドについて]   サウンドは音をだすために 11.025KHz 8bit を使用します。   サウンドは音が途切れないように、時間にして1秒強のバッファを持って  います。音は画面より1秒以上おくれます。   サウンドの BASIC-ROM はサポートしていません。古いソフトで音が鳴らな  いことがあるかもしれません。   音を改善したい場合はオプションを使ってください。 [エミュレータでうごかないのは]   フロッピーディスク。     特殊なフォーマットを含むフロッピーディスクは不可。     プロテクトのかかったソフトは不可。   互換性。     エミュレータがサポートしない機能を使用していると不可。   タイミング。     実機とタイミングが異なるので、ソフトによっては問題を生じます。 [もろもろのウインドウについて]  エミュレータが表示するもろもろのウインドウの使い方をざっと紹介します。 ・"Anex86 Setting"ウインドウ   起動すると最初に表示されるウインドウです。   エミュレータが終了するまで閉じることはありません。     FDD1、FDD2、HDD1、HDD2 それぞれの行がドライブに対応します。     以下、各行のボタン等の説明です。    [ ]   ドライブに挿入する .fdi/.hdi ファイルの名前               を表示/指定します。エミュレータの実行中は               フロッピーディスクのみ変更可能です。       [...]      ウインドウが開いてファイルを選択することが               できます。       [New]      .fdi/.hdi ファイルを新しく作ります。       [Eject]     フロッピーディスクを取り出します。       [Remove]    ハードディスクを取り除きます。     その他のボタンの説明です。       [Start]     エミュレータを開始します。       [About]     バージョンを表示します。       [Config]    設定/監視のためのウインドウを開きます。 ・"Create Floppy Disk Image File"ウインドウ    .fdi ファイルを新しく作るときに現れるウインドウです。   ファイルを生成するためには必ず元になるフロッピーディスクが必要です。   空のファイルが必要でもファイルだけを作ることはできません。 Drive スキャンするドライブを指定します。       File name    新しく作られるファイルの名前を指定します。       Disk info    内容を吸い上げるフロッピーディスクの               フォーマットを指定します。               ここでフォーマットを指定すると吸い上げ時に               強制的にそのフォーマットが使われます。               誤ったフォーマット指定しても作成が正常終了               する場合があるので注意して使ってください。               通常は不要です。       [Scan]     吸い上げを開始します。       [Close]     このウインドウを閉じます。       [Detect]    フロッピーディスクのフォーマットを検出しま               す。結果は Disk info の下に反映されるので               必ず確認してください。 ・"Create Hard Disk Image File"ウインドウ    .hdi ファイルを新しく作るときに現れるウインドウです。       File name    新しく作られるファイルの名前を指定します。       Disk info    作成するハードディスクの容量を選択します。               メニューの中から選択してください。       [Create]    作成を開始します。       [Close]     このウインドウを閉じます。 ・"Anex86 Emulator"ウインドウ   パソコンの画面です。 ・"Anex86 Config"ウインドウ   設定/監視を行います。一部タブのみ解説します。   [Reset]を押すとデフォルトにもとにもどります。   問題がある場合はまず全ての設定をデフォルトにしてみてください。   ・"Module"  各ユニットのバージョンです。          .e86 ファイルが組み込まれている場合は表示されます。   ・"Message"  エミュレータの開始・停止などが表示されます。          エミュレータが勝手に停止した場合はここにメッセージ          が表示されます。          ここにメッセージが大量に表示される場合は          [Filter Reset]を押せば止まります。   ・"System"      Ext-RAM          拡張メモリを使用可能にします。          拡張メモリの容量を指定します。          ソフトによっては問題を生じる場合があります。      Speed          ウエイトです。          CPU の実行速度を強制的に指定します。     Priority          エミュレータの優先度です。          変更するとWindows が応答しなくなるかもしれません。   ・"Disk"      Use file map          ハードディスクのスピードが速いかも。          その分システムに負担が掛かります。   ・"Video"      Update strategy          画面の更新戦略です。頻度を変更できます。          画面の更新に問題がある場合は SYNC を試してください。   ・"Timing"      Video timing          エミュレータ上のソフトをだますための機能です。          ソフトのスピードが上がる場合があります。   ・"Font"   font file name にファイルを指定するとビットマップを          フォントとして使用できます。          ここが空なら Windows のフォントを使用します。   ・"Window"  画面と入力の設定を行います。          ここの設定はトラブル対策用です。          問題がなければデフォルトで使用してください。   ・"Input"   画面と入力の設定を行います。          ここの設定はトラブル対策用です。          問題がなければデフォルトで使用してください。 [互換性について]   ユニット毎のサポート状況をざっと書いておきます。     "インターフェースあり"は I/O 命令が使用できることを示します。     "サポート"は使用できることを示します。   インターフェースは複数あるので注意してください。例えばフォントの  場合 I/O ポート、CG ウインドウ、BIOS があります。 ・CPU   Pentium の一部命令を未サポート。   CPU に依存する命令の挙動は 80486 に従う。   サポートしない命令を実行した場合はエミュレータを停止する。 ・FPU   一部機能のみ。 ・RAM    640KB。 ・BIOS ROM   INT 18H を部分サポート。   INT 1BH を部分サポート。   INT 1CH を部分サポート。   INT 1FH を部分サポート。   GLIO 一部機能のみサポート。   SOUND なし。 ・テキスト   VRAM 12KB。   80/40 x 25/20 文字 8色カラー。   文字ごとに 色、反転 が指定可能。   文字の点滅を指定すると反転表示される。   スムーススクロールは部分サポート。   カーソル形状サポート。   GDC だいたいサポート。 ・フォント   16 x 16 ドット。   Windows のフォントまたはビットマップファイルを使用。    ・グラフィック   VRAM 256KB。   640 x 400 x 2 モード。   640 x 200 x 4 モード。   4096色中 16色モード。   GRCG サポート。   EGC サポート。   GDC だいたいサポート。 ・ディスプレイ   高解像カラー。 ・フロッピーディスク   640/1MB インターフェース。   3.5" 3mode 2基。 ・ハードディスク   最大2基。 ・プリンタ   オプション。 ・RS232C   オプション。 ・時計   読み取りのみ。書き込み不可。 ・キーボード   キー配列は Windows に従う。 ・マウス   バスマウス。   割り込みは INT6 固定。 ・サウンド   アドレス 0188H, 018AH。   割り込み INT5 固定。   YM2203C。一部機能使用不可。 ・その他   マシンは8MHz系、タイマーの入力は 1.9968MHz。   フロッピーディスクはフォーマットをサポートしない。   ディップスイッチは固定。   メモリスイッチは固定。   CD−ROMオプション。   SCSIなし。