ホットスワップ ドライブを再構築する

ホットスワップ再構築とは、ディスク グループに属する故障状態の物理ドライブが取り除かれ、SCSI ケーブルやバックプレーン上で再挿入されたことを検知したときに、コントローラによって開始される再構築操作を指します。物理ドライブ (同じドライブであるか新しいドライブであるかを問わない) が再挿入されると、コントローラは再構築操作を開始します。再構築操作の間、再構築されるドライブは再構築状態になり、再構築操作が正常に完了するまで論理デバイスは重大な状態のままとなります。

ほとんどのサーバでは、ホットスペア ドライブが用意されている場合、故障ドライブを交換する必要なく自動的に再構築操作が始まります。同じディスク グループ内の複数のドライブが故障した場合、再構築は行われません。別々のディスク グループ内の複数のドライブ (アレイあたり 1 台の物理ドライブ) が故障した場合、コントローラは、最初に故障した物理ドライブを含むディスク グループ内の論理デバイスに対して再構築操作を開始します。この再構築操作は、ディスク グループの有効なメンバーになるだけのサイズを持った最初のホットスペア ドライブに対して行われます。

ホットスワップ再構築を開始するには、以下の手順を実行します。

  1. ドライブを完全に取り出すことなく、ホットスワップ トレイのハンドルを使用して、物理ドライブを丁寧にサーバから取り外します。必要なら、物理ドライブの取り外しに関して、サーバに付属の説明書を参照してください。

    注意:ホットスワップ ドライブの電源が遮断されると、ドライブはただちにヘッドをパーク位置に移動させ、アクチュエータを "ランディング ゾーン" に固定し、スピンダウンを開始します。ただし、電源が遮断された後、ディスクのスピンダウンには最大 20 秒を要します。スピンダウン中はドライブを動かさないでください。スピンダウン中にドライブを動かすと、ドライブが損傷することがあります。

  2. 物理ドライブが完全に回転を停止するまで 20 秒待ちます。

  3. 取り外した物理ドライブに問題がないことが確かな場合は、ドライブを丁寧にサーバに再挿入します。ドライブがバックプレーン コネクタに完全に挿入されていることを確認します。

    あるいは、物理ドライブを同じサイズ (またはより大きいサイズ) の新しいドライブに入れ替え、再構築操作を続行します。

    メモ:
    1. 別々のディスク グループで複数のドライブ (ディスク グループあたり 1 台の物理ドライブ) が故障した場合は、故障した各物理ドライブを交換します。同じディスク グループ内の複数の物理ドライブが同時に故障した場合は、サービス担当者に問い合わせてください。

    2. 故障した物理ドライブを欠陥があるけれどもオンライン状態の物理ドライブへ再構築することは可能ですが、そうすることは避けてください。

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