論理デバイスのライトキャッシュ モードを理解する

ライトキャッシュ モードのオプションを使用するときは、2 つの設定の中から選択できます。

ライトバック

ライトバック設定の場合、オペレーティング システムはストレージ デバイスに書き込むデータをコントローラに送ります。続いてコントローラは、実際にストレージ デバイスにデータを書き込む前にオペレーティング システムに確認信号を送ります。そうすることによってパフォーマンスが向上しますが、危険性も伴います。たとえば、電源に障害が起きた場合は、コントローラ キャッシュ内のデータが失われます。このことは、バッテリバックアップ キャッシュを搭載したコントローラを使用している場合には問題となりません。バッテリにより、電源障害時にコントローラ キャッシュ内のデータが保持されるからです。

注意:
  1. バッテリバックアップ キャッシュ デバイスなしでライトバック設定を使用しているときに停電になると、データが失われる可能性があります。コントローラがバッテリバックアップ キャッシュを搭載していなかったり、バッテリバックアップ キャッシュが有効になっていない場合は、論理デバイスに対してライトバックを有効にするかどうかを注意深く検討してください。システムの使用形態によっては、ライトバックは望ましくありません。

  2. バッテリバックアップ キャッシュが搭載されていなかったり有効になっていないのにこの機能をライトバックに設定した場合は、最後の操作を実行した後、最低 10 秒待ってからシステムをオフにするようにしてください。そのようにしない場合は、データが失われる可能性があります。

ライトスルー

ライトスルー設定の場合、オペレーティング システムはストレージ デバイスに書き込むデータをコントローラに送ります。続いてコントローラは、ストレージ デバイスにデータを書き込んでからオペレーティング システムに確認信号を送ります。この設定ではパフォーマンスが低下しますが、データを失う危険はありません。

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