RAID レベル 1E を理解する

RAID レベル 1 拡張 (RAID レベル 1E) は、ミラーリングとデータ ストライピングを組み合わせたものです。この RAID レベルでは、データとデータのコピーがディスク グループ内のすべてのドライブ間にストライピングされます。標準の RAID レベル 1 と同様にデータがミラーリングされ、論理デバイスの容量はディスク グループ容量の 50% になります。

RAID レベル 1E では RAID レベル 1 と同様に、データ冗長性と高レベルなパフォーマンスが提供されますが、ストレージ容量は少なくなります。ただし、RAID レベル 1E では多数の物理ドライブを使用できます。

RAID レベル 1E では最低 3 台のドライブが必要であり、ファームウェアのレベルやストライプ単位サイズに応じて、最大 8 台または 16 台のドライブがサポートされます。

以下に、RAID レベル 1E 論理デバイスの例を示します。

RAID レベル 1E の例

3 台の物理ドライブを出発点とします。
物理ドライブを使用してディスク グループを作成します。
次に、そのディスク グループ内に論理デバイスを作成します。
データはドライブ間にストライピングされ、ブロックが作成されます。

* で示されたストライプはデータ ストライプであり、** で示されたストライプは先行するデータ ストライプのコピーです。ミラー ストライプ上の各ブロックが 1 ドライブずつシフトされていることにも注意してください。

RAID レベル 1E では、いずれかの物理ドライブに障害が起きた場合、コントローラによって、読み書き要求が RAID レベル 1E ディスク グループ内の機能している残りのドライブへと切り替えられます。

RAID レベル 1E には、次の利点と欠点があります。

利点 欠点
  • 100% のデータ冗長性
  • 高パフォーマンス

物理ドライブのストレージ容量を 50% しか使用できない

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